【止まらない衝動】 OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II の購入レビュー&試し撮り(作例)!
2020.01.17 (Fri) : カメラと写真
<誰も止められない止まらない衝動 2019 レンズ泥沼&カメラ沼編 第2話>
タイトルでは購入レビューとしたが、今回はすでに手放してしまったオリンパスのカメラのお話。
まあすでにおわかりだと思うが、そのカメラはオリンパスで最近まで一番売れていたであろうエントリークラスのミラーレス一眼カメラ。
エントリークラスなのに5軸手ぶれ補正や高性能ファインダーを搭載したすごいやつ!
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II 購入ダァー!
※すでに売却済みですが・・・
1年ほど所有して、とても気に入っていたが、どうしても1つだけ足りない性能が気になって手放した。その手放した理由についてはまた後で書くとして、まずはどんなカメラかを書いていこう。
↓これです

OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII
このカメラの販売形態は、「ボディ」「EZレンズキット」「EZダブルレンズキット」の3種類。
EZレンズキットというのは、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZという標準ズームレンズとのセットで、EZダブルレンズキットはさらにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rという望遠レンズも付いたセットになる。
なおこのE-M10シリーズやPENシリーズなどエントリークラスの場合、ボディ単体を購入するよりもレンズキットを買った方が圧倒的にお得感が高いという値付けなのが特徴。
上がEZレンズキットに付いているM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを装着した OM-D E-M10 MarkIIの写真。
このレンズの素晴らしいところは、なんと言っても世界最薄の電動式パンケーキズームレンズということだろう。電源オフ時(収納時)の厚みがたった22.5mmと圧倒的な薄さを誇る。元々小型・軽量のE-M10markIIにこのレンズを装着で抜群の携帯性を実現できる。
このレンズの質量は約93gなので、約399g(バッテリー・メモリーカード含む)のE-M10Mark2に装着した場合、計492gとなる。500gを切るこの圧倒的な軽さは売れている理由の一つだろう。ちなみに500mlのペットボトルが約530~550gくらいなのでそれよりも軽い。
しかも画質もかなりいいので、コンデジからのステップアップなど初めてミラーレス一眼を購入する人ならこのレンズでも十分に満足できると思う。
あえてこのレンズの難点を言えば、複雑な構造だからか故障の確率が高いらしいということ。原因はたぶん構造的な問題で、何かにレンズをぶつけたりした時など耐衝撃性能がだいぶ低いんじゃないかなと予想している(※あくまでも予想です)。
それと起動及びズームが電動のため速写性に多少劣るということかな。電源ONからシャッターが切れるようになるまでが、コンデジみたいにレンズが電動でせり出してからなので、普通のレンズと比べて約1秒ほど遅い。
↓これです

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
もし薄さをそれほど重視しないのなら、パナソニックの軽量な標準ズームレンズでLUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S.(質量約110g)の方が個人的にはおすすめかも。こちらは沈胴機構及び電動は採用せずに小型・軽量化を実現した標準ズームレンズ。しかもズーム時の全長がほとんど変わらないのもいい点。
↓これです

LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S
