【MWSMP】BIOS設定・Windows8インストール・Hyper-V
2013.04.14 (Sun) : ウェブとパソコン
【MWSMP】軍用ワークステーション製造計画 (最初の記事はこちら)
Vol.10 BIOS設定・Windows8・Hyper-V
前回の記事(配線のつなぎ方)の続きで、今回は、BIOS設定からWindows8インストール~Hyper-V、リモートデスクトップなど。
前回、書き忘れた事があって、このマザーボード(ASUS P8C WS)は、マザーボード上に2箇所スイッチがあって、初期の設定から変更した。
一つは「EPUスイッチ」といって、自動的にコンピュータの負荷を探知して電力消費を抑えてくれるスイッチ。初期のオフ(左)からオン(右)に。もう一つは、「GPU Boostスイッチ」といって、統合型グラフィック(iGPU)を自動的に高速で安定したクロックスピードへ最適化するスイッチ。これもオフ(左)をオン(右)に。
さて、配線が完了し、一応、組み上がった自作PCは、電源をコンセントにつなぎ電源オンの儀式に移る。
※ここからは、軍隊式、隊長と隊員のやり取り風・私の心の声でお伝えします。
コンセントをつなぐとマザーボードとグラフィックボードの通電が確認できるグリーンのLEDランプが点灯した。
隊員「システム電源供給、異常ありません」
次に電源スイッチをポチっとオンに・・・緊張の一瞬である。
「ブォオオオオオオオオオオオオオオ!」とファンが動きだす。
「ピッ!」
短いビープ音が鳴り、ASUS画面を経て、モニターに黒バックで白文字の英語が表示された。よく読まなかったけど、たぶん「OSが入ってないよ」みたいなことが書いてあったんだと思う。
次にマザーボード上のエラーランプが点灯していないか確認。
隊員「マザーボードのエラーランプ点灯なし、異常ありません!」
隊長「よし、BIOS起動準備」
パソコンの電源スイッチを長押しして、一度電源を落とす。次にキーボードとマウスをUSBに接続する。
隊員「キーボード・マウスの接続完了、BIOSの起動準備できています」
隊長「BIOSきどぉおおおおおおおおーー!!!」
電源スイッチを再びオンにして、ビープ音の後のASUS画面でキーボードの「Delete」ボタンを数回連打する。するとすぐさまASUSのBIOS画面の「EZ Mode」が表示された。※上の写真は「Advanced Mode」の画面。
隊員「BIOS起動しました」
隊長「すぐにシステムの状態を確認しろ」
隊員「CPU表示内容OK、トータルメモリー数一致、CPU温度40、マザーボード温度30、電圧異常なし、CPUファンスピード安定しています」
隊長「よし、作戦成功だぁあああああああ!」
隊員「うぉおおおおおおおおおおおお!」
みたいな心の中でのやり取りを経て、無事、自作PCの電源オンの儀式は成功した。
ちなみにBIOSとはビオスではなく、バイオスと読むんだけれど、私の頭の中ではいつもビオスと読んでしまう。このBIOSを簡単に説明すると、パソコンの最低限の設定を行う為のプログラムって感じかな。主に起動(ブートデバイス)の優先順位を変更する時に使う。
しっかし、このパソコンのBIOS、マウスで操作ができてかなり便利だ。まずはBIOS言語設定を日本語に変更。
最初に表示される「EZ Mode」だと起動優先順位とざっくりとしたシステムパフォーマンスしか変更でないので、F7を押して「Advanced Mode」に切り替えて、日付や時間を調整。
何をどーしたかの詳細は省くけれど、設定を変更するなら、ユーザーマニュアルにけっこう詳しく書いてあったよ。
BIOSの設定を確認したら、次にBIOS画面のままアイドル状態で慣らし運転を24時間ほど行う。自動車と違ってパソコンに慣らし運転が必要かは実際は不明だけれど、初期不良とかあるかもしれないし、やはり新しい部品にいきなり負荷をかけるのはなんとなく怖い。
主にモニタリングするのは、CPUとマザーボードの温度とマザーボード上のエラーランプ、各ファンの作動くらいかな。長時間置いといても温度変化がなければ、CPUとマザーボード及び冷却システムに不具合がないってことになると思う。
しかし、今回作ったPCなんだけど、起動してみて驚いたのは、ファンの作動音がひじょうに静かだったということである。さらに嬉しい誤算だったのは、衝動買いしたファンコントローラーの存在。ひじょうに静かな各ファンをファンコンで少しだけ回転数を落としてやると、さらにめちゃくちゃ静かになった。
なんつー静かさ加減!これぞ軍用ワークステーションに相応しい静寂じゃないか!
