パンダ・ペンギンからのリカバリーの結果と結論
2014.05.10 (Sat) : ウェブとパソコン
このところブログの更新があまりできていない理由を最も適切な言葉で表現するならば「心に余裕を持つ」為に更新を減らしているということになる。
プロのブロガーは別として、普通の人のブログは、どちらかと言えば趣味の範囲なので、無理に書こうとすると続かなくなる可能性が高まるし、それで心に余裕がなくなると本末転倒になることもあるので、無理はしない方がいいと思う。
よく「忙しい」と書いて「心を亡くす」と読むって言うけれど、心に余裕がないと、他の人のために時間を使うことができなくなって、視野を広げる機会を逃すことが多くなる。過去にそれで多くの機会を失った経験があるので、今は物理的な理由がない限り「忙しい」とか「無理」とかの言葉を避けるようにしている。まあ経験済みの事において無理って断ることはあるけれど、食わず嫌いは基本的にしない。
とは言え去年から4本の旅の記事が未完のままだし、せっかく再訪問してもらっている人にはホント申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。
前置きが長くなったが、なぜそんな状況になっているかと言えば・・・
すべてGoogle大先生のおかげである!
一般の人にはまったく関係ない話なんだけれど、2012年7月以降、Web業界では地獄絵図が繰り広げられている。現在までに私の知っている収益サイトの多くが閉鎖もしくは放置といった状況に追い込まれている。
一体何が起きているのかを簡単に説明すると、つまりGoogleの検索エンジンの大幅なアルゴリズム更新による影響である。いわゆるパンダ・アップデートとペンギン・アップデートだ。
パンダ・アップデートとは、低品質サイトの順位を下げ、オリジナル性のあるサイトの順位を上げるというアルゴリズムらしい。そして実際に多くのサイトが影響を受けたと思われるのがペンギン・アップデートで、これは、検索結果スパムやGoogleのガイドライン違反、故意に検索順位を操作しようとしているサイト、評価の低いサイトや関連性の無いサイトからリンクや相互リンクをされているサイトなどの徹底排除を目的とした新しいアルゴリズムらしい。アルゴリズムとは簡単に言うと「やり方」や「仕組み」のこと。
日本で最初に実施されたのが2012年7月頃(海外では2012年2月頃)のパンダで、その後25回以上のアップデートを繰り返し、2013年5月頃にもっと強力なウエポンであるペンギンが日本を強襲した。その後数回のアップデートを繰り返し、ウェブマスター達を恐怖のどん底に追い込んでゆく。
さらに2013年9月にはGoogleのランキングアルゴリズムのコアエンジンを一新し、検索結果の90%に影響を及ぼす大規模な変更、いわゆるハミングバードが行われトドメを刺した。
パンダ、ペンギン、ハミングバードはそれぞれ別の独立したアルゴリズムで、組み合わさり総合的に作用するらしい。
Googleはこれまで口ではガイドライン順守とペナルティを訴え続けていたが、ペナルティはあくまでも通報によるものが中心で、機械的な検索結果には事実上ブラック的なSEOが通用していた。しかし今回の進化によりGoogle検索は、本当にスパムサイトの取り締まりと排除が可能な強力なアルゴリズムを実装したのである。ちなみにパンダとペンギンのネーミングの由来は、「白黒つける」ということからだとか。
大義だけを読めば良い話のように思えるが、実際は副作用とも言える問題が多くのウェブマスターを苦しめることになった。具体的には無意識のガイドライン違反である。
詳細はいろいろあるので省略するけど、一つにリンク(外部リンク/内部リンク)による問題がある。これまでのSEOの常識では被リンクの獲得は必須であった。その為にサブドメインによる別サイト化、IP分散、サテライトサイト、ペラサイト、ブログ量産、相互リンクなどは、過剰でなければそれなりに効果があったし、多くのサイトが行ったと思う。しかし今回、それらは無効となり順位への影響の対象となった。もちろん有料リンクや有料デレクトリ、リンクプログラムに対してはより重いペナルティとなる。
さらに言えば内容の薄いコンテンツとその量産やコンテンツの使い回し、類似ページの増産、コピペコンテンツなどは評価が大幅に下がった。無意味にサイトボリュームを増やしたり、ターゲットキーワードの過剰な詰め込みはもちろん、ターゲットキーワードによる自作自演被リンクもアウト。ページランクもあまり意味がなくなったし、リンクジュースの操作も無効。
つまり小手先のSEOは、今後は、故意はもちろん無意識でも順位に大きな影響が出るということだ。
私の収益のほとんどが匿名によるウェブサイトの運営なんだけれど、実際の話しその多くは運営期間がかなり長いので、故意・無意識を含め上記の小手先SEOは、なにかしら行っていた。当然、それはGoogleの新しいアルゴリズムにとっては格好の餌食である。
それはジワジワと、そして一気に襲ってきた!
