【止まらない衝動】 SEIKO ダイバーズウォッチ PROSPEX SBDC031 SUMO(スモー) 購入&レビュー
2017.07.07 (Fri) : 腕時計
※この記事は、過去記事「何度も旅をしてわかった!(私の)旅に必要な腕時計はこれだった」と「最強の旅腕時計、セイコー ダイバーズ ウォッチ 機械式(自動巻き) 研究」の続きみたいなものです。
最強の旅腕時計を手に入れて本物の旅ダイバーになるべく発動した止まらない衝動!
止まらない衝動 新シリーズ 腕時計編
※止まらない衝動とは、このブログでは止められない物欲、つまり衝動買いの事です・・・
これまで何度も旅をしてきた経験を元に「(私の)旅に必要な腕時計」を再考察し、そしてついに発見した最強の旅時計、セイコーの機械式ダイバーズウォッチの壮大な研究を経てたどり着いた一つの答え。
私が選んだ最強の旅腕時計は・・・
SEIKO PROSPEX SBDC031 SUMO ダァーーー!
これです↓ブラックの方を買った

SBDC031
通称「SUMO」、「スモー」または「スモウ」と呼ばれるモデルだ。なぜスモーなのかは不明だが、お相撲さんが由来なのは間違いないと思われる。なおリクルートの不動産サイトの「スーモ(SUUMO)」とついつい呼び間違えてしまう。「スーモ」じゃなくて「スモー」と何度も念じて脳内補正を試みているがなかなか直せない。
国内で販売されているSUMOの標準バージョンのカラバリは、ブラック(SBDC031)とネイビー(SBDC033)の2色のみ、2015年10月発売。
これがネイビー(紺)↓SBDC033

SBDC033
SUMOの限定モデルとしては、SBDC049 PADIコラボレーション、SPB031グリーンSUMO、SPB029ホワイトSUMO、SBDC017イエローSUMOというのがあるんだけれど、すでに入手困難かつプレミア価格になっている。
SUMOの初期モデルは2007年4月発売のSBDC001 SBDC003 SBDC005の3機種で、主な違いは文字盤の表記とルミブライトの強化らしい。
これが初期モデル↓SBDC001

今回、購入したこのSBDC031は、国内でも販売されているプロスペックス ダイバースキューバ(DIVER SCUBA) シリーズの自動巻き(機械式)ダイバーズの中では、最も安いモデルだが、必要な本格機能はすべて備えており、上位及び下位モデルと比べて総合的にコストパフォーマンスが高いと判断。
必要な本格機能とは具体的には下記。
・逆回転防止ベゼル
・200m空気潜水用防水
・ねじロック式りゅうず
・スクリューバック(裏ぶた)
・視認性に優れる太い針やインデックス
・ルミブライト(蓄光機能)
・耐磁性能
これらの本格機能は、セイコーのダイバーズウォッチなら価格に関係なく備えているので、上位及び下位モデルとの違いは下記になる。
・キャリバーとその機能
・ケース素材やケースコーティング
・風防ガラス材質やコーティング
・サイズ
・重さ
・デザイン
キャリバーと言うのは、ムーブメントの形式番号の事。ではムーブメントというのは、時計の動力機構部分その物を指す言葉。自動車で例えるとムーブメント=エンジン、ではキャリバー=エンジン型式ということになる。なお「Cal.」はキャリバーの略。
まず国内のプロスペックス ダイバースキューバ シリーズの上位モデルとの比較だが、クロノグラフ以外の機械式ダイバーズの現行モデルはすべてキャリバー6R15なので、メカ的な機能の違いは無い。よって価格の違いの主な理由は、ケース素材や風防材質によるものだとわかった。
例えば通称「ショーグン(SHOGUN)」と呼ばれる上位モデルのSBDC029は、ステンレスよりも軽いチタン素材をケースやベルトに使っていて、SUMOよりも約69gも軽い。
SUMO サイズ縦52.6mm×横45mm×厚さ13.3mm 重さ 183g
SHOGUN サイズ縦51mm×横43.5mm×厚さ13.3mm 重さ 114g
ショーグン↓SBDC029

