ジョン・レノン 「ジョンの魂」
2008.12.08 (Mon) : 音楽
私が最も衝撃を受けた、ジョン・レノンのアルバムは、「ジョンの魂」。
≫≫ ジョンの魂
ジョン・レノンのアルバムと言うと「イマジン」や「「ダブル・ファンタジー」なんかが有名だが、個人的には、このアルバムこそ名作だと思っている。
この作品は、他のアルバムと違い、ジョン・レノン自身の内面と言うか人間性をさらけ出したような、魂の叫びのような内容の曲が多いのが特徴。
1. マザー(母) Mother
いきなり不気味な鐘の音から始まる。なんの変哲も無いシンプルな曲なのに、ジョンの悲しい気持ちが伝わってくる。まさに魂の叫び。歌詞の内容がわからなくても、伝わってくる、寂しさ。実際、母親はジョンが幼少の頃、他の男の所に出て行ってしまっていると言う。いきなり、重い、重すぎる。
2. しっかりジョン Hold On
自分とヨーコを励ますような感じの歌。
3. 悟り I Found Out
シンプルなロックンロールだが、内容はポールマッカートニーとの決別的な内容。
4. ワーキング・クラス・ヒーロー(労働階級の英雄) Working Class Hero
上流階級を批判するような内容らしい。
5. 孤独 Isolation
ジョンレノンらしさが出ている曲、これ好き。
6. 思い出すんだ Remember
これも暗い感じ、なんか思い出せないことを思い出そうとする感じ。
7. ラヴ(愛) Love
この曲は名曲の一つ、ホントいい曲だと思う。Love Is Real , Real Is Love 愛は現実、現実こそ愛。哲学ですね。
8. ウェル・ウェル・ウェル Well Well Well
どこまでもシンプルでヘビーなロックンロールって感じ。
9. ぼくを見て Look At Me
シンプルなギターの弾き語り、ジョンはヨーコの事を歌う時はすごく楽しげに歌う。まるで、子供のように。
10. ゴッド(神) God
実はこの曲に一番衝撃を受けた。凄い曲です!神とビートルズの存在を完全に否定した曲。いきなり、「神なんて苦悩の度合いをはかる観念にすぎない」。そして、信じないものをひたすら挙げていく、「魔法、占い、聖書、タロット・カード、ヒットラー、イエスキリスト、ケネディ大統領、仏陀、マントラ、ギダ、ヨガ、王たち、エルヴィスプレスリー、ボブディラン」「ビートルズだって信じない」「自分だけを信じる」「ヨーコと自分だけ」「それが現実」。このあと、「夢は終わった」と、ビートルズからジョン・レノンに生まれ変わったような内容になる。
この曲を聴いた時、ああこれ禅的な考え方なんだこの人はって思った。仏教には神は存在しない、仏教の仏とは、自分が悟りを開いた時の状態である。つまり仏は人間だ。そして、人生は悟りを開くまでの過程のようなもの。つまり、仏教では、自分を高める事が唯一自分を救う道。神だのみという考え方がないのである。そして愛する人と共に生きる、それが現実。
これは日本人のように無教又は仏教的な考え方の人間には、理解できる歌詞だが、欧米のキリスト教徒中心の社会では、かなり危険な内容ではないのかなと思った。でも、これは、すごい歌詞だと思いませんか?
11. 母の死 My Mummy's Dead
ジョンの母はジョン17才とき交通事故で亡くなったとの事。その気持ちを歌っている。
初めて聞いた時は、あまりの重さで、しばらく聞けなくなった。でも、これで、いいんです(たぶん)。世間受けとか、流行りとか、ジョンにはまったく関係ない。自分がやりたいようにやればいい。
それこそが、まさにロック。

ジョンの魂
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