【止まらないULへの衝動】 GRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2)を買った
2015.11.01 (Sun) : 旅と旅写真
上の写真は北海道のJR根室本線の島ノ下駅(しまのした)のホームで撮影した私の新しいバックパックである。
去年の旅までメインで使っていた「MAMMUT HERON LIGHT 65+15(マムート ヘロンライト65+15)」という最大80Lのバックパックが、エアアジア(LLC)の機内持ち込み手荷物のサイズと重量の制限を超えてNGなので、今年2月と6月に乗った時はやむを得ず小さい「deuter Speed Lite 30(ドイター スピードライト30)」という30Lのバックパックを使った。
しかしそれだとカメラ2台を含む私の装備すべてが入りきらず、デイパックにも荷物を入れて持つ形になった。当然、往路復路の移動や現地での宿泊地間移動はその2つのバックパックを持つことになった。
ただ2月と6月のタイ旅では、1回しか宿泊地間移動がなかったので特に問題なかったんだけれど、9月後半に予定していたヤンゴン(ミャンマー)&チェンマイ~バンコク(タイ)鉄道旅は、5箇所の宿泊地を訪れるかなり広範囲に移動しながらの旅だったので、さすがにこれだときついなーと思っていた。さらにその前にも9月前半に6箇所の宿泊地を移動する北海道の鉄道旅も予定していたので、思い切って新しいバックパックを買うことにした。
条件を容量が最低40L以上でエアアジアのサイズ制限内の寸法かつ極限まで軽量なバックパックという3つに絞って検討した結果、今回、私が選んだのは「GRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2) 54L」という超軽量バックパックだった。
これです↓

GRANITE GEAR(グラナイトギア) VIRGA 2 タイガー ヴァーガ2 バックパック 超軽量 54L
GRANITE GEAR(グラナイトギア)というのがメーカー名で、 VIRGA 2( ヴァーガ2)というのが製品名。
GRANITE GEAR(グラナイトギア)とは、1986年に当時26歳のJeff Knightと25歳のDan Cruikshankの二人によってアメリカのミネソタ州で創設されたアウトドアメーカー。日本ではあまり馴染みがないけれど、アメリカでは、ウルトラライトへの追求と必要十分な耐久性を同時に備えたタフな製品として高く評価され、ロングハイカー定番ブランドらしい。またアメリカ陸海空軍及び海兵隊特殊部隊などでも正式採用されているらしい。
しかしブランドロゴの刺繍の位置が少しズレているような気がするが、アメリカのメーカーだからこれくらいはデフォルトなのかな・・・
これは、いわゆるウルトラライト(UL)(Ultralight)というジャンルのバックパックで、「ウルトラライトバックパック、ULバックパック」もしくは「ウルトラライトザック、U.L.バックパック 、ULザック」などと呼ばれてて、日本語だと超軽量バックパック(ザック)という意味だ。
その重さ、なんとたったの540g!
後で比較するが、これは普通のバックパックと比べてかなり軽い重量だ。ただしウルトラライトバックパックの中では、比較的重い方ではある。
実はカメラを軽量なミラーレス一眼に変えてからいろいろとウルトラライト系の装備にハマっていて、前から一度、ウルトラライトバックパックも試してみたいと思っていたのだ。
ウルトラライトバックパックの特徴としては、とにかく普通のバックパックと比べてめちゃくちゃ軽いということ。その為、フレームレスな製品がほとんど。さらにジッパーや雨蓋が無かったり、必要最小限のポケットだけで構成されていたりする。
このGRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2)も上の写真の通り、フレームレスでペラペラ、雨蓋も無く、ジッパーも一切使われておらず、ポケットは外側の両サイドと中央の計3つのみで内側には無い。
フレームレスのウルトラライトバックパックの難点として、そのままだとパッキングが非常に困難というのがあって、それを解決するのが写真右のスリーピングマット(寝袋用のマット)である。
これは「エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401」という重さ99gの超軽量な製品。ちなみに「山と道」というメーカーのスリーピングマットがもっと軽いくて良いらしいんだけれど、ちょっとお値段が高かったのでこれにした。
これです↓

エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401
スリーピングマットを上の写真のような筒状にして、ウルトラライトバックパックの中に入れ、フレームの代わりにするのだ。
ほら、フレームレスのペラペラのウルトラライトバックパックが、形崩れせずしっかりした感じになり、さらに背面パッドの役割にもなる。
私の場合、カメラやタブレットなどの精密機器も入れるので、クッション材の役割も果たして一石二鳥だ。
さらにいざという時には取り出して身にまとえば、多少なりとも防寒の役目も果すだろう。というか実際、北海道で車中泊した時に夏なのにめっちゃ寒くて、このスリーピングマットを掛け布団にして寝たし(笑)。
上の写真は3つのバックパックを並べて大きさを比較したもの。
右がMAMMUT HERON LIGHT 65+15(マムート ヘロンライト65+15)。最大80Lの巨大なバックパックで、重量は1790gになる。ただこのクラスのバックパックはほとんどが2000g超えから3000g超えなので、これでもかなり軽い方である。
中央がGRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2)54L。エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401と合わせた総重量は639gになる。ヘロンライトと比べて1151gも軽量化できた。
左がdeuter Speed Lite 30(ドイター スピードライト30)で、たった30Lのデイパックなので見ての通り小さい。しかし重量は850gで、なんとヴァーガ2+マットの639gよりも重いという衝撃的な事実が!

