怖い夢に毎夜うなされるのは、JR北海道の恐ろしい計画のせいだ!
2021.02.09 (Tue) : 旅と旅写真
このところ毎夜、怖い夢を見て目が覚めてしまう。
狭い河川敷の草むらで、何者かに追われ、全力で逃げている夢なのだ。
暗闇の中、背後から強烈な光に照らされ、なぜだかわからないが2匹の大きな犬が同じ方向に走っている。左は堤防の壁で、右は1メートルくらい下が真っ暗で、おそらく川が流れている。
少し進むと、建物が行く手を塞いでいたが、左側が通り抜けられそうだったので、草をかき分け進もうとすると、草の間にスズメバチが潜んでいることに気がつく。
私は驚き、後ろにのけぞって尻もちをつき、そのままの態勢で勢いよく後ずさりするも、スズメバチの大群が容赦なく襲いかかってくる。
「もうダメだ・・・」、とあきらめかけたところで目が覚める。
ここ数日、このような怖い夢を見るようになった。
これは何を暗示しているのだろうか?
私の未来に希望はあるのだろうか?
・
・
・
たぶん原因は・・・すでにタイトルからおわかりだと思うが・・・
JR北海道が発表した恐ろしい計画かと!
JR北海道の常軌を逸した恐ろしい計画、それは・・・
2021年春、尋常じゃない数の駅を一気に廃止にするという・・・
秘境駅絶滅計画、戦慄の42駅廃止!!!
さらに18駅自治体管理移行(事実上廃止予備軍)!
この春に廃止になる駅の路線ごとの内訳は、宗谷本線(そうやほんせん)12駅、石北本線(せきほくほんせん)4駅、函館本線(はこだてほんせん)1駅、釧網本線(せんもうほんせん)1駅、日高本線(ひだかほんせん)24駅で、自治体管理に移行する駅の路線ごとの内訳は、宗谷本線17駅、石北本線1駅。
「おい、ちょっとまて、宗谷本線12駅+17駅って・・・マジか・・・」
宗谷本線(そうやほんせん)は、旭川市から日本最北端の稚内市までを結び、貴重な秘境駅が数多く現存する路線である。特に名寄駅(なよろえき)から稚内駅(わっかないえき)までの区間は、ほとんどが秘境駅かほぼ秘境駅で、秘境駅界の偉大な路線の1つである。
秘境路線の命とも言える秘境駅を容赦なく廃止にするJR北海道は・・・
「鬼畜、まさに鬼畜の所業、命を粗末にする悪いやつ」
コロナを言い訳に一気に畳み掛けてきた。
JR北海道が発表した具体的な計画は下記である。
※赤文字は私の未訪問駅
■ 3/13(土)のダイヤ改正に合わせて18駅廃止
※最終営業日は3/12(金)
宗谷本線 12駅
【旭川 - 名寄間】 南比布駅、北比布駅、東六線駅、北剣淵駅、下士別駅
【名寄 - 音威子府間】 北星駅、南美深駅、紋穂内駅、豊清水駅
【音威子府 - 幌延間】 安牛駅、上幌延駅
【幌延 - 稚内間】 徳満駅
石北本線 4駅
【旭川 - 上川間】 北日ノ出駅、将軍山駅、東雲駅
【遠軽 - 北見間】 生野駅
函館本線 1駅
【滝川 - 旭川間】 伊納駅
釧網本線 1駅
【網走 - 緑間】 南斜里駅
■ 4/1(木)の日高本線(武川-様似間)の路線廃止に伴う24駅廃止
※この区間は2015年の災害の影響により以降バス代行輸送となっており事実上の廃止予定となっていたが、3/31をもって正式に廃止になる
日高本線 24駅
【鵡川 - 様似間】 汐見駅、富川駅、日高門別駅、豊郷駅、清畠駅、厚賀駅、大狩部駅、節婦駅、新冠駅、静内駅、東静内駅、春立駅、日高東別駅、日高三石駅、蓬栄駅、本桐駅、荻伏駅、絵笛駅、浦河駅、東町駅、日高幌別駅、鵜苫駅、西様似駅、様似駅
■ 2021年から自治体管理に移行する駅、18駅
宗谷本線 17駅
【旭川 - 名寄間】 蘭留駅、塩狩駅