SBDC029
装備をグラム単位で軽量化したい私にとって69gもの軽さはひじょうに魅力的だった。しかし69g軽くする為には、購入額が約2倍になってしまう。重さとデザイン以外ほとんど変わらない腕時計に数万円単位の倍額はさすがにコスパが悪い。結論として重さの問題は、軽量化で解決できると判断した。具体的にはベルトをNATOベルトなどナイロンの物に変更する。
次に下位モデルの海外専用モデルとの比較だが、最後まで悩んだのが、通称「ボーイ(BOY)」と通称「復刻サード(3RD) タートル(TURTLE)」と呼ばれるシリーズ。これらは価格がとてもリーズナブルで、旅の腕時計として重要な要素「安さ」と「適度なチープさ」も備えている。またケースやベルト、風防の素材はSUMOと同じ。
最終的にSUMOにした理由はキャリバーとその機能の違いだった。
SUMOは6R15、復刻サードは4R36、ボーイは7S26を搭載していた。各キャリバーの比較は下記。
Cal.7S26 (BOY)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:無し
カレンダー:日付・曜日
パワーリザーブ:40時間
Cal.4R36 (3RD)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:あり
カレンダー:日付・曜日
パワーリザーブ:41時間
Cal.6R15 (SUMO)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:あり
カレンダー:日付
パワーリザーブ:50時間
この3つのキャリバーを比べると6R15が私の用途には一番適しているという結論である。なぜかと言うと7S26と4R36の違いは、主に手巻き&ハックの有無だけだが、6R15だけカレンダー表示が「曜日なし日付のみ」なので、旅にしか使わない私にとって時刻合わせの時の手間が一つ減る(曜日合わせが無い)というメリットが価格差よりも大きかったということ。そもそも腕時計で曜日なんか見ないし。それと手巻き・ハック(秒針停止)機能がついていて、パワーリザーブが長持ちなのも決め手。
なおセイコーのメカニカルムーブメントは、どのキャリバーでも評価や耐久性は高いので、それは心配していない。
ちなみに前回の記事で「旅に最適な機械式ダイバーズはこれだ」でリストアップした通称「モンスター (MONSTER)」と通称「ベビーツナ (BABY TUNA)」は、おっさんが初めてのダイバーズウォッチに選ぶには、デザイン的にちょっと派手過ぎるかなと思って却下した。
最後まで迷ったのは復刻サードの仏壇カラーSRP775K1とネイビーボーイSKX009KD。
↓復刻サード仏壇 SRP775K1

SRP775
↓ネイビーボーイSKX009KD

SKX009KD
ということで・・・
SEIKO PROSPEX SBDC031 SUMO 開封!!
「おおーーー、実物、写真で見るよりいいじゃん(歓)!」
実物を見ないでネットで購入したので、正直、かなり心配だったが、実物は写真に比べて当たり前だが立体感や光沢感があって、とてもいい感じだ。
しかもこの価格で買った腕時計とは思えないほど高級感がある。
なんの飾りげもない平面な「SEIKO」ロゴのお陰で旅腕時計に必要な要素「適度なチープさ」をなんとか維持してはいるが、もしこのロゴが「ROLEX」か「OMEGA」だったとしたら、たぶんそれ相応に見えてしまう、そんな感じのクオリティ。
いやーコスパ高すぎでしょセイコーダイバーズ。
スモウと呼ばれてるだけに、かなり大きく太くぶ厚い腕時計を想像していたが、いやいや全然、普通の大きさであった。
このくらいの大きさなら、今流行りのGPSソーラー系クロノグラフや電波ソーラー上位モデルとかと変わらないと思う。例えばセイコーASTRON(アストロン)とかカシオOCEANUS(オシアナス)&EDIFICE(エディフィス)とか。
SBDC031(SUMO)の
サイズ 縦52.6mm x 横45mm x 厚さ13.3mm
ASTRON EXECTIVE LINE SBXB123
サイズ 縦51.4mm x 横46.1mm x 厚さ14.3mm