[ドイター] deuter アドベンチャーライト 9
ちなみに私が普段使っているたった9Lのdeuter ADVENTURE LITE 9(ドイター アドベンチャーライト 9)というデイパックの重量は610gなので、それよりも軽いヴァーガ2の540g(マット含まず)がいかにウルトライトなのかが分かってもらえると思う。
それで、実際にGRANITE GEAR VIRGA 2を使った感想は下記な感じ。
<メリット>
・とにかく軽いは正義って本当だった(移動がかなり楽になった)
・雨蓋が無いので内部へのアクセスレスポンスが上がった
・見た目以上に両サイドのポケットに物が入る
・CORDURA(コーデュラ)のナイロンが使われてて耐久性は高そう
<デメリット>
・フレームレスだからか荷重分散のコントロールが難しい
・パッキングが難しい
・背中と密着するので暑い時はちょっと辛かった
・耐久性が高い素材とはいえ薄いので取り扱いに気を使う
<総評>
・かなり満足
・旅の移動がかなり楽になった
・荷重分散のコントロールは使い込む内に慣れてきた
・山過ぎないデザインもイイ感じ
そして、このウルトラライトバックパックの真価をさらに発揮させるには、やはり中に入れる装備も極限まで軽くしてこそだと思った。
それはなぜかと言うと、例えばビニール袋と布バックにペットボトルを入れて手に持ち、その状態からペットボトルを取り出してみるとわかると思う。ビニール袋を持った手は、ペットボトルを取り出したら、一気に軽くなったと感じられるが、布バックだとあまり軽くなったと感じられないだろう。そりゃそうだ、なぜならバック自体が元々重いから。
ウルトラライトバックパックは例えるならビニール袋だ。バック自体が軽いので、たった数百グラムの装備軽量化でも実際に背負った時に感じる重さはそれ以上に軽く感じられる。軽いというのは肩や腰への負担も少なくて済む。当然、長時間背負ってもダメージが少ない。
まさに軽いは正義!
しかし今度はビニール袋に鉄アレイを入れてみたらどうだろうか?ビニールの取っ手が手に食い込み長時間持っていると痛くなってくる。逆に布バックは取っ手やバック自体がしっかりして安定感があり持ちやすので長時間持ってもビニール袋よりも遥かに楽だろう。
これはウルトラライトバックパックも同じで、フレームレス仕様な為、荷重分散のコントロールが難しい分、重い荷物を入れると肩への負担が一気に倍増し、時間とともに疲労が蓄積していく。だから重い荷物を入れる場合は、やはりフレームやウエストベルトがしっかりした普通のバックパックの方が荷重分散のコントロールが容易な分、結果として楽なのかと。
実際に北海道とミャンマー&タイの旅で使って個人的に感じたボーダーラインは、やはり7kgくらいなのかなーと思った。総重量7kgよりも軽い荷物ならウルトラライトバックパックの真価が発揮でき、それは6kg、5kgと軽ければ軽いほど体感できると思う。
という事で、このバックパックの購入をきっかけに私の『止まらないULへの衝動』が発動し、さらなる装備の軽量化へ突き進むのであった。
そのお話はまた今度・・・。
では、また
↓これは26L480gのGRANITE GEAR VIRGATE26というULバックパック

GRANITE GEAR(グラナイトギア) VIRGATE26
去年の旅までメインで使っていた「MAMMUT HERON LIGHT 65+15(マムート ヘロンライト65+15)」という最大80Lのバックパックが、エアアジア(LLC)の機内持ち込み手荷物のサイズと重量の制限を超えてNGなので、今年2月と6月に乗った時はやむを得ず小さい「deuter Speed Lite 30(ドイター スピードライト30)」という30Lのバックパックを使った。
しかしそれだとカメラ2台を含む私の装備すべてが入りきらず、デイパックにも荷物を入れて持つ形になった。当然、往路復路の移動や現地での宿泊地間移動はその2つのバックパックを持つことになった。
ただ2月と6月のタイ旅では、1回しか宿泊地間移動がなかったので特に問題なかったんだけれど、9月後半に予定していたヤンゴン(ミャンマー)&チェンマイ~バンコク(タイ)鉄道旅は、5箇所の宿泊地を訪れるかなり広範囲に移動しながらの旅だったので、さすがにこれだときついなーと思っていた。さらにその前にも9月前半に6箇所の宿泊地を移動する北海道の鉄道旅も予定していたので、思い切って新しいバックパックを買うことにした。
