Panasonic LUMIX GM(DMC-GM1K)を買ったレビュー
2014.09.18 (Thu) : カメラと写真
先月末から今月頭にかけて、毎年恒例・夏のおっさん一人旅で四国(一周)~広島(尾道、呉)~岡山(倉敷)~大阪の辺りを旅してきたんだけれど、その途中で急遽、購入したPanasonic LUMIX GM (DMC-GM1K)のレビュー。
いや本来はまったく購入予定はなかったが、OM-D E-M1に装着していたズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)を旅の途中でカメラごと列車の床に落として大破させてしまい、やむを得ず高知駅近くのカメラのキタムラで現地調達したもの。
≫これが大破したレンズの写真
予備で持っていったPENに装着の20mm(換算40mm)の単焦点レンズと50-200mm(換算100-400mm)の望遠レンズしかなくなってしまい、さすがにこれでは駅舎内外や駅名標はもちろん風景写真も撮れないと判断、できれば同じ12mm(換算24mm)、最低でも14mm(換算28mm)のレンズはないかとお店に飛び込む。
ただ列車の発車時刻が迫っていて、お店に滞在できるのはわずか5分ほどしかなく、ざっと見て発見した12mmからのレンズは、大破したのと同じ12-40mm中古とフォーサーズ用12-60mm中古、そしてこのGM1キットレンズ12-32mm新品の3本だった。
12-40mmの中古は7万円台と高く、大破レンズを修理する方が安いのは明らかなので3秒で却下。12-60mmの中古は4万円台後半で、自宅に同じものがあるし、マイクロフォーサーズに移行してからは引き出しの中に眠りっぱなしなのでもう一本買っても無駄になると判断し3秒で却下。そうなると後はGM1のキットレンズ12-32mmしか選択肢はなくなった。
はっきり言ってボディは必要ないのだが、過去の経験上、キットレンズのレンズは単体購入が割高なパターンが多かったので、1分ほど悩んだ末にレンズキットを即決した。入店から2分でレンズを探して、1分で悩んで決断、2分で購入作業という状況だったので、ほとんど勢いで買ったというのが正直なところ。私が説明も値引きも一切求めず、一瞬で買って帰ったので、店員さんは終始「 ( ゜Д゜)ポカーン」って感じだったよ。
つまりこのGM1は、望まれて我が手にやってきた子ではなく、望まれない子だったのだ(笑)。ということで、まだまったくと言っていいほど使っておらず、ほとんどが第一印象的なレビューなのであしからず。
とは言え、私がモノを買う時に重視しているのは、なんと言ってもデザインである。無駄な装飾を排除したシンプルかつ道具として上質感のあるデザインが好みだ。
GM1は、Leicaのような洗練されたシンプルでエレガントなデザインにマグネシウム合金ボディと革張り(合皮)、そしてアルミ削り出し上部ダイヤルが施され、小さいがとても上質な感じ。もしGM1がコンデジのような安っぽい外観だったら、おそらく3秒で却下していただろう。またGM1が、コンデジ並みの極小カメラではなく、PENほどのサイズのカメラだったら、もしかしたら1分での即決はできなかったかもしれない。
つまり世界最小という称号と上質なデザインこそ、GM1を購入してもいいかなと思わせた最大のポイントだった。
上の写真のようにOLYMPUS PEN(E-P3)と並べるとこのGM1がいかに小さいかわかると思う。実際、ボディのサイズは、横89.5mm、高さ54.9mm、奥行30.4mmとちょっとしたコンデジよりも小さいのである。しかもこれが、PENやOM-Dと同じマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼だというから驚きである。
これまで普段使いのサブ機としてPEN(E-P3)を所有していたけれど、OM-D E-M1がメイン機になってから、まったくと言っていいほど使わなくなった。それはなぜかと言うと、E-M1とE-P3のサイズと重量がたいして変わらないからだ。一眼レフのE-3がメイン機だった時は、さすがに普段の持ち歩きはE-P3の出番だった。しかし現在は、E-M1に小さなレンズを付ければE-P3でなくてもいいかなといった状況。
