【止まらない衝動】 OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III 購入レビュー、E-M5 Mark II との比較、作例など
2023.04.23 (Sun) : カメラと写真
今回は購入からすでに2年以上が経つがまだ「止まらない衝動シリーズ」を書いていなかったカメラの購入レビュー...です。
そのカメラの発売日は2019年11月22日なので、すでに3年以上前のモデルになる。
某ヨドバシのカメラ店で実物を手に持った時にあまりの持ちやすさと軽さ、シャッターフィーリングに感動し、突然、止まらない衝動という名の病気が発症した!
「なにこれめちゃくちゃいい!」
正直、発売時のネット民の評判がイマイチなのを見ていたので購入を保留にしていたんだけれど、やっぱ他人の評価ほどあてにならないものはないと実感。結局、自分の目で見てさわってみないと本質はわからないと思った。
早速、ネットで価格を調べたら、発売時より少し安くなっていて、しかもキャッシュバックキャンペーンもやっていたので迷わず衝動買いしたわけだ。
おわかりと思うが、一応、そのカメラの名は・・・
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ ダァーーー!
オリンパス(現OM SYSTEM)が誇るマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラのミドルレンジモデルである。
ちなみにミドルレンジモデルとは、価格と性能のバランスを最も重視した中堅クラスの製品のことなんだとか。ハイエンドとローエンドの中間ってことだね。
ちなみにOM/OM-Dシリーズのハイエンドモデル(フラッグシップモデル/プロフェッショナルモデル)は1系、ミドルレンジモデル(ミドルクラスモデル/ハイアマチュアモデル)が5系、ローエンドモデル(エントリーモデル)は10系。
このカメラです↓
≫ OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III ブラック
≫ OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III シルバー
実はすでにこのカメラの後継モデル『 OM SYSTEM OM-5 (事実上 OM-D E-M5 Mark Ⅳ) 』を最近買ったんだけれど、まだレビューできるほど使ってないので、そちらはまた近日公開できればと。
よって、この記事の内容は、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark Ⅲ の用途、メリット、デメリット、良いところ、イマイチなところ、使用感、改善点など購入レビューと本機の写真、作例、前モデル OM-D E-M5 MarkⅡ との比較などで、たぶん生産も公式の販売も終了していて記事の需要も少ないと思うが、中古購入を検討している人や、一応、最新モデル OM SYSTEM OM-5 とかなりの部分が同じカメラなので、そちらの購入を検討している人にも参考になればと。
第一章: 存在理由
このカメラを1文で表すなら・・・
スペック至上主義から脱却した機動性と実用性重視の全天候型スナップ&ドキュメンタリー撮影カメラ!
って感じかな。
もうね日本メーカーの悪いところだと思っているんだけど、家電とかもそうだけど、性能、機能、技術にこだわりすぎて、必要以上に過剰な性能を積み上げていって、どんどん余計な機能を増やして、最先端という名の素人にはよくわからない技術を搭載して、素人にはわけわからんほど複雑化していって、それらを詰め込む為に大型化して、それらを理由に価格を上げて利益を出そうとするやり方、ほんと良くないと思う。
はっきり言って、2016年12月発売の上位モデル OM-D E-M1 Mark II の時点でマイクロフォーサーズは、素人には必要十分な性能に到達しているので、もう余計な機能も、過剰な性能も、最先端の技術もいらないんですよ。※すべて個人の勝手な意見です
確かにこのカメラは、スペック至上主義者(最先端の技術を追う人)には、ひじょうに残念なモデルチェンジだったと思う。これより3年前に発売の上位モデル OM-D E-M1 Mark II の中身を小さなボディに詰め込んだだけで、最先端の技術も、目新しい機能も、過剰な性能も一切使われていなかったからね。確かに私もカタログを見てもあまりワクワクしなかったのを覚えている。まあ小さなボディによく OM-D E-M1 Mark II を詰め込めたなとは思ったけど。
ただ私が実際に求めているカメラはいたってシンプル。
それは、安く、軽く、小さく、強く、かっこいい、良いカメラ。
この至ってシンプルな希望を満たしているカメラって意外と探しても他にはないんだよね。唯一、この希望の全てを満たしているのが、この OM-D E-M5 Mark III だった。
「良いカメラとは?」
答えは人それぞれだろうけど、私的には「自分の用途に合っていて、見た目の威圧感がなく、使っていてストレスがないカメラ」が良いカメラかな。
実際に使ってみて、自分にはすごく良いカメラだったので、1台目ブラックを購入(2020年9月)の2ヶ月後(11月)に2台目シルバーも購入してしまったほど。
自分にとっては、この2台持ちはまさに
理想の旅カメラ
究極のWメイン機
私のLAST CAMERA
である。
購入当時は、ついに自分の理想かつ究極のシステムに出会ったと思ったし、同じカメラを2台も買ったのは、これがラストカメラ(最後のカメラ)でもいいと思えるほど自分の用途に合っていたから。まあ、実際は後継モデル OM SYSTEM OM-5 を最近買ったのでラストカメラではなくなったんだが。
では、私の用途とは何かというと、具体的には旅先で出会った風景や建物などの記録や日常のスナップ写真、記念写真などの”記録写真(ドキュメンタリーフォト)”である。しかもWeb用途なので、多少トリミングができればOKなレベルで、高画素な写真も不要。
逆にあまり撮らないのは、作品、ポートレート、スポーツ、動いている乗り物(列車、飛行機、自動車、バイク、自転車)、動く動物(鳥、犬、猫)など。たぶん多くの人は私と同じで、作品よりも記録写真が主な用途じゃないだろうか?
余談だが、だったらスマホのカメラで十分じゃね?と考え、去年(2022年)の初めに当時最新だった Apple iPhone 13 mini を買って比べてみたが、たしかに最新のiPhoneのカメラはめちゃくちゃきれいに撮れる。特にスマホの画面で見る分には一眼カメラの写真との違いはわからない。
ただ、PCの画面で大きく見ると、圧倒的に何かが足りない感じがする。それは何か?たぶん解像感が足りない。景色の木々の葉っぱとか、人の髪の毛とか、砂とか、そういった細かな部分がやはり一眼カメラの方が解像しているのだ。なので私的にはやはりメインは一眼カメラで、iPhoneはSNS用途って感じ。
旅の記録がメイン用途の私にとって最も重要な要素は、
旅の道具として
旅の相棒として
どれだけ信頼できるか
である。
過去にも書いてきたが、旅の装備や道具でとても重要な機能、それは耐水・防滴・防水・防塵・耐低温など水や雪、砂など過酷な環境に対する信頼性だと思っている。これは実際、旅先で何度も大雨や大雪、暴風、極寒などの状況を経験してきた上での結論。
その過酷な環境に対する信頼の要である防塵・防滴・耐低温性能に関して、OM SYSTEM(旧オリンパス)の1系(OM-1、E-M1系)と5系(OM-5、E-M5系)は、絶対的な信頼があって、業界トップレベルの環境性能だと思う。どれくらいすごいかと言うと、例えば60万円以上するニコンのプロ用カメラと同等もしくはそれ以上の環境性能を保持しているということ。
↓IPX3 試験 (OM-5カタログより)

そして超高額なプロ用モデルを除いた場合、同等以上の環境性能を有するミラーレス一眼は他メーカーには存在しない。他のメーカーの場合、カタログ上は防塵・防滴とは書いてあるが、よく見ると「防塵・防滴性能に配慮した構造」とかの注意書きがあって、実際、雨で使ったら壊れたという話も聞くし、とにかく「配慮」という言葉が書いてあったらもう信頼しきれないので、私の求める理想の旅カメラにはなり得ない。
旅や山では天候の変化はつきもの。南国の路上で突然スコールに襲われたり、冬の北海道で列車を降りたら暴風雪だったり、東南アジアの砂っぽい道路で砂だらけの突風に遭遇したり、そういった旅先での過酷な状況下でも撮影ができちゃうすごい旅カメラ、それがOM SYSTEM(旧オリンパス)の1系と5系なのだ。
それに今回の OM-D E-M5 Mark III は、フラッグシップ1系二代目 OM-D E-M1 Mark II の性能を再利用したモデルということで、開発コストも抑えられるからか価格が低く抑えられてたし、すでに実用で検証済みのいわゆる「枯れた技術」が使われているので機械としての信頼性も高く、安心して使用できるというのもある。
あとOM SYSTEM(オリンパス)独自の技術として超高性能なダストリダクションシステム「SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)」の搭載というのもあって、これは1秒間に3万回以上の超高速振動でセンサーに付いたゴミ・ホコリを瞬時に除去する装置。
↓SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)

これによりOM SYSTEMのカメラは屋外のレンズ交換でもゴミ・ホコリが付くことはまず無いし、実際に一度も付いたことが無い。これカタログには控えめに記載されているけど、けっこーすごい技術だと思うけど。
旅の記録がメインの私にとって2番目に重要な要素は、
撮影結果がどれだけ信頼できるか
である。
私の旅は列車と徒歩の移動が多く、同じ地点に長く留まることはほとんどない。なので1地点での撮影時間は数分から長くても1時間ほど。だから写真撮影はほぼ一瞬で判断して数枚だけ、そして移動といった流れの繰り返し。また偶然出会った素敵な場面など、いわゆるスナップは、もちろん取り直しができない一発勝負。
これが作品であれば、下調べやロケハンをしてベストな場所や時間帯を決めて、何枚もじっくりテスト撮影をしながら構図を決めて、決まれば同じ構図の写真を何十枚も撮って、時間帯も変えてはまた撮って、時には三脚でじっくり撮ったりしながら、最高の1枚を作りあげる、というのが可能だと思う。
映画やドラマでも作品とは、企画から脚本、打ち合わせ、リハーサル、他、入念な下準備をしてから本番という作業になると思う。
しかしドキュメンタリーというのは、あくまでも主体は対象物の記録で、旅の場合は、旅が主体でその道中を記録するという作業だから、事前できることはイメトレくらい。あとはどのようなシーンであっても失敗しないで確実に結果が残せる機材の用意、つまり失敗確率が低いカメラが必要ということになる。
一般的に写真の失敗パターンで最も多いのが手ブレで、次にピンボケなんだとか。
この OM-D E-M5 Mark III の場合、新開発の小型5軸手ぶれ補正機構というのがボディ内に搭載されていて、超強力だった前モデル OM-D E-M5 Mark II の最大約5段よりもさらに強力な最大約5.5段の補正効果が得られる。さらに M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO などレンズ内手ぶれ補正搭載のレンズと組み合わせると、最大約6.5段の5軸シンクロ手ぶれ補正が可能。
↓ボディ内5軸手ぶれ補正ユニット

