【止まらない衝動】 LUMIX GM5 を購入!
2019.12.08 (Sun) : カメラと写真
<誰も止められない止まらない衝動 2019 レンズ泥沼&カメラ沼編 第1話>
私が愛用しているカメラの規格はマイクロフォーサーズシステム(Micro Four Thirds System)と言って、これはどのようなカメラかをざっくり説明すると薄く小さく軽くを追求するために生まれたレンズ交換式ミラーレス一眼カメラの共通規格である。一眼レフではキヤノンとニコンに太刀打ちできないと悟ったオリンパスとパナソニックによって今から10年以上前の2008年8月に策定された。
同年10月末に発売のマイクロフォーサーズ第1号機LUMIX G1(DMC-G1)は、世界初のミラーレス一眼でもあった。その後、オリンパスからPENシリーズ、OM-Dシリーズ、パナソニックからGHシリーズ、GFシリーズ、GXシリーズなどが発売され、モデルチェンジやレンズの追加を経てシステムの信頼性を築き上げてきた。
これまで発売されたマイクロフォーサーズのカメラボディ
【OLYMPUS】
OM-D E-M1、E-M1 MarkII、E-M1X
OM-D E-M5、E-M5 MarkII、E-M5 MarkIII
OM-D E-M10、E-M10 MarkII、E-M10 MarkIII
PEN-F
PEN E-P1、E-P2、E-P3、E-P5、E-PL9、E-PL10
PEN Lite E-PL1、E-PL1s、E-PL2、E-PL3、E-PL5、E-PL6、E-PL7、E-PL8
PEN mini E-PM1、E-PM2
AIR A01
【Panasonic】
GH1、GH2、GH4、GH5、GH5S
G1、G2、G10、G3、G5、G6、G7、G8、G9 PRO、G99
GX1、GX7、GX8、GX7 MarkII、GX7 MarkIII
GF1、GF2、GF3、GF5、GF6、GF7、GF9、GF10/F90
GM1、GM1S、GM5
マイクロフォーサーズの特徴として、一眼レフより短いフランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)とフルサイズ型イメージセンサーに比べて縦と横の長さが約2分の1(面積比4分の1)の小さめの4/3型イメージセンサーを採用することにより、カメラボディとレンズ(特に望遠レンズ)が小型軽量化できるというメリットがある。あとフルサイズのカメラと比べて同クラスのレンズで比較すると値段がかなり安く、コストパフォーマンスがよいというのもメリット。
デメリットとしては、フルサイズに比べて画質や高感度性能(ノイズ)が劣るというのがある。それと被写界深度が深いのでボケ量が少ない(背景がボケにくい)というのもある。
私の場合、旅や登山での記録写真(ドキュメンタリーフォト)がメイン用途なので、レンズを含めたシステム全体の小型・軽量化による「機動性」や「携帯性」、「速写性」と私が求める「最低限の画質」とのバランスを考えると、このマイクロフォーサーズが理想的なカメラだと考えている。
またコンパクトなカメラは旅先で人がいる方にカメラを構えた時に相手に威圧感を与えないので、自然な様子を残せる等の良い結果を得られやすいというのも気に入っている理由だ。
いつでもどこでもどんな場所でも持ち出せること、それが大事!
つまりマイクロフォーサーズの真価は、目の前の瞬間すべてを確実に記録するという写真表現の本質を体現する機動性や携帯性、速写性と画質のベストバランスにあるのだ!
※あくまでも個人的な見解です
マイクロフォーサーズを持つと幸せになれる人は、カメラを持って長時間歩く人だろう。たとえばネイチャーフォトグラファー、ストレートフォトグラファー、スナップフォトグラファー、アルピニスト、ハイカー、バックパッカー、ワンダラー、トラベラーなど。
そんなマイクロフォーサーズの真骨頂を体現した究極のシリーズがかつてあった!
それが『LUMIX GMシリーズ』である。
2013年11月に発売時世界最小ミラーレスとしてLUMIX GM1(DMC-GM1)が発売し、その1年後くらいにGM1のマイナーチェンジモデルLUMIX GM1S(DMC-GM1S)とファインダー搭載世界最小ミラーレスのLUMIX GM5(DMC-GM5)が発売された。
例によって隠れ止まらない衝動が発動した私は2014年の夏ごろにGM1を購入した訳なんだけれど、シンプル(簡素)、ミニマル(最小限)、コンパクト(小型)、ウルトラライト(超軽量)なアイテムにとても惹かれる私にとってこれはもう必然だったと思っている。
ただ実際のGM1の使用頻度はとても低かったが、とにかくデザインがかっこいいので手放さずに今まで所有している。
そしてGM1と同じくらいとても気になるカメラがもう一台あった!
それは私がGM1を購入してから、わずか数カ月後に発売されたあの上位モデルとされる憎いやつ。
ああ ああ ああ ああ~
わかっている 中身は同じだ
どうかしている 目を覚ませ
それでも あの声は求めてる
止まらない衝動へーーー 踏み出せとぉーーー
止まらない衝動へーーーへーーーへーーー
ああ ああ ああ ああ~
止まらない衝動へ 踏み出そうーーーー♪
そんな訳で、
今更だが LUMIX GM5 購入ダァー!
ファインダー搭載したミラーレス一眼で世界最小のカメラである。
↓これです