つまりもともと小さなマイクロフォーサーズ機のサブ機に別のちょっと小さいマイクロフォーサーズ機というパターンは成り立たちづらいのである。ところがこのGM1ほど小さければ話は別だ。このサイズならサブ機としての機動力は抜群なので、常時カバン内に装備しておけば、シャッターチャンスが格段に増えるだろう。
それで、まず画質なんだけれど、まだ写した写真を見ていないので正直よくわからない。まあただコンデジより悪いということはないだろうし、はっきり言って最近発売された一眼クラスのカメラであれば、どれ買っても綺麗に写るので、その点はあまり心配していない。画質に関しては、近日中にこのブログで試し撮り写真をアップするのでその時にレビュー予定。
次に操作性。上部には他のカメラであまり見ないAF/MFの切り替えレバーがあって、鉄道写真など置きピンをよく使う人には嬉しいかも。私は置きピンはよく使うので、E-M1でも1/2切り替えレバーの箇所をAF/MFの切り替えに設定している。
AF/MFレバーの中央にはFn1(ファンクション)ボタンが配置されていて、さまざまな機能を設定できる。ちなみに私は、使用頻度の高いAFL/AELを設定した。なお外観上のFnボタンはこの一つだけなんだけれど、一応、モニタ画面内のタッチパネルFnボタンにFn2~Fn6を設定可能。
また同じマイクロフォーサーズ機でも初心者向けなモデルには無いことが多いモードダイヤルがGM1にはちゃんと付いている。まあ私の場合はモードダイヤルはあまり使わんけれど、これが無いとデジカメちっくでチープな感じがするよね。
シャッターの周りにオンオフのレバーがあるのは、ひじょうに良い。オンオフは、この位置にあるのが一番使いやすいと思う。シャッターの押し心地は、至ってソフトかつ特に問題なし。シャッターレスポンスも必要十分な速度でまったく問題なし。
ただシャッター音はスマホのカメラのような電子音的な「カシャッ!」って感じの音で個人的にはあまり好みではないが、まあでも逆に言えば電子音だからかサイレントモードというので消すことが可能。しかしなぜかサイレントモードにすると使えなくなる機能が多数あるが。
ちなみにPENもE-M1もシャッター音は「カシャッン!」って感じのメカニカル音で、ひじょうにカメラっぽい感じで、消すことはできない。
なおAF(オートフォーカス)速度は、キットレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.に関しては、はっきり言って爆速レベルで、まったく問題なし。
なお、ホットシューは付いておらず、小さなフラッシュを内蔵している。つまり外付けフラッシュは使用できないし、オリンパス機のRCモードのような外付けフラッシュをワイヤレス制御するモードもない。
その分の高さは増してもかまわないからホットシューは付けて欲しかった。それと動画撮影用に外部マイクのMIC端子も付けてもらいたかった。
レンズを外すとマウント部分が約7mmほど出っ張っているのがわかる。PENなどはマウント部分とボディはフラットになっているが、GM1はさすがにこの奥行内にマウント部分を収めることはできなかったようだ。実際、マウント部分を含む奥行を比べるとPENとあまり変わらなかった。
カメラ正面にはレンズ取り外しボタンとセルフタイマーランプ兼AF補助光ランプ、そしてロゴなど。できればLUMIXロゴとLマークはいらないので消して欲しい。
なんでもこの意味不明なLマークは『LUMIX』を意味する『L』なんだとか。つまり左上にLUMIXロゴ、右下にもLUMIXを意味するLマーク、さらにレンズにもLUMIXの文字という、スリーLUMIXな最低のデザイン(笑)。
はたして正面に3箇所もLUMIXを強調する必要があるのかと!せっかくのGM1のおしゃれなデザインが台無しである。特に意味不明なLマークはどー考えてもいらないと思う。
それと、LUMIXロゴのデザインは、いかにも日本の家電メーカー的な横並びなデザインでもう飽きた。もっとファッションブランド的なものとか、遊び心があるデザインでもいいと思う。
≫このくらいシンプルなのが好み
サイドのフタを開けるとHDMI端子とAV OUT/DIGITAL端子というのがある。用途はまだ使ったことがないのでよくわからない。
