【止まらない衝動】 LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. を購入
2017.05.17 (Wed) : カメラと写真
<止まらない衝動が止められない2016 レンズ沼編 第7話>
※この記事は「【止まらない衝動】 LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH. を購入」の続きみたいなものです。また2016となっているのは去年の話かつ続きだからです。
今から2年以上前の2014年9月頃にマイクロフォーサーズ一眼カメラの中でもめっちゃ小さいPanasonic LUMIX GM1 (DMC-GM1K) を購入した記事を書いた。当初はせっかっく何かの縁で我が手に来たカメラだから、いろいろ活用しようと考えていた。
あれから結局、買った年に数回持ち出しただけで、翌年にOM-D E-M5 IIを購入してからは、ほとんど使うことなく宝の持ち腐れになっていた。

Panasonic LUMIX GM1

Panasonic LUMIX GM1S
なぜGM1を使わなかったのか?その理由としては、やはり本気の撮影では操作性に難ありというのがある。状況に応じて設定を変更しながらの撮影というのはGM1にはまったく向いていないのだ。だからどうしても長旅に持っていくカメラを選ぶと、メイン機OM-D E-M1、サブ機OM-D E-M5Ⅱという組み合わせになってしまう。
GM1を持っていくのは、主に日帰りなどでメイン機OM-D E-M5Ⅱの時のサブ機としてだ。ただこの場合、サブと言っても撮影結果の信頼性を考えるとGM1を使うことはほとんどなく、非常時の予備機という扱いになる。
その理由としては、OM-Dよりも手ブレになりやすくて、自分が想定するよりも速いシャッタースピードにする必要がある為だ。おそらく手ぶれ補正の効果の違いと、小さくて軽い為、シャッターボタンを押した時にカメラ自体がブレてしまうのが原因かと。
だから歩きで移動しながら適当にパシャパシャする感じだとかなりの確率で失敗写真になってしまうのだ。まあじっくり慎重にシャッターを切ればいいだけの話ではあるが、OM-Dの場合はその適当な撮影でもほぼ失敗知らずなので、信頼性の面でそちらばかりになってしまう。
しかしある日、GM1に秘められた素晴らしい機能の存在に気付いた!
それは、「シャッター半押しレリーズ 」という機能。取説でもまったく説明されていないこの機能をONにするとシャッターボタン半押しですぐにシャッターを切ることができる。つまり全押し時のカメラ自体のブレを防いでくれるというありがたい機能である。
こいつに「クイックAF」という被写体にカメラを向けた時にシャッターボタンを押す前からピント合わせをしてくれる機能をONにして組み合わせれば、手ブレになりやすいGM1をもっと活用できるかもしれない。
そう考えた私は、GM1の小型軽量さとこのシャッター半押しレリーズ&クイックAFを最も活かした撮影スタイルとして「スナップシューター」という言葉を思い出した。
スナップシューターの正確な意味はわからないが、たぶん速写スナップ=ノーファインダーのことだと勝手に解釈している。そして最強のスナップシューターとして君臨しているカメラがRICOH GRシリーズである。

RICOH GRII
「そうだGM1をGR的に使おう!」
リコーGR2に搭載されているのは、換算28mm F2.8の単焦点レンズだ。
やっぱ単焦点と28mmは基本だよね・・・
そして止まらない衝動が発動!!!
Panasonic LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. H-H014A 購入!