小型・軽量の他にこのOLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIが売れている理由としては主に下記だろう。
・ファミリーにも買いやすい手頃な価格設定
・大きく見やすい電子ビューファインダー(EVF)の搭載
・5軸手ぶれ補正搭載で手ブレによる失敗が少ない
・知識がなくても簡単に写真が撮れる機能のアピール
・子どもや旅行など思い出をきれいに撮るのに必要十分な画質
・スタイリッシュでクラッシックカメラっぽいデザイン
まとめると、安いのに軽くて小さくて、ファインダーも搭載されていて、強力な手ブレ補正で失敗が少なく、誰でも簡単にきれいに思い出が残せる。しかもレトロな外観がおしゃれでかわいい、といった感じかな。
特にエントリークラスで5軸手ぶれ補正を搭載しているというのは他社と比較してもポイントが高いと思う。実際に使えばわかると思うけど、これが有ると無いとで手ブレで失敗する確率が本当に格段にかわるから。
それとEZダブルズームキットの場合、ファインダーと望遠レンズの組み合わせで運動会など子供撮りにフル活用できるというのも人気の理由かも。
一応ライバルは、キヤノンのEOS Kissシリーズ、ニコン D5600/D3500、ソニー α6400/α6300などで、いずれもパパとママが子どもの写真を撮るのにおすすめのカメラといったアピールで売り出している。
私がこのOLYMPUS OM-D E-M10 Mark II を購入した理由の1つは、ポップアップ式の内蔵フラッシュ搭載だから。
旅で使っているメイン機のE-M1とE-M5 MarkIIは本体にフラッシュが内蔵されていないので、自宅では別売りの大きなフラッシュをつけっぱなしで使っている。ただそれを外に持っていくとなるとやっぱ重いので、付属品の小さなやつを一応かばんに入れて持ち出すんだけれど、それを実際に途中で使うことはまずない。なぜかと言えば、単純に出すのがめんどくさいからで、できるだけフラッシュを使わずに対処するか、本当に暗いところの撮影はあきらめてしまう。
ただ極まれに「どうしてもフラッシュが今すぐほしい!」と思う場面もある。例えば下記など。
・記録用に確実に明るく撮影したい時
・日中でも逆光が厳しい時
・被写体ブレを完全に抑えたい時
・あえてフラッシュを使った写真を撮りたい時
・カメラが固定できればスローシンクロを使いたい時
3つ目以下は、主に人物撮影なんだけど、どんなに強力な5軸手ぶれ補正で手持ち長秒撮影が実現できるカメラでも被写体ブレだけは防げないからね。
E-M10 MarkIIの場合は、電源ONのさらに上にレバーを押し込むと内臓フラッシュがポップアップするので、今すぐ使いたい時だけ出せばいいからじゃまにならない。
2つ目の理由は、ちゃんとしたファインダーが搭載されていて、コントロールダイヤルも前後に2個搭載されていているから。
気軽な小型・軽量サブ機と言ってもファインダーとコントロールダイヤル2個が付いていた方が使い勝手が格段にいいのは間違いない。というかやはりそれが無いとメイン用途でのサブ機にはならないんだよね。
一応、構想としては、これまでのE-M1+E-M5IIのツートップ体制から、日帰りなどの用途によってE-M5II+E-M10IIのトップ+サブという活用を妄想。
3つ目の理由は、チルト式液晶モニター搭載ということ。私の場合、動画撮影はまずしないので、バリアングル式液晶モニターより、操作時の手順が少ないチルト式の方が好きなんだよね。もちろん縦位置で使えないというデメリットもあるが。
PENシリーズのようにモニターが180度下側に開くセルフィー(自撮り)構造だったらもっと最高だったが、残念ながらE-M10シリーズには非搭載。
で、実際に使った感想はどうかと言うと、操作性や機能は上位機種のE-M5 MarkIIとほとんど変わらない感じでとても使いやすいカメラだと思った。