条件を容量が最低40L以上でエアアジアのサイズ制限内の寸法かつ極限まで軽量なバックパックという3つに絞って検討した結果、今回、私が選んだのは「GRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2) 54L」という超軽量バックパックだった。
これです↓
GRANITE GEAR(グラナイトギア) VIRGA 2 タイガー ヴァーガ2 バックパック 超軽量 54L
GRANITE GEAR(グラナイトギア)というのがメーカー名で、 VIRGA 2( ヴァーガ2)というのが製品名。
GRANITE GEAR(グラナイトギア)とは、1986年に当時26歳のJeff Knightと25歳のDan Cruikshankの二人によってアメリカのミネソタ州で創設されたアウトドアメーカー。日本ではあまり馴染みがないけれど、アメリカでは、ウルトラライトへの追求と必要十分な耐久性を同時に備えたタフな製品として高く評価され、ロングハイカー定番ブランドらしい。またアメリカ陸海空軍及び海兵隊特殊部隊などでも正式採用されているらしい。
しかしブランドロゴの刺繍の位置が少しズレているような気がするが、アメリカのメーカーだからこれくらいはデフォルトなのかな・・・
これは、いわゆるウルトラライト(UL)(Ultralight)というジャンルのバックパックで、「ウルトラライトバックパック、ULバックパック」もしくは「ウルトラライトザック、U.L.バックパック 、ULザック」などと呼ばれてて、日本語だと超軽量バックパック(ザック)という意味だ。
その重さ、なんとたったの540g!
後で比較するが、これは普通のバックパックと比べてかなり軽い重量だ。ただしウルトラライトバックパックの中では、比較的重い方ではある。
実はカメラを軽量なミラーレス一眼に変えてからいろいろとウルトラライト系の装備にハマっていて、前から一度、ウルトラライトバックパックも試してみたいと思っていたのだ。
ウルトラライトバックパックの特徴としては、とにかく普通のバックパックと比べてめちゃくちゃ軽いということ。その為、フレームレスな製品がほとんど。さらにジッパーや雨蓋が無かったり、必要最小限のポケットだけで構成されていたりする。
このGRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2)も上の写真の通り、フレームレスでペラペラ、雨蓋も無く、ジッパーも一切使われておらず、ポケットは外側の両サイドと中央の計3つのみで内側には無い。
フレームレスのウルトラライトバックパックの難点として、そのままだとパッキングが非常に困難というのがあって、それを解決するのが写真右のスリーピングマット(寝袋用のマット)である。
これは「エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401」という重さ99gの超軽量な製品。ちなみに「山と道」というメーカーのスリーピングマットがもっと軽いくて良いらしいんだけれど、ちょっとお値段が高かったのでこれにした。
これです↓
エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401
スリーピングマットを上の写真のような筒状にして、ウルトラライトバックパックの中に入れ、フレームの代わりにするのだ。
ほら、フレームレスのペラペラのウルトラライトバックパックが、形崩れせずしっかりした感じになり、さらに背面パッドの役割にもなる。
私の場合、カメラやタブレットなどの精密機器も入れるので、クッション材の役割も果たして一石二鳥だ。
さらにいざという時には取り出して身にまとえば、多少なりとも防寒の役目も果すだろう。というか実際、北海道で車中泊した時に夏なのにめっちゃ寒くて、このスリーピングマットを掛け布団にして寝たし(笑)。
上の写真は3つのバックパックを並べて大きさを比較したもの。
右がMAMMUT HERON LIGHT 65+15(マムート ヘロンライト65+15)。最大80Lの巨大なバックパックで、重量は1790gになる。ただこのクラスのバックパックはほとんどが2000g超えから3000g超えなので、これでもかなり軽い方である。
中央がGRANITE GEAR VIRGA 2(グラナイトギア ヴァーガ2)54L。エバニュー(EVERNEW) EXPマットUL99 EBA401と合わせた総重量は639gになる。ヘロンライトと比べて1151gも軽量化できた。
左がdeuter Speed Lite 30(ドイター スピードライト30)で、たった30Lのデイパックなので見ての通り小さい。しかし重量は850gで、なんとヴァーガ2+マットの639gよりも重いという衝撃的な事実が!