↓これです

Panasonic LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH. H-H014A-K
薄く軽く外径も小さく、とてもスタイリッシュな焦点距離28mm(35mm判換算)の単焦点パンケーキレンズだ。
このレンズには、光学性能が同じでカラーリング違いの1型も存在するが、GM1装着時の色のマッチングを考えて、ちょっと高いけど2型を購入。
1型を使ったことがないので、正確な違いはわからないが、AFもレンズ設計も同じらしく、大きな違いはカラーリングと印字内容だけかと。
このレンズの最大の特徴は、なんと言ってもAF搭載のマイクロフォーサーズ用レンズで、最も薄い約20.5mmの長さと、最も軽い約55gという重量だ。
GM1とこの14mm F2.5 II を組み合わせた時の重さは、カメラ約204g(バッテリー等含む) + レンズ約55g = 約259gという圧倒的な軽さを実現。
全体の厚さは、実測で約51mmと、これまたマイクロフォーサーズ機の中では圧倒的な薄さを実現。
GRⅡとGM1+2.5/14 寸法・質量 比較
換算28mmならGM1のキットレンズのパンケーキズーム「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」も範囲内じゃないかとも思ったが、F2.5とF3.5だと1段分の明るさの差があるのと、沈胴機構なので起動から撮影に入るまでに一手間あるので、あくまでもスナップシューターを目指すカメラには不向きと判断した。

Panasonic LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
そうスナップシューターには、「撮影者の意図に的確に呼応する、高速レスポンス」「突然のシャッターチャンスにも確実に反応する速写性」が重要だ!...とGR2の商品サイトに書いてある。
幸いGM1は、小型軽量なモデルでも基本性能がしっかりしたカメラなので、電源ONからシャッターが切れるまでのレズポンスはひじょうに速い。そしてこの14mm F2.5ⅡのAFも普通に高速なので、GM1のクイックAF機能と合わせると一瞬でピント合わせが完了する。
実際、シャッター半押しレリーズにして起動から撮影完了までにかかる時間を計測してみたら、約0.95秒という驚異的な数値をマークした。ちなみに同じこのレンズ+E-M1で計測してみたら約1.15秒かかったので、速射性能に関しては申し分ない結果である。
しかしこのLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. の弱点と思われるのが、手ぶれ補正である。小型軽量を優先したからかわからないが、パナソニックのレンズなのにレンズ内手ぶれ補正が搭載されていないのである。
ただでさえ手ぶれしやすいGM1に手ぶれ補正なしのレンズを組み合わせたら、一体どうなるのだろうか?ちなみにGM1にはボディ内手ブレ補正は非搭載である。ただパナソニックのレンズ内手ぶれ補正は、オリンパスのボディ内5軸手ブレ補正と比べると気休め程度の効果しかないので、実際はあってもなくても、さほど変わらないような気もするが・・・。
ここはスナップシューターの神様、リコーGR2に聞いてみることにした。
「スナップシューターに手ぶれ補正などいらん!」
とリコーGR2が言った訳ではないが、GR2は驚くことに手ぶれ補正が非搭載だった。今時、スマホのカメラでも手ぶれ補正が搭載されているというのに、なんという硬派なカメラだ!
まさに漢のカメラ!
スナップの神様と言われる森山大道もGRを使っているし、スナップ写真に手ブレ補正なんてもんはいらないのかもしれない、と妙に納得した。
まあ、実際、このレンズでも、シャッター半押しレリーズを使ったら、手ブレ失敗率は格段に下がったし、さらにISO-AUTOを組み合わせれば、室内など暗い場面でもOKな感じになった。
このLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. のレンズの部分は見ての通り、中央のわずかな面積しかない小さなものである。構成も5群6枚(非球面レンズ3枚)なので、同じような焦点距離で上位の単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」の7群9枚(非球面レンズ3枚)と比較しても画質的に劣るのだろうと予想できる。

Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
それにLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7には、絞りリングやAF/MF切り替えスイッチも搭載されていて、GM1の操作性の難点を補ってくれるだろう。
GM1+15mmF1.7の方がスナップシューターにふさわしい組み合わせかも、と正直、思う。しかし15mmF1.7は、ちょっとお高い。サブ機のさらにサブにあまりお金をかけたくない。それに準パンケーキレンズ(※個人的な呼称です)なので、やっぱ厚みが...。
で、GM1+14mmF2.5Ⅱで撮影した実際の画質だけど、はっきり言って普通にきれいに撮れた(笑)。キットズームの12-32mmF3.5-5.6と比べて、数段きれい。これだけ撮れれば十分でしょって感じ。
森山大道も本の中で言っていた。
「小さくて軽くてよく写るなら、そんなコンビニエントなことはない」
そう、小さくて軽くてよく写る私のGM1は、14mm F2.5Ⅱという最小最軽量レンズを迎えて、最強スナップシューターとなった!