ホールド感なども個人的にはかなり持ちやすく、E-M5 Mark2よりもさらに軽いというのもいい。EVFや液晶モニターの見え方も気になる点は特になく、とても良好。写真の画質も素人目で比較しても違いはわからないし、個人的には必要十分な画質。サブ機及びお散歩用にはもちろんだが、これ1台でメイン機としても十分いけそうな感じ。
ほとんどの人の用途の記念撮影や記録写真には、このOM-D E-M10 MarkⅡなら十分満足できるんじゃないかと思う。商品レビューなどの評価・評判もとてもいいのもうなずける。
ただ最初に書いた通り、私の場合、どうしても1つだけ足りない性能が気になって手放すに至った。
それは何かと言うと、シャッタースピードである。
アンダーF2の大口径レンズを晴天下の日中に開放F値で使いたい時に、メカシャッターの上限が1/4000秒だとやはり厳しいのだ。
上限が1/8000秒まであるE-M1やE-M5 MarkIIだと足りないと感じたことがほとんどないだけに、そこだけはE-M10シリーズのデメリットだと思う。NDフィルターとかめんどくさいしね。
例えばGMシリーズの場合、メカシャッター上限で足りない時は自動で1/16000秒まで可能な電子シャッターに切り替わるんだけれど、このE-M10シリーズはそのような自動で切り替わる機能はないらしい。
電子シャッターを使う時は、静音撮影モードにしなければならない。
実はその電子シャッターに変更する方法がわからなくて、というかそもそも手動で切り替える必要があるとは思わなくて・・・
「これシャッタースピード1/4000秒までしかないの???ダメじゃん」
という早とちりで手放したというのが実際の経緯なんです(笑)。
売却後によくよく調べたら静音撮影モードにすると1/16000秒までの電子シャッターが使えると知った。実はE-M5 MarkIIも同じらしい。静音撮影モードとか使ったことなかったから知らなかった。
とにかく1/16000秒までの電子シャッターも一応使えるらしいので、今思えば手放す理由になってないが、やっぱメカシャッター1/8000秒のカメラに慣れちゃうと、そこがちょっとわずらわしく感じちゃったんだなー。
まあ少し絞ればいいだけの話なんだけどね・・・。
E-M10シリーズもメカシャッター1/8000秒まで上がれば完璧なカメラになるんだけど、やっぱコスト的に難しいのだろうか?
E-M5 MarkIIと比べてどっちがいいかと聞かれたら、もちろん性能的にE-M5 MarkIIなんだけど、このE-M10 MarkIIには、すでに述べた通りこのカメラならではのメリットもある。なによりもコスパは抜群なので、防塵・防滴と1/8000秒メカシャッターがいらなくて、できるだけ予算を抑えたいならこれはこれでアリだと思う。
まあただこれから買うなら後継モデルのOM-D E-M10 MarkⅢの方がいいと思うけど。
↓後継モデル

OLYMPUS OM-D E-M10 MarkIII
実測の重さはほぼカタログスペックの約399g (CIPA準拠、付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)と同じ。
ちなみにE-M5Mark2のカタログスペックの質量は約469g (CIPA準拠 付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)なので、その差は70gくらい。ただE-M5 MarkIIの個人的に計測した実測の重さがなぜか447gくらいしかないという不可解な結果を確認しているので、もしその重さの方が正しければ差は48gほどになる。
上とこの記事の一番最初の写真に装着しているのは、今回の試し撮り作例で使用したレンズの一つで、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8という35mm判換算150mmの中望遠単焦点レンズ。
難しいけど、解像感が高く、ボケ味も柔らかくてなめらかで、とてもいいレンズ。一応、神レンズと呼ばれている1本である。
↓これです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
・
・
・
さて最後は、OM-D E-M10 Mark II の試し撮り写真、6枚だけ~!