LUMIX GM5 (DMC-GM5K-G)
このGM5は、GM1およびGM1Sと基本性能はまったくと言っていいほど同じだが、EVF(電子ビューファインダー)が搭載され、各部デザインとボディサイズが少し変更されている。
実は最初、ブラックを購入したんだけど、その後、希少カラーかつ超人気のグリーンを発見してどうしても欲しくなって買い替えた。上の写真は最初に購入したブラックのGM5。ブラック(黒/黒)も良かったんだけど、やっぱ超かっこいいオーストリッチ柄のグリーン(銀/緑)の貼り革を見ちゃうとね!
ちなみにGM5とGM1Sのカラーラインナップは下記。

しっかし、GM5のレッド(黒/赤)とGM1Sのブルー(銀/青)も感性ぶっ飛んだ感じで、いいねー!この中だとブラックとブラウン(銀/焦茶)は無難なカラーだけど他はけっこう攻めてるカラーでとてもいいと思う。
なお初代GM1のカラーは、ブラック(黒/黒)、シルバー(銀/黒)、オレンジ(銀/橙色)、ホワイト(銀/白)で、今ではよくある4色だけど、発売当時、オレンジはかなり挑戦的なカラーだったと思う。
↓GM1Sについてはこちら

LUMIX GM1S (DMC-GM1SK-A)
上の写真に2台写っているのは、数日だけ同時に所有していたから。ブラックとグリーン、ひじょうに悩ましい選択肢だった。
GM1初代のカラーから選ぶなら迷わずブラックなんだけど、グリーンのカラーって他でも見たことないし、これはもう欲しくなるでしょう。
こちら我がメイン機のオリンパス OM-D E-M5 MarkⅡ(右上)とGM1初代(右下)と大きさを比較した写真。E-M5Ⅱも決して大きなカメラじゃないはずなのにめっちゃ大きく見えるね。
なおGMシリーズとOM-D E-M5 Mark2は、性能や操作性もまったく違うし、用途も違ってくるので、まあ比較すること自体があまり意味がないけどね。
各カメラの実際のボディサイズは下記。※突起部を除く、(約)mm
GM1 幅98.5×高さ54.9×奥行30.4
GM5 幅98.5×高さ59.5×奥行36.1
E-M5II 幅123.7×高さ85×奥行44.5
↓OM-D E-M5 MarkⅡについてはこちら

OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡ
GM5とGM1は幅は同じで、高さが約4.6mmほど違う。
たった4.6mmでも実際に手にして比べるとやっぱGM1の方はほんと小さって感じるから不思議だ。
↓初代GM1についてはこちら

LUMIX GM1( DMC-GM1K-D)
GM5とGM1の奥行きは約5.7mmほど違うんだけれど、これは実際はファインダーの部分の出っ張りの差になる。
OM-Dはメイン機として実際に旅先で使いまくっているんだけど、GMシリーズはサブのサブという感じで、お散歩スナップ撮影用。小さくて目立たないから、スナップ撮影にとても便利。
レンズは12~20mm(換算24~40mm)くらいの小さな単焦点レンズがとても似合う。特に上の写真のようなパンケーキレンズは最適だ。
これはLUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.というマイクロフォーサーズで一番小さなパンケーキ単焦点レンズで、焦点距離は28mm(35mm判換算)。
↓これです

LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.
GMシリーズは起動が速くAFも高速なので、このレンズをつけて、Pモード(プログラムオート)+クイックAF+シャッター半押しレリーズまたはタッチシャッターという設定を活用すれば、爆速速写カメラとなる。
こちらはOLYMPUS PENのキットレンズにもなっているM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZという焦点距離28-84mm(35mm判換算)のパンケーキズームレンズ。ボディと同じシルバーだったので合わせてみた。
このシルバー/グリーンのボディカラーは、シルバーとブラックのどちらのレンズでも合うのがいい。
↓これです

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
なおGM5のキットレンズは、LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.という焦点距離24-64mm(35mm判換算)のパンケーキズームレンズで、まあキットレンズなだけに組み合わせはベストマッチな1本だ。ただこのレンズはピント(フォーカス)リングがないので基本的にマニュアルフォーカス(MF)ができないのが欠点かな。
↓これです

LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
なおGMシリーズに本当にベストな1本を選ぶとしたらLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.という焦点距離30mm(35mm判換算)のパナライカ品位の単焦点レンズかな。GMシリーズは小さいわりによく写るから高画質で明るいLEICA DGシリーズのレンズを組み合わせれば、かなり性能を引き出せると思う。
↓GM5におすすめ