※個人の勝手な思い込みです
なおこのLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. にも純正レンズフードは用意されていないし、個人的にはパンケーキレンズにレンズフードはいらないかな。
↓これは社外のレンズフード

JJC製 パナソニック LUMIX G 14mm/F2.5 LUMIX G 20mm/F1.7 対応 径46mm 金属製 レンズフード LH-46GF
・作例1 too Spicy!
F2.5 1/60秒 ISO-250 にて撮影、LightroomとPhotoshopでがっちり調整。また周囲を大幅にトリミング。
偶然見つけた東武鉄道の川越市駅の近くにある「ランマイ」というタイ料理店で食べたカーオ・ガパオ・タレー・カイダーオ(ご飯とシーフードのバジル炒め、目玉焼き添え)が、ありえないほど辛くて死ぬかと思った。本場タイの田舎の地元民向け食堂で泣きながら食べた激辛タイ料理よりも辛い。
後で知ったが、なんでもこのお店、容赦なく辛いとタイ料理通にはわりと有名な店らしい。ちなみにこのシーフードガパオライスの辛さレベルは、店のメニュー表記では2辛になっていて、これよりももっと激辛の3辛表記の料理もあったので、想像しただけで気絶しそうになる。本格的に辛いタイ料理を求めている人はぜひ挑戦してみては。
・作例2 Vivid Flower
F5.6 1/640秒 ISO-200 にて撮影、LightroomとPhotoshopで明るさやコントラスト、彩度などを調整。また若干トリミング。
ありえないほど鮮やかな色の花だけど、これはレタッチでvividを強くしたわけではなく、逆に若干弱めた状態。周りの葉の色味を見てもらえばわかると思うけど、実物も本当にこんなビビッドな感じなのだ。
・作例3 Sibuya Sta.
F4.5 1/400秒 ISO-200 にて撮影、LightroomとPhotoshopで明るさやコントラストなどを調整。
このモノクロームな渋谷駅は、GM1のフォトスタイル「モノクローム」で撮影した写真をLightroomでコントラストを調整したもの。スナップシューターの使い方の一つとして、やっぱモノクロームはありだと思った。なんでもない風景もモノクロだと不思議と絵になる。
このレンズにチョイスしたレンズ保護フィルターは、お馴染みマルミ製のDHGスーパーレンズプロテクト。

MARUMI カメラ用 フィルター
DHGスーパーレンズプロテクト 46 mm
↓これも2型からシルバーがラインナップ

Panasonic LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. シルバー H-H014A-S
今回のLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. で試し撮りした写真とレビューはそのうちアップ予定。
また、私の物欲の記録「止まらない衝動が止められない2016 レンズ沼編」は、第8話につづく。
お楽しみに!