例によって写真とタイトルは超ー適当です。
※写真は拡大してから矢印キーでも切り替え可能
※拡大画像右下の原寸大ボタンでさらに大きくできます
作例1: 海
撮影場所は茅ケ崎の海岸。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8の開放F値(F1.8)で撮影しているんだけど、こんな曇った空でもシャッタースピードはメカシャッター上限の1/4000秒になってしまう。なのでやはり日中野外で背景をぼかした写真を撮る場合はNDフィルターを用意した方が間違いないのかも。
作例2: 漁船
F2.5まで少し絞って撮影したら同じ野外でもシャッタースピードは1/2500まで下げられた。まあ風景だし背景があまりボケ過ぎてもなんだかわからなくなるから、これくらいの方が自然でいいのかも。
作例3: 植物
どうだろう植物の色合いや繊細に描写されている砂の粒など、レンズ性能もあるんだろうけど、カメラとしてもかなり画質はいいのではと思う。
作例4: えぼし岩
右奥にうっすら見える岩です。しっかしこのレンズ、神レンズと言われているだけあって、雰囲気のある写真が撮れるなー。

≫ 拡大する
Camera:OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
14mm F8 SS1/320 ISO-200
作例5: アート
こちらはキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影。キットレンズとあなどるなかれ、見てのとおり安いレンズにありがちな描写の甘さはなく、しっかりと撮れる。

≫ 拡大する
Camera:OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
17mm F10 SS1/400 ISO-200
作例6: 引地川
奥に見えるのは江ノ島~。そのままだとイマイチだったので、フィルム写真風にだいぶレタッチしている。
・
・
・
以上、「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II の購入レビュー&試し撮り(作例)!」でした。
誰も止められない止まらない衝動 2019 レンズ泥沼&カメラ沼編は第3話へ続く、お楽しみに!
では、また

オリンパス OM-D E-M10 MarkII WORLD
手ぶれに強いミラーレスエントリー一眼。エントリークラスでは初の5軸手ぶれ補正機能を搭載したミラーレス一眼のオリンパスOM-D E-M10 Mark II。アートフィルターをはじめ、ライブコンポジットなど、上位機顔負けの多彩な機能を搭載したE-M10 Mark IIを使いこなすための一冊。

今すぐ使えるかんたんmini オリンパス OM-D E-M10 MarkII 基本&応用 撮影ガイド
オリンパスOM-Dシリーズのエントリー機「E-M10」に後継機が登場。その名も「E-M10 Mark II」。小型・軽量でスタイリッシュなデザインそのままに、5軸手ブレ補正機能、236万ドットEVF、タッチAFシャッターなど、上位機種に迫る機能を搭載、さらに、同社初となるフォーカスブラケット(ピント位置の異なるブラケット)、4K対応のタイムラプスなど、最新のテクノロジーも盛り込まれています。お手頃なのに高性能という欲張りなE-M10 Mark IIを、本書を使って使いこなしましょう。
タイトルでは購入レビューとしたが、今回はすでに手放してしまったオリンパスのカメラのお話。
まあすでにおわかりだと思うが、そのカメラはオリンパスで最近まで一番売れていたであろうエントリークラスのミラーレス一眼カメラ。
エントリークラスなのに5軸手ぶれ補正や高性能ファインダーを搭載したすごいやつ!
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II 購入ダァー!
※すでに売却済みですが・・・
1年ほど所有して、とても気に入っていたが、どうしても1つだけ足りない性能が気になって手放した。その手放した理由についてはまた後で書くとして、まずはどんなカメラかを書いていこう。
↓これです
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII
このカメラの販売形態は、「ボディ」「EZレンズキット」「EZダブルレンズキット」の3種類。