[ドイター] deuter アドベンチャーライト 9
ちなみに私が普段使っているたった9Lのdeuter ADVENTURE LITE 9(ドイター アドベンチャーライト 9)というデイパックの重量は610gなので、それよりも軽いヴァーガ2の540g(マット含まず)がいかにウルトライトなのかが分かってもらえると思う。
それで、実際にGRANITE GEAR VIRGA 2を使った感想は下記な感じ。
<メリット>
・とにかく軽いは正義って本当だった(移動がかなり楽になった)
・雨蓋が無いので内部へのアクセスレスポンスが上がった
・見た目以上に両サイドのポケットに物が入る
・CORDURA(コーデュラ)のナイロンが使われてて耐久性は高そう
<デメリット>
・フレームレスだからか荷重分散のコントロールが難しい
・パッキングが難しい
・背中と密着するので暑い時はちょっと辛かった
・耐久性が高い素材とはいえ薄いので取り扱いに気を使う
<総評>
・かなり満足
・旅の移動がかなり楽になった
・荷重分散のコントロールは使い込む内に慣れてきた
・山過ぎないデザインもイイ感じ
そして、このウルトラライトバックパックの真価をさらに発揮させるには、やはり中に入れる装備も極限まで軽くしてこそだと思った。
それはなぜかと言うと、例えばビニール袋と布バックにペットボトルを入れて手に持ち、その状態からペットボトルを取り出してみるとわかると思う。ビニール袋を持った手は、ペットボトルを取り出したら、一気に軽くなったと感じられるが、布バックだとあまり軽くなったと感じられないだろう。そりゃそうだ、なぜならバック自体が元々重いから。
ウルトラライトバックパックは例えるならビニール袋だ。バック自体が軽いので、たった数百グラムの装備軽量化でも実際に背負った時に感じる重さはそれ以上に軽く感じられる。軽いというのは肩や腰への負担も少なくて済む。当然、長時間背負ってもダメージが少ない。
まさに軽いは正義!
しかし今度はビニール袋に鉄アレイを入れてみたらどうだろうか?ビニールの取っ手が手に食い込み長時間持っていると痛くなってくる。逆に布バックは取っ手やバック自体がしっかりして安定感があり持ちやすので長時間持ってもビニール袋よりも遥かに楽だろう。
これはウルトラライトバックパックも同じで、フレームレス仕様な為、荷重分散のコントロールが難しい分、重い荷物を入れると肩への負担が一気に倍増し、時間とともに疲労が蓄積していく。だから重い荷物を入れる場合は、やはりフレームやウエストベルトがしっかりした普通のバックパックの方が荷重分散のコントロールが容易な分、結果として楽なのかと。
実際に北海道とミャンマー&タイの旅で使って個人的に感じたボーダーラインは、やはり7kgくらいなのかなーと思った。総重量7kgよりも軽い荷物ならウルトラライトバックパックの真価が発揮でき、それは6kg、5kgと軽ければ軽いほど体感できると思う。
という事で、このバックパックの購入をきっかけに私の『止まらないULへの衝動』が発動し、さらなる装備の軽量化へ突き進むのであった。
そのお話はまた今度・・・。
では、また
↓これは26L480gのGRANITE GEAR VIRGATE26というULバックパック
GRANITE GEAR(グラナイトギア) VIRGATE26
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匿名さん (2023-04-30) edit
登山用のザック・リュックを調べていたので参考になりました。
ひと言でいいので、気軽にコメントしていってください!
あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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