あののライブ 混乱からのハイ報酬 ano Live Report in Zepp 横浜
2023.10.06 (Fri) : 音楽
この記事は先月の「おっさんの衝動 それは 永遠衝動」の続きみたいなものです。そっちの方にもいろいろな思いを詰め込んでいるので、できればそっちから読んでほしい。
おっさんのムチャなことへの衝動は止まらない。
ちょっと忙しくて数日経過してしまったが、かなり素敵な出来事だったので書いておこうと思う。
どんなムチャなことかと言うと・・・
あののライブに参加してきた~!
おっさんなのに・・・
おっさんなのに・・・
おっさんなのに・・・
あののライブとは、テレビでよく見るあのちゃんこと「あの」が、ソロで音楽活動をしているアーティスト「ano」のライブ。
「ano」はソロアーティスト名義で、テレビの「あのちゃん」は愛称、「あの」が芸名で、作曲・作詞の名義やバンドI'sのメンバー名も「あの」である。ちょっとややこしいが、つまり「あの」が本体で、ソロアーティストとして出る時だけ「ano」になる感じ。
3年前の2020年9月に1stシングル「デリート」をリリース、音楽活動を開始し、インディーズで6曲リリース後、2022年4月に「AIDA」でTOY'S FACTORYよりメジャーデビュー、同年11月にリリースしたアニメ「チェンソーマン」の第7話エンディング曲でもある「ちゅ、多様性。」がヒット、YouTube再生数は現在4600万回超え。

参照:あの (@aNo2mass) / X
そんな「ano」のファーストツアー追加公演ツアーファイナルが、私の地元、神奈川県横浜市のライブハウス「KT Zepp Yokohama (Zepp横浜)」で行われることが発表された。
「これは行くしかないだろ!」
去年9月に知ったばかりの ”にわか” だが、このライブにも参加したいという、身の程知らずな衝動が猛烈に沸き起こる。
すでにバンド「I's(アイズ)」の方のチケットの申し込みを激しく抵抗する心との葛藤を経て成し遂げて勢いづいていた私にとって、このチケットの申し込みは必然であった。
数日後、ライブ当選のうれしいメールが届いた!
ライブ当日、電車の中でanoの音楽を聞きながら、気持ちを上げていたら、急にとてつもない不安と緊張が襲ってきた。
よーく考えたら、I'sよりanoの方がファン層が若いのではないだろうか、小中高生しかいなかったらどうしよう、おっさんおばちゃんが一人もいなかったらどうしよう、それより女ばかりで男のファンが一人もいなかったらどうしよう、ぼっちおっさん場違いじゃないだろうか、「おじさんは帰れ」コールが起こったらどうしよう、などなど次から次へと募る不安。
会場はJR横浜駅中央改札から東口方面、徒歩15分ほどの「KT Zepp Yokohama」というライブハウス。最寄り駅はみなとみらい線新高島駅で徒歩3分。
途中、はまみらいウォーク(人道橋)~日産クローバル本社ギャラリーの中の通路の辺りで、ライブTシャツを着た大勢の人たちを見かける。なんと30代、40代、50代っぽいライブTの人がいっぱい歩いていた。ただよく見たら、それは「ゆず」のライブTシャツだった。同じ日、同じ方角にある「Kアリーナ横浜」で、「ゆず」のライブが行われていたらしい。一瞬、意外とファン年齢が高いじゃんと思ったが、そんなわけないよね。
そして15時45分くらいに到着、Zepp横浜の前はすでに大勢の人たちで賑わっていた。