SBXB123
CASIO OCEANUS OCW-G1100T-1AJF
サイズ 縦51.1mm x 横46.1mm x 厚さ15mm

OCW-G1100T-1AJF
CASIO EDIFICE EQB-501D-1AJF
サイズ 縦52mm x 横48.1mm x 厚さ14.1mm

EQB-501D-1AJF
ほら、最近の大きい腕時計と実際に比べてみれば、SUMOの方が少し小さい。とは言え一般的なケース幅40mm前後の腕時計と比べれば、確かに大きいのは間違いないけど。
なのでどうしても小さいダイバーズウォッチを希望するならば、選択肢はケース幅42mmのBOYシリーズ(SKX007ブラックボーイなど)かモンスターシリーズ(SRP307ブラックモンスターなど)になる。
アマゾンとかの真正面からの写真だとよくわからなかったが、実物の回転ベゼルはサイド部分がケースのサイドラインに半分くらいまでめり込んだ感じのデザインになっていて、ダイバーズウォッチであることの主張が控えめな感じなんだけれど、これはこれですっきりとした印象で、いいと思った。
BOYシリーズや復刻サードの場合、ケースの上に回転ベゼルがポンと乗っかったような形状で、ダイバーズウォッチであることに誇りを持っている感じのデザインだ。
「俺はダイバーズウォッチだー!」ってね。
ダイバーズウォッチの代名詞、ロレックス サブマリーナも同じポン乗せ形状。しかしやっぱロレックスのセラミックベゼルは高級感があるね。
ROLEX SUBMARINER↓青サブ

モンスターシリーズは、SUMOと逆パターンで、上下部分が半分めり込んでいてサイド部分がむき出し形状。
オレンジモンスター↓

まあ些細な違いなんだけれど、実物を手にして実際に眺めてみないとなかなか気づけないもんだよ。
SBDC031、初・装着・・・
「お、重いねやっぱ・・・」
183gは、思っていた通りの重量感で、とても「軽い」とは言えない重さだった。まあよく言えば「存在感がある着け心地」、悪く言えば「存在感が有りすぎる」って感じかな。
本当にダイビング用途なら問題ないんだろうけれど、今回の用途はあくまでも丘ダイバーの旅用の腕時計なので、ここまで存在感がある重さだと旅への集中力に影響しそうだ。
旅時計は、着けていることを忘れるくらいの重さで、何かにぶつけたりこすったりしても気づかないくらいの物がいいと思う。
具体的には100g以下の重さが理想だろう。
ということでステンレススチール製純正ベルトは新品のまま外して、ナイロン製NATOストラップ(NATOベルト)に交換して軽量化を図ることにした。
NATOストラップとは、NATO軍の腕時計に使われているNATO G10という製品と同じ形の引き通し式のナイロンストラップのこと。
とりあえず近所のダイソーで100円のNATOストラップを買ってきた。これはあくまでもこの時計に合う高品質なNATOストラップを購入するまでの一時的なつなぎ。
腕時計のベルトは、バネ棒外し用の工具を使えば誰でも簡単に外すことができる。
こんなやつ↓