では、また
↓スナップ入門書

森山大道 路上スナップのススメ
写真のすべてはスナップにあり。「ブレ・ボケ・アレ」と呼ばれる作風で注目を集めた時代から半世紀。路上に立ち続けた森山大道が、フィルムカメラ、デジカメを駆使して撮り下ろしスナップを敢行。東京の街のほか、北関東を縦横にひた走り、いつものモノクローム以外にカラー写真も撮影。自身のスナップに対する考えや視点、カメラマンとしての姿勢やそのノウハウについて語った、写真学校の学生、カメラ愛好家必携のスナップ入門書
<止まらない衝動が止められない2016 レンズ沼編>
第1話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0を購入
第2話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を購入
第3話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 を購入
第4話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 を購入
第5話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 を購入
第6話 【止まらない衝動】 LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH. を購入
第7話 【止まらない衝動】 LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. を購入
第8話 【止まらない衝動】 LUMIX G VARIO 35-100mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S. を購入
その他の止まらない衝動はタグ検索結果で
※この記事は「【止まらない衝動】 LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH. を購入」の続きみたいなものです。また2016となっているのは去年の話かつ続きだからです。
今から2年以上前の2014年9月頃にマイクロフォーサーズ一眼カメラの中でもめっちゃ小さいPanasonic LUMIX GM1 (DMC-GM1K) を購入した記事を書いた。当初はせっかっく何かの縁で我が手に来たカメラだから、いろいろ活用しようと考えていた。
あれから結局、買った年に数回持ち出しただけで、翌年にOM-D E-M5 IIを購入してからは、ほとんど使うことなく宝の持ち腐れになっていた。
Panasonic LUMIX GM1
Panasonic LUMIX GM1S
なぜGM1を使わなかったのか?その理由としては、やはり本気の撮影では操作性に難ありというのがある。状況に応じて設定を変更しながらの撮影というのはGM1にはまったく向いていないのだ。だからどうしても長旅に持っていくカメラを選ぶと、メイン機OM-D E-M1、サブ機OM-D E-M5Ⅱという組み合わせになってしまう。
GM1を持っていくのは、主に日帰りなどでメイン機OM-D E-M5Ⅱの時のサブ機としてだ。ただこの場合、サブと言っても撮影結果の信頼性を考えるとGM1を使うことはほとんどなく、非常時の予備機という扱いになる。
その理由としては、OM-Dよりも手ブレになりやすくて、自分が想定するよりも速いシャッタースピードにする必要がある為だ。おそらく手ぶれ補正の効果の違いと、小さくて軽い為、シャッターボタンを押した時にカメラ自体がブレてしまうのが原因かと。
だから歩きで移動しながら適当にパシャパシャする感じだとかなりの確率で失敗写真になってしまうのだ。まあじっくり慎重にシャッターを切ればいいだけの話ではあるが、OM-Dの場合はその適当な撮影でもほぼ失敗知らずなので、信頼性の面でそちらばかりになってしまう。
しかしある日、GM1に秘められた素晴らしい機能の存在に気付いた!
それは、「シャッター半押しレリーズ 」という機能。取説でもまったく説明されていないこの機能をONにするとシャッターボタン半押しですぐにシャッターを切ることができる。つまり全押し時のカメラ自体のブレを防いでくれるというありがたい機能である。
こいつに「クイックAF」という被写体にカメラを向けた時にシャッターボタンを押す前からピント合わせをしてくれる機能をONにして組み合わせれば、手ブレになりやすいGM1をもっと活用できるかもしれない。
そう考えた私は、GM1の小型軽量さとこのシャッター半押しレリーズ&クイックAFを最も活かした撮影スタイルとして「スナップシューター」という言葉を思い出した。
スナップシューターの正確な意味はわからないが、たぶん速写スナップ=ノーファインダーのことだと勝手に解釈している。そして最強のスナップシューターとして君臨しているカメラがRICOH GRシリーズである。
RICOH GRII
「そうだGM1をGR的に使おう!」
リコーGR2に搭載されているのは、換算28mm F2.8の単焦点レンズだ。
やっぱ単焦点と28mmは基本だよね・・・
そして止まらない衝動が発動!!!
Panasonic LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. H-H014A 購入!