戦地では、わずかな音が命取りになりかねない。極限まで作動音を抑えることもまた軍用ワークステーション(あくまでもイメージです)に必要なスペックなのかも。
まーでも実際は、特に静音パソコンを目指していたわけではないが、いざ完成したら、こりゃー静音パソコンだよって感じるレベルだった。CPUクーラー・ファンもグラボのファンもとっても静か。その静かさの中でよーく耳をすまして、音が一番大きいと感じたのは、電源ファン、次ぎにとりあえず装着した昔のグラボ(7900GT)のファン。その他のファンは私の耳には、無音レベル(笑)。というのもこれまでのPCは、私的には爆音パソコンの部類だったから。
さて、慣らし運転で特に異常もなかったので、いよいよOSをインストールする。今回、選んだOSは、「Microsoft Windows 8 Pro (DSP版) 64bit」、11299円なり。
これです↓
Microsoft Windows 8 Pro (DSP版) 64bit 日本語(新規インストール用)
今、アマゾンを見たら私が買った時より値上がりしているみたいだね、タイミング良かったかも。しかしアマゾンのレビュー読むと非正規品も出まわっているみたいなので、とにかく「新品の出品」画面で、Amazon配送センターから発送されるやつを選んだよ。
今回のような自作パソコンにインストールする場合は、DSP版というのを買えばいい。発売記念優待版とかアップグレード版というのは、XP/Vista/7などのWindowsがすでに入っているパソコンからのアップグレード用である。
なおWindows 8 DSP版は、64bit版と32bit版が別々に販売されていたので、今回は迷わず64bit版を選択。
今回の自作PCに搭載した16GBのメモリは、64bit版でないと認識しないからである。32bit版だとたぶん今までと同じ3.25GBまでなのかな?それにWindows7で、すでにかなり64bit版が普及しているわけだし、もうデメリットはほとんどないんじゃないかな。
じゃー64bit&16GBのメモリに対応したソフトってあるのかよって思われるかもしれないが、Adobeの最新の動画編集やグラフィック関連ソフトは、ほとんど64bit対応&メモリ4GB以上(8GB以上を推奨)が必須になっているんだよね。必須だから、つまり32bitで4GB以下のロースペックなパソコンじゃ動かないよーてこと。
プロ用ソフトだからかもしれないが、それでも全ユーザーに高額なシステムへの変更を強制するって、やっぱ市場を独占しているAdobeだからできる対応だと思う。そういった絶大な力の企業が誘導する世界の流れを見れば、おのずと64bitがメインストリームとなってゆくんだろう。と読んだ。
まあ、個人的には、あのままMacromediaが、Adobeに吸収されずに競争関係が続いていれば、今頃・・・って思うけどね。だって東電しかり、とにかく一社が市場を独占するとあまりいいことがないから。
話戻すと、Windows 8のDSP版のエディションには、「無印?」と「Pro」の2種類があって、今回は迷わずProを選択。というのも今回、試してみたい「Hyper-V」は、Proにしか搭載されていないからである。その他の主な違いは、「リモートデスクトップ」の対応、「BitLocker ドライブ暗号化」搭載なんだとか。実質価格差は3千円くらいしか変わらないから、どうせならProを買っといた方がいいと思う。
まとめるとWindows 8 DSP版を買うなら、「Pro 64bit版」がいい?という結論。
インストールはCDをドライブに入れて電源を入れるだけ。
最初に上の写真のようなセットアップ画面が出て「次へ」をクリック。
次にパッケージのシールに記載されているプロダクトキーを入力して「次へ」をクリック。
インストールの種類は「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選択。
インストールする場所は、もちろんSSDを選択。
はい、これだけで、インストールは始まった。
途中、再起動された後に上の写真のパーソナル設定という画面に。適当に色を選んで、PC名を入力。
すると・・・
「Windows 8 キターーーーーーー!」
こ、これがとっても評判の悪いメトロUI!