明工舎製作所 MKS バネ棒用工具 46000
新品の腕時計だけど、念の為、防水試験をしてみた。
メーカーや腕時計店で行う本来の防水検査は、水を用いない空気加圧歪測定法による防水試験器を使うんだけれど、そんなものを持っている訳がないので、水没加圧なし測定法によるコップに水試験器で行った。
スモーを水深100ミリメートルの深海へ・・・
約60秒間・・・
沈めて・・・
水深100ミリメートルの深海から・・・
「SUMO、無事、帰還しました!」
ダイバーズウォッチだから当たり前か。
SBDC031 SUMOのケースのみ重量を計測してみたら95gだった。
NATOバンドが約10gくらいなので、合わせると105gくらいになるので、マイナス78gの軽量化を実現。旅の腕時計としての理想の重量(100g以下)はちょっとオーバーしているが、まあよしとしよう。
このSUMOのラグ幅(ベルト取付部分の幅)は20mmなので、ダイソーNATOベルトはぴったりサイズだった。
さらに今回は、アマゾンで発見した「ClearView(クリアビュー) ○保護フィルム 高硬度9H クリアタイプ 29mm」という風防保護フィルムを買ってみた。これはナイフでも傷が付きにくい強化ガラス同等の高硬度9Hフィルムを風防(ガラス面)に貼れるよう丸型にしたもの。実際の風防のサイズより1mm程度小さいサイズが推奨らしい。
これです↓

○保護フィルム キズに強い 高硬度9Hクリアタイプ
1枚 時計用 φ 29mm
旅の途中で風防を傷つけるのは確実なので、まあお守りみたいなもんだね。
いやーこの保護フィルムを貼るのはけっこー大変だったよ。風防サイズより1mm小さいから、中心にきっちり貼り付けるのにだいぶ苦労した。何度も貼り直してやっと中心に決まったと思ったら、今度は縁のところにホコリが入ってしまって、それをセロハンテープを使って地道に除去していく。
綺麗に貼るのがとにかく難しいので、不器用な人や慣れていない人は最初から2枚入りを買って、1枚を練習用にした方がいいかもしれない。
上の写真はまだ縁のホコリを除去する前段階の状態。この後、ホコリ除去及び最終的な位置合わせに成功して、かなりきれいに貼ることができた。
なおこの写真で見るとフィルムの存在をかなり感じるように見えるが、実際に腕に着けて見る分にはまったく気にならないし、よーく目に近づけてみないとわからない。
そんなこんなで、とりあえず・・・
スモー SBDC031 "スペクター" 完成!
実はこの特徴的な5本のストライプを描くブラックとグレーのNATOストラップは、映画 「007 スペクター」で、ジェームズ・ボンドが実際に着用していた「オメガ シーマスター 300 "スペクター" 限定モデル」と同じカラーリングで、「ジェームズ・ボンド NATO ストラップ」と呼ばれる定番カラーなのだ。
これが本物↓

OMEGA Seamaster 300 Omega Master Co-Axial 41 mm
"スペクター" 限定モデル
本物(オメガ)はSUMOの20倍ほどのお値段だが、たった100円でカスタマイズするだけで・・・
「ほとんど見た目、同じだよ(喜)!」
いや、ちょっと言い過ぎた。
オメガの方は、なんというかセクシーな色気や遊び心を感じる。
しかし、セイコーの方にはオメガにはないプロの道具としての機能美を感じる。なんというか「ダイバーよ実際に海で使ってみてくれ」って言わんばかりのシンプルで無駄のない機能的なデザイン。
まさに質実剛健といった感じ。
いやーほんと買って良かったと心から思える衝動買いだった。
最後にミブライト(蓄光機能)の性能を確認してみた。
「こ、これが深海のSUMOの姿・・・美しい・・・」
暗がりの中でSUMOは、ありえないほどの光を放った。その姿はまるで深海にいるような錯覚に陥るほどの美しい輝きだった。ダイバーズウォッチ本来の機能美というのかな、なんというか「こいつとなら深海でも信じられる」って感じがしたんだ。※現実は生粋の丘ダイバーです
以上、そんな訳で最強の旅腕時計を手に入れて本物の旅ダイバーになった!
次回は、SUMOにベストマッチなNATOストラップを購入したので、その詳細をお伝え予定、お楽しみに!
また、つづく
世界に誇るセイコーダイバーズウオッチのすべて