最初に異変に気付いたのは、やはり2012年の秋頃、おそらくパンダに捕食された可能性が高い。しかし、この時はそれほど影響はなく一部のサイトに対して「なんかちょっと変だな?」程度の感触。しかもこの時点ではパンダの存在に気づいておらず、アクセスアップの為に、さらにブラックな方向へ対策を施してしまっていた。そしてジワジワとアクセスが減ってゆく。
はっきりと影響を感じたのは、2013年の夏頃から。明らかに検索エンジンからのアクセスが激減しだしたのだ。それもほとんどのサイトでだ!
「ペンギンに捕まった!」そう思った。
分析の結果、約80%のアクセスを失っていた。Googleウェブマスターツールで確認したが、明確な手動ペナルティは受けていないようだった。ということは、やはり犯人はパンダとペンギンの可能性が高い。
これはマズいということで、考えられるさまざまなリカバリーへの施策を試みる。
サイトの閉鎖や統合、コンテンツの削除や追加、キーワードを見直しや最適化、リンク数の調整、rel="nofollow"を付ける、無効リンクの削除、リンクを否認、文字量の調整、ユーザビリティーやボタンの改善、階層の調整、重複ページの対処、クロール最適化、HTML構文の厳密化、スマートフォン、タブレットへの最適化、ブラウザチェック、サイトの表示速度の改善などなど、他に考えられることはすべて試してみた。
パンダ・ペンギンからのリカバリーの結果
約5~80%のアクセスを取り戻した。正確には、元々アクセスが多かったサイトはたった5%ほどしかアクセスを回復できず(泣)、元々アクセスが少なかったサイトは、元のアクセスを回復できたという感じ。しかも分かりづらいのは、何かを施策すると、一瞬アクセスが落ちる現象が起こるので、「やべー失敗か?」と思うんだけれど、数日で元に戻ったり。約1~2週間単位のトライアンドエラーで時間だけがどんどん過ぎていった。それとアクセストレード主体のサイトは、周りのサイトも落ちているのでそれも原因かと。もうやり尽くした感じなので、後はGoogle大先生か神様に祈るしか思いつかない。
パンダ・ペンギンからのリカバリーの結論
当然、いくら祈ってみたところで、アクセスは回復するはずもなし。憶測だけれど、結局は本来の正しい検索結果の順位になった(だった)ということだと思う。つまりリカバリーを試みてもアクセスがあまり回復できなかったサイトは、それが本来の価値ということ。だからこれ以上はいわゆる古いSEO的な手法の解除によるリカバリーを考えるのは時間の無駄だと思う。
アクセスを回復させるのではなく、ここから増やしていく、という風に頭を切り替える必要がある。
さらに極論を言っちゃえば、今思えば最初から新しいサイトを立ち上げた方が早かったかも、もう遅いが(汗)。まあでも実際に自分で試してみないと気が済まない性格なので、最悪の状況から5%~でも回復できた事を良しとしようと思う。
そしてGoogleが本気でSEOスパムを封じてくれた事をプラスに考えれば、もう今後は、わずらわしいSEO的な事をあまり考えずに、とにかく利用者にとって役に立つサイトやコンテンツの構築に集中できるという事だから、これは最高じゃないか!と思うことに今決めた!
