ゴッドファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ
2008.12.04 (Thu) : ドラマと映画
私が一番好きな映画は「ゴッドファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ」です。
最近、デジタル修復技術で、当時の色合いを厳密に補正した
リストレーション(修復)版というのが出たのですが、
すでに、「ゴッドファーザーDVDコレクション」を持っている私としては、購入を躊躇します(笑)。
なぜこの映画が一番なのか、一行で説明しますと、
これ以上の完成度の壮大なスケールかつ緻密で深い映画を見た事が無いからです。
3部作合計で9時間以上なのに、一瞬も目を離す事ができないです。
無駄なシーン一切なし、
妥協が無い美しい映像、カメラワーク、音楽、
どこまでも深く深く練りこまれたストーリーと役者たちの素晴らしい演技力、
すべてにおいて究極かつ完璧。
これが映画なんだ、映画とはこうありたい、そんな映画です。
あえて、他の映画作品に例えるなら黒澤明監督作品でしょう。
そして、この映画には、あえて語られないテーマがいくつも埋め込まれています。
一度見ただけでは、テーマが何だかわからなく、もしかしたら、ただのマフィア映画に感じるかもしれません。
しかし私が考えるこの映画の最大のテーマは、
家族愛、そして父親の悲劇の物語なのです。
家族の為に自分を犠牲にして良かれと思い一生懸命やって来た事が、
結果として、家族にとって良いとは限らない・・・。
自分が正しいと信じている事が、正しいとは限らない。
せつない父親の人生を壮大なスケールで死ぬまでを描いた物語なのです。
しかもパートⅢは本当にパートⅡの15年後に撮影しているのが凄い!
この映画は、男の人生にとって教訓であり、女の人にとって共感できない生き方。
ラストシーン、主人公のドン・マイケル・コルリオーネ(アル・パチーノ)が死ぬ間際に思い出したのは、
3人の女性とダンスを踊る楽しい想い出だった。
1人目は、自分への暗殺に巻き込まれて死んだ1人目の妻
2人目は、マイケルとの生活が怖くなって離婚された2人目の妻
3人目は、自分への暗殺に巻き込まれて死んだ自分の娘
女性の気持ちが理解出来ない男が多いように、男の気持ちが理解できる女性も少ない・・・
しかし、この映画で感じるのは、男の人生とはそうゆうもの・・・
とにかく、テーマは重くリアル、そして深く、暗い・・・
それでも、この映画が素晴らしいのは、最初に書いた、完成度なのです。
ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション DVD BOX
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