前モデル OM-D E-M5 Mark II の時点で手ブレ補正に関しては十分な性能だったが、さらに強力ってことで、きちんと両手で構えて撮影すれば手ブレによる失敗はほとんど無い。特に室内や夜間など薄暗い場面にも強くて三脚いらず。片手とかわりとラフに撮影してもほとんど失敗しない。マジでこのカメラの手ブレ補正は凄くて、もう他のカメラには戻れなくなるほど。
もちろん手ブレ補正が弱いカメラであっても、ISOを上げてシャッタースピードを速くすればいいのだが、このカメラの場合は同じ設定ならより手ブレの失敗が少ないという意味。
とにかく OM-D E-M5 Mark III の超強力な手ブレ補正は、失敗できない一発撮りの撮影シーンでひじょうに強力な武器になるのは間違いないと思うし、それを実感している。
なおピンボケに関しては、最近のカメラとレンズはどれでもAF(オートフォーカス)が速くて正確なので、ピントがずれる(ピンボケ)ということはまず無いんじゃないだろうか?それに私の場合、基本的にフォーカスエリアは確実に狙った場所にピントをあわせられる中央1点しか使わないので、ピントがずれることはありえない。カメラが自動で判別するワイドAF(オートエリアAF)だと、ピントが自分が思った位置、狙った位置と、違う、外れる、ということがよく起こって信用できないからほとんど使わない。
さらに言うとマイクロフォーサーズの場合は被写界深度が深い(ピントが合う範囲が広い)というのもあって、換算28mmくらいまでの広角レンズを使い、F値(絞り値)をF5.6もしくはF8~11に設定すれば、パンフォーカス(手前から奥までピントがあった写真)になるので、極端な話、ピント位置が適当でもほぼ問題なくピントが合った撮影ができてしまう。だから私の場合、日中はパンフォーカスになるF5.6~F8を使うことが多い。
ピンボケを確実に防ぐ方法として、中央1点で確実に狙ったところにピントを合わせて、なおかつほぼパンフォーカスで撮影、これでピンボケになったらカメラの故障しかないでしょ。
旅の記録がメインの私にとって3番目に重要な要素は、
システム全体でどれだけ軽いか
である。
旅の場合、撮影機材を含む旅の装備をすべて背負っての移動となる。当然、できるだけ軽い方がいいから、あらゆる装備をグラム単位で限界まで軽量化してきた訳なんだけど、装備の中で一番重いのは実はカメラ本体とレンズである。
だからカメラとレンズを軽くすることができれば、手っ取り早く装備全体の大幅な軽量化ができるのだ。
装備を軽量化する理由は「 私の冬の北海道の装備 Ver.2.0 極限まで軽量化、総重量7kgを目指す 」という過去の記事で詳しく書いているんだけど、かんたんに言うと、移動が楽になり、機動力が上がり、体力の消耗や体調の悪化も抑えられ、旅をより楽しむことができ、また命を守るためでもあり、LCC(格安航空会社)の機内持ち込み重量制限をクリアさせるためでもあるって感じ。
それと私は、過去の旅でレンズを大破させてしまい、旅の途中にもかかわらずカメラのキタムラでレンズキットを買うという苦い経験があって、それから旅には必ずカメラ本体2台と、予備も含めてレンズは3、4本持っていくようになった。なので少しでも軽いカメラとレンズの組み合わせはいつでも探し続けている。
カメラが増えれば、当然、充電器と予備バッテリーも増える訳で、それらを含む持ち出す全ての撮影機材、すなわちシステム全体で見ないと意味がない。
結果たどり着いた最適解が、この OM-D E-M5 Mark III である。
このカメラは前モデル OM-D E-M5 Mark II よりもさらに軽量化されていて、重量はたったの414g(バッテリー等含む公称値)。これは防塵・防滴・-10℃耐低温設計でファインダーと1/8000秒メカシャッター搭載の機種の中ではおそらくトップの軽さじゃないかな。なお1/8000秒メカシャッターは、真夏や南国の晴天時の日中にF値を小さくして撮る場合に必要なので個人的には外せない性能。
軽量化に伴いボディ素材が前モデル OM-D E-M5 Mark II のマグネシウム合金からエンプラ(エンジニアリングプラスチック)に変更されたので、ボディの質感にこだわる人たちにはかなり評判が悪かった。確かに触った感触はプラスチッキーだが、見た目は言うほど安っぽくはないと思う。
私的には軽くなるのなら金属へのこだわりは全くなくて、エンプラでも必要な強度と防塵・防滴が備わっていれば無問題。前にも言ったことあるかもしれないが、理想の旅カメラはOM-D E-M10シリーズくらいの重さとサイズ感だと思っていたので、それに近づけてくれたオリンパス(発売当時)には個人的には称賛しかない。
≫ OM-D E-M10シリーズ を見る
青島俊作の名言
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
そもそも私にとってカメラはあくまでも旅の道具だから、触ったときの質感とか実用の現場でなんの役にも立たない部分は本当にどうでもよくて、とにかく形より実質、趣味的な物より実用的な物、今はそんな物に惹かれるようになった。
ちなみに上位モデル1系の場合、バッテリー等含む公称値は、OM-D E-M1 Mark III が580g、OM-1 が599gなので、166g~185gも重い。しかもサイズもだいぶ大きいので、せめて OM-D E-M1 初代 の497g(バッテリー等含む公称値)の重量とサイズ感に戻してもらわないと、今のところ買う気にならないんだよね。せっかく OM-D E-M1 初代 がベストサイズだったのに、なんで大きくするのかなぁ?って、パナも軒並み重くなってるけど、重かったらマイクロフォーサーズの意味なくね?って思うのは私だけだろうか。
話戻るが、OM-D E-M5 Mark III になってついに本体内充電が搭載されて、旅に持ち出す充電器を無くせるようになった。実はこれが2台目を買った理由でもあって、2台とも本体内充電ができれば、充電器は予備バッテリー用に1台で済む。今までの旅では充電器3台だったが、1台+USBケーブル2本にできたので、約130gほどの軽量化になった。さらに質量も充電器2台分スペースの節約にもなった。
そして現在私の旅のメイン標準ズームレンズとなった、このカメラのキットレンズにもなっていた M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO も素晴らしくて、写りは他のPROレンズシリーズと同等以上で、重さはたったの254g、サイズもとてもコンパクトで、もちろん防塵・防滴仕様。一応、発売時(2020年2月12日)の時点でF値固定の標準ズームレンズの中で世界最小最軽量のレンズとのこと。
写りが良く、軽く、小さく、防塵・防滴、まさに理想の旅レンズなので、理想の旅カメラ OM-D E-M5 Mark III と組み合わせれば、理想の旅カメラシステムの完成である。
下記が購入時の旅カメラシステムほた仕様(上の写真参照)。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III 414g×2台
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 254g
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 155g
LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH. 87g
BLS-50(予備バッテリー) 46g×2個
BCS-5(充電器) 71g×1台
micro-USBケーブル 15g×2本
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合計 1517g
カメラ2台+レンズ3本+その他で約1.5kgは、かなり軽いんじゃないだろうか?
ただね、正直これでもまだ重いなーって思っているくらいなので、フルサイズ一眼でシステムを組むとかまず考えられない。
とにかく小さくて軽いシステムなら、旅をより快適で楽しいものにしてくれるのは間違いないわけで、このシステムにしてから荷物の重さに苦しめられることは完全になくなった。いやマジで荷物の重さって、出発時は感じなくても旅の後半からジワジワとボディブローのように効いてくる。残り2、3日のところで辛くて、望遠レンズやら三脚やら重い装備を宅急便で自宅に何度も送ってるから!
上の写真は1本で換算24mmから200mmまでカバーする最高の旅レンズ、PRO高倍率ズーム M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO を装着したOM-D E-M5 Mark III。
ここまでをまとめると、
旅の道具として旅の相棒としてどれだけ信頼できるか
⇒ 超強力な防塵・防滴・-10℃耐低温設計
⇒ 実用で検証済みの技術が使われている
⇒ SSWF搭載で屋外のレンズ交換も安心
撮影結果がどれだけ信頼できるか
⇒ 超強力な小型5軸手ぶれ補正機構
⇒ 被写界深度が深くパンフォーカスにしやすい
システム全体でどれだけ軽いか
⇒ 圧倒的な小型軽量システム
⇒ 本体内充電搭載で充電器を削減できる
このカメラ及び後継機 OM-5 は、これら要素を併せ持ったカメラとして唯一無二の存在である。
大切なことなのでもう一度、言います。
つまり、
理想の旅カメラとして 唯一無二!
究極のWメイン機、爆誕!
まさに LAST CAMERA!
まあ旅カメラとしてはもちろんだが、登山やアウトドア、ツーリング、お散歩、スナップ撮影などあらゆる屋外の遊びの場面でも活躍すると思うよ!
第二章: 購入レビュー
外観のデザインは、前モデル OM-D E-M5 Mark II の完成度が高かったからか、ネット民の反応はあまりよくなかった印象。
比べてみると確かに前モデル OM-D E-M5 Mark II の方が線がすっきりしていて洗練されている。OM-D E-M5 Mark III の方は横に伸びる線や突起がやけに多く感じる。
ただこの外観のデザインについては、実物を手に持った時の感動ですべてどうでもよくなった。めっちゃ持ちやすくなっていて、しかもシャッターがめっちゃ押しやすくなっていたから。
それと前モデル OM-D E-M5 Mark II のズシっとした感じに比べて、ホールド感が良くなったおかげか、数値の差以上に体感がやたら軽く感じるのも良い。
持ちやすさの理由は、グリップ部分の中指の引っかかりが圧倒的に改善されていて、グリップも深くなったから。深いといっても絶妙な深さなので、カメラ全体のコンセプトが変わるほどではない。
最近の新型カメラの傾向として、グリップが大きめというのがあるんだけど、5系の場合、あまり大きくしちゃうとコンセプトが変わってしまうし、現在の絶妙な深さがベストかつ限界かと。違うカメラになっちゃうので、これ以上は深くしないでほしい。
たまに5系に1系のような大きなグリップの正統派デザイン(一眼レフのような形)を求めてる人もいるけど、ちょっと意味がわからない。それってもう1系ですから!
5系の良さは昔のグリップがないフィルムカメラ(オリンパスOMシリーズ、ニコンFMシリーズなど)のレトロなデザインを現代解釈によってアップデートしたことだから。しかもただ単に古いデザインを復刻したのではなく、ちゃんと改良して未来的なデザインに作り変えているのが素晴らしいところ。まさにネオレトロカメラ、”懐かしくて、新しいカメラ”というジャンルの先駆者だと思っている。
実際、現行機で、OM-5 (OM-D E-M5 Mark III と同じデザイン)を超えるかっこいいデザインのカメラって、他に無いと思っているんだけど、それって私だけだろうか?
まあ Nikon Z fc のように完全にレトロデザインに振り切ってちゃってるのも確かにいいんだけど、持ちやすさと操作系が実用でどうなんだろうか?と思ってしまう。こればっかしは使ったことがないのでわからないけど、唯一、気になる機種の一つ。
≫ Nikoc Z fc を見る
<E-M5の外観の大きさ比較>
MarkⅡ 123.7mm (幅) × 85.0mm (高) × 44.5mm (奥)
MarkⅢ 125.3mm (幅) × 85.2mm (高) × 49.7mm (奥)
(CIPA準拠、突起部含まず)
カタログ上の外観の寸法はほぼ同じだが、上の写真のように実物で比べると、 OM-D E-M5 Mark III の方が少し大きくなっているのがわかると思う。ただしファインダーがある上部三角の部分を除くボディ(四角い部分)の寸法を実際に測ると、高さ2.5mm、横幅1.5mm、グリップ部分以外の厚さ1mmほどしかかわらない。
しかし、グリップの引っかかり部分までの高さ、グリップから背面サムレストの親指を置く部分の厚さ、サムレストの親指を置く部分の高さ、底面からシャッターボタンまでの高さの4箇所をボディの寸法以上に広げることで、OM-D E-M5 Mark III は圧倒的な持ちやすさとシャッターボタンの押しやすさを実現させている。
具体的には下記の違い。
グリップの引っかかり部分までの高さ +約1.5mm
グリップから背面サムレストまでの厚み +約3.5mm
サムレストの親指を置く部分の高さ +約7mm
底面からシャッターボタンまでの高さ +約3.5mm
以上を踏まえてもう一度、上の比較写真を見比べてみてほしい。グリップ、シャッターボタン、サムレストの位置がだいぶ違うのがわかると思う。
いやー実際、初めて触った時は、ホント感動的だったよ!
ただし M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO のような大きくて重い望遠レンズを組み合わせた場合は、グリップが浅すぎて片手で保持するのはかなり危険な状態になるので、落下防止にストラップの着用は必須かと。なお別売りの「カメラグリップ ECG-5」をつければホールディング性はかなり向上するので、望遠レンズを使用する場合はあると便利かも。
≫ カメラグリップ ECG-5 を見る
シャッター音に関しては好みの問題もあると思うけど、前モデル OM-D E-M5 Mark II に比べて、 OM-D E-M5 Mark III はとても静かで優しい音色になったので、個人的にはかなり好み。
具体的には、前モデル OM-D E-M5 Mark II は「カシャ」というメカっぽい高めの音色で、 OM-D E-M5 Mark III は「スコッ」という防音されたっぽい感じの低めの音色。
静かで人が居るところでシャッターを切った時などに前モデル OM-D E-M5 Mark II の音だと一発で撮影したのがわってしまうけど、 OM-D E-M5 Mark III の音はわかりずらいんじゃないかと思う。
スナップ&ドキュメンタリー撮影は、人に向けて撮ることが多いので、カメラ自体の見た目はもちろんだが、シャッター音も謙虚な感じの方がいいので、これは良い変更だと思う。
使用頻度が高い「AEL/AFLボタン」の位置と押し心地もかなり良くなった。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は親指から離れた位置にあって使いづらいかったので、Fn4ボタンにAEL/AFL機能を割り振ってた。
OM-D E-M5 Mark III は親指の近くに配置されたのでかなり実用的になったと思う。ボタン自体も押しやすくなってるし、Fnレバー(1/2)も切り替えしやすくなっている。
前モデル OM-D E-M5 Mark II と比べて唯一改悪されたのがコントロールダイヤル。明らかに回しづらくなってる。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は前後のダイヤルの大きさが違っていて、フロントの方が大きく、リアの方が小さい。
対して OM-D E-M5 Mark III は前後とも同じ大きさで、比べるとフロントが直径1mm小さく、リアが直径1mm大きい。ダイヤル側面のギザギザ部分の厚みも前モデル OM-D E-M5 Mark II より薄い。あとダイヤル自体の回る重さも少し重くなった。
おそらくこれらの違いが、回し心地に影響していると思われるが、とにかく前モデル OM-D E-M5 Mark II に比べて回しづらい。
あとグリップとボディの厚みが増したことでダイヤル自体が内側に引っ込んだ感じになっているのも、もしかしたら回しづらさに影響しているのかも。
ただ前モデル OM-D E-M5 Mark II では何かに触れた時などいつの間にか回ってしまって数値が変わってたという誤操作がよくあったんだけれど、OM-D E-M5 Mark III では、内側に引っ込むことで、またダイヤルが重くなることで、同じ誤操作はほぼ無くなっているので、そうゆう意味では改良でもあるが。
ちなみに OM-5 もまったく同じで変更なし。次の OM-5Ⅱ では、この回し心地だけはもう少し工夫して改善してほしい。
上面の他の変更点としては、まずモードダイヤルが左から右に移動して、C(カスタム)とB(長秒時撮影)が追加されて「フォトストーリーモード」が削除された。おそらくフォトストーリーモード自体もメニューを探してもみつからないので廃止されたと思われる。
Fn3とFn4に該当するボタンは、右から左の電源ボタン横のフィルムカメラの巻き戻しクランク風の丸い部分に移動。HDRボタンは無くなったがメニューのボタン機能で割り振ることは可能。
これまで無かったISOボタンがサムレストの部分に追加された。これは地味にうれしい追加。これにより機能を割り振れるボタン(Fnボタン)が5個から6個に増えたことになる。
前モデル OM-D E-M5 MarkII (左) ⇒ OM-D E-M5 Mark III (右) のスペック上の主な違いは下記。
画像処理エンジン: TruePic VII ⇒ TruePic VIII
有効画素数: 1605万画素 ⇒ 2037万画素
AF方式: コントラストAF ⇒ 位相差AF/コントラストAF併用
AFエリア: 81点 ⇒ オールクロス測距121点
AFターゲットパッド: なし ⇒ あり
アートフィルター: 15種類 ⇒ 16種類(ネオノスタルジー追加)
プロキャプチャーモード: なし ⇒ あり
4K動画対応: 非対応 ⇒ 対応
バッテリー: BLN-1 ⇒ BLS-50
本体内充電: 不可 ⇒ 可能
スペック上の大きな違いとしてはイメージセンサーならびに画像処理エンジンが上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同じになって、解像力が上がったということだろうか。まあ実際、比べてみてわかるといったレベルなんだけど、確かに画質は良くなっている。
それとやはり上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同等のオールクロス像面位相差AFを採用して、AFが高速かつ高精度になったってことかな。これは実際かなり体感できた。マジでAFは爆速になった。
↓121点オールクロス像面位相差AFセンサー