EZレンズキットというのは、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZという標準ズームレンズとのセットで、EZダブルレンズキットはさらにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rという望遠レンズも付いたセットになる。
なおこのE-M10シリーズやPENシリーズなどエントリークラスの場合、ボディ単体を購入するよりもレンズキットを買った方が圧倒的にお得感が高いという値付けなのが特徴。
上がEZレンズキットに付いているM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを装着した OM-D E-M10 MarkIIの写真。
このレンズの素晴らしいところは、なんと言っても世界最薄の電動式パンケーキズームレンズということだろう。電源オフ時(収納時)の厚みがたった22.5mmと圧倒的な薄さを誇る。元々小型・軽量のE-M10markIIにこのレンズを装着で抜群の携帯性を実現できる。
このレンズの質量は約93gなので、約399g(バッテリー・メモリーカード含む)のE-M10Mark2に装着した場合、計492gとなる。500gを切るこの圧倒的な軽さは売れている理由の一つだろう。ちなみに500mlのペットボトルが約530~550gくらいなのでそれよりも軽い。
しかも画質もかなりいいので、コンデジからのステップアップなど初めてミラーレス一眼を購入する人ならこのレンズでも十分に満足できると思う。
あえてこのレンズの難点を言えば、複雑な構造だからか故障の確率が高いらしいということ。原因はたぶん構造的な問題で、何かにレンズをぶつけたりした時など耐衝撃性能がだいぶ低いんじゃないかなと予想している(※あくまでも予想です)。
それと起動及びズームが電動のため速写性に多少劣るということかな。電源ONからシャッターが切れるようになるまでが、コンデジみたいにレンズが電動でせり出してからなので、普通のレンズと比べて約1秒ほど遅い。
↓これです
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
もし薄さをそれほど重視しないのなら、パナソニックの軽量な標準ズームレンズでLUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S.(質量約110g)の方が個人的にはおすすめかも。こちらは沈胴機構及び電動は採用せずに小型・軽量化を実現した標準ズームレンズ。しかもズーム時の全長がほとんど変わらないのもいい点。
↓これです
LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S
小型・軽量の他にこのOLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIが売れている理由としては主に下記だろう。
・ファミリーにも買いやすい手頃な価格設定
・大きく見やすい電子ビューファインダー(EVF)の搭載
・5軸手ぶれ補正搭載で手ブレによる失敗が少ない
・知識がなくても簡単に写真が撮れる機能のアピール
・子どもや旅行など思い出をきれいに撮るのに必要十分な画質
・スタイリッシュでクラッシックカメラっぽいデザイン
まとめると、安いのに軽くて小さくて、ファインダーも搭載されていて、強力な手ブレ補正で失敗が少なく、誰でも簡単にきれいに思い出が残せる。しかもレトロな外観がおしゃれでかわいい、といった感じかな。
特にエントリークラスで5軸手ぶれ補正を搭載しているというのは他社と比較してもポイントが高いと思う。実際に使えばわかると思うけど、これが有ると無いとで手ブレで失敗する確率が本当に格段にかわるから。
それとEZダブルズームキットの場合、ファインダーと望遠レンズの組み合わせで運動会など子供撮りにフル活用できるというのも人気の理由かも。
一応ライバルは、キヤノンのEOS Kissシリーズ、ニコン D5600/D3500、ソニー α6400/α6300などで、いずれもパパとママが子どもの写真を撮るのにおすすめのカメラといったアピールで売り出している。
私がこのOLYMPUS OM-D E-M10 Mark II を購入した理由の1つは、ポップアップ式の内蔵フラッシュ搭載だから。
