おっさん一人車旅 5日目 気仙沼線~大船渡線
2013.09.06 (Fri) : 旅と旅写真


9/5(木)のおっさん一人車旅5日目は、この旅の本来の目的の一つでもある駅訪問の旅へ戻ろうと思う。やはり被災地ばかりだとブログも地味な印象になってしまうし。
ということで、まず最初に訪れたのが、気仙沼線の大谷海岸駅(おおやかいがんえき)。日本一海水浴場が近い駅として有名な所である。
ただし現在は、津波の影響で駅は、写真のような駅舎も取り壊されてホームだけが残る状態となっていた。砂浜も見えないし、たぶん浜は立入禁止になっている。
この駅の区間は現在、BRTにより仮復旧されている。BRTとはバス・ラピッド・トランジット(bus rapid transit)の略で、まーつまり簡単に言うと路線バスのようなものである。気仙沼線のBRT区間は、柳津駅 - 気仙沼駅間で、実に路線の半分以上を占めており、鉄道というより路線バスといった状況である。

こちらは、大谷海岸駅の次の陸前階上駅(りくぜんはしかみえき)。線路はなく、BRT専用道路となっていて、駅のホームが残されていた。

これがBRTの車両。普通のバスだけれど・・・

こちらは、南気仙沼駅の跡地。ホームのみ残っていて、他に線路も何もない状態だった。仮復旧したBRTの停留所はここにはなく、別の道路上に南気仙沼(市立病院入口)駅として設置されたんだとか。

気仙沼湾の景色。穏やかな海からは、津波を想像できない。

途中、気仙沼復興横丁という復興商店街に立ち寄り昼食をとることに。

まずは、お客で溢れていた「まぐろ亭」というマグロ丼のお店で、「バクダン丼」なる過激なネーミングの丼をいただく。
マグロ、イクラ、タコ、イカのそれぞれの個性が口の中で大爆発を起こしたようななんとも表現できない美味しさ!ウマァ~!

次にホルモン好きの私にとってスルーすることができなかった「気仙沼ホルモン」なるB級グルメを「はまらん家」という店でいただく。
「気仙沼ホルモンって有名なんですか?」
ちょっと失礼だと思ったが、正直、聞いたことがなかったので質問してみる。というのもこの気仙沼ホルモンのメニュー看板をあちこちの店で見かけたからだ。
「今はねーだいぶ有名になったんだよねー、若い人が頑張って」
「B-1グランプリで賞とかとったんですか?」
さらに失礼な質問を(笑)
「たぶん、賞とかは取ってないかなぁ・・・」
あらら、なんか気まずい空気に・・・聞かなきゃよかった。
この気仙沼ホルモンは、ウスターソースをかけてキャベツと一緒に食べるのが特徴なんだと。で、そのお味なんだけれど、なんだろこの独特の味は?ローラ風に言うと「すごくこっくりしていて、おいし~」って感じだろうか。ビールのおつまみっていうよりおやつって感じかな。ホルモンはちょっと固かったけど、とにかく旨かった。

さらに食い溜めしておこうとこの店のメインメニュー「はまらん家オリジナルはまらん焼き」というお好み焼きも食す。というのも3日連続で夕食はコンビニ弁当だったので、この日もたぶん夜は厳しそうだと思ったから。
はまらん焼きは、イカなど魚介たっぷりで旨さが凝縮されたお好み焼きってっ感じ。
久しぶりにまともな食事をしたのも相まって、どれも超うめぇ~!

大船渡線沿いに少し進むと、鹿折唐桑駅前に巨大な漁船が見えてきた。
「じぇじぇじぇー、なんだありゃ、なんで陸地に船が・・・」
思わず口から飛び出すじぇじぇじぇ。その船は、第18共徳丸と書かれていた。

こちらは、巨大な漁船が駅前にある大船渡線の鹿折唐桑駅(ししおりからくわえき)のホーム。大船渡線も震災の影響で、気仙沼駅ー森駅間が休止されBRTに置き換わっている。

こちらは、上鹿折駅(かみししおりえき)。津波の影響は受けていないが、大船渡線がBRTに置き換わっている関係で休止中である。
しかも、この上鹿折駅は、BRTの経路と異なる為、ミヤコーバス区間となり路線バスを利用しないと行けない。
さらに先の陸前矢作駅、竹駒駅に行くには、陸前高田駅から陸前矢作-陸前高田間のBRTに乗る必要がある。

こちらは、かつて陸前高田駅だった所、駅のロータリーはあったが、駅舎はない。ホームの跡がかろうじて残っていた。
この陸前高田市の被災地は、これまで見てきた被災地と比べても圧倒的な広さで、おそらく仙台市や女川町よりも広く感じた。

こちらは、奇跡の一本松。
一部、義援金の使い方で批判している人もいたけれど、実際に陸前高田市の被災地を見たら、この松を残したいと思った気持ちもわかった。なぜって、他はすべて流されて、なんにもなくなってしまったわけだから。

そしてこの日の最後に辿り着いたのが、大船渡駅(おおふなとえき)。タクシーが数台停まっていたので、駅があるのかと思いきや、やはりBRTの駅だった。ホームや駅舎の跡が少しだけ残っていた。
この大船渡市の被災地は、港のすぐ横をちょっと高くなった位置に国道が走っていて、その通りには、けっこう店があって栄えていた。また、被災エリア内にも復旧したビルなどで店や会社などもあって、他と比べたら復旧が進んでいるように見えた。

この日は、「夏虫のお湯っこ」という日帰り温泉に行って、「道の駅さんりく」というところで車中泊。写真は、温泉のある山で見かけた野生の鹿。すぐ近くに民家があるのに鹿がいるとは!?スゲー!
では、また
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