あと上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同等のAFとのことで、AF性能、AF精度、動体追従性能、顔/瞳優先AF、AFエリアなど大幅に進化していると思われるが、私は基本中央1点しか使わないので、申し訳ないがAFに関してはどのくらい変わったとかはまったくわからない。まあ前モデル OM-D E-M5 Mark II よりは確実に高性能になってるので、シャッターチャンスに強くなったのは間違いない。
なおAFターゲットパットというのは、ファインダーを覗いた状態からモニターを指でなぞってAFのターゲットの位置を移動させることができる機能。これは地味に便利。
他に大きな変更点として、バッテリーがBLN-1からBLS-50に変更された。容量はBLN-1が1220mAh、BLS-50は1210mAhとほとんど同じで、OM-D E-M5 Mark III は、前モデル OM-D E-M5 Mark II より省電力化されているので、撮影枚数も同じということらしい。あとBLS-50の方が若干だが薄くて軽くなっている。
現行モデルでBLN-1を使っている機種がないので、BLN-1は廃止という方向かと思われる。代わりに上位モデル OM-D E-M1 Mark II と Mark III は、より大容量のBLH-1(1720mAh)が採用されている。しかし後継機 OM-1 はBLX-1(2280mAh)というさらに大容量のバッテリーに変更されたので、おそらくBLH-1も廃止の方向かと。
個人的には5系は下位機種(PEN、E-M10系)と同じBLS-50で良かったと思っている。と言うのも5系をメイン機とする場合は、サブ機はPENかE-M10系となるだろうし、同じなら使い回せるから。
<撮影可能コマ数(標準)>
OM-1: 520枚
M1Ⅲ: 420枚
M1Ⅱ: 440枚
OM-5: 310枚
M5Ⅲ: 310枚
M5Ⅱ: 310枚
M10Ⅳ:360枚
E-P7: 360枚
バッテリーの持ちは、正直、あまりよくないので、予備バッテリーは必要。ただモバイルバッテリーから本体内充電ができるようになったので、予備バッテリー1個とモバイルバッテリーがあれば早朝から夜まで1日撮影しても足りなくなることはなかった。
EVF(電子ビューファインダー)は、液晶(Mark2)から有機EL(Mark3)に変更されたので、見え方はだいぶ違う。有機ELの方がクッキリした感じで、彩度も少し強め、少し明るめって感じ。見やすいのは OM-D E-M5 Mark III の方なんだけれど、肉眼に近いのは前モデル OM-D E-M5 Mark II の方かな。
ファインダー倍率も約1.48倍(Mark2)から約1.37倍(Mark3)と少し小さくなっているんだけど、実際に見比べてもわからないレベル。
それとアイポイントが長くなって、メガネをかけてもケラれることなくファインダー内全体が見渡せるようになった。アイポイントというのは、ファインダー内のすべての映像や情報を見ることができる位置までの距離のことなんだとか。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は21mmで、OM-D E-M5 Mark III は27mmになっている。
実際、メガネを掛けた状態で前モデル OM-D E-M5 Mark II のファインダーを覗くと、たしかに4隅がかすかにケラれていて、OM-D E-M5 Mark III の方はなるほどケラれていなかった。
言われて比べて気がつくレベルではあるけど、見やすいに越したことはない。それに私は屋外ではサングラスをかけているので、アイポイントが伸びたのはちょっとうれしい。
前面の変更点として、前モデル OM-D E-M5 Mark II までセルフタイマーランプ兼AFイルミネーターの横についていた外部フラッシュ端子(シンクロ端子)が廃止されて無くなったというのがあるが、使ったことないし、今後も使うことはなさそうなので、まあどうでもいいかな。カバー紛失の心配もなくなるだろうし。
それよりもAFイルミネターの周りの黒い部分が要らないなー。ボディカラーがブラックだと目立たないけど、シルバーだと目立つんだよね。たぶんシンクロ端子のダミーをイメージしたデザインなんだろうけど、ダミーなら要らないんだよね。余計な部分を排除した質実剛健なデザインが好きなんで。
側面の端子は、上から「マイク端子(3.5ステレオミニジャック)」「リモートケーブル端子」「HDMI端子(タイプD)」、「MicroUSBコネクタ」となる。
「なんでType-CじゃなくMicroUSBなんだ」と言う意見、ごもっともだと思うけど、まあ個人的には本体内充電ができるようになっただけでもうれしかったので、Type-Cへの執着はあまりないかな。PD充電はたしかに魅力的だけどね。
それに私の旅では、Lightning、Type-C、MicroUSBの端末台数分の本数をどっちにしろ持っていくので、CでもBでも持っていく本数は結局、同じだから。それとMicroUSBの場合、各種変換アダプタを使ってLightningやType-Cに変換もできるので、ケーブルの紛失や故障、破損など非常時の予備にも成り代わるんだよね。
≫ MicroUSB to Lightning 変換アダプタ を見る
≫ Micro USB to Type-C 変換アダプタ を見る
≫ Anker PowerLine II 3-in-1 ケーブルを見る
なお前モデル OM-D E-M5 Mark II の側面の端子は、上から「マイク端子(3.5ステレオミニジャック)」「HDMI端子(タイプD)」「マルチコネクタ」となっている。 以前のオリンパス機はこのマルチコネクタでPCと接続するんだが、これがよくわからないオリンパスの独自規格?のコネクタケーブルだったから変更されてよかった。
カードスロットは、 OM-D E-M5 Mark II 、Mark III とも同じ1つ(シングルスロット)で、SDカード(SDメモリーカード)、SDHC/SDXC、UHS-I/UHS-II 対応。ちなみに上位モデル OM-1 や OM-D E-M1 Mark III、Mark II は、2つ(ダブルスロット)。
今まで一度もデータが消えたというトラブルはなかったし、個人的にはシングルスロットで特に問題はなし。
↓私が使用しているUHS-IIのSDカード
≫ Kingston SDXCカード 64GB UHS-II U3 Class10 V90
UHS-II対応で、R300MB/S、W260MB/Sとかなり速いのに安い!
【 購入レビュー新旧比較まとめ 】
<良いところ>
・グリップ部分の改良
・サムレスト位置の改良
・持ちやすくなった(ホールド感の向上)
・シャッターボタンが押しやすくなった
・シャッター音が静かになった
・数値以上に軽く感じる
・デザインがめちゃくちゃかっこいい
・AEL/AFLボタン位置の改良
・Fnレバー(1/2)も切り替えしやすくなった
・コントロールダイヤルの誤操作が減った
・ISOボタン追加で便利に
・機能を割り振れるボタン(Fn)が1個増えた
・画質の解像力向上
・像面位相差AFシステム搭載でAFが爆速
・オールクロスセンサー採用でAFが高精度
・シャッターチャンスに強い
・AFターゲットパットの追加
・本体内充電が可能になった
・メガネでもファインダー内が見やすい
<イマイチなところ>
・コントロールダイヤルが回しづらくなった
・バッテリーの持ちがあまりよくない
・シンクロ端子をイメージしたダミーデザイン
<他の変更点>
・ボディ材質をエンプラに変更
・モードダイヤルにC(カスタム)とB(長秒時撮影)が追加
・イメージセンサー変更で有効画素数2037万画素に
・画像処理エンジンが TruePic VIII に変更
・バッテリーがBLS-50に変更
・AFエリアがオールクロス測距121点に
・アートフィルターが1種類追加
・プロキャプチャーモードが追加
・4K動画に対応
・EVFが有機ELに変更
・外部フラッシュ端子(シンクロ端子)が無くなった
・マルチコネクタからMicroUSBに変更
<この記事で触れてない他の機能>
・バリアングルモニター
・ライブコンポジット/ライブバルブ/ライブタイム
・フォーカスブラケット
・深度合成モード
・三脚ハイレゾショット
・動画専用ピクチャーモード「Flat」
・22種類のシーンモード
・フリッカーレス撮影・フリッカースキャン機能
・Bluetoothによる簡単Wi-Fi接続
【第一章のおさらい点】
・価格と性能のバランスを最も重視したミドルレンジモデル
・スペック至上主義からの脱却
・枯れた技術を採用した機械としての高い信頼性
・業界トップレベルの防塵・防滴・耐低温性能
・超高性能なダストリダクションシステム(SSWF)
・超強力なボディ内5軸手ぶれ補正
・被写界深度が深いのでパンフォーカスにしやすい
・1/8000秒メカシャッター搭載
・同等機種でトップレベルの小型・軽量
・システム全体で軽い
・充電器の旅への持ち出しの削減
・唯一無二のカメラ
【おすすめ用途】
・ネイチャー
・ストリートスナップ
・トラベル
・ツーリング
・アウトドア
・ドキュメンタリー
・ファミリー
以上、私が考えるスペック至上主義から脱却した機動性と実用性重視の全天候型スナップ&ドキュメンタリー撮影カメラ OM-D E-M5 Mark III の全貌をダラダラと書き綴った訳だけど、購入して2年経ってからのレビューなので、他の人の発売時のレビューよりかなり濃いものにできた。
すでに新品の入手は難しくなってるが、後継モデル OM-5 とほとんど同じだし、とても良いカメラだったので、長すぎると言われそうだが、どうしても書いておきたかった。
第三章: 作例