現場を確認した私は、とりあえずなにか食べたいと思い、歩いて10分くらいのレストランに入り、ビールとステーキを注文し、このライブに関するSNSをチェックしていた。
「ちょっとまて、開場16時、どゆこと???」
誰かが投稿した、開場/開演の時刻が書かれた貼り紙(上の写真の貼り紙)の写真が目に留まる。その時の時間は16時5分で、すでに入場が始まっていることになる。
頭が混乱して、何が起こっているのか、すぐには理解できない。
やがてとんでもない勘違いをしていたと理解。なぜだかわからないが、開場は17時からだと思い込んでいたのだ。急いでビールとステーキを体内にぶっ込み、店を出て、全力で走りだすおっさん。
戻ったのは16時半ごろ、整理番号1300番台の入場が始まっていた。
私の整理番号は700番台、ファンクラブ先行の次のSNS先行という抽選のやつで当たったのでわりと良いと思える番号だったが、なんとステーキ食っている間に600人も後ろになった。
絶望で体を震わせ、頭を抱えながら、ガクッンと両膝を地面に落とすおっさん。(妄想)
そして天を仰ぎ、「うぁあああああああああああああああ」と泣き叫ぶおっさん。(妄想)
「まさに、生きるのクソ下手、やっちゃった~」
なおZepp横浜のキャパは、ネット情報だと1階スタンディング1630人、2階イス516人の計2146人で、ソールドアウトだったので、フルキャパ2146人。
気を取り直し、さっさと会場へ入ったが、1630人の1300番台は、やはりすでに満員に近い状態だった。この順番だとPA左右の柵より前のメインエリアの最後尾の少し中央寄り辺りを取るのがやっと。なお最初は上の写真の位置に居たんだけれど、スピーカーの前を嫌って移動している。
初めて入ったZepp横浜は、これライブハウスなの?って感じで、めちゃくちゃ広くて、天井も高く、そして満員の景色は壮観だった。
上の写真で前から数えてもらえばわかると思うけど、最後尾なのでだいたい20列以上後ろって感じ。写真には写っていないけど、巨大なカメラがあるPAエリアの左右にもバーで仕切られたスタンディングエリアがあって、そっちだとさらにステージから遠い。さらに後ろ側の上部は2階椅子エリアになっている。
不安だったファン層だけれど、びっくりするくらい老若男女を問わずって感じで、小中学生とその保護者、10代、20代の男女はもちろん、30代、40代、50代、60代以上もたくさんいた。男女比率は、5割くらいが女性って感じで、女性人気も高いのがわかった。
やがて客電が落ち、ギターの「TAKU INOUE」、ドラムの「西浦謙助」、そして「ano」が登場。演奏は、ドラムとギターの2人のみで、他は同期。2人とも知る人ぞ知る一流のミュージシャンなので、そのプレイも打ち込みもド迫力かつ繊細で完璧。

参照:あの (@aNo2mass) / X 中央:あの(Vo.)、左:西浦謙助(Dr.)、右:TAKU INOUE(Gt.)、青ジャージ:ダンサーの方々
1曲目、「デリート」
激しいドラム、重くて暗めのギター、ベースのイントロが始まり、会場が歓声でつつまれる。
「無自覚的に傷つけて自覚した バカだったってね」
お経のようなAメロ、暴れまくるBメロ、疾走感が気持ちいいサビでテンションMAX、腕を振りまくった!
2曲目、「ンーィテンブセ」
青春ロック、音源に比べライブの音はド迫力で最高!