「しかも横スクロールかよ・・・」
ネットの世界ではご法度とされる横スクロールが採用されたUI、見るからに使いづらそうである。でもマウスで画面をスワイプできるのかとおもいきや、なんとスワイプはできないんだけど、画面の端っこにカーソルを移動したら横スクロールした。さらに言うとマウスのホイールを回すとこのメトロUI画面では、横スクロールになった。
とりあえずデスクトップのボタンをクリックすると、瞬時にデスクトップ画面に!
「うわ、超ー速いー!」
LANケーブルを接続してネットにつないでみた。
IE10を起動、一瞬でサイトが表示された。YouTubeやGoogleマップなど色々と試したが、なにをしても爆速である!
Windows 8が速いのか、このマシンが速いのかわからないけれど、とにかく速い。これが、Xeonのパワーなのか!?これまでのパソコンで起動に8秒くらいかかる重いソフトも3秒くらいで起動した。体感的には3倍って感じかな。
それでWindows8なんだけれど、しばらく使ってみて感じたのは、やっぱメトロUI、使いにくいな・・・。デスクトップにスタートボタンが無い代わりに、左下角にカーソルを移動するとメトロUI画面への切り替えになっていて、これまでのWindowsのスタートボタン=メトロUIスタート画面っていう仕組みになっっている。
つまりAndroidでいうデスクトップがメトロUIで、「すべてのプログラム」画面がそこからさらに先にあるって感じ。だからデスクトップからすべてのプログラムに行ってまたデスクトップに戻るには下記の操作が必要になる。
<Windows8>
左下角にカーソルを移動して「スタート」をクリック
↓行き
右クリックして右下に表示される「すべてのアプリ」をクリックで画面が切り替わる
↓戻り
左下角にカーソルを移動して「スタート」をクリック
↓戻り
スタート画面で、デスクトップボタンをクリック
■ クリック数は、行き3回、戻り2回、合計5クリック
※すべてのアプリ画面の左上にカーソルを移動させると起動しているデスクトップへ1クリックで移動可能なので、その方式なら合計4クリック
<XPの場合>
スタートボタンクリック
↓行き
すべてのプログラムにカーソルを合わせて移動させるだけ
↓戻り
デスクトップにカーソルを移動すれば消える
■ クリック数は、行き1回、戻り0回、合計1クリック
上の比較の通り、クリック数も画面の切り替わり数もカーソルの移動量も圧倒的に多いし、Windows8のUIは、明らかな改悪と言わざる得ないだろう。というか元々、Windowsよりも下位で、Windowsより圧倒的に使いづらいスマートフォン/タブレット用のOSと同じUIに変更した理由がわからない。
スマホやタブレットはあくまでもサブ機、Windowsはビジネス用途で主にデスクトップ。デスクトップの場合はマウスがあるわけだし、そもそもまったく用途が違うわけで、下位のOSに合わせたら、使いづらくなるのは当たり前である。
これを作ったマイクロソフトは、アホなんじゃないかと思った。これじゃー売れないわけだよ・・・。だってマジで使いづらいから(笑)。
やっぱスタートボタンは必要ということで早速、スタートボタンを追加できるソフトをインストールした。色々と無料で提供されている中からとりあえずMetroのスタート画面もスキップしてくれる「Start Menu 8」というソフトにしてみた。
追記:その後、Windows XPのスタートを再現できる「Classic Shell」というフリーソフトに変更。
それでも今回、Windows 8 Proを選んだ理由は、仮想マシン機能「Hyper-V」の存在。ということで早速、Hyper-VにWindows XPをインストールしてみることに。
Hyper-Vは初期では無効になっていて、下記の手順で有効にした。