旅で使っているメイン機のE-M1とE-M5 MarkIIは本体にフラッシュが内蔵されていないので、自宅では別売りの大きなフラッシュをつけっぱなしで使っている。ただそれを外に持っていくとなるとやっぱ重いので、付属品の小さなやつを一応かばんに入れて持ち出すんだけれど、それを実際に途中で使うことはまずない。なぜかと言えば、単純に出すのがめんどくさいからで、できるだけフラッシュを使わずに対処するか、本当に暗いところの撮影はあきらめてしまう。
ただ極まれに「どうしてもフラッシュが今すぐほしい!」と思う場面もある。例えば下記など。
・記録用に確実に明るく撮影したい時
・日中でも逆光が厳しい時
・被写体ブレを完全に抑えたい時
・あえてフラッシュを使った写真を撮りたい時
・カメラが固定できればスローシンクロを使いたい時
3つ目以下は、主に人物撮影なんだけど、どんなに強力な5軸手ぶれ補正で手持ち長秒撮影が実現できるカメラでも被写体ブレだけは防げないからね。
E-M10 MarkIIの場合は、電源ONのさらに上にレバーを押し込むと内臓フラッシュがポップアップするので、今すぐ使いたい時だけ出せばいいからじゃまにならない。
2つ目の理由は、ちゃんとしたファインダーが搭載されていて、コントロールダイヤルも前後に2個搭載されていているから。
気軽な小型・軽量サブ機と言ってもファインダーとコントロールダイヤル2個が付いていた方が使い勝手が格段にいいのは間違いない。というかやはりそれが無いとメイン用途でのサブ機にはならないんだよね。
一応、構想としては、これまでのE-M1+E-M5IIのツートップ体制から、日帰りなどの用途によってE-M5II+E-M10IIのトップ+サブという活用を妄想。
3つ目の理由は、チルト式液晶モニター搭載ということ。私の場合、動画撮影はまずしないので、バリアングル式液晶モニターより、操作時の手順が少ないチルト式の方が好きなんだよね。もちろん縦位置で使えないというデメリットもあるが。
PENシリーズのようにモニターが180度下側に開くセルフィー(自撮り)構造だったらもっと最高だったが、残念ながらE-M10シリーズには非搭載。
で、実際に使った感想はどうかと言うと、操作性や機能は上位機種のE-M5 MarkIIとほとんど変わらない感じでとても使いやすいカメラだと思った。
ホールド感なども個人的にはかなり持ちやすく、E-M5 Mark2よりもさらに軽いというのもいい。EVFや液晶モニターの見え方も気になる点は特になく、とても良好。写真の画質も素人目で比較しても違いはわからないし、個人的には必要十分な画質。サブ機及びお散歩用にはもちろんだが、これ1台でメイン機としても十分いけそうな感じ。
ほとんどの人の用途の記念撮影や記録写真には、このOM-D E-M10 MarkⅡなら十分満足できるんじゃないかと思う。商品レビューなどの評価・評判もとてもいいのもうなずける。
ただ最初に書いた通り、私の場合、どうしても1つだけ足りない性能が気になって手放すに至った。
それは何かと言うと、シャッタースピードである。
アンダーF2の大口径レンズを晴天下の日中に開放F値で使いたい時に、メカシャッターの上限が1/4000秒だとやはり厳しいのだ。
上限が1/8000秒まであるE-M1やE-M5 MarkIIだと足りないと感じたことがほとんどないだけに、そこだけはE-M10シリーズのデメリットだと思う。NDフィルターとかめんどくさいしね。
例えばGMシリーズの場合、メカシャッター上限で足りない時は自動で1/16000秒まで可能な電子シャッターに切り替わるんだけれど、このE-M10シリーズはそのような自動で切り替わる機能はないらしい。
電子シャッターを使う時は、静音撮影モードにしなければならない。
実はその電子シャッターに変更する方法がわからなくて、というかそもそも手動で切り替える必要があるとは思わなくて・・・
「これシャッタースピード1/4000秒までしかないの???ダメじゃん」
という早とちりで手放したというのが実際の経緯なんです(笑)。
売却後によくよく調べたら静音撮影モードにすると1/16000秒までの電子シャッターが使えると知った。実はE-M5 MarkIIも同じらしい。静音撮影モードとか使ったことなかったから知らなかった。
とにかく1/16000秒までの電子シャッターも一応使えるらしいので、今思えば手放す理由になってないが、やっぱメカシャッター1/8000秒のカメラに慣れちゃうと、そこがちょっとわずらわしく感じちゃったんだなー。
まあ少し絞ればいいだけの話なんだけどね・・・。
E-M10シリーズもメカシャッター1/8000秒まで上がれば完璧なカメラになるんだけど、やっぱコスト的に難しいのだろうか?
