旅情
2017.04.15 (Sat) : 旅と旅写真

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Camera:OLYMPUS OM-D E-M1 + Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
尺別
March 2017
撮影地:北海道釧路市音別町尺別原野東の尺別踏切(根室本線)
旅情(りょじょう)という言葉には、「旅情を感じる」、「旅情を誘う」、「旅情を覚える」、「旅情をそそる」、「旅情をかきたてる」などいろいろな使われ方があると思うが、では旅情の意味はなんだろうと考えてみたが、明確には知らなかったので、改めてネット国語辞書で調べてみた。
それによると旅情とは、”旅先で感じるしみじみとした思い”のことらしい。
確かに実際、旅先でしみじみと感情がわき起こることがある。
たとえば夜行列車や普通列車または船、路線バスでゆっくりと旅をしている時、列車に長時間揺られ遠くまで来た時、遠くの知らない町を歩いて旅をしてる時、旅先で心惹かれる情景に出会った時など。
「やっぱ旅は楽しいなー」
「駅弁、最高!」
「列車で飲むビール、最高!」
「今、旅してる・・・」
「思えば遠くへ来たもんだ」
「最高だな」
「懐かしいなー」
「なんかいいなー」
「なんか寂しいな・・・」
「日本人でよかった!」
「生きててよかった!」
「地球に生まれてよかったー!」
とかね。
心の底から、ふつふつとわき起こる感情。心の声。
ただ新幹線や特急などの高速鉄道または飛行機での移動だとあまり旅情を感じられないように思う。高速で移動する乗り物だと車窓の風景をゆっくり楽しむこともできないし、時間距離も短いので、とにかく余裕がない。だから、なかなかそのような感情は起こらない。
それと誰もが訪れるメジャーな観光地に行く場合でも、観光ツアーの観光バスで行くのと、自分で調べた公共交通機関を使って行くのとでは、やはり後者の方が旅情を感じるように思う。
さらにいえば、二人以上で行く旅ではあまり旅情を感じないが、一人旅だと感じやすい。それはたぶん一人の方が、いろいろと考える時間があるし、時間を長く感じるからだろう。
なるほど旅情を感じるには、そこに至るプロセスやかかる時間、感じる時間が重要なんだ!
上の写真は、この時の旅で旅情を感じた場所の一つである。鈍行列車の旅に出て4日目の早朝、暗がりの中、走行する大型トラックの冷たい風圧に耐えながら国道を歩いて辿り着いた。
その時、その場所に居たから感じられる空気の色、匂い、味、感触、音、そして生で見る光景は、ガイドブックには載ってない、ただの線路だけれど、
「ああ、旅っていいな」
ってしみじみと感じた。
今の便利な時代はテレビやネットで世界中のあらゆるところを疑似体験することもできる。とてもきれいな映像を見て、それだけで世界を見たような気になってしまいがちだけど、でもそれは同時にとても貴重な体験を失っているということを心に留めなければならない。
旅情、それは、わざわざ時間をかけてそこに行って生で見た者だけが得られる格別な感動なのだ。(※個人の勝手な解釈です)
では、また

「青春18きっぷ」ポスター紀行
「青春18きっぷ」はJRが年3回(春、夏、冬)発売しているお得な切符で,1982年(昭和57年)に初めて発売されました。その後大ヒットし、汽車旅ファンの必需品となって今日に至ります。発売時に全国のJR駅で掲げられるポスターは、つねに注目を集め、マニア垂涎の的となっており、とりわけ1990年(平成2年)からは、旅先の旅情を静かに湛えた写真とデザイン、旅の本質に迫るコピー表現が相まって、多くのファンを着々と獲得しています。今回、その1990年以降のポスター74点を集め、一冊にまとめました。25年間このポスターを手掛け続ける著者が、制作にまつわる背景やエピソードを初めて解説した、ファン待望の写真集です。鉄道ファンのみならず、これから旅に出たいと思っている人にはユニークなガイドブックとして、かつて青春18きっぷで旅した人には思い出のアルバムとして、老若男女問わず、幅広い読者に満足していただける1冊です。