3曲目、「アパシー」
4曲目、「Peek a boo」
どちらも絶望的に暗い歌詞で、重く暗い感じの音楽。これこそanoの真価(と個人的には思っている)、ヤバいくらいドープな感じの音楽が最高に気持ちいい。特に生の「Peek a boo」は鳥肌モノ、マジでヤバいです。
テレビのあのちゃんしか知らない人が見たら、ここまでの4曲のステージにびっくらこいていると思う。めちゃくちゃ衝動的で激しいパフォーマンスが一気に展開された。
パっと会場が明るくなり、最初のMC。本当にこれ今、歌っていた人なの?と思ってしまうほどテレビで見るあのちゃんの喋り方のanoが、会場を和やかな雰囲気に。
しかしこの時、私はとても悲しい事実に気がついた。anoの姿ははっきり見えているのに、表情がまったくわからないのである。目が疲れやす為、コンタクトレンズの度数をわざと下げて使っているのが原因。0.7くらいの視力に設定していて、これだと遠くの物はなんとなくしか見えないのだ。
ステージの後ろの巨大モニターにたまに顔が映し出されるのがせめてもの救いだったが、なぜか音とワンテンポずれて映像が表示されるので、口の動きと音が合ってなくてとても気になった。
それとanoのライブだと、前回のI's(アイズ)の時のようにモッシュの隙間から前に移動というのも、モッシュがほぼ起こらないので、根本的に無理だとわかった。
「やっぱ整番、かなり重要だわ・・・」
とにかく今は、二度とない今を楽しもう、と再び気を取り直す。
5曲目、「※曲名不明(新曲)」
初めての曲は、どうしたらいいかわからなくて、戸惑うね。
6曲目、「AIDA」
「アイダ、キターーー」、特徴的なイントロが始まると、会場が歓喜に包まれた。これは私が初めて聴いたanoの曲で、この曲が素晴らしかったから、anoに出会えたと言っても過言じゃない。大好きな曲が始まると、やっぱテンションが上がる。
7曲目、「涙くん、今日もおはようっ」
神聖かまってちゃんが手掛けた楽曲で、新曲かつ未音源化曲。途中で、みんなで手を横に振るんだけど、そうゆノリに慣れてないおっさんには厳しいものがあったなぁ。
8曲目、「普変」
とても深く、そして気付かされ、考えさせられる名曲。作詞/作曲はクリープハイプの尾崎世界観。
この曲の途中、歌が途切れて、叫び声のようなノイズ音が聞こえたので、ステージを見ると、観客前列でリフトしようとしているanoが引っ張られて中に引きずり込まれるような感じになっているのが見えた。
後日、あののオールナイトニッポン0(ZERO)で言ってたのは、ちょっと危なかったシーンがあって、「うぇえええい、おい、何してんだよ、支えろよ」って一瞬ぶちキレてたんだって。
次、衣装チェンジの間、ニャンオェちゃんというキャラクターが登場、オモロかった。
9曲目、「スマイルあげない」
マクドナルドのタイアップ曲で、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)との共作。マクドナルドの箱をぶち破って登場。子供から大人までみんな盛り上がれる楽しい曲。
10曲目、「イート・スリープ・エスケープ」
ゲームの挿入歌で、未音源化の曲(一応YouTubeで探せば聴ける)。
曲の途中、anoが観客の上を滑るようにリフトされながら後方に向かってるのが見え、どうなっているんだと思ったら、ボート型の浮き輪に乗ってて、観客が手を上げて支えながら送っていた。
そして私の居る場所へ向かってきた時に一瞬だけだが、顔面をはっきりと確認でき、ボートに触れて送ることもできた。船に乗って観客の上をサーフするその姿は、白い女海賊の頭領って感じで、怪物かとおもうほどの凄まじいオーラに包まれていた。それと、観客みんながすごく楽しそうに笑っていたのが、とても素敵だった。大きな会場でもみんなが間近で見られるすごく良い演出。
11曲目、「コミュ賞センセーション」
12曲目、「Tell Me Why」
いずれも新曲かつ未音源化曲なので、やはり戸惑う。
そしていよいよ終盤、観客を全開バリバリ煽りまくるMCを炸裂させ、かならず盛り上がる曲、3連発!
13曲目、「絶対小悪魔コーデ」
anoが激しく観客を煽りまくり、会場のボルテージが一気に上昇、みんな超ノリノリ!だいぶ盛り上がってきたので、「ここらでモッシュが始まれ」って念じたが、まあそれはなかった。
14曲目、「ちゅ、多様性。」
全員知っている曲、バックダンサーがMVと同じダンスで盛り上げ、そしてみんなでゲロチューダンスをするのかと思ったけど、私の視界ではしている人は確認できなかったなー。もちろん私もゲロチューダンスはできませんが、生で聴くこの曲は格別!