セイコーダイバーズウオッチ進化論
最強の旅腕時計を手に入れて本物の旅ダイバーになるべく発動した止まらない衝動!
止まらない衝動 新シリーズ 腕時計編
※止まらない衝動とは、このブログでは止められない物欲、つまり衝動買いの事です・・・
これまで何度も旅をしてきた経験を元に「(私の)旅に必要な腕時計」を再考察し、そしてついに発見した最強の旅時計、セイコーの機械式ダイバーズウォッチの壮大な研究を経てたどり着いた一つの答え。
私が選んだ最強の旅腕時計は・・・
SEIKO PROSPEX SBDC031 SUMO ダァーーー!
これです↓ブラックの方を買った

SBDC031
通称「SUMO」、「スモー」または「スモウ」と呼ばれるモデルだ。なぜスモーなのかは不明だが、お相撲さんが由来なのは間違いないと思われる。なおリクルートの不動産サイトの「スーモ(SUUMO)」とついつい呼び間違えてしまう。「スーモ」じゃなくて「スモー」と何度も念じて脳内補正を試みているがなかなか直せない。
国内で販売されているSUMOの標準バージョンのカラバリは、ブラック(SBDC031)とネイビー(SBDC033)の2色のみ、2015年10月発売。
これがネイビー(紺)↓SBDC033

SBDC033
SUMOの限定モデルとしては、SBDC049 PADIコラボレーション、SPB031グリーンSUMO、SPB029ホワイトSUMO、SBDC017イエローSUMOというのがあるんだけれど、すでに入手困難かつプレミア価格になっている。
SUMOの初期モデルは2007年4月発売のSBDC001 SBDC003 SBDC005の3機種で、主な違いは文字盤の表記とルミブライトの強化らしい。
これが初期モデル↓SBDC001

今回、購入したこのSBDC031は、国内でも販売されているプロスペックス ダイバースキューバ(DIVER SCUBA) シリーズの自動巻き(機械式)ダイバーズの中では、最も安いモデルだが、必要な本格機能はすべて備えており、上位及び下位モデルと比べて総合的にコストパフォーマンスが高いと判断。
必要な本格機能とは具体的には下記。
・逆回転防止ベゼル
・200m空気潜水用防水
・ねじロック式りゅうず
・スクリューバック(裏ぶた)
・視認性に優れる太い針やインデックス
・ルミブライト(蓄光機能)
・耐磁性能
これらの本格機能は、セイコーのダイバーズウォッチなら価格に関係なく備えているので、上位及び下位モデルとの違いは下記になる。
・キャリバーとその機能
・ケース素材やケースコーティング
・風防ガラス材質やコーティング
・サイズ
・重さ
・デザイン
キャリバーと言うのは、ムーブメントの形式番号の事。ではムーブメントというのは、時計の動力機構部分その物を指す言葉。自動車で例えるとムーブメント=エンジン、ではキャリバー=エンジン型式ということになる。なお「Cal.」はキャリバーの略。
まず国内のプロスペックス ダイバースキューバ シリーズの上位モデルとの比較だが、クロノグラフ以外の機械式ダイバーズの現行モデルはすべてキャリバー6R15なので、メカ的な機能の違いは無い。よって価格の違いの主な理由は、ケース素材や風防材質によるものだとわかった。
例えば通称「ショーグン(SHOGUN)」と呼ばれる上位モデルのSBDC029は、ステンレスよりも軽いチタン素材をケースやベルトに使っていて、SUMOよりも約69gも軽い。
SUMO サイズ縦52.6mm×横45mm×厚さ13.3mm 重さ 183g
SHOGUN サイズ縦51mm×横43.5mm×厚さ13.3mm 重さ 114g
ショーグン↓SBDC029