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
GM5はGM1の上位機種としてファインダーが搭載され最高のはずだったが、購入して実際に使ってみるとメリットのはずの部分が今一歩ツメが甘かったり、GM1と比べて明らかに劣る部分があったりすることがわかった。
見た目は最高にかっこいいんだけど、やっぱカメラは実際に使ってみないとわからないものだとあらためて感じたよ。
ツメが甘いと思ったのがEVF(電子ビューファインダー)。
はっきり言ってかなり残念な出来と言わざるえない。
正直、画質がダメダメで、しかも視野が小さくて、画像が遠くに見える感じで、かなりみにくい。いわゆるコンデジに付いているような無いよりは有ったほうがいいというレベルのファインダーといった感じ。
調べてみたら、ファインダー倍率が約0.46倍(35mm判換算値)しかない。
ちなみにE-M1、E-M1 MarkII、E-M5 MarkⅡは約0.74倍(35mm判換算値)で、エントリーモデルのE-M10 MarkIIIでも約0.62倍もある。
まあ見え方がとても自然なOM-DのEVFに慣れてしまうとパナに限らず他社のEVFはどれもいまいちに感じるというのもあるけど、GM5はそれにしてもひどいファインダーだなーというのが第一印象。
なんと言ってもこのカメラの最大の売りが「ファインダー搭載で世界最小」なのに、しかもGM1Sより1.4万円定価が高いのに、そこは根性で高性能ファインダーを搭載するべきだった。
形だけの世界一、世界一って書きたいための世界一って、消費者をなめてる会社がよくやる手口だから!
パナの人は、「ユーザーからEVFの要望が多かったから作った」ってことだが、本当にユーザーがこのしょぼいEVFを望んでいたのだろうか?
Das Beste oder nichts = 最善か、無か by Mercedes-Benz
「しょぼいファインダーを搭載するくらいなら無い方がいい」
メルセデス・ベンツの人ならおそらくそう言っただろう。
・・・と、ボロカスに書いてしまったが、いやーこのファインダーには、ほんとがっかりしたんだよ。もう覗いた瞬間、目がおかしくなったかと思ったくらいだから。
まあ、それでもGM5の最大のメリットはファインダー搭載で世界最小ボディということである。
ファインダーがないカメラを使っていたら絶対に感じるデメリットとして、晴天下の明るい野外で背面モニターが見えづらいというのがあるが、ファインダーがあればそんな時でもはっきり見られるのがメリットだ。
さらにファインダーがないカメラの場合、両腕が水平方向に伸びた状態の両手2点のみでカメラを支えている状態なので撮影時の安定度を保ちずらく手ブレしやすいというのがあるが、ファインダーをのぞいて撮る時の構えは腕が垂直方向かつ脇を締めた状態の両手と目(顔)の3点でカメラを支えているので安定度が上がり手ブレがしづらくなるというメリットもある。
それとファインダーは、視界が撮影結果の構図のみになるので撮影に集中できるというのもある。
つまりしょぼいファイダーでもやっぱ無いよりは有った方がいいことが多い、ということだ。
しかしGM5にはファインダーを搭載することの弊害として、完全にGM1よりも劣る致命的ともいえるデメリットも存在した。
それは、背面の液晶モニターの形と高さ(縦の長さ)である。
液晶の横縦比が4:3から16:9に変更されたのと、高さが短くなった関係で、表示される写真の画像サイズが小さいのだ。
実際にどれほど小さいかは、上の写真で表示画像や被写体の大きさを比べてほしい。背面の液晶モニターで撮影することが多い私にとって、これは本当に致命的な欠点である。
オマケのようなしょぼいファインダーにGM1より小さな背面液晶モニターって・・・「なんでそうなるんだパナソニック!」、と声を大にして言いたい。
定価設定が高い=上位モデル、という位置づけなら下位モデルより劣る部分があったらやっぱりダメ。ユーザーはそうゆう部分にとにかく敏感だから。
ここはファインダー部分だけさらに盛り上げるとか、ソニーRX100シリーズみたいなポップアップ式のファインダーにするとかして、モニターのサイズはなんとか確保してほしかった。
他のGM1との主な違いは下記。
・フラッシュ非搭載
・ホットシュー搭載
・リング型回転コントロールダイヤル非搭載
・サブダイヤル搭載
・Fn1ボタンの配置変更
・Fn2ボタン追加
フラッシュのところにファインダーが付いたので、フラッシュは非搭載となったが、その代わりホットシューが搭載されて、別売りオプションのDMW-FL70という小型の外部フラッシュが用意された。

フラッシュライト DMW-FL70
GM1についているリング型回転コントロールダイヤルが無くなった代わりにモニターの上にサブダイヤルが搭載された。また露出補正ボタンのところがISOボタンに変更されていて、GM5の露出補正はサブダイヤルを押し込むことにより切り替わる仕組みとなっている。ちなみにサブダイヤルの回転フィーリングは、あまり滑らかではない感じ。
それと個人的にどうしても残念だったのが、Fn1ボタンの配置が改悪されたこと。GMシリーズはAEロック(AEL)/AFロック(AFL)の独立したボタンが搭載されていないので、必然的にFn1ボタンに割り振ることになるが、上の写真で見てもらうとわかると思うがGM5の場合、Fn1の位置がちょっと遠いというか間に再生ボタンがあるから間違えてしまう。
普通は再生ボタンの位置にAEロック(AEL)/AFロック(AFL)なんだから、必然的にFn1はそこだと思うんだが。
GM1の場合は、シャッターのすぐ近くにFn1ボタンがあるので、逆にすごく押しやすくて便利だっただけに、GM5の配置は改悪といわざるえない。
上の写真を見てわかる通り、GM5の上面のダイヤルの配置はGM1とほとんど同じなんだから、Fn1ボタンの配置を変更する必要はなかったはずだし、なぜそうなるんだパナソニック!
まあ今回のGM5の購入レビューは、すでに所有していたGM1やOM-Dと比べて、いろいろとダメ出しをしてしまった訳だが、何度も言うけど世界最小ミラーレス一眼というGMシリーズのコンセプトは素晴らしいし、これこそまさにマイクロフォーサーズの進むべき道だと思うし、このカメラを世に出したことは決して間違いではないはずだ。
特にGM1の方は、シンプル(簡素)、ミニマル(最小限)、コンパクト(小型)、ウルトラライト(超軽量)という私の求めるコンセプトをすべて満たしたマイクロフォーサーズにしか実現できない素晴らしいカメラだと思う。
だからなにより本当に残念なのは、パナソニックがこのGMシリーズをたった1世代の売れ行きだけで判断し、後継モデルを出していないことだ。ソニーのように売れなくても信じて根気よく改良を続けて欲しかった。
パナがGMシリーズの後継機をあきらめた理由として言われるのが、海外、特に欧米でまったく売れなかったからとどこかで見た。GMシリーズに限らず手が大きなな欧米人に小さなレンズ交換式カメラはもともとあまり売れないというから、世界最小ならなおさら厳しかったのだろう。
車でも日本食でもそうだけど、日本と欧米で同じ物ってなかなか売れなくて、だから現地に合わせてどんどん変化しているわけで、カメラだってもうこれからは現地ごとに変えていく必要もあるのかもね。
それでもGM1は、国内ではわりと人気だったはず。まあGM5の方はいまいち売れてなかった印象ではあるが。GM5が国内でもあまり売れなかったのは、たぶんマニアック過ぎたからってのもあるけど、だから逆に中途半端なファインダーを搭載したのがマニアックなカメラを求めるユーザーに受けなかったのだと思う。
しかしGM5発売から5年経った現在は、GRIIIとかRX100シリーズとかマニアックかつ地道に進化を続けているカメラは、コンデジがスマホにほとんど駆逐されて絶滅してしまった中でもけっこう売れているので、GMシリーズももしモデルチェンジを続けていたら結果は変わっていたのではと思う。
小さいは正義、まさに日本的で、いいじゃない!
個人的には、GM1の後継機GM2またはGM1mark2は、基本機能やサイズ感はそのままでポップアップ式高性能ファインダーを搭載したGM5との統合モデルだったら、最高!
GM1の後継機 LUMIX GM2 はこれだ!