15曲目、「F Wonderful World」
ラス前、めちゃくちゃ盛り上がる曲、バックダンサーもキレッキレ、全員が腕を上げながら何度もジャンプ、会場のボルテージは最高潮に達する!
「ヤバい、楽し過ぎるんだが!」
次のMCは、これまでの面白トークとは一転、静かにゆっくりと言葉を選びながら心の中の思いを語り始める。ライブでしか見れない観客の心をわしづかみにする感情的で正直でリアルなMC、マジでヤバいです。みんな泣いていた。
大きな拍手の中、アコースティックギターを弾き始める。
16曲目、「SWEETSIDE SUICIDE」
ラスト、神曲、すべてを肯定する優しい曲、anoの最高傑作(と個人的には思っている)でありながら、YouTubeの再生数が全MVの中で一番少ないという不思議な曲(規制が入るのが原因?)。
初めて生で聴く「SWEETSIDE SUICIDE」、最高過ぎて、感動で心が震えた。
アンコールは1曲。
17曲目、「鯨の骨」
あのが作詞/作曲も手掛ける新曲で、今月(10/13)公開のあの主演の映画「鯨の骨」の主題歌。初めてフルで聴いたけど、これはめちゃくちゃいい曲、スローテンポで心地よいノイズに包まれるような音楽と胸が締めつけられるような感じの歌詞がいい感じ。
ファンへの思いが溢れる、とても素敵なライブだった!
17曲も歌ったとは思えないほど、あっという間だったけど、元気をもらった!
圧巻のライブパフォーマンス、オモロMC、泣けるMC、演出、演奏、全部ちゃんとエンターテイメントしていた!
MCのたびに「あのです」と自己紹介していて、「うん、知ってる」と心の中で毎回ツッコまされた!
ライブ中、やたら「東京」を連呼していた!
後日のラジオ(あのANN0)で、「横浜はほぼ東京だから、横浜っていう東京でしょ」と言っていた。あとGORILLA HALL OSAKAのライブの時も大阪を「箱根」と言っていたらしい。
そして、特に印象的だった場面はやはり最後のMC!
「これからも僕は僕のままで居るから」
ついてこれる人だけついてきてほしい、これからももっと色んな景色を見せたい、とファンに伝えた。
テレビやラジオ、またライブのMCなどで、「あの」を見ていて、すごいと思うことは、彼女は自分の弱さや、できないことをよく理解していて、またそれを隠そうとせず、素直に受け入れて、またさらけ出しているところ。
人はどんなに苦しい時でも、自分の弱さを受け入れることは、なかなかできない。自分の弱さや、できなさを隠す為に、強がったり、偉そうにしたり、相手を否定したり、責めたり、そんな人もいる。だから弱さをさらけ出せる人は強いと思う。
自分の弱さを知っているから、相手の弱さも理解でき、許すことができる。自分ができないことを知っているから、できる人に素直に頼むこともできるし、謙虚でいられる。
僕は僕のままで・・・
その言動で伝えようとしていること、それは、たとえ何もできなくても、生きるのクソ下手でも、人は生きることに価値があり意味がある、ということだと勝手に理解した。
↓ライブの1曲目、ano 『デリート』 MV (クリックで見れます)
なおライブの様子はあくまでも見たものを見たままに書いていますが、記憶を元にしているので、細かい部分などで多少間違っている可能性はありますので、あしからず。
以上、ano 1st TOUR追加公演 「お手お座りでハイ♡報酬」 2023/10/01(日) KT ZEPP YOKOHAMA ライブレポート、でした。
おしまい
P.S.
今回のライブで、少しわかったことがある。
まず、開場の時間はライブ毎に違っていて、日曜日は早い可能性があるということ。だから時間は確実に把握しておかなければならない。開場の時間から整理番号順に入場するので、遅れた場合は順番が後ろになってしまう。
大きな会場で後方からだと、視力が低い場合、姿は見えてても、表情までは見えない。
I'sのライブと違って、anoのライブは、整理番号で入場した位置から前に移動することはかなり難しい。だから整理番号は、かなり重要とわかった。
よし、少し成長できた!