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
12mm F5.6 SS1/320 ISO-200
作例1: Untitled
これはキットレンズの M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO で撮った写真。コンパクトでもさすがPROレンズ、解像感がいい感じ。F5.6だがすでにほぼパンフォーカスなので、ピントが手前から奥まできているのがわかると思う。

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II ASPH.
25mm F2.8 SS1/2500 ISO-1000
作例2: Untitled
パナライカ LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II で撮影。IOSの設定をミスったんだけど、このカメラは高感度性能が良くなっているので、個人的にはISO1600までは気にせず使える。

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II ASPH.
25mm F2.8 SS1/6400 ISO-1000
作例3: Untitled
こちらも同じパナライカ LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II で、かなりレタッチしてみた感じの写真。このレンズは、オリンパスのPROレンズと違って、開放だと柔らかな表現の写りになるのが特徴。もちろん絞るとしっかり解像する。
これまでに公開した OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III で撮った写真を掲載した記事は下記。
・冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道 未完まとめ(残り4日分)
・回想・備忘録 3日目(3月9日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道(長万部~札幌)
・回想・備忘録 2日目(3月8日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道(函館~長万部)
・回想・備忘録 1日目(3月7日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 岩手~秋田~青森
・続・おっさんの新型コロナウイルス ワクチン(モデルナ)接種の記録 接種2回目 副反応で死んだ!?夢を見る
他サイトの作例/フォトプレビュー/SHOOTING REPORTは下記。
・PHOTO YODOBASH
・Kasyapa
・BicPhotoStyle
≫ OM-DシリーズをAmazonで検索
≫ OM SYSTEM OM-5 をAmazonで検索
なおまた近いうちに「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark Ⅲ 試し撮りレビュー」としてさらに作例をアップする予定、お楽しみに!
では、また
↓基本&応用撮影ガイド

今すぐ使えるかんたんmini
オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢ 基本&応用撮影ガイド
↓最高の旅レンズ1

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
↓最高の旅レンズ2

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
↓最高の旅レンズ3

LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.
↓旅に最高な高画質・小型軽量望遠レンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
↓後継機OM-5