SBDC029
装備をグラム単位で軽量化したい私にとって69gもの軽さはひじょうに魅力的だった。しかし69g軽くする為には、購入額が約2倍になってしまう。重さとデザイン以外ほとんど変わらない腕時計に数万円単位の倍額はさすがにコスパが悪い。結論として重さの問題は、軽量化で解決できると判断した。具体的にはベルトをNATOベルトなどナイロンの物に変更する。
次に下位モデルの海外専用モデルとの比較だが、最後まで悩んだのが、通称「ボーイ(BOY)」と通称「復刻サード(3RD) タートル(TURTLE)」と呼ばれるシリーズ。これらは価格がとてもリーズナブルで、旅の腕時計として重要な要素「安さ」と「適度なチープさ」も備えている。またケースやベルト、風防の素材はSUMOと同じ。
最終的にSUMOにした理由はキャリバーとその機能の違いだった。
SUMOは6R15、復刻サードは4R36、ボーイは7S26を搭載していた。各キャリバーの比較は下記。
Cal.7S26 (BOY)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:無し
カレンダー:日付・曜日
パワーリザーブ:40時間
Cal.4R36 (3RD)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:あり
カレンダー:日付・曜日
パワーリザーブ:41時間
Cal.6R15 (SUMO)
手巻き・ハック(秒針停止)機能:あり
カレンダー:日付
パワーリザーブ:50時間
この3つのキャリバーを比べると6R15が私の用途には一番適しているという結論である。なぜかと言うと7S26と4R36の違いは、主に手巻き&ハックの有無だけだが、6R15だけカレンダー表示が「曜日なし日付のみ」なので、旅にしか使わない私にとって時刻合わせの時の手間が一つ減る(曜日合わせが無い)というメリットが価格差よりも大きかったということ。そもそも腕時計で曜日なんか見ないし。それと手巻き・ハック(秒針停止)機能がついていて、パワーリザーブが長持ちなのも決め手。
なおセイコーのメカニカルムーブメントは、どのキャリバーでも評価や耐久性は高いので、それは心配していない。
ちなみに前回の記事で「旅に最適な機械式ダイバーズはこれだ」でリストアップした通称「モンスター (MONSTER)」と通称「ベビーツナ (BABY TUNA)」は、おっさんが初めてのダイバーズウォッチに選ぶには、デザイン的にちょっと派手過ぎるかなと思って却下した。
最後まで迷ったのは復刻サードの仏壇カラーSRP775K1とネイビーボーイSKX009KD。
↓復刻サード仏壇 SRP775K1

SRP775
↓ネイビーボーイSKX009KD

SKX009KD
ということで・・・
SEIKO PROSPEX SBDC031 SUMO 開封!!
「おおーーー、実物、写真で見るよりいいじゃん(歓)!」
実物を見ないでネットで購入したので、正直、かなり心配だったが、実物は写真に比べて当たり前だが立体感や光沢感があって、とてもいい感じだ。
しかもこの価格で買った腕時計とは思えないほど高級感がある。
なんの飾りげもない平面な「SEIKO」ロゴのお陰で旅腕時計に必要な要素「適度なチープさ」をなんとか維持してはいるが、もしこのロゴが「ROLEX」か「OMEGA」だったとしたら、たぶんそれ相応に見えてしまう、そんな感じのクオリティ。
いやーコスパ高すぎでしょセイコーダイバーズ。
スモウと呼ばれてるだけに、かなり大きく太くぶ厚い腕時計を想像していたが、いやいや全然、普通の大きさであった。
このくらいの大きさなら、今流行りのGPSソーラー系クロノグラフや電波ソーラー上位モデルとかと変わらないと思う。例えばセイコーASTRON(アストロン)とかカシオOCEANUS(オシアナス)&EDIFICE(エディフィス)とか。
SBDC031(SUMO)の
サイズ 縦52.6mm x 横45mm x 厚さ13.3mm
ASTRON EXECTIVE LINE SBXB123
サイズ 縦51.4mm x 横46.1mm x 厚さ14.3mm