来年2月のano 1st Album Release TOUR 「猫吐極楽つあー 〜何&卒よろしゅう〜」、別名「ano東名阪Zeppツアー」のZepp羽田でリベンジだー!
おっさんのムチャなことへの衝動は止まらない。
ちょっと忙しくて数日経過してしまったが、かなり素敵な出来事だったので書いておこうと思う。
どんなムチャなことかと言うと・・・
あののライブに参加してきた~!
おっさんなのに・・・
おっさんなのに・・・
おっさんなのに・・・
あののライブとは、テレビでよく見るあのちゃんこと「あの」が、ソロで音楽活動をしているアーティスト「ano」のライブ。
「ano」はソロアーティスト名義で、テレビの「あのちゃん」は愛称、「あの」が芸名で、作曲・作詞の名義やバンドI'sのメンバー名も「あの」である。ちょっとややこしいが、つまり「あの」が本体で、ソロアーティストとして出る時だけ「ano」になる感じ。
3年前の2020年9月に1stシングル「デリート」をリリース、音楽活動を開始し、インディーズで6曲リリース後、2022年4月に「AIDA」でTOY'S FACTORYよりメジャーデビュー、同年11月にリリースしたアニメ「チェンソーマン」の第7話エンディング曲でもある「ちゅ、多様性。」がヒット、YouTube再生数は現在4600万回超え。

そんな「ano」のファーストツアー追加公演ツアーファイナルが、私の地元、神奈川県横浜市のライブハウス「KT Zepp Yokohama (Zepp横浜)」で行われることが発表された。
「これは行くしかないだろ!」
去年9月に知ったばかりの ”にわか” だが、このライブにも参加したいという、身の程知らずな衝動が猛烈に沸き起こる。
すでにバンド「I's(アイズ)」の方のチケットの申し込みを激しく抵抗する心との葛藤を経て成し遂げて勢いづいていた私にとって、このチケットの申し込みは必然であった。
数日後、ライブ当選のうれしいメールが届いた!
ライブ当日、電車の中でanoの音楽を聞きながら、気持ちを上げていたら、急にとてつもない不安と緊張が襲ってきた。
よーく考えたら、I'sよりanoの方がファン層が若いのではないだろうか、小中高生しかいなかったらどうしよう、おっさんおばちゃんが一人もいなかったらどうしよう、それより女ばかりで男のファンが一人もいなかったらどうしよう、ぼっちおっさん場違いじゃないだろうか、「おじさんは帰れ」コールが起こったらどうしよう、などなど次から次へと募る不安。
会場はJR横浜駅中央改札から東口方面、徒歩15分ほどの「KT Zepp Yokohama」というライブハウス。最寄り駅はみなとみらい線新高島駅で徒歩3分。
途中、はまみらいウォーク(人道橋)~日産クローバル本社ギャラリーの中の通路の辺りで、ライブTシャツを着た大勢の人たちを見かける。なんと30代、40代、50代っぽいライブTの人がいっぱい歩いていた。ただよく見たら、それは「ゆず」のライブTシャツだった。同じ日、同じ方角にある「Kアリーナ横浜」で、「ゆず」のライブが行われていたらしい。一瞬、意外とファン年齢が高いじゃんと思ったが、そんなわけないよね。
そして15時45分くらいに到着、Zepp横浜の前はすでに大勢の人たちで賑わっていた。
現場を確認した私は、とりあえずなにか食べたいと思い、歩いて10分くらいのレストランに入り、ビールとステーキを注文し、このライブに関するSNSをチェックしていた。
「ちょっとまて、開場16時、どゆこと???」
誰かが投稿した、開場/開演の時刻が書かれた貼り紙(上の写真の貼り紙)の写真が目に留まる。その時の時間は16時5分で、すでに入場が始まっていることになる。
頭が混乱して、何が起こっているのか、すぐには理解できない。