背面のタッチパネル/モニターは、ちょっと小さいけど明るくて見やすい方だと思った。画面内の右下の「<」タッチボタンにはタッチシャッター、タッチAE、MFピーキングなどの切り替え。「Fn」タッチボタンで自分で設定したFn2~Fn6を呼びだす。
ボタンの配置は、うまくまとまっていると思った。コントロールダイヤルはそのまま回すとF値とSSの変更、上ボタンを押して回すと露出補正の変更。
ゴミ箱マークのボタンは、再生時は消去ボタンとして、メニュー時は戻るボタンとして、通常時に押すとクイックメニューというよく使う機能を設定しておけるモードに切り替わる。ちなみ私はにここにISO感度、フォトスタイル、測光モード、フラッシュモード、フラッシュ光量調整などよく使う機能を設定した。
全体的にボタンの数は少ないが、必要最低限の使い勝手はFnボタンとQ.MENUのカスタマイズで実現できた。
下側には、三脚取り付け用のネジ穴とSDカード/バッテリーの扉がある。
このGM1で最も残念だったのが、付属バッテリー(DMW-BLH7)の容量である。なんとたったの680mAhしかないのだ。つまり、バッテリーがすぐに無くなってしまう。もしこれ一台で朝から夜まで1日撮影に出かけるならおそらく3、4個は必要かと。でないと常時バッテリー残量を気にしながらの撮影になると思う。
ちなみにPENのバッテリーは1100mAhで、2個あれば1日撮影しても持つ。E-M1も2個あれば1日持つ。
それと電源が入った状態が多少続くとバッテリーの扉の辺りが熱くなってくるが、大丈夫なのだろうか?
次に気になったのが、キットレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.に内蔵されているレンズ内手ブレ補正である。正直、効果があまり実感できない。たぶんE-M1の超強力なボディー内5軸手ぶれ補正に慣れてしまったのが原因だろう。
E-M1の場合、手ぶれによる失敗確率がとにかく低い。極端な話、日中野外なら片手持ちでシャッターを切っても失敗せずに撮影できてしまうほど。
それに比べGM1は、ちょっとでもラフにシャッターを切るとすぐに手ぶれ写真になってしまう。手ぶれ補正効果が低いのと軽過ぎて安定感に欠けるのが原因かと。あまりに軽いのでついうっかりラフに撮影しがち。まあ、これは慣れの問題でもあると思うし、とにかく一枚一枚、基本の構えで集中して撮影すればいいだけの話ではあるが。比較的、失敗しない方法としては、タッチシャッターを活用するという手もあるだろう。
なおこの12-32mm F3.5-5.6は、とてもコンパクトで、めちゃ軽いのが最大のメリット。しかも購入の理由でもある12mm(換算24mm)からの広角なので使い勝手は最高である。特に景色を撮る場合、12mm(換算24mm)と14mm(換算28mm)の差は、数値以上に大きいと思う。
まあ個人的な欲を言えば10.5mm(換算21mm)からのレンズもラインナップしてもらいたいな。ちなみにコシナからMFの単焦点レンズで、Voigtlander NOKTON 10.5mm F0.95というマイクロフォーサーズ用の超ハイスピード広角レンズが近い将来に発売される予定らしい。
なおWi-Fi転送やHDR、動画撮影などはまだ一度もいじっていないので、ノーレビューってことで。
さてレビューをまとめると・・・
綾瀬はるか出演のCMより
『何気ない日常の中に潜む美しさを映し出す、
デジタルミラーレス一眼カメラ LUMIX GM。
すべての基準は、「美」である。
その美しさは持つ喜びをあたえる。
その美しさは撮る喜びをあたえる。
私たちはあと何回美しいものを見つけるだろう。
あと何回喜びに出会えるだろう。
この世界は、美しいものであふれている』
というキャッチフレーズこそ、このカメラの目指した答え。
GM1のシンプルで美しいデザイン、ありえないほどのコンパクトさと軽さ、それによる持つ喜び、そして携帯性と機動力、これこそがこのカメラの魅力であり最大のメリット。
どんなに高性能で素晴らしいカメラでも、大きくて重たかったら、毎日持ち出すことはできない。
カメラは写真を撮って楽しんでなんぼである。何気ない日常を素敵なシャッターチャンスに変えるには、毎日カメラを持ち歩くべし。これをたやすく可能にする一眼カメラ、それがGM1。と最初からわかりきった結論に達したが、だってこのメリットを超えるデメリットって何かある?