OM SYSTEM OM-5 12-45mm F4.0 PRO レンズキット
↓高倍率ズームのレンズキット

OM SYSTEM OM-5 14-150mm IIレンズキット
↓Nikonのレトロなミラーレス Z fc

Nikon Z fc レンズキット
そのカメラの発売日は2019年11月22日なので、すでに3年以上前のモデルになる。
某ヨドバシのカメラ店で実物を手に持った時にあまりの持ちやすさと軽さ、シャッターフィーリングに感動し、突然、止まらない衝動という名の病気が発症した!
「なにこれめちゃくちゃいい!」
正直、発売時のネット民の評判がイマイチなのを見ていたので購入を保留にしていたんだけれど、やっぱ他人の評価ほどあてにならないものはないと実感。結局、自分の目で見てさわってみないと本質はわからないと思った。
早速、ネットで価格を調べたら、発売時より少し安くなっていて、しかもキャッシュバックキャンペーンもやっていたので迷わず衝動買いしたわけだ。
おわかりと思うが、一応、そのカメラの名は・・・
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ ダァーーー!
オリンパス(現OM SYSTEM)が誇るマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラのミドルレンジモデルである。
ちなみにミドルレンジモデルとは、価格と性能のバランスを最も重視した中堅クラスの製品のことなんだとか。ハイエンドとローエンドの中間ってことだね。
ちなみにOM/OM-Dシリーズのハイエンドモデル(フラッグシップモデル/プロフェッショナルモデル)は1系、ミドルレンジモデル(ミドルクラスモデル/ハイアマチュアモデル)が5系、ローエンドモデル(エントリーモデル)は10系。
このカメラです↓
≫ OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III ブラック
≫ OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III シルバー
実はすでにこのカメラの後継モデル『 OM SYSTEM OM-5 (事実上 OM-D E-M5 Mark Ⅳ) 』を最近買ったんだけれど、まだレビューできるほど使ってないので、そちらはまた近日公開できればと。
よって、この記事の内容は、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark Ⅲ の用途、メリット、デメリット、良いところ、イマイチなところ、使用感、改善点など購入レビューと本機の写真、作例、前モデル OM-D E-M5 MarkⅡ との比較などで、たぶん生産も公式の販売も終了していて記事の需要も少ないと思うが、中古購入を検討している人や、一応、最新モデル OM SYSTEM OM-5 とかなりの部分が同じカメラなので、そちらの購入を検討している人にも参考になればと。
第一章: 存在理由
このカメラを1文で表すなら・・・
スペック至上主義から脱却した機動性と実用性重視の全天候型スナップ&ドキュメンタリー撮影カメラ!
って感じかな。
もうね日本メーカーの悪いところだと思っているんだけど、家電とかもそうだけど、性能、機能、技術にこだわりすぎて、必要以上に過剰な性能を積み上げていって、どんどん余計な機能を増やして、最先端という名の素人にはよくわからない技術を搭載して、素人にはわけわからんほど複雑化していって、それらを詰め込む為に大型化して、それらを理由に価格を上げて利益を出そうとするやり方、ほんと良くないと思う。
はっきり言って、2016年12月発売の上位モデル OM-D E-M1 Mark II の時点でマイクロフォーサーズは、素人には必要十分な性能に到達しているので、もう余計な機能も、過剰な性能も、最先端の技術もいらないんですよ。※すべて個人の勝手な意見です
確かにこのカメラは、スペック至上主義者(最先端の技術を追う人)には、ひじょうに残念なモデルチェンジだったと思う。これより3年前に発売の上位モデル OM-D E-M1 Mark II の中身を小さなボディに詰め込んだだけで、最先端の技術も、目新しい機能も、過剰な性能も一切使われていなかったからね。確かに私もカタログを見てもあまりワクワクしなかったのを覚えている。まあ小さなボディによく OM-D E-M1 Mark II を詰め込めたなとは思ったけど。
ただ私が実際に求めているカメラはいたってシンプル。
それは、安く、軽く、小さく、強く、かっこいい、良いカメラ。
この至ってシンプルな希望を満たしているカメラって意外と探しても他にはないんだよね。唯一、この希望の全てを満たしているのが、この OM-D E-M5 Mark III だった。
「良いカメラとは?」
答えは人それぞれだろうけど、私的には「自分の用途に合っていて、見た目の威圧感がなく、使っていてストレスがないカメラ」が良いカメラかな。
実際に使ってみて、自分にはすごく良いカメラだったので、1台目ブラックを購入(2020年9月)の2ヶ月後(11月)に2台目シルバーも購入してしまったほど。
自分にとっては、この2台持ちはまさに
理想の旅カメラ
究極のWメイン機
私のLAST CAMERA
である。
購入当時は、ついに自分の理想かつ究極のシステムに出会ったと思ったし、同じカメラを2台も買ったのは、これがラストカメラ(最後のカメラ)でもいいと思えるほど自分の用途に合っていたから。まあ、実際は後継モデル OM SYSTEM OM-5 を最近買ったのでラストカメラではなくなったんだが。
では、私の用途とは何かというと、具体的には旅先で出会った風景や建物などの記録や日常のスナップ写真、記念写真などの”記録写真(ドキュメンタリーフォト)”である。しかもWeb用途なので、多少トリミングができればOKなレベルで、高画素な写真も不要。
逆にあまり撮らないのは、作品、ポートレート、スポーツ、動いている乗り物(列車、飛行機、自動車、バイク、自転車)、動く動物(鳥、犬、猫)など。たぶん多くの人は私と同じで、作品よりも記録写真が主な用途じゃないだろうか?
余談だが、だったらスマホのカメラで十分じゃね?と考え、去年(2022年)の初めに当時最新だった Apple iPhone 13 mini を買って比べてみたが、たしかに最新のiPhoneのカメラはめちゃくちゃきれいに撮れる。特にスマホの画面で見る分には一眼カメラの写真との違いはわからない。
ただ、PCの画面で大きく見ると、圧倒的に何かが足りない感じがする。それは何か?たぶん解像感が足りない。景色の木々の葉っぱとか、人の髪の毛とか、砂とか、そういった細かな部分がやはり一眼カメラの方が解像しているのだ。なので私的にはやはりメインは一眼カメラで、iPhoneはSNS用途って感じ。
旅の記録がメイン用途の私にとって最も重要な要素は、
旅の道具として
旅の相棒として
どれだけ信頼できるか
である。
過去にも書いてきたが、旅の装備や道具でとても重要な機能、それは耐水・防滴・防水・防塵・耐低温など水や雪、砂など過酷な環境に対する信頼性だと思っている。これは実際、旅先で何度も大雨や大雪、暴風、極寒などの状況を経験してきた上での結論。
その過酷な環境に対する信頼の要である防塵・防滴・耐低温性能に関して、OM SYSTEM(旧オリンパス)の1系(OM-1、E-M1系)と5系(OM-5、E-M5系)は、絶対的な信頼があって、業界トップレベルの環境性能だと思う。どれくらいすごいかと言うと、例えば60万円以上するニコンのプロ用カメラと同等もしくはそれ以上の環境性能を保持しているということ。
↓IPX3 試験 (OM-5カタログより)

そして超高額なプロ用モデルを除いた場合、同等以上の環境性能を有するミラーレス一眼は他メーカーには存在しない。他のメーカーの場合、カタログ上は防塵・防滴とは書いてあるが、よく見ると「防塵・防滴性能に配慮した構造」とかの注意書きがあって、実際、雨で使ったら壊れたという話も聞くし、とにかく「配慮」という言葉が書いてあったらもう信頼しきれないので、私の求める理想の旅カメラにはなり得ない。
旅や山では天候の変化はつきもの。南国の路上で突然スコールに襲われたり、冬の北海道で列車を降りたら暴風雪だったり、東南アジアの砂っぽい道路で砂だらけの突風に遭遇したり、そういった旅先での過酷な状況下でも撮影ができちゃうすごい旅カメラ、それがOM SYSTEM(旧オリンパス)の1系と5系なのだ。
それに今回の OM-D E-M5 Mark III は、フラッグシップ1系二代目 OM-D E-M1 Mark II の性能を再利用したモデルということで、開発コストも抑えられるからか価格が低く抑えられてたし、すでに実用で検証済みのいわゆる「枯れた技術」が使われているので機械としての信頼性も高く、安心して使用できるというのもある。
あとOM SYSTEM(オリンパス)独自の技術として超高性能なダストリダクションシステム「SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)」の搭載というのもあって、これは1秒間に3万回以上の超高速振動でセンサーに付いたゴミ・ホコリを瞬時に除去する装置。
↓SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)

これによりOM SYSTEMのカメラは屋外のレンズ交換でもゴミ・ホコリが付くことはまず無いし、実際に一度も付いたことが無い。これカタログには控えめに記載されているけど、けっこーすごい技術だと思うけど。
旅の記録がメインの私にとって2番目に重要な要素は、
撮影結果がどれだけ信頼できるか
である。
私の旅は列車と徒歩の移動が多く、同じ地点に長く留まることはほとんどない。なので1地点での撮影時間は数分から長くても1時間ほど。だから写真撮影はほぼ一瞬で判断して数枚だけ、そして移動といった流れの繰り返し。また偶然出会った素敵な場面など、いわゆるスナップは、もちろん取り直しができない一発勝負。
これが作品であれば、下調べやロケハンをしてベストな場所や時間帯を決めて、何枚もじっくりテスト撮影をしながら構図を決めて、決まれば同じ構図の写真を何十枚も撮って、時間帯も変えてはまた撮って、時には三脚でじっくり撮ったりしながら、最高の1枚を作りあげる、というのが可能だと思う。
映画やドラマでも作品とは、企画から脚本、打ち合わせ、リハーサル、他、入念な下準備をしてから本番という作業になると思う。
しかしドキュメンタリーというのは、あくまでも主体は対象物の記録で、旅の場合は、旅が主体でその道中を記録するという作業だから、事前できることはイメトレくらい。あとはどのようなシーンであっても失敗しないで確実に結果が残せる機材の用意、つまり失敗確率が低いカメラが必要ということになる。
一般的に写真の失敗パターンで最も多いのが手ブレで、次にピンボケなんだとか。
この OM-D E-M5 Mark III の場合、新開発の小型5軸手ぶれ補正機構というのがボディ内に搭載されていて、超強力だった前モデル OM-D E-M5 Mark II の最大約5段よりもさらに強力な最大約5.5段の補正効果が得られる。さらに M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO などレンズ内手ぶれ補正搭載のレンズと組み合わせると、最大約6.5段の5軸シンクロ手ぶれ補正が可能。
↓ボディ内5軸手ぶれ補正ユニット