【名寄 - 音威子府間】 日進駅、智北駅、恩根内駅、天塩川温泉駅、咲来駅
【音威子府 - 幌延間】 筬島駅、佐久駅、歌内駅、問寒別駅、糠南駅、雄信内駅、南幌延駅
【幌延 - 稚内間】 下沼駅、兜沼駅、抜海駅
石北本線 1駅
【上川 - 遠軽間】 瀬戸瀬駅
■ 3/13(土)のダイヤ改正に合わせて無人化する駅、1駅
根室本線 1駅
【帯広 - 釧路間】 音別駅
以上がJR北海道が2021年春に実施する恐ろしい計画の全貌である。
さらに言うと留萌本線(るもいほんせん)は、全11駅の自治体に対して路線維持は困難(廃止)を通達し協議中で、すでに留萌市が廃止を容認している恵比島駅 - 留萌間(5駅)は事実上の廃止予定と思われる。また根室本線(ねむろほんせん)の富良野 - 新得間の7駅は、廃止検討駅とされている。これら廃止方針の2路線は、来年以降(おそらく数年以内)に廃止になると思われる。※ご注意、間違いあるかもしれません
■事実上の廃止予定駅、5駅
留萌本線 5駅
【恵比島駅 - 留萌間】 峠下駅、幌糠駅、藤山駅、大和田駅、留萌駅
■廃止を協議及び検討中の駅(廃止方針駅)、13駅
留萌本線 6駅
【深川 - 恵比島間】 北一已駅、秩父別駅、北秩父別駅、石狩沼田駅、真布駅、恵比島駅
根室本線 7駅
【富良野 - 新得間】 布部駅、山部駅、下金山駅、金山駅、東鹿越駅、幾寅駅、落合駅
さらにJR北海道が廃線にしたがっている路線は下記。
・日高本線 【苫小牧 - 鵡川間】
・宗谷本線 【名寄 - 稚内間】
・根室本線 【釧路 - 根室間】
・根室本線 【滝川 - 富良野間】
・室蘭本線 【沼ノ端 - 岩見沢間】
・釧網本線 【東釧路 - 網走間】
・石北本線 【新旭川 - 網走間】
・富良野線 【富良野 - 旭川間】
JR北海道はなぜすべての秘境駅を殲滅しようとしているか!?
私がずーと感じていた違和感、それは「JR北海道のやる気のなさ」である。とにかくJR北海道には、やる気があまり感じられない。
たぶんそれは毎年の赤字額が大き過ぎて、何をしても無理ゲー状態だからかと。いくら駅を廃止しようが、それらは毎年の赤字額からしたら微々たる削減で焼け石に水である。信じられないかもしれないがJR北海道はもう何年も連続で全路線が赤字なのだ。つまり列車を走らせれば走らせるほど赤字になるという悲しい状況。だから路線丸ごと廃止にしたがるのかと。
さらに私が北海道を旅して感じるのは、地元民からJR北海道への愛が感じられないということである。私がこれまで話した道民は、もう何年も鉄道を利用していない人、近隣の駅に行ったことがない人、隣の駅の駅名すら知らない人、年に数回しか利用しない人などばかりで、毎日利用しているのは学生だけである。利用しない人たちが口にするのが、「車があるから乗らない」である。
それと運行本数が少な過ぎるのも利用しずらい理由かと。例えば札幌から網走や釧路など他の遠方都市に移動する場合、JR特急列車より高速バスの方が運行本数も多いし値段も安いのだ。所要時間は場所によってまちまちだがおおむねJR特急列車の方が早い。しかし運行本数が限られている関係で、時間帯によっては待ち時間を含めると有利とは言い切れない。
JR特急列車の方が料金が高いのは、線路の維持管理に莫大な費用がかかるからである。しかも北海道は広いし雪も積もる。高速バスが走る道路の維持管理費は税金なので、バス会社の負担はない。どうやったって料金では勝負にならない。
利用者が減る
↓
運行本数が減る
↓
線路の維持管理費はかかる
↓
運賃値上げ
↓
(最初に戻る)
まさに死のメリーゴーランド、今は何周目なのかな?