ところで、つい最近、このGM1の後継モデルとされるGM5が海外で発表された。まだGM1買ったばかりなのにクッソー!ただ後継と言っても性能はほぼ同じで、個人的には必要性を感じないEVFが付いて、その分、高さが5mmほど増して、なぜかモニターはさらに小さくなるという、なんとも言えないモデルだったので、多少は救われた(笑)。
ということで近日、GM1の試し撮りレビューもアップする予定なので、お楽しみに!
では、また
いや本来はまったく購入予定はなかったが、OM-D E-M1に装着していたズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)を旅の途中でカメラごと列車の床に落として大破させてしまい、やむを得ず高知駅近くのカメラのキタムラで現地調達したもの。
≫これが大破したレンズの写真
予備で持っていったPENに装着の20mm(換算40mm)の単焦点レンズと50-200mm(換算100-400mm)の望遠レンズしかなくなってしまい、さすがにこれでは駅舎内外や駅名標はもちろん風景写真も撮れないと判断、できれば同じ12mm(換算24mm)、最低でも14mm(換算28mm)のレンズはないかとお店に飛び込む。
ただ列車の発車時刻が迫っていて、お店に滞在できるのはわずか5分ほどしかなく、ざっと見て発見した12mmからのレンズは、大破したのと同じ12-40mm中古とフォーサーズ用12-60mm中古、そしてこのGM1キットレンズ12-32mm新品の3本だった。
12-40mmの中古は7万円台と高く、大破レンズを修理する方が安いのは明らかなので3秒で却下。12-60mmの中古は4万円台後半で、自宅に同じものがあるし、マイクロフォーサーズに移行してからは引き出しの中に眠りっぱなしなのでもう一本買っても無駄になると判断し3秒で却下。そうなると後はGM1のキットレンズ12-32mmしか選択肢はなくなった。
はっきり言ってボディは必要ないのだが、過去の経験上、キットレンズのレンズは単体購入が割高なパターンが多かったので、1分ほど悩んだ末にレンズキットを即決した。入店から2分でレンズを探して、1分で悩んで決断、2分で購入作業という状況だったので、ほとんど勢いで買ったというのが正直なところ。私が説明も値引きも一切求めず、一瞬で買って帰ったので、店員さんは終始「 ( ゜Д゜)ポカーン」って感じだったよ。
つまりこのGM1は、望まれて我が手にやってきた子ではなく、望まれない子だったのだ(笑)。ということで、まだまったくと言っていいほど使っておらず、ほとんどが第一印象的なレビューなのであしからず。
とは言え、私がモノを買う時に重視しているのは、なんと言ってもデザインである。無駄な装飾を排除したシンプルかつ道具として上質感のあるデザインが好みだ。
GM1は、Leicaのような洗練されたシンプルでエレガントなデザインにマグネシウム合金ボディと革張り(合皮)、そしてアルミ削り出し上部ダイヤルが施され、小さいがとても上質な感じ。もしGM1がコンデジのような安っぽい外観だったら、おそらく3秒で却下していただろう。またGM1が、コンデジ並みの極小カメラではなく、PENほどのサイズのカメラだったら、もしかしたら1分での即決はできなかったかもしれない。
つまり世界最小という称号と上質なデザインこそ、GM1を購入してもいいかなと思わせた最大のポイントだった。