前モデル OM-D E-M5 Mark II の時点で手ブレ補正に関しては十分な性能だったが、さらに強力ってことで、きちんと両手で構えて撮影すれば手ブレによる失敗はほとんど無い。特に室内や夜間など薄暗い場面にも強くて三脚いらず。片手とかわりとラフに撮影してもほとんど失敗しない。マジでこのカメラの手ブレ補正は凄くて、もう他のカメラには戻れなくなるほど。
もちろん手ブレ補正が弱いカメラであっても、ISOを上げてシャッタースピードを速くすればいいのだが、このカメラの場合は同じ設定ならより手ブレの失敗が少ないという意味。
とにかく OM-D E-M5 Mark III の超強力な手ブレ補正は、失敗できない一発撮りの撮影シーンでひじょうに強力な武器になるのは間違いないと思うし、それを実感している。
なおピンボケに関しては、最近のカメラとレンズはどれでもAF(オートフォーカス)が速くて正確なので、ピントがずれる(ピンボケ)ということはまず無いんじゃないだろうか?それに私の場合、基本的にフォーカスエリアは確実に狙った場所にピントをあわせられる中央1点しか使わないので、ピントがずれることはありえない。カメラが自動で判別するワイドAF(オートエリアAF)だと、ピントが自分が思った位置、狙った位置と、違う、外れる、ということがよく起こって信用できないからほとんど使わない。
さらに言うとマイクロフォーサーズの場合は被写界深度が深い(ピントが合う範囲が広い)というのもあって、換算28mmくらいまでの広角レンズを使い、F値(絞り値)をF5.6もしくはF8~11に設定すれば、パンフォーカス(手前から奥までピントがあった写真)になるので、極端な話、ピント位置が適当でもほぼ問題なくピントが合った撮影ができてしまう。だから私の場合、日中はパンフォーカスになるF5.6~F8を使うことが多い。
ピンボケを確実に防ぐ方法として、中央1点で確実に狙ったところにピントを合わせて、なおかつほぼパンフォーカスで撮影、これでピンボケになったらカメラの故障しかないでしょ。
旅の記録がメインの私にとって3番目に重要な要素は、
システム全体でどれだけ軽いか
である。
旅の場合、撮影機材を含む旅の装備をすべて背負っての移動となる。当然、できるだけ軽い方がいいから、あらゆる装備をグラム単位で限界まで軽量化してきた訳なんだけど、装備の中で一番重いのは実はカメラ本体とレンズである。
だからカメラとレンズを軽くすることができれば、手っ取り早く装備全体の大幅な軽量化ができるのだ。
装備を軽量化する理由は「 私の冬の北海道の装備 Ver.2.0 極限まで軽量化、総重量7kgを目指す 」という過去の記事で詳しく書いているんだけど、かんたんに言うと、移動が楽になり、機動力が上がり、体力の消耗や体調の悪化も抑えられ、旅をより楽しむことができ、また命を守るためでもあり、LCC(格安航空会社)の機内持ち込み重量制限をクリアさせるためでもあるって感じ。
それと私は、過去の旅でレンズを大破させてしまい、旅の途中にもかかわらずカメラのキタムラでレンズキットを買うという苦い経験があって、それから旅には必ずカメラ本体2台と、予備も含めてレンズは3、4本持っていくようになった。なので少しでも軽いカメラとレンズの組み合わせはいつでも探し続けている。
カメラが増えれば、当然、充電器と予備バッテリーも増える訳で、それらを含む持ち出す全ての撮影機材、すなわちシステム全体で見ないと意味がない。
結果たどり着いた最適解が、この OM-D E-M5 Mark III である。
このカメラは前モデル OM-D E-M5 Mark II よりもさらに軽量化されていて、重量はたったの414g(バッテリー等含む公称値)。これは防塵・防滴・-10℃耐低温設計でファインダーと1/8000秒メカシャッター搭載の機種の中ではおそらくトップの軽さじゃないかな。なお1/8000秒メカシャッターは、真夏や南国の晴天時の日中にF値を小さくして撮る場合に必要なので個人的には外せない性能。
軽量化に伴いボディ素材が前モデル OM-D E-M5 Mark II のマグネシウム合金からエンプラ(エンジニアリングプラスチック)に変更されたので、ボディの質感にこだわる人たちにはかなり評判が悪かった。確かに触った感触はプラスチッキーだが、見た目は言うほど安っぽくはないと思う。
私的には軽くなるのなら金属へのこだわりは全くなくて、エンプラでも必要な強度と防塵・防滴が備わっていれば無問題。前にも言ったことあるかもしれないが、理想の旅カメラはOM-D E-M10シリーズくらいの重さとサイズ感だと思っていたので、それに近づけてくれたオリンパス(発売当時)には個人的には称賛しかない。
≫ OM-D E-M10シリーズ を見る
青島俊作の名言
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
そもそも私にとってカメラはあくまでも旅の道具だから、触ったときの質感とか実用の現場でなんの役にも立たない部分は本当にどうでもよくて、とにかく形より実質、趣味的な物より実用的な物、今はそんな物に惹かれるようになった。
ちなみに上位モデル1系の場合、バッテリー等含む公称値は、OM-D E-M1 Mark III が580g、OM-1 が599gなので、166g~185gも重い。しかもサイズもだいぶ大きいので、せめて OM-D E-M1 初代 の497g(バッテリー等含む公称値)の重量とサイズ感に戻してもらわないと、今のところ買う気にならないんだよね。せっかく OM-D E-M1 初代 がベストサイズだったのに、なんで大きくするのかなぁ?って、パナも軒並み重くなってるけど、重かったらマイクロフォーサーズの意味なくね?って思うのは私だけだろうか。
話戻るが、OM-D E-M5 Mark III になってついに本体内充電が搭載されて、旅に持ち出す充電器を無くせるようになった。実はこれが2台目を買った理由でもあって、2台とも本体内充電ができれば、充電器は予備バッテリー用に1台で済む。今までの旅では充電器3台だったが、1台+USBケーブル2本にできたので、約130gほどの軽量化になった。さらに質量も充電器2台分スペースの節約にもなった。
そして現在私の旅のメイン標準ズームレンズとなった、このカメラのキットレンズにもなっていた M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO も素晴らしくて、写りは他のPROレンズシリーズと同等以上で、重さはたったの254g、サイズもとてもコンパクトで、もちろん防塵・防滴仕様。一応、発売時(2020年2月12日)の時点でF値固定の標準ズームレンズの中で世界最小最軽量のレンズとのこと。
写りが良く、軽く、小さく、防塵・防滴、まさに理想の旅レンズなので、理想の旅カメラ OM-D E-M5 Mark III と組み合わせれば、理想の旅カメラシステムの完成である。
下記が購入時の旅カメラシステムほた仕様(上の写真参照)。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III 414g×2台
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 254g
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 155g
LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH. 87g
BLS-50(予備バッテリー) 46g×2個
BCS-5(充電器) 71g×1台
micro-USBケーブル 15g×2本
------------------------------------------------------------
合計 1517g
カメラ2台+レンズ3本+その他で約1.5kgは、かなり軽いんじゃないだろうか?
ただね、正直これでもまだ重いなーって思っているくらいなので、フルサイズ一眼でシステムを組むとかまず考えられない。
とにかく小さくて軽いシステムなら、旅をより快適で楽しいものにしてくれるのは間違いないわけで、このシステムにしてから荷物の重さに苦しめられることは完全になくなった。いやマジで荷物の重さって、出発時は感じなくても旅の後半からジワジワとボディブローのように効いてくる。残り2、3日のところで辛くて、望遠レンズやら三脚やら重い装備を宅急便で自宅に何度も送ってるから!
上の写真は1本で換算24mmから200mmまでカバーする最高の旅レンズ、PRO高倍率ズーム M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO を装着したOM-D E-M5 Mark III。
ここまでをまとめると、
旅の道具として旅の相棒としてどれだけ信頼できるか
⇒ 超強力な防塵・防滴・-10℃耐低温設計
⇒ 実用で検証済みの技術が使われている
⇒ SSWF搭載で屋外のレンズ交換も安心
撮影結果がどれだけ信頼できるか
⇒ 超強力な小型5軸手ぶれ補正機構
⇒ 被写界深度が深くパンフォーカスにしやすい
システム全体でどれだけ軽いか
⇒ 圧倒的な小型軽量システム
⇒ 本体内充電搭載で充電器を削減できる
このカメラ及び後継機 OM-5 は、これら要素を併せ持ったカメラとして唯一無二の存在である。
大切なことなのでもう一度、言います。
つまり、
理想の旅カメラとして 唯一無二!
究極のWメイン機、爆誕!
まさに LAST CAMERA!
まあ旅カメラとしてはもちろんだが、登山やアウトドア、ツーリング、お散歩、スナップ撮影などあらゆる屋外の遊びの場面でも活躍すると思うよ!
第二章: 購入レビュー
外観のデザインは、前モデル OM-D E-M5 Mark II の完成度が高かったからか、ネット民の反応はあまりよくなかった印象。
比べてみると確かに前モデル OM-D E-M5 Mark II の方が線がすっきりしていて洗練されている。OM-D E-M5 Mark III の方は横に伸びる線や突起がやけに多く感じる。
ただこの外観のデザインについては、実物を手に持った時の感動ですべてどうでもよくなった。めっちゃ持ちやすくなっていて、しかもシャッターがめっちゃ押しやすくなっていたから。
それと前モデル OM-D E-M5 Mark II のズシっとした感じに比べて、ホールド感が良くなったおかげか、数値の差以上に体感がやたら軽く感じるのも良い。
持ちやすさの理由は、グリップ部分の中指の引っかかりが圧倒的に改善されていて、グリップも深くなったから。深いといっても絶妙な深さなので、カメラ全体のコンセプトが変わるほどではない。
最近の新型カメラの傾向として、グリップが大きめというのがあるんだけど、5系の場合、あまり大きくしちゃうとコンセプトが変わってしまうし、現在の絶妙な深さがベストかつ限界かと。違うカメラになっちゃうので、これ以上は深くしないでほしい。
たまに5系に1系のような大きなグリップの正統派デザイン(一眼レフのような形)を求めてる人もいるけど、ちょっと意味がわからない。それってもう1系ですから!
5系の良さは昔のグリップがないフィルムカメラ(オリンパスOMシリーズ、ニコンFMシリーズなど)のレトロなデザインを現代解釈によってアップデートしたことだから。しかもただ単に古いデザインを復刻したのではなく、ちゃんと改良して未来的なデザインに作り変えているのが素晴らしいところ。まさにネオレトロカメラ、”懐かしくて、新しいカメラ”というジャンルの先駆者だと思っている。
実際、現行機で、OM-5 (OM-D E-M5 Mark III と同じデザイン)を超えるかっこいいデザインのカメラって、他に無いと思っているんだけど、それって私だけだろうか?
まあ Nikon Z fc のように完全にレトロデザインに振り切ってちゃってるのも確かにいいんだけど、持ちやすさと操作系が実用でどうなんだろうか?と思ってしまう。こればっかしは使ったことがないのでわからないけど、唯一、気になる機種の一つ。
≫ Nikoc Z fc を見る
<E-M5の外観の大きさ比較>
MarkⅡ 123.7mm (幅) × 85.0mm (高) × 44.5mm (奥)
MarkⅢ 125.3mm (幅) × 85.2mm (高) × 49.7mm (奥)
(CIPA準拠、突起部含まず)
カタログ上の外観の寸法はほぼ同じだが、上の写真のように実物で比べると、 OM-D E-M5 Mark III の方が少し大きくなっているのがわかると思う。ただしファインダーがある上部三角の部分を除くボディ(四角い部分)の寸法を実際に測ると、高さ2.5mm、横幅1.5mm、グリップ部分以外の厚さ1mmほどしかかわらない。
しかし、グリップの引っかかり部分までの高さ、グリップから背面サムレストの親指を置く部分の厚さ、サムレストの親指を置く部分の高さ、底面からシャッターボタンまでの高さの4箇所をボディの寸法以上に広げることで、OM-D E-M5 Mark III は圧倒的な持ちやすさとシャッターボタンの押しやすさを実現させている。
具体的には下記の違い。
グリップの引っかかり部分までの高さ +約1.5mm
グリップから背面サムレストまでの厚み +約3.5mm
サムレストの親指を置く部分の高さ +約7mm
底面からシャッターボタンまでの高さ +約3.5mm
以上を踏まえてもう一度、上の比較写真を見比べてみてほしい。グリップ、シャッターボタン、サムレストの位置がだいぶ違うのがわかると思う。
いやー実際、初めて触った時は、ホント感動的だったよ!
ただし M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO のような大きくて重い望遠レンズを組み合わせた場合は、グリップが浅すぎて片手で保持するのはかなり危険な状態になるので、落下防止にストラップの着用は必須かと。なお別売りの「カメラグリップ ECG-5」をつければホールディング性はかなり向上するので、望遠レンズを使用する場合はあると便利かも。
≫ カメラグリップ ECG-5 を見る
シャッター音に関しては好みの問題もあると思うけど、前モデル OM-D E-M5 Mark II に比べて、 OM-D E-M5 Mark III はとても静かで優しい音色になったので、個人的にはかなり好み。
具体的には、前モデル OM-D E-M5 Mark II は「カシャ」というメカっぽい高めの音色で、 OM-D E-M5 Mark III は「スコッ」という防音されたっぽい感じの低めの音色。
静かで人が居るところでシャッターを切った時などに前モデル OM-D E-M5 Mark II の音だと一発で撮影したのがわってしまうけど、 OM-D E-M5 Mark III の音はわかりずらいんじゃないかと思う。
スナップ&ドキュメンタリー撮影は、人に向けて撮ることが多いので、カメラ自体の見た目はもちろんだが、シャッター音も謙虚な感じの方がいいので、これは良い変更だと思う。
使用頻度が高い「AEL/AFLボタン」の位置と押し心地もかなり良くなった。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は親指から離れた位置にあって使いづらいかったので、Fn4ボタンにAEL/AFL機能を割り振ってた。
OM-D E-M5 Mark III は親指の近くに配置されたのでかなり実用的になったと思う。ボタン自体も押しやすくなってるし、Fnレバー(1/2)も切り替えしやすくなっている。
前モデル OM-D E-M5 Mark II と比べて唯一改悪されたのがコントロールダイヤル。明らかに回しづらくなってる。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は前後のダイヤルの大きさが違っていて、フロントの方が大きく、リアの方が小さい。
対して OM-D E-M5 Mark III は前後とも同じ大きさで、比べるとフロントが直径1mm小さく、リアが直径1mm大きい。ダイヤル側面のギザギザ部分の厚みも前モデル OM-D E-M5 Mark II より薄い。あとダイヤル自体の回る重さも少し重くなった。
おそらくこれらの違いが、回し心地に影響していると思われるが、とにかく前モデル OM-D E-M5 Mark II に比べて回しづらい。
あとグリップとボディの厚みが増したことでダイヤル自体が内側に引っ込んだ感じになっているのも、もしかしたら回しづらさに影響しているのかも。
ただ前モデル OM-D E-M5 Mark II では何かに触れた時などいつの間にか回ってしまって数値が変わってたという誤操作がよくあったんだけれど、OM-D E-M5 Mark III では、内側に引っ込むことで、またダイヤルが重くなることで、同じ誤操作はほぼ無くなっているので、そうゆう意味では改良でもあるが。
ちなみに OM-5 もまったく同じで変更なし。次の OM-5Ⅱ では、この回し心地だけはもう少し工夫して改善してほしい。
上面の他の変更点としては、まずモードダイヤルが左から右に移動して、C(カスタム)とB(長秒時撮影)が追加されて「フォトストーリーモード」が削除された。おそらくフォトストーリーモード自体もメニューを探してもみつからないので廃止されたと思われる。
Fn3とFn4に該当するボタンは、右から左の電源ボタン横のフィルムカメラの巻き戻しクランク風の丸い部分に移動。HDRボタンは無くなったがメニューのボタン機能で割り振ることは可能。
これまで無かったISOボタンがサムレストの部分に追加された。これは地味にうれしい追加。これにより機能を割り振れるボタン(Fnボタン)が5個から6個に増えたことになる。
前モデル OM-D E-M5 MarkII (左) ⇒ OM-D E-M5 Mark III (右) のスペック上の主な違いは下記。
画像処理エンジン: TruePic VII ⇒ TruePic VIII
有効画素数: 1605万画素 ⇒ 2037万画素
AF方式: コントラストAF ⇒ 位相差AF/コントラストAF併用
AFエリア: 81点 ⇒ オールクロス測距121点
AFターゲットパッド: なし ⇒ あり
アートフィルター: 15種類 ⇒ 16種類(ネオノスタルジー追加)
プロキャプチャーモード: なし ⇒ あり
4K動画対応: 非対応 ⇒ 対応
バッテリー: BLN-1 ⇒ BLS-50
本体内充電: 不可 ⇒ 可能
スペック上の大きな違いとしてはイメージセンサーならびに画像処理エンジンが上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同じになって、解像力が上がったということだろうか。まあ実際、比べてみてわかるといったレベルなんだけど、確かに画質は良くなっている。
それとやはり上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同等のオールクロス像面位相差AFを採用して、AFが高速かつ高精度になったってことかな。これは実際かなり体感できた。マジでAFは爆速になった。
↓121点オールクロス像面位相差AFセンサー