BIOSのAdbanced-Mode[詳細]→[intel VT(intel Virtualization Technology)]を有効にする。

コントロールパネル→プログラム→Windowsの機能の有効化または無効化→Windows機能の[Hyper-V]含む以下にチェックを入れる。
これでHyper-Vが使えるようになった。
そこから先は、「Hyper-Vマネージャー」っていうのを使ってWindows XPを仮想マシンにインストールするんだけれど、詳しくは省略するけれど、「Hyper-V WindowsXP インストール」とかでググると色々出てくるよ。
それでHyper-VでXPを使ってみた感想なんだけれど、この自作PCがハイスペックなだけに、XP自体の速度も起動も普通に速くて不満がないレベルだった。ただ、マウスのカーソルの動きがぎこちない感じで違和感が・・・カッカッカッカッって感じにすっ飛ぶ?点滅する?って感じかな。もしかしたらマウスの設定とかで直せるかも。
しかし、ここに来てHyper-VでXPを普通に使えない2つの問題点に気付く。
・音が出ない
・USBが使えない
どうやらHyper-V自体が、サウンド機能とUSB機能をサポートしていないんだとか。まー基本的にビジネス用ソフトは音出ないし関係ないって言ってしまえばそれまでなんだけど。これじゃー動画編集とか音楽編集には使えないし、もちろん音が出るゲームや動画サイトの閲覧も音なしになる。
それとUSBデバイスを認識しなくても、プリンターは、ネットワークを介して別のPC(要はWin8)から使えばいいし、USBメモリーが使えなくても、一度、ネットワークを介してWin8に移動させればいいわけだけれど。
それでも、うーんなんかやっぱXPの機能がフルに使えないとスッキリしないなぁ・・・。それとHyper-V内のXPからWin8に戻る時にいちいち[Ctrl]+[Alt]+[←]を押さなければならないのがちょっとわずらわしかった。
個人的な理想を言うと、Hyper-V内のXPとWin8は、Win8上のソフトのようにウィンドウからドラッグアンドドロップで、Win8とデータのやり取りができるようになると便利だと思うんだけれどなー。いちいちネットワークを経由するんじゃ同じマシン上にあるメリットが少ないよね。
ついでに旧メイン機(XP pro)のリモートデスクトップでの操作を試してみた。
結論を言うと、おそらく同じネットワーク上にあるのと、別のマシンで動かすからだと思うんだけれど、こっちの方がHyper-VのXPよりも、さらにサクサクと動いた。旧メイン機を直接操作しているのとほとんど遜色ないレベル。
さらにリモート先のスピーカーから音を出すことも可能。もちろんリモート先のパソコンが同じ場所にあるから聞くことができるんだけれど。
同じ場所にあるので、USBデバイスも直接操作すれば問題ない。これだったら外出先からは、ネットワーク経由で、同じ場所では、直接操作って感じでHyper-Vよりも使い勝手はイイかも。
ただし、一つデメリットを言うならば、Win8のマシンはもちろん、リモート操作先の旧メイン機も起動させておく必要があるということ。つまり2台分の電気代が常時かかってしまうのである。
まーでも、一番の不安だったOSの速度は、Hyper-Vもリモートデスクトップも自分の予想を大幅に上回る結果だったので良しとしようか。Hyper-VとリモートデスクトップはWin8上に共存させて、ケースバイケースで使い分けながら活用するのがいいかもね。
というわけで、無事、OSのインストールも完了して、我が軍用ワークステーションも完成に近づいてきた。次回は、軍用ワークステーションのさらなる強化パーツ紹介と究極のエアーフローを実現させるケーブルマネージメント、そして・・・
ついに軍用ワークステーション製造の本当の野望が明らかになる!
お楽しみに!