上の写真のようにOLYMPUS PEN(E-P3)と並べるとこのGM1がいかに小さいかわかると思う。実際、ボディのサイズは、横89.5mm、高さ54.9mm、奥行30.4mmとちょっとしたコンデジよりも小さいのである。しかもこれが、PENやOM-Dと同じマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼だというから驚きである。
これまで普段使いのサブ機としてPEN(E-P3)を所有していたけれど、OM-D E-M1がメイン機になってから、まったくと言っていいほど使わなくなった。それはなぜかと言うと、E-M1とE-P3のサイズと重量がたいして変わらないからだ。一眼レフのE-3がメイン機だった時は、さすがに普段の持ち歩きはE-P3の出番だった。しかし現在は、E-M1に小さなレンズを付ければE-P3でなくてもいいかなといった状況。
つまりもともと小さなマイクロフォーサーズ機のサブ機に別のちょっと小さいマイクロフォーサーズ機というパターンは成り立たちづらいのである。ところがこのGM1ほど小さければ話は別だ。このサイズならサブ機としての機動力は抜群なので、常時カバン内に装備しておけば、シャッターチャンスが格段に増えるだろう。
それで、まず画質なんだけれど、まだ写した写真を見ていないので正直よくわからない。まあただコンデジより悪いということはないだろうし、はっきり言って最近発売された一眼クラスのカメラであれば、どれ買っても綺麗に写るので、その点はあまり心配していない。画質に関しては、近日中にこのブログで試し撮り写真をアップするのでその時にレビュー予定。
次に操作性。上部には他のカメラであまり見ないAF/MFの切り替えレバーがあって、鉄道写真など置きピンをよく使う人には嬉しいかも。私は置きピンはよく使うので、E-M1でも1/2切り替えレバーの箇所をAF/MFの切り替えに設定している。
AF/MFレバーの中央にはFn1(ファンクション)ボタンが配置されていて、さまざまな機能を設定できる。ちなみに私は、使用頻度の高いAFL/AELを設定した。なお外観上のFnボタンはこの一つだけなんだけれど、一応、モニタ画面内のタッチパネルFnボタンにFn2~Fn6を設定可能。
また同じマイクロフォーサーズ機でも初心者向けなモデルには無いことが多いモードダイヤルがGM1にはちゃんと付いている。まあ私の場合はモードダイヤルはあまり使わんけれど、これが無いとデジカメちっくでチープな感じがするよね。
シャッターの周りにオンオフのレバーがあるのは、ひじょうに良い。オンオフは、この位置にあるのが一番使いやすいと思う。シャッターの押し心地は、至ってソフトかつ特に問題なし。シャッターレスポンスも必要十分な速度でまったく問題なし。
ただシャッター音はスマホのカメラのような電子音的な「カシャッ!」って感じの音で個人的にはあまり好みではないが、まあでも逆に言えば電子音だからかサイレントモードというので消すことが可能。しかしなぜかサイレントモードにすると使えなくなる機能が多数あるが。
ちなみにPENもE-M1もシャッター音は「カシャッン!」って感じのメカニカル音で、ひじょうにカメラっぽい感じで、消すことはできない。
なおAF(オートフォーカス)速度は、キットレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.に関しては、はっきり言って爆速レベルで、まったく問題なし。