ボディサイズ: GM1の寸法を維持
ボディ形状: GM1のデザインを継承
追加機能1: ポップアップ式高性能ファインダー
追加機能2: ボディ内5軸手ブレ補正
※注意:すべて私の妄想です
こんなの出してくれたら絶対に買うんだけどな~!
パナ的にはGFシリーズがあるだろうってことなんだろうけど、どう見てもあれはGMとは別物だよ。
↓GFシリーズの最新モデルGF10

LUMIX GF10
いろいろダメ出しばかりで書いちゃったけど、これもGMシリーズを愛するがゆえの戯言なんで、もしこれから買おうと思っている人は、とにかく素晴らしい写真が簡単に撮れるカメラなのは間違いないので、ここに書いてあるデメリットはあまり気にしないでください。
そうだ、一応、最後にGM5の良い点も書いておこう!
<GM5の素晴らしく良い点>
・画質や基本性能に妥協なし
・ファインダーが付いている
・徹底的なダウンサイジング
・美しい造形
・挑戦的なカラーバリエーション
・アルミ削り出しのダイヤル
・マグネシウム合金ボディ
・静かなメカシャッター音
・電子シャッターなら無音撮影も可能
・非常に高速なAF(オートフォーカス)
・非常に高速な起動
作例1: 池
見ての通り、コンパクトなボディから想像できないほど、普通にきれいな写真が撮れるので、気軽な街角&お散歩スナップに本当に最適なカメラだ。基本性能が高いので、オリンパスのM.ZUIKO PREMIUMやパナライカ LEICA DGシリーズの単焦点レンズを組み合わせるのが最適。
作例2: コンサート
電子シャッターの作動を確認するために絞り開放F1.8で、晴天下の野外コンサートのステージを撮影。シャタースピードの上限が1/4000秒のカメラの場合は、このM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8のようなアンダーF2の明るい単焦点レンズの絞り開放だと晴天下の撮影が難しい場面が多いが、GMシリーズの場合は、メカシャッターが1/500秒までしかない代わりに電子シャッターが1/16000秒まで使えるので問題なく撮影できる。
とりあえず作例2枚だけアップしたが、まだまだあるので次回はこのGM5とGM1といろいろなレンズの組み合わせで撮影した試し撮り写真を大量にアップ予定です、お楽しみに!
では、また
次回まで暇な方は、昔に書いたGM1の購入レビューと試し撮り写真の記事も、ぜひご覧ください!
・Panasonic LUMIX GM(DMC-GM1K)を買ったレビュー
・Panasonic LUMIX GM1(DMC-GM1K) 試し撮り写真
・GM1のモノクロームで夜を撮る
・GM1(DMC-GM1K) + ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 で試し撮り

パナソニック LUMIX GM5 WORLD―手のひらサイズの極上旅スナップカメラ
手のひらサイズの極上旅スナップカメラ。マイクロフォーサーズシステムの基本理念である「高画質スリム一眼」。 現在、それをもっともよく反映しているのが、このGMシリーズかもしれない。レンズ交換ができる超小型カメラゆえ、日常のお散歩カメラとしてはもちろん、旅スナップシューターとしての適性にも疑いの余地はない。今回はそんな旅の相棒としての魅力と可能性を探っていく、LUMIX GM5/GM1Sまるわかりパーフェクトブック。