今は、リスクやIP分散の意味で複数に分けている共用レンタルサーバーの見直しを考察中。サイトもだいぶ閉鎖したし、もう分散させる意味がないかと。それよりも表示速度や信頼性を上げる為に高性能なサーバーに移行した方が良い結果を生むような気がして。
自由度と性能、コストのバランスを考えると今はVPS(仮想専用サーバ)なのかな?数年前はVPSはマシンの性能が追いついてないって言われていたけど、もう大丈夫なような気がするし。
ということで気持ちの余裕が少し生まれたので、この記事を書いてみたという話でした。
↓もちろんSEOがなくなった訳ではなく、ホワイト的なSEOは今後も重要。

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よく「忙しい」と書いて「心を亡くす」と読むって言うけれど、心に余裕がないと、他の人のために時間を使うことができなくなって、視野を広げる機会を逃すことが多くなる。過去にそれで多くの機会を失った経験があるので、今は物理的な理由がない限り「忙しい」とか「無理」とかの言葉を避けるようにしている。まあ経験済みの事において無理って断ることはあるけれど、食わず嫌いは基本的にしない。
とは言え去年から4本の旅の記事が未完のままだし、せっかく再訪問してもらっている人にはホント申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。
前置きが長くなったが、なぜそんな状況になっているかと言えば・・・
すべてGoogle大先生のおかげである!
一般の人にはまったく関係ない話なんだけれど、2012年7月以降、Web業界では地獄絵図が繰り広げられている。現在までに私の知っている収益サイトの多くが閉鎖もしくは放置といった状況に追い込まれている。
一体何が起きているのかを簡単に説明すると、つまりGoogleの検索エンジンの大幅なアルゴリズム更新による影響である。いわゆるパンダ・アップデートとペンギン・アップデートだ。
パンダ・アップデートとは、低品質サイトの順位を下げ、オリジナル性のあるサイトの順位を上げるというアルゴリズムらしい。そして実際に多くのサイトが影響を受けたと思われるのがペンギン・アップデートで、これは、検索結果スパムやGoogleのガイドライン違反、故意に検索順位を操作しようとしているサイト、評価の低いサイトや関連性の無いサイトからリンクや相互リンクをされているサイトなどの徹底排除を目的とした新しいアルゴリズムらしい。アルゴリズムとは簡単に言うと「やり方」や「仕組み」のこと。
日本で最初に実施されたのが2012年7月頃(海外では2012年2月頃)のパンダで、その後25回以上のアップデートを繰り返し、2013年5月頃にもっと強力なウエポンであるペンギンが日本を強襲した。その後数回のアップデートを繰り返し、ウェブマスター達を恐怖のどん底に追い込んでゆく。
さらに2013年9月にはGoogleのランキングアルゴリズムのコアエンジンを一新し、検索結果の90%に影響を及ぼす大規模な変更、いわゆるハミングバードが行われトドメを刺した。
パンダ、ペンギン、ハミングバードはそれぞれ別の独立したアルゴリズムで、組み合わさり総合的に作用するらしい。
Googleはこれまで口ではガイドライン順守とペナルティを訴え続けていたが、ペナルティはあくまでも通報によるものが中心で、機械的な検索結果には事実上ブラック的なSEOが通用していた。しかし今回の進化によりGoogle検索は、本当にスパムサイトの取り締まりと排除が可能な強力なアルゴリズムを実装したのである。ちなみにパンダとペンギンのネーミングの由来は、「白黒つける」ということからだとか。
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詳細はいろいろあるので省略するけど、一つにリンク(外部リンク/内部リンク)による問題がある。これまでのSEOの常識では被リンクの獲得は必須であった。その為にサブドメインによる別サイト化、IP分散、サテライトサイト、ペラサイト、ブログ量産、相互リンクなどは、過剰でなければそれなりに効果があったし、多くのサイトが行ったと思う。しかし今回、それらは無効となり順位への影響の対象となった。もちろん有料リンクや有料デレクトリ、リンクプログラムに対してはより重いペナルティとなる。
さらに言えば内容の薄いコンテンツとその量産やコンテンツの使い回し、類似ページの増産、コピペコンテンツなどは評価が大幅に下がった。無意味にサイトボリュームを増やしたり、ターゲットキーワードの過剰な詰め込みはもちろん、ターゲットキーワードによる自作自演被リンクもアウト。ページランクもあまり意味がなくなったし、リンクジュースの操作も無効。
つまり小手先のSEOは、今後は、故意はもちろん無意識でも順位に大きな影響が出るということだ。
私の収益のほとんどが匿名によるウェブサイトの運営なんだけれど、実際の話しその多くは運営期間がかなり長いので、故意・無意識を含め上記の小手先SEOは、なにかしら行っていた。当然、それはGoogleの新しいアルゴリズムにとっては格好の餌食である。
それはジワジワと、そして一気に襲ってきた!