なお、ホットシューは付いておらず、小さなフラッシュを内蔵している。つまり外付けフラッシュは使用できないし、オリンパス機のRCモードのような外付けフラッシュをワイヤレス制御するモードもない。
その分の高さは増してもかまわないからホットシューは付けて欲しかった。それと動画撮影用に外部マイクのMIC端子も付けてもらいたかった。
レンズを外すとマウント部分が約7mmほど出っ張っているのがわかる。PENなどはマウント部分とボディはフラットになっているが、GM1はさすがにこの奥行内にマウント部分を収めることはできなかったようだ。実際、マウント部分を含む奥行を比べるとPENとあまり変わらなかった。
カメラ正面にはレンズ取り外しボタンとセルフタイマーランプ兼AF補助光ランプ、そしてロゴなど。できればLUMIXロゴとLマークはいらないので消して欲しい。
なんでもこの意味不明なLマークは『LUMIX』を意味する『L』なんだとか。つまり左上にLUMIXロゴ、右下にもLUMIXを意味するLマーク、さらにレンズにもLUMIXの文字という、スリーLUMIXな最低のデザイン(笑)。
はたして正面に3箇所もLUMIXを強調する必要があるのかと!せっかくのGM1のおしゃれなデザインが台無しである。特に意味不明なLマークはどー考えてもいらないと思う。
それと、LUMIXロゴのデザインは、いかにも日本の家電メーカー的な横並びなデザインでもう飽きた。もっとファッションブランド的なものとか、遊び心があるデザインでもいいと思う。
≫このくらいシンプルなのが好み
サイドのフタを開けるとHDMI端子とAV OUT/DIGITAL端子というのがある。用途はまだ使ったことがないのでよくわからない。
背面のタッチパネル/モニターは、ちょっと小さいけど明るくて見やすい方だと思った。画面内の右下の「<」タッチボタンにはタッチシャッター、タッチAE、MFピーキングなどの切り替え。「Fn」タッチボタンで自分で設定したFn2~Fn6を呼びだす。
ボタンの配置は、うまくまとまっていると思った。コントロールダイヤルはそのまま回すとF値とSSの変更、上ボタンを押して回すと露出補正の変更。
ゴミ箱マークのボタンは、再生時は消去ボタンとして、メニュー時は戻るボタンとして、通常時に押すとクイックメニューというよく使う機能を設定しておけるモードに切り替わる。ちなみ私はにここにISO感度、フォトスタイル、測光モード、フラッシュモード、フラッシュ光量調整などよく使う機能を設定した。
全体的にボタンの数は少ないが、必要最低限の使い勝手はFnボタンとQ.MENUのカスタマイズで実現できた。
下側には、三脚取り付け用のネジ穴とSDカード/バッテリーの扉がある。
このGM1で最も残念だったのが、付属バッテリー(DMW-BLH7)の容量である。なんとたったの680mAhしかないのだ。つまり、バッテリーがすぐに無くなってしまう。もしこれ一台で朝から夜まで1日撮影に出かけるならおそらく3、4個は必要かと。でないと常時バッテリー残量を気にしながらの撮影になると思う。
ちなみにPENのバッテリーは1100mAhで、2個あれば1日撮影しても持つ。E-M1も2個あれば1日持つ。
それと電源が入った状態が多少続くとバッテリーの扉の辺りが熱くなってくるが、大丈夫なのだろうか?