今すぐ使えるかんたんmini LUMIX GM5/GM1S 基本&応用撮影ガイド
Panasonicのデジタル一眼カメラ、LUMIX GM5とLUMIX GM1Sに対応した解説書です。LUMIX GM5/GM1Sの基本操作をしっかり解説していますから、初めてカメラを購入した方でも安心。写真の基礎知識から、プロが教える撮影テクニック、おすすめの機材紹介まで、盛りだくさんの内容をポケットサイズに凝縮しました。ぜひ手元に用意して、カメラと一緒に持ち運びたい1冊です。
私が愛用しているカメラの規格はマイクロフォーサーズシステム(Micro Four Thirds System)と言って、これはどのようなカメラかをざっくり説明すると薄く小さく軽くを追求するために生まれたレンズ交換式ミラーレス一眼カメラの共通規格である。一眼レフではキヤノンとニコンに太刀打ちできないと悟ったオリンパスとパナソニックによって今から10年以上前の2008年8月に策定された。
同年10月末に発売のマイクロフォーサーズ第1号機LUMIX G1(DMC-G1)は、世界初のミラーレス一眼でもあった。その後、オリンパスからPENシリーズ、OM-Dシリーズ、パナソニックからGHシリーズ、GFシリーズ、GXシリーズなどが発売され、モデルチェンジやレンズの追加を経てシステムの信頼性を築き上げてきた。
これまで発売されたマイクロフォーサーズのカメラボディ
【OLYMPUS】
OM-D E-M1、E-M1 MarkII、E-M1X
OM-D E-M5、E-M5 MarkII、E-M5 MarkIII
OM-D E-M10、E-M10 MarkII、E-M10 MarkIII
PEN-F
PEN E-P1、E-P2、E-P3、E-P5、E-PL9、E-PL10
PEN Lite E-PL1、E-PL1s、E-PL2、E-PL3、E-PL5、E-PL6、E-PL7、E-PL8
PEN mini E-PM1、E-PM2
AIR A01
【Panasonic】
GH1、GH2、GH4、GH5、GH5S
G1、G2、G10、G3、G5、G6、G7、G8、G9 PRO、G99
GX1、GX7、GX8、GX7 MarkII、GX7 MarkIII
GF1、GF2、GF3、GF5、GF6、GF7、GF9、GF10/F90
GM1、GM1S、GM5
マイクロフォーサーズの特徴として、一眼レフより短いフランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)とフルサイズ型イメージセンサーに比べて縦と横の長さが約2分の1(面積比4分の1)の小さめの4/3型イメージセンサーを採用することにより、カメラボディとレンズ(特に望遠レンズ)が小型軽量化できるというメリットがある。あとフルサイズのカメラと比べて同クラスのレンズで比較すると値段がかなり安く、コストパフォーマンスがよいというのもメリット。
デメリットとしては、フルサイズに比べて画質や高感度性能(ノイズ)が劣るというのがある。それと被写界深度が深いのでボケ量が少ない(背景がボケにくい)というのもある。
私の場合、旅や登山での記録写真(ドキュメンタリーフォト)がメイン用途なので、レンズを含めたシステム全体の小型・軽量化による「機動性」や「携帯性」、「速写性」と私が求める「最低限の画質」とのバランスを考えると、このマイクロフォーサーズが理想的なカメラだと考えている。
またコンパクトなカメラは旅先で人がいる方にカメラを構えた時に相手に威圧感を与えないので、自然な様子を残せる等の良い結果を得られやすいというのも気に入っている理由だ。
いつでもどこでもどんな場所でも持ち出せること、それが大事!
つまりマイクロフォーサーズの真価は、目の前の瞬間すべてを確実に記録するという写真表現の本質を体現する機動性や携帯性、速写性と画質のベストバランスにあるのだ!
※あくまでも個人的な見解です
マイクロフォーサーズを持つと幸せになれる人は、カメラを持って長時間歩く人だろう。たとえばネイチャーフォトグラファー、ストレートフォトグラファー、スナップフォトグラファー、アルピニスト、ハイカー、バックパッカー、ワンダラー、トラベラーなど。
そんなマイクロフォーサーズの真骨頂を体現した究極のシリーズがかつてあった!
それが『LUMIX GMシリーズ』である。
2013年11月に発売時世界最小ミラーレスとしてLUMIX GM1(DMC-GM1)が発売し、その1年後くらいにGM1のマイナーチェンジモデルLUMIX GM1S(DMC-GM1S)とファインダー搭載世界最小ミラーレスのLUMIX GM5(DMC-GM5)が発売された。
例によって隠れ止まらない衝動が発動した私は2014年の夏ごろにGM1を購入した訳なんだけれど、シンプル(簡素)、ミニマル(最小限)、コンパクト(小型)、ウルトラライト(超軽量)なアイテムにとても惹かれる私にとってこれはもう必然だったと思っている。
ただ実際のGM1の使用頻度はとても低かったが、とにかくデザインがかっこいいので手放さずに今まで所有している。
そしてGM1と同じくらいとても気になるカメラがもう一台あった!
それは私がGM1を購入してから、わずか数カ月後に発売されたあの上位モデルとされる憎いやつ。
ああ ああ ああ ああ~
わかっている 中身は同じだ
どうかしている 目を覚ませ
それでも あの声は求めてる
止まらない衝動へーーー 踏み出せとぉーーー
止まらない衝動へーーーへーーーへーーー
ああ ああ ああ ああ~
止まらない衝動へ 踏み出そうーーーー♪
そんな訳で、
今更だが LUMIX GM5 購入ダァー!
ファインダー搭載したミラーレス一眼で世界最小のカメラである。
↓これです
LUMIX GM5 (DMC-GM5K-G)
このGM5は、GM1およびGM1Sと基本性能はまったくと言っていいほど同じだが、EVF(電子ビューファインダー)が搭載され、各部デザインとボディサイズが少し変更されている。
実は最初、ブラックを購入したんだけど、その後、希少カラーかつ超人気のグリーンを発見してどうしても欲しくなって買い替えた。上の写真は最初に購入したブラックのGM5。ブラック(黒/黒)も良かったんだけど、やっぱ超かっこいいオーストリッチ柄のグリーン(銀/緑)の貼り革を見ちゃうとね!
ちなみにGM5とGM1Sのカラーラインナップは下記。