しかし悲しくてもこれは現実である。もはや多くの道民にとってJR北海道は、利用しない、利用しずらい、不便な交通機関なのだ。
時代をさかのぼれば、国鉄の民営化の段階で北海道の鉄道は最終的にほとんどの路線を絶滅させる裏計画だったのかもしれないと勘ぐってしまうのは私だけだろうか。つまり最初から無理ゲーなのをわかって民営化したと。
「まあやる気が出ないわな・・・」
・
・
・
と、一応、JR北海道を擁護してはみたが、秘境駅を愛する私にとって今回の絶滅計画は、やはり到底、受け入れがたい内容なのは変わりない。しかし、決定してしまった以上、42駅の廃止はもう誰にも止められない。
JR北海道の暴走、止められなければ、行くしかない!
「敵は北海道にあり!」
という訳で、廃止の前に未訪問駅をすべて攻略しようと、とりあえず往復の航空券だけ買って旅の予定を組んでいる最中・・・。
まず釧網本線の南斜里駅は、数年前の旅で訪問する予定だったが途中のトラブルで未訪問となっている秘境駅で、この1駅のために女満別空港行きのチケットを購入した。ちょうどLCCのPeach(ピーチ航空)が今年の2月10日から成田-女満別の路線を就航させたので安く取れてラッキーだった。
ちなみにJR北海道のピーチ便利用者向けのフリーきっぷ「Peachひがし北海道フリーパス・Peachきた北海道フリーパス」のページでPeachが500~1000円安くなる割引クーポン(クーポンコード)が配布されているので利用する人は必ずチェック!
≫≫Peachひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス
少し問題なのは釧網本線から宗谷本線までの移動にかかる所要時間で、これでほぼ1日を使ってしまうのが悲しい。
石北本線4駅と函館本線1駅はとりあず訪問済みだが、もし途中の時間が合えば再訪問するかも。
日高本線と留萌本線はとりあず全駅訪問コンプリート済みなので今回はあきらめた。
根室本線の富良野-新得間の未訪問駅は、先々のために今回行っておきたいところだが、ちょっとまだ未定。
そして最も問題なのが宗谷本線である。
廃止になる未訪問駅は7駅。自治体管理に移行する駅の未訪問駅は14駅。合わせると21駅になる。これをすべて訪問しようとすると日数的にどうやっても組みきれない。
宗谷本線は、普通列車の運行本数がめちゃくちゃ少なく、しかも路線距離が259.4kmとめちゃ長い。旭川駅から終着駅の稚内駅まで普通列車だと約6時間もかかるのだ。特に名寄駅から先は、運行本数少な過ぎて地獄。
例えば音威子府-幌延間は上下たったの6本しかなく、さらに日没までに駅訪する場合は上下4本が有効なのだが、音威子府や幌延に宿が少なく、ここからの始発に乗られずにもし稚内発の始発に乗った場合で、有効なのはたったの上下3本のみ。
名寄発 下り普通 1日4本 7:52、14:55、16:36、19:30
音威子府発 上り普通 1日5本 6:33、7:44、13:15、17:54、20:51
----------
音威子府発 下り普通 1日3本 5:33、9:08、17:05
幌延発 上り普通 1日3本 6:21、11:47、19:16
----------
幌延発 下り普通 1日3本 7:00、10:56、18:41
稚内発 上り普通 1日4本 5:20、10:27、18:04、20:13
「といういか、宗谷本線、無理ゲーなんですけど!」
今、現在、予定はまったく組み上がっていない。
まだ3週間以上ある、悔いのない旅になるよう、なんとかするしかない。
・
・
・
「なぜ秘境駅に行くんだい?」