あと上位モデル OM-D E-M1 Mark II と同等のAFとのことで、AF性能、AF精度、動体追従性能、顔/瞳優先AF、AFエリアなど大幅に進化していると思われるが、私は基本中央1点しか使わないので、申し訳ないがAFに関してはどのくらい変わったとかはまったくわからない。まあ前モデル OM-D E-M5 Mark II よりは確実に高性能になってるので、シャッターチャンスに強くなったのは間違いない。
なおAFターゲットパットというのは、ファインダーを覗いた状態からモニターを指でなぞってAFのターゲットの位置を移動させることができる機能。これは地味に便利。
他に大きな変更点として、バッテリーがBLN-1からBLS-50に変更された。容量はBLN-1が1220mAh、BLS-50は1210mAhとほとんど同じで、OM-D E-M5 Mark III は、前モデル OM-D E-M5 Mark II より省電力化されているので、撮影枚数も同じということらしい。あとBLS-50の方が若干だが薄くて軽くなっている。
現行モデルでBLN-1を使っている機種がないので、BLN-1は廃止という方向かと思われる。代わりに上位モデル OM-D E-M1 Mark II と Mark III は、より大容量のBLH-1(1720mAh)が採用されている。しかし後継機 OM-1 はBLX-1(2280mAh)というさらに大容量のバッテリーに変更されたので、おそらくBLH-1も廃止の方向かと。
個人的には5系は下位機種(PEN、E-M10系)と同じBLS-50で良かったと思っている。と言うのも5系をメイン機とする場合は、サブ機はPENかE-M10系となるだろうし、同じなら使い回せるから。
<撮影可能コマ数(標準)>
OM-1: 520枚
M1Ⅲ: 420枚
M1Ⅱ: 440枚
OM-5: 310枚
M5Ⅲ: 310枚
M5Ⅱ: 310枚
M10Ⅳ:360枚
E-P7: 360枚
バッテリーの持ちは、正直、あまりよくないので、予備バッテリーは必要。ただモバイルバッテリーから本体内充電ができるようになったので、予備バッテリー1個とモバイルバッテリーがあれば早朝から夜まで1日撮影しても足りなくなることはなかった。
EVF(電子ビューファインダー)は、液晶(Mark2)から有機EL(Mark3)に変更されたので、見え方はだいぶ違う。有機ELの方がクッキリした感じで、彩度も少し強め、少し明るめって感じ。見やすいのは OM-D E-M5 Mark III の方なんだけれど、肉眼に近いのは前モデル OM-D E-M5 Mark II の方かな。
ファインダー倍率も約1.48倍(Mark2)から約1.37倍(Mark3)と少し小さくなっているんだけど、実際に見比べてもわからないレベル。
それとアイポイントが長くなって、メガネをかけてもケラれることなくファインダー内全体が見渡せるようになった。アイポイントというのは、ファインダー内のすべての映像や情報を見ることができる位置までの距離のことなんだとか。
前モデル OM-D E-M5 Mark II は21mmで、OM-D E-M5 Mark III は27mmになっている。
実際、メガネを掛けた状態で前モデル OM-D E-M5 Mark II のファインダーを覗くと、たしかに4隅がかすかにケラれていて、OM-D E-M5 Mark III の方はなるほどケラれていなかった。
言われて比べて気がつくレベルではあるけど、見やすいに越したことはない。それに私は屋外ではサングラスをかけているので、アイポイントが伸びたのはちょっとうれしい。
前面の変更点として、前モデル OM-D E-M5 Mark II までセルフタイマーランプ兼AFイルミネーターの横についていた外部フラッシュ端子(シンクロ端子)が廃止されて無くなったというのがあるが、使ったことないし、今後も使うことはなさそうなので、まあどうでもいいかな。カバー紛失の心配もなくなるだろうし。
それよりもAFイルミネターの周りの黒い部分が要らないなー。ボディカラーがブラックだと目立たないけど、シルバーだと目立つんだよね。たぶんシンクロ端子のダミーをイメージしたデザインなんだろうけど、ダミーなら要らないんだよね。余計な部分を排除した質実剛健なデザインが好きなんで。
側面の端子は、上から「マイク端子(3.5ステレオミニジャック)」「リモートケーブル端子」「HDMI端子(タイプD)」、「MicroUSBコネクタ」となる。
「なんでType-CじゃなくMicroUSBなんだ」と言う意見、ごもっともだと思うけど、まあ個人的には本体内充電ができるようになっただけでもうれしかったので、Type-Cへの執着はあまりないかな。PD充電はたしかに魅力的だけどね。
それに私の旅では、Lightning、Type-C、MicroUSBの端末台数分の本数をどっちにしろ持っていくので、CでもBでも持っていく本数は結局、同じだから。それとMicroUSBの場合、各種変換アダプタを使ってLightningやType-Cに変換もできるので、ケーブルの紛失や故障、破損など非常時の予備にも成り代わるんだよね。
≫ MicroUSB to Lightning 変換アダプタ を見る
≫ Micro USB to Type-C 変換アダプタ を見る
≫ Anker PowerLine II 3-in-1 ケーブルを見る
なお前モデル OM-D E-M5 Mark II の側面の端子は、上から「マイク端子(3.5ステレオミニジャック)」「HDMI端子(タイプD)」「マルチコネクタ」となっている。 以前のオリンパス機はこのマルチコネクタでPCと接続するんだが、これがよくわからないオリンパスの独自規格?のコネクタケーブルだったから変更されてよかった。
カードスロットは、 OM-D E-M5 Mark II 、Mark III とも同じ1つ(シングルスロット)で、SDカード(SDメモリーカード)、SDHC/SDXC、UHS-I/UHS-II 対応。ちなみに上位モデル OM-1 や OM-D E-M1 Mark III、Mark II は、2つ(ダブルスロット)。
今まで一度もデータが消えたというトラブルはなかったし、個人的にはシングルスロットで特に問題はなし。
↓私が使用しているUHS-IIのSDカード
≫ Kingston SDXCカード 64GB UHS-II U3 Class10 V90
UHS-II対応で、R300MB/S、W260MB/Sとかなり速いのに安い!
【 購入レビュー新旧比較まとめ 】
<良いところ>
・グリップ部分の改良
・サムレスト位置の改良
・持ちやすくなった(ホールド感の向上)
・シャッターボタンが押しやすくなった
・シャッター音が静かになった
・数値以上に軽く感じる
・デザインがめちゃくちゃかっこいい
・AEL/AFLボタン位置の改良
・Fnレバー(1/2)も切り替えしやすくなった
・コントロールダイヤルの誤操作が減った
・ISOボタン追加で便利に
・機能を割り振れるボタン(Fn)が1個増えた
・画質の解像力向上
・像面位相差AFシステム搭載でAFが爆速
・オールクロスセンサー採用でAFが高精度
・シャッターチャンスに強い
・AFターゲットパットの追加
・本体内充電が可能になった
・メガネでもファインダー内が見やすい
<イマイチなところ>
・コントロールダイヤルが回しづらくなった
・バッテリーの持ちがあまりよくない
・シンクロ端子をイメージしたダミーデザイン
<他の変更点>
・ボディ材質をエンプラに変更
・モードダイヤルにC(カスタム)とB(長秒時撮影)が追加
・イメージセンサー変更で有効画素数2037万画素に
・画像処理エンジンが TruePic VIII に変更
・バッテリーがBLS-50に変更
・AFエリアがオールクロス測距121点に
・アートフィルターが1種類追加
・プロキャプチャーモードが追加
・4K動画に対応
・EVFが有機ELに変更
・外部フラッシュ端子(シンクロ端子)が無くなった
・マルチコネクタからMicroUSBに変更
<この記事で触れてない他の機能>
・バリアングルモニター
・ライブコンポジット/ライブバルブ/ライブタイム
・フォーカスブラケット
・深度合成モード
・三脚ハイレゾショット
・動画専用ピクチャーモード「Flat」
・22種類のシーンモード
・フリッカーレス撮影・フリッカースキャン機能
・Bluetoothによる簡単Wi-Fi接続
【第一章のおさらい点】
・価格と性能のバランスを最も重視したミドルレンジモデル
・スペック至上主義からの脱却
・枯れた技術を採用した機械としての高い信頼性
・業界トップレベルの防塵・防滴・耐低温性能
・超高性能なダストリダクションシステム(SSWF)
・超強力なボディ内5軸手ぶれ補正
・被写界深度が深いのでパンフォーカスにしやすい
・1/8000秒メカシャッター搭載
・同等機種でトップレベルの小型・軽量
・システム全体で軽い
・充電器の旅への持ち出しの削減
・唯一無二のカメラ
【おすすめ用途】
・ネイチャー
・ストリートスナップ
・トラベル
・ツーリング
・アウトドア
・ドキュメンタリー
・ファミリー
以上、私が考えるスペック至上主義から脱却した機動性と実用性重視の全天候型スナップ&ドキュメンタリー撮影カメラ OM-D E-M5 Mark III の全貌をダラダラと書き綴った訳だけど、購入して2年経ってからのレビューなので、他の人の発売時のレビューよりかなり濃いものにできた。
すでに新品の入手は難しくなってるが、後継モデル OM-5 とほとんど同じだし、とても良いカメラだったので、長すぎると言われそうだが、どうしても書いておきたかった。
第三章: 作例