しっかし、GM5のレッド(黒/赤)とGM1Sのブルー(銀/青)も感性ぶっ飛んだ感じで、いいねー!この中だとブラックとブラウン(銀/焦茶)は無難なカラーだけど他はけっこう攻めてるカラーでとてもいいと思う。
なお初代GM1のカラーは、ブラック(黒/黒)、シルバー(銀/黒)、オレンジ(銀/橙色)、ホワイト(銀/白)で、今ではよくある4色だけど、発売当時、オレンジはかなり挑戦的なカラーだったと思う。
↓GM1Sについてはこちら
LUMIX GM1S (DMC-GM1SK-A)
上の写真に2台写っているのは、数日だけ同時に所有していたから。ブラックとグリーン、ひじょうに悩ましい選択肢だった。
GM1初代のカラーから選ぶなら迷わずブラックなんだけど、グリーンのカラーって他でも見たことないし、これはもう欲しくなるでしょう。
こちら我がメイン機のオリンパス OM-D E-M5 MarkⅡ(右上)とGM1初代(右下)と大きさを比較した写真。E-M5Ⅱも決して大きなカメラじゃないはずなのにめっちゃ大きく見えるね。
なおGMシリーズとOM-D E-M5 Mark2は、性能や操作性もまったく違うし、用途も違ってくるので、まあ比較すること自体があまり意味がないけどね。
各カメラの実際のボディサイズは下記。※突起部を除く、(約)mm
GM1 幅98.5×高さ54.9×奥行30.4
GM5 幅98.5×高さ59.5×奥行36.1
E-M5II 幅123.7×高さ85×奥行44.5
↓OM-D E-M5 MarkⅡについてはこちら
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡ
GM5とGM1は幅は同じで、高さが約4.6mmほど違う。
たった4.6mmでも実際に手にして比べるとやっぱGM1の方はほんと小さって感じるから不思議だ。
↓初代GM1についてはこちら
LUMIX GM1( DMC-GM1K-D)
GM5とGM1の奥行きは約5.7mmほど違うんだけれど、これは実際はファインダーの部分の出っ張りの差になる。
OM-Dはメイン機として実際に旅先で使いまくっているんだけど、GMシリーズはサブのサブという感じで、お散歩スナップ撮影用。小さくて目立たないから、スナップ撮影にとても便利。
レンズは12~20mm(換算24~40mm)くらいの小さな単焦点レンズがとても似合う。特に上の写真のようなパンケーキレンズは最適だ。
これはLUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.というマイクロフォーサーズで一番小さなパンケーキ単焦点レンズで、焦点距離は28mm(35mm判換算)。
↓これです
LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH.
GMシリーズは起動が速くAFも高速なので、このレンズをつけて、Pモード(プログラムオート)+クイックAF+シャッター半押しレリーズまたはタッチシャッターという設定を活用すれば、爆速速写カメラとなる。
こちらはOLYMPUS PENのキットレンズにもなっているM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZという焦点距離28-84mm(35mm判換算)のパンケーキズームレンズ。ボディと同じシルバーだったので合わせてみた。
このシルバー/グリーンのボディカラーは、シルバーとブラックのどちらのレンズでも合うのがいい。
↓これです
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
なおGM5のキットレンズは、LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.という焦点距離24-64mm(35mm判換算)のパンケーキズームレンズで、まあキットレンズなだけに組み合わせはベストマッチな1本だ。ただこのレンズはピント(フォーカス)リングがないので基本的にマニュアルフォーカス(MF)ができないのが欠点かな。
↓これです
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
なおGMシリーズに本当にベストな1本を選ぶとしたらLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.という焦点距離30mm(35mm判換算)のパナライカ品位の単焦点レンズかな。GMシリーズは小さいわりによく写るから高画質で明るいLEICA DGシリーズのレンズを組み合わせれば、かなり性能を引き出せると思う。
↓GM5におすすめ