E-M5 MarkIIと比べてどっちがいいかと聞かれたら、もちろん性能的にE-M5 MarkIIなんだけど、このE-M10 MarkIIには、すでに述べた通りこのカメラならではのメリットもある。なによりもコスパは抜群なので、防塵・防滴と1/8000秒メカシャッターがいらなくて、できるだけ予算を抑えたいならこれはこれでアリだと思う。
まあただこれから買うなら後継モデルのOM-D E-M10 MarkⅢの方がいいと思うけど。
↓後継モデル
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkIII
実測の重さはほぼカタログスペックの約399g (CIPA準拠、付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)と同じ。
ちなみにE-M5Mark2のカタログスペックの質量は約469g (CIPA準拠 付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)なので、その差は70gくらい。ただE-M5 MarkIIの個人的に計測した実測の重さがなぜか447gくらいしかないという不可解な結果を確認しているので、もしその重さの方が正しければ差は48gほどになる。
上とこの記事の一番最初の写真に装着しているのは、今回の試し撮り作例で使用したレンズの一つで、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8という35mm判換算150mmの中望遠単焦点レンズ。
難しいけど、解像感が高く、ボケ味も柔らかくてなめらかで、とてもいいレンズ。一応、神レンズと呼ばれている1本である。
↓これです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
・
・
・
さて最後は、OM-D E-M10 Mark II の試し撮り写真、6枚だけ~!
例によって写真とタイトルは超ー適当です。
※写真は拡大してから矢印キーでも切り替え可能
※拡大画像右下の原寸大ボタンでさらに大きくできます
作例1: 海
撮影場所は茅ケ崎の海岸。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8の開放F値(F1.8)で撮影しているんだけど、こんな曇った空でもシャッタースピードはメカシャッター上限の1/4000秒になってしまう。なのでやはり日中野外で背景をぼかした写真を撮る場合はNDフィルターを用意した方が間違いないのかも。
作例2: 漁船
F2.5まで少し絞って撮影したら同じ野外でもシャッタースピードは1/2500まで下げられた。まあ風景だし背景があまりボケ過ぎてもなんだかわからなくなるから、これくらいの方が自然でいいのかも。
作例3: 植物
どうだろう植物の色合いや繊細に描写されている砂の粒など、レンズ性能もあるんだろうけど、カメラとしてもかなり画質はいいのではと思う。
作例4: えぼし岩
右奥にうっすら見える岩です。しっかしこのレンズ、神レンズと言われているだけあって、雰囲気のある写真が撮れるなー。

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
14mm F8 SS1/320 ISO-200
作例5: アート
こちらはキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZで撮影。キットレンズとあなどるなかれ、見てのとおり安いレンズにありがちな描写の甘さはなく、しっかりと撮れる。

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
17mm F10 SS1/400 ISO-200
作例6: 引地川
奥に見えるのは江ノ島~。そのままだとイマイチだったので、フィルム写真風にだいぶレタッチしている。
・
・
・
以上、「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II の購入レビュー&試し撮り(作例)!」でした。
誰も止められない止まらない衝動 2019 レンズ泥沼&カメラ沼編は第3話へ続く、お楽しみに!
では、また
オリンパス OM-D E-M10 MarkII WORLD
手ぶれに強いミラーレスエントリー一眼。エントリークラスでは初の5軸手ぶれ補正機能を搭載したミラーレス一眼のオリンパスOM-D E-M10 Mark II。アートフィルターをはじめ、ライブコンポジットなど、上位機顔負けの多彩な機能を搭載したE-M10 Mark IIを使いこなすための一冊。
今すぐ使えるかんたんmini オリンパス OM-D E-M10 MarkII 基本&応用 撮影ガイド
オリンパスOM-Dシリーズのエントリー機「E-M10」に後継機が登場。その名も「E-M10 Mark II」。小型・軽量でスタイリッシュなデザインそのままに、5軸手ブレ補正機能、236万ドットEVF、タッチAFシャッターなど、上位機種に迫る機能を搭載、さらに、同社初となるフォーカスブラケット(ピント位置の異なるブラケット)、4K対応のタイムラプスなど、最新のテクノロジーも盛り込まれています。お手頃なのに高性能という欲張りなE-M10 Mark IIを、本書を使って使いこなしましょう。
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