ある時、友人は私にこんな質問をしてきた。その質問には、「秘境駅にいったい何があるんだ?そこには何もないのに、何のためにわざわざ秘境駅なんかに行くんだ?秘境駅に行くことに何の意味があるんだ?」といったニュアンスを含んでいると感じた。
これまで数多くの秘境駅を訪問してきたが、実のところこの質問に対する明確な答えはまだよくわかっていない。
「秘境駅にいったい何があるんだい?」
と質問されれば、とりあえず「何もない、がある」、「誰もいない、がある」、「非日常、がある」、「その土地の歴史、がある」、「ゆっくり流れる時間、がある」、「探検、がある」などとありきたりなことを言ってはみたが、実のところ本当の自分の答えではない。
本当の自分の気持としては、秘境駅に何があるのかはあまり関係なくて、なぜならそこに、何もない、誰もいない、駅がポツンとあることは、行く前からわかっているからだ。
それよりももっとそこに到達するまでの準備や過程も含めた時間だったり、初めて訪れる場所に対する心の底から沸き起こる感動のようなものだったり、再訪問に対するうれしい気持ちだったり、心のふるえる時間だったり、心が満たされる瞬間だったり、そこに行ったから見られるその瞬間に目の前に広がる初めて見る風景だったり、色だったり、風や海の音だったり、匂いだったり、肌に感じる感触だったり、その時々に起こるいろいろな偶然の出来事だったり、出会いだったり・・・
そいうったすべてを含む「自分だけの旅の光景の特別な記憶、がある」って感じ。
それって他人にとっては、もしかしたら自分にとっても、何の役にも立たないものかもしれないけど、そもそも旅とはそうゆうものだろうし、旅をするのに意味や理由なんかもともと必要ないからね。
止まらない衝動に従うだけ!
誰にも止められない、暴れだした欲望、張り裂けそうな、この胸の鼓動!
・
・
・
という訳で、2021年3月、「おっさん一人旅 冬の北海道2021」、
お楽しみに!
to be continued ...
では、また
↓秘境駅入門

旅と鉄道 2020年11月号 秘境駅入門
↓北海道の鉄道旅

北海道の鉄道旅大図鑑 改訂版
P.S.2枚目の写真のヒモは、「mont-bell グローブリーシュ」という新たに導入したグローブの落下を防止する為の装備。グローブはわりと頻繁に外すので、こんなの欲しかった。これでいちいちポケットにしまわなくてすむ。
≫グローブリーシュを検索
狭い河川敷の草むらで、何者かに追われ、全力で逃げている夢なのだ。
暗闇の中、背後から強烈な光に照らされ、なぜだかわからないが2匹の大きな犬が同じ方向に走っている。左は堤防の壁で、右は1メートルくらい下が真っ暗で、おそらく川が流れている。
少し進むと、建物が行く手を塞いでいたが、左側が通り抜けられそうだったので、草をかき分け進もうとすると、草の間にスズメバチが潜んでいることに気がつく。
私は驚き、後ろにのけぞって尻もちをつき、そのままの態勢で勢いよく後ずさりするも、スズメバチの大群が容赦なく襲いかかってくる。
「もうダメだ・・・」、とあきらめかけたところで目が覚める。
ここ数日、このような怖い夢を見るようになった。
これは何を暗示しているのだろうか?
私の未来に希望はあるのだろうか?
・
・
・
たぶん原因は・・・すでにタイトルからおわかりだと思うが・・・
JR北海道が発表した恐ろしい計画かと!
JR北海道の常軌を逸した恐ろしい計画、それは・・・
2021年春、尋常じゃない数の駅を一気に廃止にするという・・・
秘境駅絶滅計画、戦慄の42駅廃止!!!
さらに18駅自治体管理移行(事実上廃止予備軍)!