やがてとんでもない勘違いをしていたと理解。なぜだかわからないが、開場は17時からだと思い込んでいたのだ。急いでビールとステーキを体内にぶっ込み、店を出て、全力で走りだすおっさん。
戻ったのは16時半ごろ、整理番号1300番台の入場が始まっていた。
私の整理番号は700番台、ファンクラブ先行の次のSNS先行という抽選のやつで当たったのでわりと良いと思える番号だったが、なんとステーキ食っている間に600人も後ろになった。
絶望で体を震わせ、頭を抱えながら、ガクッンと両膝を地面に落とすおっさん。(妄想)
そして天を仰ぎ、「うぁあああああああああああああああ」と泣き叫ぶおっさん。(妄想)
「まさに、生きるのクソ下手、やっちゃった~」
なおZepp横浜のキャパは、ネット情報だと1階スタンディング1630人、2階イス516人の計2146人で、ソールドアウトだったので、フルキャパ2146人。
気を取り直し、さっさと会場へ入ったが、1630人の1300番台は、やはりすでに満員に近い状態だった。この順番だとPA左右の柵より前のメインエリアの最後尾の少し中央寄り辺りを取るのがやっと。なお最初は上の写真の位置に居たんだけれど、スピーカーの前を嫌って移動している。
初めて入ったZepp横浜は、これライブハウスなの?って感じで、めちゃくちゃ広くて、天井も高く、そして満員の景色は壮観だった。
上の写真で前から数えてもらえばわかると思うけど、最後尾なのでだいたい20列以上後ろって感じ。写真には写っていないけど、巨大なカメラがあるPAエリアの左右にもバーで仕切られたスタンディングエリアがあって、そっちだとさらにステージから遠い。さらに後ろ側の上部は2階椅子エリアになっている。
不安だったファン層だけれど、びっくりするくらい老若男女を問わずって感じで、小中学生とその保護者、10代、20代の男女はもちろん、30代、40代、50代、60代以上もたくさんいた。男女比率は、5割くらいが女性って感じで、女性人気も高いのがわかった。
やがて客電が落ち、ギターの「TAKU INOUE」、ドラムの「西浦謙助」、そして「ano」が登場。演奏は、ドラムとギターの2人のみで、他は同期。2人とも知る人ぞ知る一流のミュージシャンなので、そのプレイも打ち込みもド迫力かつ繊細で完璧。

1曲目、「デリート」
激しいドラム、重くて暗めのギター、ベースのイントロが始まり、会場が歓声でつつまれる。
「無自覚的に傷つけて自覚した バカだったってね」
お経のようなAメロ、暴れまくるBメロ、疾走感が気持ちいいサビでテンションMAX、腕を振りまくった!
2曲目、「ンーィテンブセ」
青春ロック、音源に比べライブの音はド迫力で最高!
3曲目、「アパシー」
4曲目、「Peek a boo」
どちらも絶望的に暗い歌詞で、重く暗い感じの音楽。これこそanoの真価(と個人的には思っている)、ヤバいくらいドープな感じの音楽が最高に気持ちいい。特に生の「Peek a boo」は鳥肌モノ、マジでヤバいです。
テレビのあのちゃんしか知らない人が見たら、ここまでの4曲のステージにびっくらこいていると思う。めちゃくちゃ衝動的で激しいパフォーマンスが一気に展開された。
パっと会場が明るくなり、最初のMC。本当にこれ今、歌っていた人なの?と思ってしまうほどテレビで見るあのちゃんの喋り方のanoが、会場を和やかな雰囲気に。
しかしこの時、私はとても悲しい事実に気がついた。anoの姿ははっきり見えているのに、表情がまったくわからないのである。目が疲れやす為、コンタクトレンズの度数をわざと下げて使っているのが原因。0.7くらいの視力に設定していて、これだと遠くの物はなんとなくしか見えないのだ。