SBXB123
CASIO OCEANUS OCW-G1100T-1AJF
サイズ 縦51.1mm x 横46.1mm x 厚さ15mm

OCW-G1100T-1AJF
CASIO EDIFICE EQB-501D-1AJF
サイズ 縦52mm x 横48.1mm x 厚さ14.1mm

EQB-501D-1AJF
ほら、最近の大きい腕時計と実際に比べてみれば、SUMOの方が少し小さい。とは言え一般的なケース幅40mm前後の腕時計と比べれば、確かに大きいのは間違いないけど。
なのでどうしても小さいダイバーズウォッチを希望するならば、選択肢はケース幅42mmのBOYシリーズ(SKX007ブラックボーイなど)かモンスターシリーズ(SRP307ブラックモンスターなど)になる。
アマゾンとかの真正面からの写真だとよくわからなかったが、実物の回転ベゼルはサイド部分がケースのサイドラインに半分くらいまでめり込んだ感じのデザインになっていて、ダイバーズウォッチであることの主張が控えめな感じなんだけれど、これはこれですっきりとした印象で、いいと思った。
BOYシリーズや復刻サードの場合、ケースの上に回転ベゼルがポンと乗っかったような形状で、ダイバーズウォッチであることに誇りを持っている感じのデザインだ。
「俺はダイバーズウォッチだー!」ってね。
ボーイシリーズ↓![]() | 復刻サード↓![]() |
ダイバーズウォッチの代名詞、ロレックス サブマリーナも同じポン乗せ形状。しかしやっぱロレックスのセラミックベゼルは高級感があるね。
ROLEX SUBMARINER↓青サブ

モンスターシリーズは、SUMOと逆パターンで、上下部分が半分めり込んでいてサイド部分がむき出し形状。
オレンジモンスター↓

まあ些細な違いなんだけれど、実物を手にして実際に眺めてみないとなかなか気づけないもんだよ。
SBDC031、初・装着・・・
「お、重いねやっぱ・・・」
183gは、思っていた通りの重量感で、とても「軽い」とは言えない重さだった。まあよく言えば「存在感がある着け心地」、悪く言えば「存在感が有りすぎる」って感じかな。
本当にダイビング用途なら問題ないんだろうけれど、今回の用途はあくまでも丘ダイバーの旅用の腕時計なので、ここまで存在感がある重さだと旅への集中力に影響しそうだ。
旅時計は、着けていることを忘れるくらいの重さで、何かにぶつけたりこすったりしても気づかないくらいの物がいいと思う。
具体的には100g以下の重さが理想だろう。
ということでステンレススチール製純正ベルトは新品のまま外して、ナイロン製NATOストラップ(NATOベルト)に交換して軽量化を図ることにした。
NATOストラップとは、NATO軍の腕時計に使われているNATO G10という製品と同じ形の引き通し式のナイロンストラップのこと。
とりあえず近所のダイソーで100円のNATOストラップを買ってきた。これはあくまでもこの時計に合う高品質なNATOストラップを購入するまでの一時的なつなぎ。
腕時計のベルトは、バネ棒外し用の工具を使えば誰でも簡単に外すことができる。
こんなやつ↓
明工舎製作所 MKS バネ棒用工具 46000
新品の腕時計だけど、念の為、防水試験をしてみた。
メーカーや腕時計店で行う本来の防水検査は、水を用いない空気加圧歪測定法による防水試験器を使うんだけれど、そんなものを持っている訳がないので、水没加圧なし測定法によるコップに水試験器で行った。
スモーを水深100ミリメートルの深海へ・・・
約60秒間・・・
沈めて・・・
水深100ミリメートルの深海から・・・
「SUMO、無事、帰還しました!」
ダイバーズウォッチだから当たり前か。
SBDC031 SUMOのケースのみ重量を計測してみたら95gだった。
NATOバンドが約10gくらいなので、合わせると105gくらいになるので、マイナス78gの軽量化を実現。旅の腕時計としての理想の重量(100g以下)はちょっとオーバーしているが、まあよしとしよう。
このSUMOのラグ幅(ベルト取付部分の幅)は20mmなので、ダイソーNATOベルトはぴったりサイズだった。
さらに今回は、アマゾンで発見した「ClearView(クリアビュー) ○保護フィルム 高硬度9H クリアタイプ 29mm」という風防保護フィルムを買ってみた。これはナイフでも傷が付きにくい強化ガラス同等の高硬度9Hフィルムを風防(ガラス面)に貼れるよう丸型にしたもの。実際の風防のサイズより1mm程度小さいサイズが推奨らしい。
これです↓
○保護フィルム キズに強い 高硬度9Hクリアタイプ
1枚 時計用 φ 29mm
旅の途中で風防を傷つけるのは確実なので、まあお守りみたいなもんだね。
いやーこの保護フィルムを貼るのはけっこー大変だったよ。風防サイズより1mm小さいから、中心にきっちり貼り付けるのにだいぶ苦労した。何度も貼り直してやっと中心に決まったと思ったら、今度は縁のところにホコリが入ってしまって、それをセロハンテープを使って地道に除去していく。
綺麗に貼るのがとにかく難しいので、不器用な人や慣れていない人は最初から2枚入りを買って、1枚を練習用にした方がいいかもしれない。
上の写真はまだ縁のホコリを除去する前段階の状態。この後、ホコリ除去及び最終的な位置合わせに成功して、かなりきれいに貼ることができた。
なおこの写真で見るとフィルムの存在をかなり感じるように見えるが、実際に腕に着けて見る分にはまったく気にならないし、よーく目に近づけてみないとわからない。
そんなこんなで、とりあえず・・・
スモー SBDC031 "スペクター" 完成!
実はこの特徴的な5本のストライプを描くブラックとグレーのNATOストラップは、映画 「007 スペクター」で、ジェームズ・ボンドが実際に着用していた「オメガ シーマスター 300 "スペクター" 限定モデル」と同じカラーリングで、「ジェームズ・ボンド NATO ストラップ」と呼ばれる定番カラーなのだ。
これが本物↓