↓これです
Panasonic LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH. H-H014A-K
薄く軽く外径も小さく、とてもスタイリッシュな焦点距離28mm(35mm判換算)の単焦点パンケーキレンズだ。
このレンズには、光学性能が同じでカラーリング違いの1型も存在するが、GM1装着時の色のマッチングを考えて、ちょっと高いけど2型を購入。
1型を使ったことがないので、正確な違いはわからないが、AFもレンズ設計も同じらしく、大きな違いはカラーリングと印字内容だけかと。
このレンズの最大の特徴は、なんと言ってもAF搭載のマイクロフォーサーズ用レンズで、最も薄い約20.5mmの長さと、最も軽い約55gという重量だ。
GM1とこの14mm F2.5 II を組み合わせた時の重さは、カメラ約204g(バッテリー等含む) + レンズ約55g = 約259gという圧倒的な軽さを実現。
全体の厚さは、実測で約51mmと、これまたマイクロフォーサーズ機の中では圧倒的な薄さを実現。
GRⅡとGM1+2.5/14 寸法・質量 比較
質量 | 幅 | 高さ | 厚さ | |
---|---|---|---|---|
GRⅡ | 251g | 117mm | 62.8mm | 34.7mm |
GM1+2.5/14 | 259g | 98.5mm | 54.9mm | 51mm |
換算28mmならGM1のキットレンズのパンケーキズーム「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」も範囲内じゃないかとも思ったが、F2.5とF3.5だと1段分の明るさの差があるのと、沈胴機構なので起動から撮影に入るまでに一手間あるので、あくまでもスナップシューターを目指すカメラには不向きと判断した。
Panasonic LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
そうスナップシューターには、「撮影者の意図に的確に呼応する、高速レスポンス」「突然のシャッターチャンスにも確実に反応する速写性」が重要だ!...とGR2の商品サイトに書いてある。
幸いGM1は、小型軽量なモデルでも基本性能がしっかりしたカメラなので、電源ONからシャッターが切れるまでのレズポンスはひじょうに速い。そしてこの14mm F2.5ⅡのAFも普通に高速なので、GM1のクイックAF機能と合わせると一瞬でピント合わせが完了する。
実際、シャッター半押しレリーズにして起動から撮影完了までにかかる時間を計測してみたら、約0.95秒という驚異的な数値をマークした。ちなみに同じこのレンズ+E-M1で計測してみたら約1.15秒かかったので、速射性能に関しては申し分ない結果である。
しかしこのLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. の弱点と思われるのが、手ぶれ補正である。小型軽量を優先したからかわからないが、パナソニックのレンズなのにレンズ内手ぶれ補正が搭載されていないのである。
ただでさえ手ぶれしやすいGM1に手ぶれ補正なしのレンズを組み合わせたら、一体どうなるのだろうか?ちなみにGM1にはボディ内手ブレ補正は非搭載である。ただパナソニックのレンズ内手ぶれ補正は、オリンパスのボディ内5軸手ブレ補正と比べると気休め程度の効果しかないので、実際はあってもなくても、さほど変わらないような気もするが・・・。
ここはスナップシューターの神様、リコーGR2に聞いてみることにした。
「スナップシューターに手ぶれ補正などいらん!」
とリコーGR2が言った訳ではないが、GR2は驚くことに手ぶれ補正が非搭載だった。今時、スマホのカメラでも手ぶれ補正が搭載されているというのに、なんという硬派なカメラだ!
まさに漢のカメラ!
スナップの神様と言われる森山大道もGRを使っているし、スナップ写真に手ブレ補正なんてもんはいらないのかもしれない、と妙に納得した。
まあ、実際、このレンズでも、シャッター半押しレリーズを使ったら、手ブレ失敗率は格段に下がったし、さらにISO-AUTOを組み合わせれば、室内など暗い場面でもOKな感じになった。
このLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. のレンズの部分は見ての通り、中央のわずかな面積しかない小さなものである。構成も5群6枚(非球面レンズ3枚)なので、同じような焦点距離で上位の単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」の7群9枚(非球面レンズ3枚)と比較しても画質的に劣るのだろうと予想できる。
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
それにLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7には、絞りリングやAF/MF切り替えスイッチも搭載されていて、GM1の操作性の難点を補ってくれるだろう。
GM1+15mmF1.7の方がスナップシューターにふさわしい組み合わせかも、と正直、思う。しかし15mmF1.7は、ちょっとお高い。サブ機のさらにサブにあまりお金をかけたくない。それに準パンケーキレンズ(※個人的な呼称です)なので、やっぱ厚みが...。
で、GM1+14mmF2.5Ⅱで撮影した実際の画質だけど、はっきり言って普通にきれいに撮れた(笑)。キットズームの12-32mmF3.5-5.6と比べて、数段きれい。これだけ撮れれば十分でしょって感じ。
森山大道も本の中で言っていた。
「小さくて軽くてよく写るなら、そんなコンビニエントなことはない」
そう、小さくて軽くてよく写る私のGM1は、14mm F2.5Ⅱという最小最軽量レンズを迎えて、最強スナップシューターとなった!