ステージの後ろの巨大モニターにたまに顔が映し出されるのがせめてもの救いだったが、なぜか音とワンテンポずれて映像が表示されるので、口の動きと音が合ってなくてとても気になった。
それとanoのライブだと、前回のI's(アイズ)の時のようにモッシュの隙間から前に移動というのも、モッシュがほぼ起こらないので、根本的に無理だとわかった。
「やっぱ整番、かなり重要だわ・・・」
とにかく今は、二度とない今を楽しもう、と再び気を取り直す。
5曲目、「※曲名不明(新曲)」
初めての曲は、どうしたらいいかわからなくて、戸惑うね。
6曲目、「AIDA」
「アイダ、キターーー」、特徴的なイントロが始まると、会場が歓喜に包まれた。これは私が初めて聴いたanoの曲で、この曲が素晴らしかったから、anoに出会えたと言っても過言じゃない。大好きな曲が始まると、やっぱテンションが上がる。
7曲目、「涙くん、今日もおはようっ」
神聖かまってちゃんが手掛けた楽曲で、新曲かつ未音源化曲。途中で、みんなで手を横に振るんだけど、そうゆノリに慣れてないおっさんには厳しいものがあったなぁ。
8曲目、「普変」
とても深く、そして気付かされ、考えさせられる名曲。作詞/作曲はクリープハイプの尾崎世界観。
この曲の途中、歌が途切れて、叫び声のようなノイズ音が聞こえたので、ステージを見ると、観客前列でリフトしようとしているanoが引っ張られて中に引きずり込まれるような感じになっているのが見えた。
後日、あののオールナイトニッポン0(ZERO)で言ってたのは、ちょっと危なかったシーンがあって、「うぇえええい、おい、何してんだよ、支えろよ」って一瞬ぶちキレてたんだって。
次、衣装チェンジの間、ニャンオェちゃんというキャラクターが登場、オモロかった。
9曲目、「スマイルあげない」
マクドナルドのタイアップ曲で、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)との共作。マクドナルドの箱をぶち破って登場。子供から大人までみんな盛り上がれる楽しい曲。
10曲目、「イート・スリープ・エスケープ」
ゲームの挿入歌で、未音源化の曲(一応YouTubeで探せば聴ける)。
曲の途中、anoが観客の上を滑るようにリフトされながら後方に向かってるのが見え、どうなっているんだと思ったら、ボート型の浮き輪に乗ってて、観客が手を上げて支えながら送っていた。
そして私の居る場所へ向かってきた時に一瞬だけだが、顔面をはっきりと確認でき、ボートに触れて送ることもできた。船に乗って観客の上をサーフするその姿は、白い女海賊の頭領って感じで、怪物かとおもうほどの凄まじいオーラに包まれていた。それと、観客みんながすごく楽しそうに笑っていたのが、とても素敵だった。大きな会場でもみんなが間近で見られるすごく良い演出。
11曲目、「コミュ賞センセーション」
12曲目、「Tell Me Why」
いずれも新曲かつ未音源化曲なので、やはり戸惑う。
そしていよいよ終盤、観客を全開バリバリ煽りまくるMCを炸裂させ、かならず盛り上がる曲、3連発!
13曲目、「絶対小悪魔コーデ」
anoが激しく観客を煽りまくり、会場のボルテージが一気に上昇、みんな超ノリノリ!だいぶ盛り上がってきたので、「ここらでモッシュが始まれ」って念じたが、まあそれはなかった。
14曲目、「ちゅ、多様性。」
全員知っている曲、バックダンサーがMVと同じダンスで盛り上げ、そしてみんなでゲロチューダンスをするのかと思ったけど、私の視界ではしている人は確認できなかったなー。もちろん私もゲロチューダンスはできませんが、生で聴くこの曲は格別!
15曲目、「F Wonderful World」
ラス前、めちゃくちゃ盛り上がる曲、バックダンサーもキレッキレ、全員が腕を上げながら何度もジャンプ、会場のボルテージは最高潮に達する!