この春に廃止になる駅の路線ごとの内訳は、宗谷本線(そうやほんせん)12駅、石北本線(せきほくほんせん)4駅、函館本線(はこだてほんせん)1駅、釧網本線(せんもうほんせん)1駅、日高本線(ひだかほんせん)24駅で、自治体管理に移行する駅の路線ごとの内訳は、宗谷本線17駅、石北本線1駅。
「おい、ちょっとまて、宗谷本線12駅+17駅って・・・マジか・・・」
宗谷本線(そうやほんせん)は、旭川市から日本最北端の稚内市までを結び、貴重な秘境駅が数多く現存する路線である。特に名寄駅(なよろえき)から稚内駅(わっかないえき)までの区間は、ほとんどが秘境駅かほぼ秘境駅で、秘境駅界の偉大な路線の1つである。
秘境路線の命とも言える秘境駅を容赦なく廃止にするJR北海道は・・・
「鬼畜、まさに鬼畜の所業、命を粗末にする悪いやつ」
コロナを言い訳に一気に畳み掛けてきた。
JR北海道が発表した具体的な計画は下記である。
※赤文字は私の未訪問駅
■ 3/13(土)のダイヤ改正に合わせて18駅廃止
※最終営業日は3/12(金)
宗谷本線 12駅
【旭川 - 名寄間】 南比布駅、北比布駅、東六線駅、北剣淵駅、下士別駅
【名寄 - 音威子府間】 北星駅、南美深駅、紋穂内駅、豊清水駅
【音威子府 - 幌延間】 安牛駅、上幌延駅
【幌延 - 稚内間】 徳満駅
石北本線 4駅
【旭川 - 上川間】 北日ノ出駅、将軍山駅、東雲駅
【遠軽 - 北見間】 生野駅
函館本線 1駅
【滝川 - 旭川間】 伊納駅
釧網本線 1駅
【網走 - 緑間】 南斜里駅
■ 4/1(木)の日高本線(武川-様似間)の路線廃止に伴う24駅廃止
※この区間は2015年の災害の影響により以降バス代行輸送となっており事実上の廃止予定となっていたが、3/31をもって正式に廃止になる
日高本線 24駅
【鵡川 - 様似間】 汐見駅、富川駅、日高門別駅、豊郷駅、清畠駅、厚賀駅、大狩部駅、節婦駅、新冠駅、静内駅、東静内駅、春立駅、日高東別駅、日高三石駅、蓬栄駅、本桐駅、荻伏駅、絵笛駅、浦河駅、東町駅、日高幌別駅、鵜苫駅、西様似駅、様似駅
■ 2021年から自治体管理に移行する駅、18駅
宗谷本線 17駅
【旭川 - 名寄間】 蘭留駅、塩狩駅
【名寄 - 音威子府間】 日進駅、智北駅、恩根内駅、天塩川温泉駅、咲来駅
【音威子府 - 幌延間】 筬島駅、佐久駅、歌内駅、問寒別駅、糠南駅、雄信内駅、南幌延駅
【幌延 - 稚内間】 下沼駅、兜沼駅、抜海駅
石北本線 1駅
【上川 - 遠軽間】 瀬戸瀬駅
■ 3/13(土)のダイヤ改正に合わせて無人化する駅、1駅
根室本線 1駅
【帯広 - 釧路間】 音別駅
以上がJR北海道が2021年春に実施する恐ろしい計画の全貌である。
さらに言うと留萌本線(るもいほんせん)は、全11駅の自治体に対して路線維持は困難(廃止)を通達し協議中で、すでに留萌市が廃止を容認している恵比島駅 - 留萌間(5駅)は事実上の廃止予定と思われる。また根室本線(ねむろほんせん)の富良野 - 新得間の7駅は、廃止検討駅とされている。これら廃止方針の2路線は、来年以降(おそらく数年以内)に廃止になると思われる。※ご注意、間違いあるかもしれません
■事実上の廃止予定駅、5駅
留萌本線 5駅
【恵比島駅 - 留萌間】 峠下駅、幌糠駅、藤山駅、大和田駅、留萌駅
■廃止を協議及び検討中の駅(廃止方針駅)、13駅
留萌本線 6駅
【深川 - 恵比島間】 北一已駅、秩父別駅、北秩父別駅、石狩沼田駅、真布駅、恵比島駅
根室本線 7駅
【富良野 - 新得間】 布部駅、山部駅、下金山駅、金山駅、東鹿越駅、幾寅駅、落合駅
さらにJR北海道が廃線にしたがっている路線は下記。
・日高本線 【苫小牧 - 鵡川間】
・宗谷本線 【名寄 - 稚内間】
・根室本線 【釧路 - 根室間】
・根室本線 【滝川 - 富良野間】
・室蘭本線 【沼ノ端 - 岩見沢間】
・釧網本線 【東釧路 - 網走間】
・石北本線 【新旭川 - 網走間】
・富良野線 【富良野 - 旭川間】
JR北海道はなぜすべての秘境駅を殲滅しようとしているか!?