※個人の勝手な思い込みです
なおこのLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. にも純正レンズフードは用意されていないし、個人的にはパンケーキレンズにレンズフードはいらないかな。
↓これは社外のレンズフード
JJC製 パナソニック LUMIX G 14mm/F2.5 LUMIX G 20mm/F1.7 対応 径46mm 金属製 レンズフード LH-46GF
・作例1 too Spicy!
F2.5 1/60秒 ISO-250 にて撮影、LightroomとPhotoshopでがっちり調整。また周囲を大幅にトリミング。
偶然見つけた東武鉄道の川越市駅の近くにある「ランマイ」というタイ料理店で食べたカーオ・ガパオ・タレー・カイダーオ(ご飯とシーフードのバジル炒め、目玉焼き添え)が、ありえないほど辛くて死ぬかと思った。本場タイの田舎の地元民向け食堂で泣きながら食べた激辛タイ料理よりも辛い。
後で知ったが、なんでもこのお店、容赦なく辛いとタイ料理通にはわりと有名な店らしい。ちなみにこのシーフードガパオライスの辛さレベルは、店のメニュー表記では2辛になっていて、これよりももっと激辛の3辛表記の料理もあったので、想像しただけで気絶しそうになる。本格的に辛いタイ料理を求めている人はぜひ挑戦してみては。
・作例2 Vivid Flower
F5.6 1/640秒 ISO-200 にて撮影、LightroomとPhotoshopで明るさやコントラスト、彩度などを調整。また若干トリミング。
ありえないほど鮮やかな色の花だけど、これはレタッチでvividを強くしたわけではなく、逆に若干弱めた状態。周りの葉の色味を見てもらえばわかると思うけど、実物も本当にこんなビビッドな感じなのだ。
・作例3 Sibuya Sta.
F4.5 1/400秒 ISO-200 にて撮影、LightroomとPhotoshopで明るさやコントラストなどを調整。
このモノクロームな渋谷駅は、GM1のフォトスタイル「モノクローム」で撮影した写真をLightroomでコントラストを調整したもの。スナップシューターの使い方の一つとして、やっぱモノクロームはありだと思った。なんでもない風景もモノクロだと不思議と絵になる。
このレンズにチョイスしたレンズ保護フィルターは、お馴染みマルミ製のDHGスーパーレンズプロテクト。
MARUMI カメラ用 フィルター
DHGスーパーレンズプロテクト 46 mm
↓これも2型からシルバーがラインナップ
Panasonic LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. シルバー H-H014A-S
今回のLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. で試し撮りした写真とレビューはそのうちアップ予定。
また、私の物欲の記録「止まらない衝動が止められない2016 レンズ沼編」は、第8話につづく。
お楽しみに!
では、また
↓スナップ入門書
森山大道 路上スナップのススメ
写真のすべてはスナップにあり。「ブレ・ボケ・アレ」と呼ばれる作風で注目を集めた時代から半世紀。路上に立ち続けた森山大道が、フィルムカメラ、デジカメを駆使して撮り下ろしスナップを敢行。東京の街のほか、北関東を縦横にひた走り、いつものモノクローム以外にカラー写真も撮影。自身のスナップに対する考えや視点、カメラマンとしての姿勢やそのノウハウについて語った、写真学校の学生、カメラ愛好家必携のスナップ入門書
<止まらない衝動が止められない2016 レンズ沼編>
第1話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0を購入
第2話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を購入
第3話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 を購入
第4話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 を購入
第5話 【止まらない衝動】 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 を購入
第6話 【止まらない衝動】 LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH. を購入
第7話 【止まらない衝動】 LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. を購入
第8話 【止まらない衝動】 LUMIX G VARIO 35-100mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S. を購入
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