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
GM5はGM1の上位機種としてファインダーが搭載され最高のはずだったが、購入して実際に使ってみるとメリットのはずの部分が今一歩ツメが甘かったり、GM1と比べて明らかに劣る部分があったりすることがわかった。
見た目は最高にかっこいいんだけど、やっぱカメラは実際に使ってみないとわからないものだとあらためて感じたよ。
ツメが甘いと思ったのがEVF(電子ビューファインダー)。
はっきり言ってかなり残念な出来と言わざるえない。
正直、画質がダメダメで、しかも視野が小さくて、画像が遠くに見える感じで、かなりみにくい。いわゆるコンデジに付いているような無いよりは有ったほうがいいというレベルのファインダーといった感じ。
調べてみたら、ファインダー倍率が約0.46倍(35mm判換算値)しかない。
ちなみにE-M1、E-M1 MarkII、E-M5 MarkⅡは約0.74倍(35mm判換算値)で、エントリーモデルのE-M10 MarkIIIでも約0.62倍もある。
まあ見え方がとても自然なOM-DのEVFに慣れてしまうとパナに限らず他社のEVFはどれもいまいちに感じるというのもあるけど、GM5はそれにしてもひどいファインダーだなーというのが第一印象。
なんと言ってもこのカメラの最大の売りが「ファインダー搭載で世界最小」なのに、しかもGM1Sより1.4万円定価が高いのに、そこは根性で高性能ファインダーを搭載するべきだった。
形だけの世界一、世界一って書きたいための世界一って、消費者をなめてる会社がよくやる手口だから!
パナの人は、「ユーザーからEVFの要望が多かったから作った」ってことだが、本当にユーザーがこのしょぼいEVFを望んでいたのだろうか?
Das Beste oder nichts = 最善か、無か by Mercedes-Benz
「しょぼいファインダーを搭載するくらいなら無い方がいい」
メルセデス・ベンツの人ならおそらくそう言っただろう。
・・・と、ボロカスに書いてしまったが、いやーこのファインダーには、ほんとがっかりしたんだよ。もう覗いた瞬間、目がおかしくなったかと思ったくらいだから。
まあ、それでもGM5の最大のメリットはファインダー搭載で世界最小ボディということである。
ファインダーがないカメラを使っていたら絶対に感じるデメリットとして、晴天下の明るい野外で背面モニターが見えづらいというのがあるが、ファインダーがあればそんな時でもはっきり見られるのがメリットだ。
さらにファインダーがないカメラの場合、両腕が水平方向に伸びた状態の両手2点のみでカメラを支えている状態なので撮影時の安定度を保ちずらく手ブレしやすいというのがあるが、ファインダーをのぞいて撮る時の構えは腕が垂直方向かつ脇を締めた状態の両手と目(顔)の3点でカメラを支えているので安定度が上がり手ブレがしづらくなるというメリットもある。
それとファインダーは、視界が撮影結果の構図のみになるので撮影に集中できるというのもある。
つまりしょぼいファイダーでもやっぱ無いよりは有った方がいいことが多い、ということだ。
しかしGM5にはファインダーを搭載することの弊害として、完全にGM1よりも劣る致命的ともいえるデメリットも存在した。
それは、背面の液晶モニターの形と高さ(縦の長さ)である。
液晶の横縦比が4:3から16:9に変更されたのと、高さが短くなった関係で、表示される写真の画像サイズが小さいのだ。
実際にどれほど小さいかは、上の写真で表示画像や被写体の大きさを比べてほしい。背面の液晶モニターで撮影することが多い私にとって、これは本当に致命的な欠点である。
オマケのようなしょぼいファインダーにGM1より小さな背面液晶モニターって・・・「なんでそうなるんだパナソニック!」、と声を大にして言いたい。
定価設定が高い=上位モデル、という位置づけなら下位モデルより劣る部分があったらやっぱりダメ。ユーザーはそうゆう部分にとにかく敏感だから。
ここはファインダー部分だけさらに盛り上げるとか、ソニーRX100シリーズみたいなポップアップ式のファインダーにするとかして、モニターのサイズはなんとか確保してほしかった。
他のGM1との主な違いは下記。
・フラッシュ非搭載
・ホットシュー搭載
・リング型回転コントロールダイヤル非搭載
・サブダイヤル搭載
・Fn1ボタンの配置変更
・Fn2ボタン追加
フラッシュのところにファインダーが付いたので、フラッシュは非搭載となったが、その代わりホットシューが搭載されて、別売りオプションのDMW-FL70という小型の外部フラッシュが用意された。
フラッシュライト DMW-FL70
GM1についているリング型回転コントロールダイヤルが無くなった代わりにモニターの上にサブダイヤルが搭載された。また露出補正ボタンのところがISOボタンに変更されていて、GM5の露出補正はサブダイヤルを押し込むことにより切り替わる仕組みとなっている。ちなみにサブダイヤルの回転フィーリングは、あまり滑らかではない感じ。
それと個人的にどうしても残念だったのが、Fn1ボタンの配置が改悪されたこと。GMシリーズはAEロック(AEL)/AFロック(AFL)の独立したボタンが搭載されていないので、必然的にFn1ボタンに割り振ることになるが、上の写真で見てもらうとわかると思うがGM5の場合、Fn1の位置がちょっと遠いというか間に再生ボタンがあるから間違えてしまう。
普通は再生ボタンの位置にAEロック(AEL)/AFロック(AFL)なんだから、必然的にFn1はそこだと思うんだが。
GM1の場合は、シャッターのすぐ近くにFn1ボタンがあるので、逆にすごく押しやすくて便利だっただけに、GM5の配置は改悪といわざるえない。
上の写真を見てわかる通り、GM5の上面のダイヤルの配置はGM1とほとんど同じなんだから、Fn1ボタンの配置を変更する必要はなかったはずだし、なぜそうなるんだパナソニック!
まあ今回のGM5の購入レビューは、すでに所有していたGM1やOM-Dと比べて、いろいろとダメ出しをしてしまった訳だが、何度も言うけど世界最小ミラーレス一眼というGMシリーズのコンセプトは素晴らしいし、これこそまさにマイクロフォーサーズの進むべき道だと思うし、このカメラを世に出したことは決して間違いではないはずだ。
特にGM1の方は、シンプル(簡素)、ミニマル(最小限)、コンパクト(小型)、ウルトラライト(超軽量)という私の求めるコンセプトをすべて満たしたマイクロフォーサーズにしか実現できない素晴らしいカメラだと思う。
だからなにより本当に残念なのは、パナソニックがこのGMシリーズをたった1世代の売れ行きだけで判断し、後継モデルを出していないことだ。ソニーのように売れなくても信じて根気よく改良を続けて欲しかった。
パナがGMシリーズの後継機をあきらめた理由として言われるのが、海外、特に欧米でまったく売れなかったからとどこかで見た。GMシリーズに限らず手が大きなな欧米人に小さなレンズ交換式カメラはもともとあまり売れないというから、世界最小ならなおさら厳しかったのだろう。
車でも日本食でもそうだけど、日本と欧米で同じ物ってなかなか売れなくて、だから現地に合わせてどんどん変化しているわけで、カメラだってもうこれからは現地ごとに変えていく必要もあるのかもね。
それでもGM1は、国内ではわりと人気だったはず。まあGM5の方はいまいち売れてなかった印象ではあるが。GM5が国内でもあまり売れなかったのは、たぶんマニアック過ぎたからってのもあるけど、だから逆に中途半端なファインダーを搭載したのがマニアックなカメラを求めるユーザーに受けなかったのだと思う。
しかしGM5発売から5年経った現在は、GRIIIとかRX100シリーズとかマニアックかつ地道に進化を続けているカメラは、コンデジがスマホにほとんど駆逐されて絶滅してしまった中でもけっこう売れているので、GMシリーズももしモデルチェンジを続けていたら結果は変わっていたのではと思う。
小さいは正義、まさに日本的で、いいじゃない!
個人的には、GM1の後継機GM2またはGM1mark2は、基本機能やサイズ感はそのままでポップアップ式高性能ファインダーを搭載したGM5との統合モデルだったら、最高!
GM1の後継機 LUMIX GM2 はこれだ!