「ヤバい、楽し過ぎるんだが!」
次のMCは、これまでの面白トークとは一転、静かにゆっくりと言葉を選びながら心の中の思いを語り始める。ライブでしか見れない観客の心をわしづかみにする感情的で正直でリアルなMC、マジでヤバいです。みんな泣いていた。
大きな拍手の中、アコースティックギターを弾き始める。
16曲目、「SWEETSIDE SUICIDE」
ラスト、神曲、すべてを肯定する優しい曲、anoの最高傑作(と個人的には思っている)でありながら、YouTubeの再生数が全MVの中で一番少ないという不思議な曲(規制が入るのが原因?)。
初めて生で聴く「SWEETSIDE SUICIDE」、最高過ぎて、感動で心が震えた。
アンコールは1曲。
17曲目、「鯨の骨」
あのが作詞/作曲も手掛ける新曲で、今月(10/13)公開のあの主演の映画「鯨の骨」の主題歌。初めてフルで聴いたけど、これはめちゃくちゃいい曲、スローテンポで心地よいノイズに包まれるような音楽と胸が締めつけられるような感じの歌詞がいい感じ。
ファンへの思いが溢れる、とても素敵なライブだった!
17曲も歌ったとは思えないほど、あっという間だったけど、元気をもらった!
圧巻のライブパフォーマンス、オモロMC、泣けるMC、演出、演奏、全部ちゃんとエンターテイメントしていた!
MCのたびに「あのです」と自己紹介していて、「うん、知ってる」と心の中で毎回ツッコまされた!
ライブ中、やたら「東京」を連呼していた!
後日のラジオ(あのANN0)で、「横浜はほぼ東京だから、横浜っていう東京でしょ」と言っていた。あとGORILLA HALL OSAKAのライブの時も大阪を「箱根」と言っていたらしい。
そして、特に印象的だった場面はやはり最後のMC!
「これからも僕は僕のままで居るから」
ついてこれる人だけついてきてほしい、これからももっと色んな景色を見せたい、とファンに伝えた。
テレビやラジオ、またライブのMCなどで、「あの」を見ていて、すごいと思うことは、彼女は自分の弱さや、できないことをよく理解していて、またそれを隠そうとせず、素直に受け入れて、またさらけ出しているところ。
人はどんなに苦しい時でも、自分の弱さを受け入れることは、なかなかできない。自分の弱さや、できなさを隠す為に、強がったり、偉そうにしたり、相手を否定したり、責めたり、そんな人もいる。だから弱さをさらけ出せる人は強いと思う。
自分の弱さを知っているから、相手の弱さも理解でき、許すことができる。自分ができないことを知っているから、できる人に素直に頼むこともできるし、謙虚でいられる。
僕は僕のままで・・・
その言動で伝えようとしていること、それは、たとえ何もできなくても、生きるのクソ下手でも、人は生きることに価値があり意味がある、ということだと勝手に理解した。
↓ライブの1曲目、ano 『デリート』 MV (クリックで見れます)
なおライブの様子はあくまでも見たものを見たままに書いていますが、記憶を元にしているので、細かい部分などで多少間違っている可能性はありますので、あしからず。
以上、ano 1st TOUR追加公演 「お手お座りでハイ♡報酬」 2023/10/01(日) KT ZEPP YOKOHAMA ライブレポート、でした。
おしまい
P.S.
今回のライブで、少しわかったことがある。
まず、開場の時間はライブ毎に違っていて、日曜日は早い可能性があるということ。だから時間は確実に把握しておかなければならない。開場の時間から整理番号順に入場するので、遅れた場合は順番が後ろになってしまう。
大きな会場で後方からだと、視力が低い場合、姿は見えてても、表情までは見えない。
I'sのライブと違って、anoのライブは、整理番号で入場した位置から前に移動することはかなり難しい。だから整理番号は、かなり重要とわかった。
よし、少し成長できた!
来年2月のano 1st Album Release TOUR 「猫吐極楽つあー 〜何&卒よろしゅう〜」、別名「ano東名阪Zeppツアー」のZepp羽田でリベンジだー!
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