鈍行列車のアジア旅
「ディーゼルエンジンの重油の臭いを乗せた南の風が吹き込んでくる。車窓から見る青空は南国の色に染まり、車内に流れる空気からは果物の匂いがする。濃密なアジアの自然と人が混じりあう鈍行列車は、なにか呼吸をする生き物のようだった」――ローカル線の各駅停車には旅の楽しさが詰まっている。タイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピンを巡るアジア鈍行列車紀行。写真も豊富に掲載。文庫オリジナル作品。
それによると旅情とは、”旅先で感じるしみじみとした思い”のことらしい。
確かに実際、旅先でしみじみと感情がわき起こることがある。
たとえば夜行列車や普通列車または船、路線バスでゆっくりと旅をしている時、列車に長時間揺られ遠くまで来た時、遠くの知らない町を歩いて旅をしてる時、旅先で心惹かれる情景に出会った時など。
「やっぱ旅は楽しいなー」
「駅弁、最高!」
「列車で飲むビール、最高!」
「今、旅してる・・・」
「思えば遠くへ来たもんだ」
「最高だな」
「懐かしいなー」
「なんかいいなー」
「なんか寂しいな・・・」
「日本人でよかった!」
「生きててよかった!」
「地球に生まれてよかったー!」
とかね。
心の底から、ふつふつとわき起こる感情。心の声。
ただ新幹線や特急などの高速鉄道または飛行機での移動だとあまり旅情を感じられないように思う。高速で移動する乗り物だと車窓の風景をゆっくり楽しむこともできないし、時間距離も短いので、とにかく余裕がない。だから、なかなかそのような感情は起こらない。
それと誰もが訪れるメジャーな観光地に行く場合でも、観光ツアーの観光バスで行くのと、自分で調べた公共交通機関を使って行くのとでは、やはり後者の方が旅情を感じるように思う。
さらにいえば、二人以上で行く旅ではあまり旅情を感じないが、一人旅だと感じやすい。それはたぶん一人の方が、いろいろと考える時間があるし、時間を長く感じるからだろう。
なるほど旅情を感じるには、そこに至るプロセスやかかる時間、感じる時間が重要なんだ!
上の写真は、この時の旅で旅情を感じた場所の一つである。鈍行列車の旅に出て4日目の早朝、暗がりの中、走行する大型トラックの冷たい風圧に耐えながら国道を歩いて辿り着いた。
その時、その場所に居たから感じられる空気の色、匂い、味、感触、音、そして生で見る光景は、ガイドブックには載ってない、ただの線路だけれど、
「ああ、旅っていいな」
ってしみじみと感じた。
今の便利な時代はテレビやネットで世界中のあらゆるところを疑似体験することもできる。とてもきれいな映像を見て、それだけで世界を見たような気になってしまいがちだけど、でもそれは同時にとても貴重な体験を失っているということを心に留めなければならない。
旅情、それは、わざわざ時間をかけてそこに行って生で見た者だけが得られる格別な感動なのだ。(※個人の勝手な解釈です)
では、また
「青春18きっぷ」ポスター紀行
「青春18きっぷ」はJRが年3回(春、夏、冬)発売しているお得な切符で,1982年(昭和57年)に初めて発売されました。その後大ヒットし、汽車旅ファンの必需品となって今日に至ります。発売時に全国のJR駅で掲げられるポスターは、つねに注目を集め、マニア垂涎の的となっており、とりわけ1990年(平成2年)からは、旅先の旅情を静かに湛えた写真とデザイン、旅の本質に迫るコピー表現が相まって、多くのファンを着々と獲得しています。今回、その1990年以降のポスター74点を集め、一冊にまとめました。25年間このポスターを手掛け続ける著者が、制作にまつわる背景やエピソードを初めて解説した、ファン待望の写真集です。鉄道ファンのみならず、これから旅に出たいと思っている人にはユニークなガイドブックとして、かつて青春18きっぷで旅した人には思い出のアルバムとして、老若男女問わず、幅広い読者に満足していただける1冊です。
鈍行列車のアジア旅
「ディーゼルエンジンの重油の臭いを乗せた南の風が吹き込んでくる。車窓から見る青空は南国の色に染まり、車内に流れる空気からは果物の匂いがする。濃密なアジアの自然と人が混じりあう鈍行列車は、なにか呼吸をする生き物のようだった」――ローカル線の各駅停車には旅の楽しさが詰まっている。タイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピンを巡るアジア鈍行列車紀行。写真も豊富に掲載。文庫オリジナル作品。
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