ボディサイズ: GM1の寸法を維持
ボディ形状: GM1のデザインを継承
追加機能1: ポップアップ式高性能ファインダー
追加機能2: ボディ内5軸手ブレ補正
※注意:すべて私の妄想です
こんなの出してくれたら絶対に買うんだけどな~!
パナ的にはGFシリーズがあるだろうってことなんだろうけど、どう見てもあれはGMとは別物だよ。
↓GFシリーズの最新モデルGF10
LUMIX GF10
いろいろダメ出しばかりで書いちゃったけど、これもGMシリーズを愛するがゆえの戯言なんで、もしこれから買おうと思っている人は、とにかく素晴らしい写真が簡単に撮れるカメラなのは間違いないので、ここに書いてあるデメリットはあまり気にしないでください。
そうだ、一応、最後にGM5の良い点も書いておこう!
<GM5の素晴らしく良い点>
・画質や基本性能に妥協なし
・ファインダーが付いている
・徹底的なダウンサイジング
・美しい造形
・挑戦的なカラーバリエーション
・アルミ削り出しのダイヤル
・マグネシウム合金ボディ
・静かなメカシャッター音
・電子シャッターなら無音撮影も可能
・非常に高速なAF(オートフォーカス)
・非常に高速な起動
作例1: 池
見ての通り、コンパクトなボディから想像できないほど、普通にきれいな写真が撮れるので、気軽な街角&お散歩スナップに本当に最適なカメラだ。基本性能が高いので、オリンパスのM.ZUIKO PREMIUMやパナライカ LEICA DGシリーズの単焦点レンズを組み合わせるのが最適。
作例2: コンサート
電子シャッターの作動を確認するために絞り開放F1.8で、晴天下の野外コンサートのステージを撮影。シャタースピードの上限が1/4000秒のカメラの場合は、このM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8のようなアンダーF2の明るい単焦点レンズの絞り開放だと晴天下の撮影が難しい場面が多いが、GMシリーズの場合は、メカシャッターが1/500秒までしかない代わりに電子シャッターが1/16000秒まで使えるので問題なく撮影できる。
とりあえず作例2枚だけアップしたが、まだまだあるので次回はこのGM5とGM1といろいろなレンズの組み合わせで撮影した試し撮り写真を大量にアップ予定です、お楽しみに!
では、また
次回まで暇な方は、昔に書いたGM1の購入レビューと試し撮り写真の記事も、ぜひご覧ください!
・Panasonic LUMIX GM(DMC-GM1K)を買ったレビュー
・Panasonic LUMIX GM1(DMC-GM1K) 試し撮り写真
・GM1のモノクロームで夜を撮る
・GM1(DMC-GM1K) + ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 で試し撮り
パナソニック LUMIX GM5 WORLD―手のひらサイズの極上旅スナップカメラ
手のひらサイズの極上旅スナップカメラ。マイクロフォーサーズシステムの基本理念である「高画質スリム一眼」。 現在、それをもっともよく反映しているのが、このGMシリーズかもしれない。レンズ交換ができる超小型カメラゆえ、日常のお散歩カメラとしてはもちろん、旅スナップシューターとしての適性にも疑いの余地はない。今回はそんな旅の相棒としての魅力と可能性を探っていく、LUMIX GM5/GM1Sまるわかりパーフェクトブック。
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Panasonicのデジタル一眼カメラ、LUMIX GM5とLUMIX GM1Sに対応した解説書です。LUMIX GM5/GM1Sの基本操作をしっかり解説していますから、初めてカメラを購入した方でも安心。写真の基礎知識から、プロが教える撮影テクニック、おすすめの機材紹介まで、盛りだくさんの内容をポケットサイズに凝縮しました。ぜひ手元に用意して、カメラと一緒に持ち運びたい1冊です。
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鈴木隆浩さん (2020-01-20) edit
時折、ブログを拝見しています。私もGM5を2台、GM1は1台、EM-1Mr2とPEN-EP2を使用しており、堀田さんのブログはとてもおもしろく、ためになっております。今後も「衝動」のお話など、楽しみにしています。
匿名さん (2022-09-30) edit
たまたま辿り着いたGM5ユーザーです。
ファインダーとモニターのくだりは本当に同感です。
同じような小型機でもRX100のファインダーは常用できる出来ですが、GM5のそれは使いたいとは思えない…
そんなファインダーのためにモニターも小さくなってしまい、どちらを使っても撮影体験が半端な感じ。
改善版も出せず終わってしまったのが本当に残念。
ファインダーとモニターのくだりは本当に同感です。
同じような小型機でもRX100のファインダーは常用できる出来ですが、GM5のそれは使いたいとは思えない…
そんなファインダーのためにモニターも小さくなってしまい、どちらを使っても撮影体験が半端な感じ。
改善版も出せず終わってしまったのが本当に残念。
ひと言でいいので、気軽にコメントしていってください!
あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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【止まらない衝動】 LUMIX GM5 を購入!