OMEGA Seamaster 300 Omega Master Co-Axial 41 mm
"スペクター" 限定モデル
本物(オメガ)はSUMOの20倍ほどのお値段だが、たった100円でカスタマイズするだけで・・・
「ほとんど見た目、同じだよ(喜)!」
いや、ちょっと言い過ぎた。
オメガの方は、なんというかセクシーな色気や遊び心を感じる。
しかし、セイコーの方にはオメガにはないプロの道具としての機能美を感じる。なんというか「ダイバーよ実際に海で使ってみてくれ」って言わんばかりのシンプルで無駄のない機能的なデザイン。
まさに質実剛健といった感じ。
いやーほんと買って良かったと心から思える衝動買いだった。
最後にミブライト(蓄光機能)の性能を確認してみた。
「こ、これが深海のSUMOの姿・・・美しい・・・」
暗がりの中でSUMOは、ありえないほどの光を放った。その姿はまるで深海にいるような錯覚に陥るほどの美しい輝きだった。ダイバーズウォッチ本来の機能美というのかな、なんというか「こいつとなら深海でも信じられる」って感じがしたんだ。※現実は生粋の丘ダイバーです
以上、そんな訳で最強の旅腕時計を手に入れて本物の旅ダイバーになった!
次回は、SUMOにベストマッチなNATOストラップを購入したので、その詳細をお伝え予定、お楽しみに!
また、つづく
世界に誇るセイコーダイバーズウオッチのすべて
セイコーダイバーズウオッチ進化論
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匿名さん (2018-12-02) edit
sumoとshogunで悩んでいる最中なのでケースのみの重量など参考になる情報が多くてとても助かります!ありがとうございましたm(__)m
ひと言でいいので、気軽にコメントしていってください!
あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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