最初に異変に気付いたのは、やはり2012年の秋頃、おそらくパンダに捕食された可能性が高い。しかし、この時はそれほど影響はなく一部のサイトに対して「なんかちょっと変だな?」程度の感触。しかもこの時点ではパンダの存在に気づいておらず、アクセスアップの為に、さらにブラックな方向へ対策を施してしまっていた。そしてジワジワとアクセスが減ってゆく。
はっきりと影響を感じたのは、2013年の夏頃から。明らかに検索エンジンからのアクセスが激減しだしたのだ。それもほとんどのサイトでだ!
「ペンギンに捕まった!」そう思った。
分析の結果、約80%のアクセスを失っていた。Googleウェブマスターツールで確認したが、明確な手動ペナルティは受けていないようだった。ということは、やはり犯人はパンダとペンギンの可能性が高い。
これはマズいということで、考えられるさまざまなリカバリーへの施策を試みる。
サイトの閉鎖や統合、コンテンツの削除や追加、キーワードを見直しや最適化、リンク数の調整、rel="nofollow"を付ける、無効リンクの削除、リンクを否認、文字量の調整、ユーザビリティーやボタンの改善、階層の調整、重複ページの対処、クロール最適化、HTML構文の厳密化、スマートフォン、タブレットへの最適化、ブラウザチェック、サイトの表示速度の改善などなど、他に考えられることはすべて試してみた。
パンダ・ペンギンからのリカバリーの結果
約5~80%のアクセスを取り戻した。正確には、元々アクセスが多かったサイトはたった5%ほどしかアクセスを回復できず(泣)、元々アクセスが少なかったサイトは、元のアクセスを回復できたという感じ。しかも分かりづらいのは、何かを施策すると、一瞬アクセスが落ちる現象が起こるので、「やべー失敗か?」と思うんだけれど、数日で元に戻ったり。約1~2週間単位のトライアンドエラーで時間だけがどんどん過ぎていった。それとアクセストレード主体のサイトは、周りのサイトも落ちているのでそれも原因かと。もうやり尽くした感じなので、後はGoogle大先生か神様に祈るしか思いつかない。
パンダ・ペンギンからのリカバリーの結論
当然、いくら祈ってみたところで、アクセスは回復するはずもなし。憶測だけれど、結局は本来の正しい検索結果の順位になった(だった)ということだと思う。つまりリカバリーを試みてもアクセスがあまり回復できなかったサイトは、それが本来の価値ということ。だからこれ以上はいわゆる古いSEO的な手法の解除によるリカバリーを考えるのは時間の無駄だと思う。
アクセスを回復させるのではなく、ここから増やしていく、という風に頭を切り替える必要がある。
さらに極論を言っちゃえば、今思えば最初から新しいサイトを立ち上げた方が早かったかも、もう遅いが(汗)。まあでも実際に自分で試してみないと気が済まない性格なので、最悪の状況から5%~でも回復できた事を良しとしようと思う。
そしてGoogleが本気でSEOスパムを封じてくれた事をプラスに考えれば、もう今後は、わずらわしいSEO的な事をあまり考えずに、とにかく利用者にとって役に立つサイトやコンテンツの構築に集中できるという事だから、これは最高じゃないか!と思うことに今決めた!
今は、リスクやIP分散の意味で複数に分けている共用レンタルサーバーの見直しを考察中。サイトもだいぶ閉鎖したし、もう分散させる意味がないかと。それよりも表示速度や信頼性を上げる為に高性能なサーバーに移行した方が良い結果を生むような気がして。
自由度と性能、コストのバランスを考えると今はVPS(仮想専用サーバ)なのかな?数年前はVPSはマシンの性能が追いついてないって言われていたけど、もう大丈夫なような気がするし。
ということで気持ちの余裕が少し生まれたので、この記事を書いてみたという話でした。
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あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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