次に気になったのが、キットレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.に内蔵されているレンズ内手ブレ補正である。正直、効果があまり実感できない。たぶんE-M1の超強力なボディー内5軸手ぶれ補正に慣れてしまったのが原因だろう。
E-M1の場合、手ぶれによる失敗確率がとにかく低い。極端な話、日中野外なら片手持ちでシャッターを切っても失敗せずに撮影できてしまうほど。
それに比べGM1は、ちょっとでもラフにシャッターを切るとすぐに手ぶれ写真になってしまう。手ぶれ補正効果が低いのと軽過ぎて安定感に欠けるのが原因かと。あまりに軽いのでついうっかりラフに撮影しがち。まあ、これは慣れの問題でもあると思うし、とにかく一枚一枚、基本の構えで集中して撮影すればいいだけの話ではあるが。比較的、失敗しない方法としては、タッチシャッターを活用するという手もあるだろう。
なおこの12-32mm F3.5-5.6は、とてもコンパクトで、めちゃ軽いのが最大のメリット。しかも購入の理由でもある12mm(換算24mm)からの広角なので使い勝手は最高である。特に景色を撮る場合、12mm(換算24mm)と14mm(換算28mm)の差は、数値以上に大きいと思う。
まあ個人的な欲を言えば10.5mm(換算21mm)からのレンズもラインナップしてもらいたいな。ちなみにコシナからMFの単焦点レンズで、Voigtlander NOKTON 10.5mm F0.95というマイクロフォーサーズ用の超ハイスピード広角レンズが近い将来に発売される予定らしい。
なおWi-Fi転送やHDR、動画撮影などはまだ一度もいじっていないので、ノーレビューってことで。
さてレビューをまとめると・・・
綾瀬はるか出演のCMより
『何気ない日常の中に潜む美しさを映し出す、
デジタルミラーレス一眼カメラ LUMIX GM。
すべての基準は、「美」である。
その美しさは持つ喜びをあたえる。
その美しさは撮る喜びをあたえる。
私たちはあと何回美しいものを見つけるだろう。
あと何回喜びに出会えるだろう。
この世界は、美しいものであふれている』
というキャッチフレーズこそ、このカメラの目指した答え。
GM1のシンプルで美しいデザイン、ありえないほどのコンパクトさと軽さ、それによる持つ喜び、そして携帯性と機動力、これこそがこのカメラの魅力であり最大のメリット。
どんなに高性能で素晴らしいカメラでも、大きくて重たかったら、毎日持ち出すことはできない。
カメラは写真を撮って楽しんでなんぼである。何気ない日常を素敵なシャッターチャンスに変えるには、毎日カメラを持ち歩くべし。これをたやすく可能にする一眼カメラ、それがGM1。と最初からわかりきった結論に達したが、だってこのメリットを超えるデメリットって何かある?
ところで、つい最近、このGM1の後継モデルとされるGM5が海外で発表された。まだGM1買ったばかりなのにクッソー!ただ後継と言っても性能はほぼ同じで、個人的には必要性を感じないEVFが付いて、その分、高さが5mmほど増して、なぜかモニターはさらに小さくなるという、なんとも言えないモデルだったので、多少は救われた(笑)。
ということで近日、GM1の試し撮りレビューもアップする予定なので、お楽しみに!
では、また
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うにさん (2015-02-06) edit
初めまして。去年一年間で一度もカメラ(8年前に買ったデジカメ)に触ってないにもかかわらず急にミラーレスが欲しくなってネットをさまよってるちにコチラを見つけました。
最初はPENにしようかと思ってたんですが、実機を触りに行ったら予想以上に重くてビックリして、どうしようか迷っていたんです。
PENは持った時に「重ッ!」と感じ、GMは見た瞬間「小さッ!」と思いました。
堀田さんの記事を読んでやっぱりGMにしようかな、という気になってきました。
ありがとうございます!
(ちなみに私もL、LUMIX、PANAのトリプルでのゴリゴリのアピールはダサくて死にそうにイヤです)
最初はPENにしようかと思ってたんですが、実機を触りに行ったら予想以上に重くてビックリして、どうしようか迷っていたんです。
PENは持った時に「重ッ!」と感じ、GMは見た瞬間「小さッ!」と思いました。
堀田さんの記事を読んでやっぱりGMにしようかな、という気になってきました。
ありがとうございます!
(ちなみに私もL、LUMIX、PANAのトリプルでのゴリゴリのアピールはダサくて死にそうにイヤです)
ひと言でいいので、気軽にコメントしていってください!
あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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