≫ 拡大する
Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
12mm F5.6 SS1/320 ISO-200
これはキットレンズの M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO で撮った写真。コンパクトでもさすがPROレンズ、解像感がいい感じ。F5.6だがすでにほぼパンフォーカスなので、ピントが手前から奥まできているのがわかると思う。

≫ 拡大する
Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II ASPH.
25mm F2.8 SS1/2500 ISO-1000
パナライカ LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II で撮影。IOSの設定をミスったんだけど、このカメラは高感度性能が良くなっているので、個人的にはISO1600までは気にせず使える。

≫ 拡大する
Camera:OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + Lens:LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II ASPH.
25mm F2.8 SS1/6400 ISO-1000
こちらも同じパナライカ LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II で、かなりレタッチしてみた感じの写真。このレンズは、オリンパスのPROレンズと違って、開放だと柔らかな表現の写りになるのが特徴。もちろん絞るとしっかり解像する。
これまでに公開した OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III で撮った写真を掲載した記事は下記。
・冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道 未完まとめ(残り4日分)
・回想・備忘録 3日目(3月9日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道(長万部~札幌)
・回想・備忘録 2日目(3月8日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 北海道(函館~長万部)
・回想・備忘録 1日目(3月7日) 冬の鉄道旅 2022 東北&北海道 旅行記 裏話 岩手~秋田~青森
・続・おっさんの新型コロナウイルス ワクチン(モデルナ)接種の記録 接種2回目 副反応で死んだ!?夢を見る
他サイトの作例/フォトプレビュー/SHOOTING REPORTは下記。
・PHOTO YODOBASH
・Kasyapa
・BicPhotoStyle
≫ OM-DシリーズをAmazonで検索
≫ OM SYSTEM OM-5 をAmazonで検索
なおまた近いうちに「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark Ⅲ 試し撮りレビュー」としてさらに作例をアップする予定、お楽しみに!
では、また
↓基本&応用撮影ガイド

今すぐ使えるかんたんmini
オリンパス OM-D E-M5 MarkⅢ 基本&応用撮影ガイド
↓最高の旅レンズ1

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
↓最高の旅レンズ2

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
↓最高の旅レンズ3

LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.
↓旅に最高な高画質・小型軽量望遠レンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
↓後継機OM-5

OM SYSTEM OM-5 12-45mm F4.0 PRO レンズキット
↓高倍率ズームのレンズキット

OM SYSTEM OM-5 14-150mm IIレンズキット
↓Nikonのレトロなミラーレス Z fc

Nikon Z fc レンズキット
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