私がずーと感じていた違和感、それは「JR北海道のやる気のなさ」である。とにかくJR北海道には、やる気があまり感じられない。
たぶんそれは毎年の赤字額が大き過ぎて、何をしても無理ゲー状態だからかと。いくら駅を廃止しようが、それらは毎年の赤字額からしたら微々たる削減で焼け石に水である。信じられないかもしれないがJR北海道はもう何年も連続で全路線が赤字なのだ。つまり列車を走らせれば走らせるほど赤字になるという悲しい状況。だから路線丸ごと廃止にしたがるのかと。
さらに私が北海道を旅して感じるのは、地元民からJR北海道への愛が感じられないということである。私がこれまで話した道民は、もう何年も鉄道を利用していない人、近隣の駅に行ったことがない人、隣の駅の駅名すら知らない人、年に数回しか利用しない人などばかりで、毎日利用しているのは学生だけである。利用しない人たちが口にするのが、「車があるから乗らない」である。
それと運行本数が少な過ぎるのも利用しずらい理由かと。例えば札幌から網走や釧路など他の遠方都市に移動する場合、JR特急列車より高速バスの方が運行本数も多いし値段も安いのだ。所要時間は場所によってまちまちだがおおむねJR特急列車の方が早い。しかし運行本数が限られている関係で、時間帯によっては待ち時間を含めると有利とは言い切れない。
JR特急列車の方が料金が高いのは、線路の維持管理に莫大な費用がかかるからである。しかも北海道は広いし雪も積もる。高速バスが走る道路の維持管理費は税金なので、バス会社の負担はない。どうやったって料金では勝負にならない。
利用者が減る
↓
運行本数が減る
↓
線路の維持管理費はかかる
↓
運賃値上げ
↓
(最初に戻る)
まさに死のメリーゴーランド、今は何周目なのかな?
しかし悲しくてもこれは現実である。もはや多くの道民にとってJR北海道は、利用しない、利用しずらい、不便な交通機関なのだ。
時代をさかのぼれば、国鉄の民営化の段階で北海道の鉄道は最終的にほとんどの路線を絶滅させる裏計画だったのかもしれないと勘ぐってしまうのは私だけだろうか。つまり最初から無理ゲーなのをわかって民営化したと。
「まあやる気が出ないわな・・・」
・
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と、一応、JR北海道を擁護してはみたが、秘境駅を愛する私にとって今回の絶滅計画は、やはり到底、受け入れがたい内容なのは変わりない。しかし、決定してしまった以上、42駅の廃止はもう誰にも止められない。
JR北海道の暴走、止められなければ、行くしかない!
「敵は北海道にあり!」
という訳で、廃止の前に未訪問駅をすべて攻略しようと、とりあえず往復の航空券だけ買って旅の予定を組んでいる最中・・・。
まず釧網本線の南斜里駅は、数年前の旅で訪問する予定だったが途中のトラブルで未訪問となっている秘境駅で、この1駅のために女満別空港行きのチケットを購入した。ちょうどLCCのPeach(ピーチ航空)が今年の2月10日から成田-女満別の路線を就航させたので安く取れてラッキーだった。
ちなみにJR北海道のピーチ便利用者向けのフリーきっぷ「Peachひがし北海道フリーパス・Peachきた北海道フリーパス」のページでPeachが500~1000円安くなる割引クーポン(クーポンコード)が配布されているので利用する人は必ずチェック!
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少し問題なのは釧網本線から宗谷本線までの移動にかかる所要時間で、これでほぼ1日を使ってしまうのが悲しい。
石北本線4駅と函館本線1駅はとりあず訪問済みだが、もし途中の時間が合えば再訪問するかも。
日高本線と留萌本線はとりあず全駅訪問コンプリート済みなので今回はあきらめた。
根室本線の富良野-新得間の未訪問駅は、先々のために今回行っておきたいところだが、ちょっとまだ未定。
そして最も問題なのが宗谷本線である。
廃止になる未訪問駅は7駅。自治体管理に移行する駅の未訪問駅は14駅。合わせると21駅になる。これをすべて訪問しようとすると日数的にどうやっても組みきれない。
宗谷本線は、普通列車の運行本数がめちゃくちゃ少なく、しかも路線距離が259.4kmとめちゃ長い。旭川駅から終着駅の稚内駅まで普通列車だと約6時間もかかるのだ。特に名寄駅から先は、運行本数少な過ぎて地獄。
例えば音威子府-幌延間は上下たったの6本しかなく、さらに日没までに駅訪する場合は上下4本が有効なのだが、音威子府や幌延に宿が少なく、ここからの始発に乗られずにもし稚内発の始発に乗った場合で、有効なのはたったの上下3本のみ。
名寄発 下り普通 1日4本 7:52、14:55、16:36、19:30
音威子府発 上り普通 1日5本 6:33、7:44、13:15、17:54、20:51
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音威子府発 下り普通 1日3本 5:33、9:08、17:05
幌延発 上り普通 1日3本 6:21、11:47、19:16
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幌延発 下り普通 1日3本 7:00、10:56、18:41
稚内発 上り普通 1日4本 5:20、10:27、18:04、20:13
「といういか、宗谷本線、無理ゲーなんですけど!」
今、現在、予定はまったく組み上がっていない。
まだ3週間以上ある、悔いのない旅になるよう、なんとかするしかない。
・
・
・
「なぜ秘境駅に行くんだい?」
ある時、友人は私にこんな質問をしてきた。その質問には、「秘境駅にいったい何があるんだ?そこには何もないのに、何のためにわざわざ秘境駅なんかに行くんだ?秘境駅に行くことに何の意味があるんだ?」といったニュアンスを含んでいると感じた。
これまで数多くの秘境駅を訪問してきたが、実のところこの質問に対する明確な答えはまだよくわかっていない。
「秘境駅にいったい何があるんだい?」
と質問されれば、とりあえず「何もない、がある」、「誰もいない、がある」、「非日常、がある」、「その土地の歴史、がある」、「ゆっくり流れる時間、がある」、「探検、がある」などとありきたりなことを言ってはみたが、実のところ本当の自分の答えではない。
本当の自分の気持としては、秘境駅に何があるのかはあまり関係なくて、なぜならそこに、何もない、誰もいない、駅がポツンとあることは、行く前からわかっているからだ。
それよりももっとそこに到達するまでの準備や過程も含めた時間だったり、初めて訪れる場所に対する心の底から沸き起こる感動のようなものだったり、再訪問に対するうれしい気持ちだったり、心のふるえる時間だったり、心が満たされる瞬間だったり、そこに行ったから見られるその瞬間に目の前に広がる初めて見る風景だったり、色だったり、風や海の音だったり、匂いだったり、肌に感じる感触だったり、その時々に起こるいろいろな偶然の出来事だったり、出会いだったり・・・
そいうったすべてを含む「自分だけの旅の光景の特別な記憶、がある」って感じ。
それって他人にとっては、もしかしたら自分にとっても、何の役にも立たないものかもしれないけど、そもそも旅とはそうゆうものだろうし、旅をするのに意味や理由なんかもともと必要ないからね。
止まらない衝動に従うだけ!
誰にも止められない、暴れだした欲望、張り裂けそうな、この胸の鼓動!
・
・
・
という訳で、2021年3月、「おっさん一人旅 冬の北海道2021」、
お楽しみに!
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≫グローブリーシュを検索
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