≫≫ づづきを読む
Vol.10 BIOS設定・Windows8・Hyper-V
前回の記事(配線のつなぎ方)の続きで、今回は、BIOS設定からWindows8インストール~Hyper-V、リモートデスクトップなど。
前回、書き忘れた事があって、このマザーボード(ASUS P8C WS)は、マザーボード上に2箇所スイッチがあって、初期の設定から変更した。
一つは「EPUスイッチ」といって、自動的にコンピュータの負荷を探知して電力消費を抑えてくれるスイッチ。初期のオフ(左)からオン(右)に。もう一つは、「GPU Boostスイッチ」といって、統合型グラフィック(iGPU)を自動的に高速で安定したクロックスピードへ最適化するスイッチ。これもオフ(左)をオン(右)に。
さて、配線が完了し、一応、組み上がった自作PCは、電源をコンセントにつなぎ電源オンの儀式に移る。
※ここからは、軍隊式、隊長と隊員のやり取り風・私の心の声でお伝えします。
コンセントをつなぐとマザーボードとグラフィックボードの通電が確認できるグリーンのLEDランプが点灯した。
隊員「システム電源供給、異常ありません」
次に電源スイッチをポチっとオンに・・・緊張の一瞬である。
「ブォオオオオオオオオオオオオオオ!」とファンが動きだす。
「ピッ!」
短いビープ音が鳴り、ASUS画面を経て、モニターに黒バックで白文字の英語が表示された。よく読まなかったけど、たぶん「OSが入ってないよ」みたいなことが書いてあったんだと思う。
次にマザーボード上のエラーランプが点灯していないか確認。
隊員「マザーボードのエラーランプ点灯なし、異常ありません!」
隊長「よし、BIOS起動準備」
パソコンの電源スイッチを長押しして、一度電源を落とす。次にキーボードとマウスをUSBに接続する。
隊員「キーボード・マウスの接続完了、BIOSの起動準備できています」
隊長「BIOSきどぉおおおおおおおおーー!!!」
電源スイッチを再びオンにして、ビープ音の後のASUS画面でキーボードの「Delete」ボタンを数回連打する。するとすぐさまASUSのBIOS画面の「EZ Mode」が表示された。※上の写真は「Advanced Mode」の画面。
隊員「BIOS起動しました」
隊長「すぐにシステムの状態を確認しろ」
隊員「CPU表示内容OK、トータルメモリー数一致、CPU温度40、マザーボード温度30、電圧異常なし、CPUファンスピード安定しています」
隊長「よし、作戦成功だぁあああああああ!」
隊員「うぉおおおおおおおおおおおお!」
みたいな心の中でのやり取りを経て、無事、自作PCの電源オンの儀式は成功した。
ちなみにBIOSとはビオスではなく、バイオスと読むんだけれど、私の頭の中ではいつもビオスと読んでしまう。このBIOSを簡単に説明すると、パソコンの最低限の設定を行う為のプログラムって感じかな。主に起動(ブートデバイス)の優先順位を変更する時に使う。
しっかし、このパソコンのBIOS、マウスで操作ができてかなり便利だ。まずはBIOS言語設定を日本語に変更。
最初に表示される「EZ Mode」だと起動優先順位とざっくりとしたシステムパフォーマンスしか変更でないので、F7を押して「Advanced Mode」に切り替えて、日付や時間を調整。
何をどーしたかの詳細は省くけれど、設定を変更するなら、ユーザーマニュアルにけっこう詳しく書いてあったよ。
BIOSの設定を確認したら、次にBIOS画面のままアイドル状態で慣らし運転を24時間ほど行う。自動車と違ってパソコンに慣らし運転が必要かは実際は不明だけれど、初期不良とかあるかもしれないし、やはり新しい部品にいきなり負荷をかけるのはなんとなく怖い。
主にモニタリングするのは、CPUとマザーボードの温度とマザーボード上のエラーランプ、各ファンの作動くらいかな。長時間置いといても温度変化がなければ、CPUとマザーボード及び冷却システムに不具合がないってことになると思う。
しかし、今回作ったPCなんだけど、起動してみて驚いたのは、ファンの作動音がひじょうに静かだったということである。さらに嬉しい誤算だったのは、衝動買いしたファンコントローラーの存在。ひじょうに静かな各ファンをファンコンで少しだけ回転数を落としてやると、さらにめちゃくちゃ静かになった。
なんつー静かさ加減!これぞ軍用ワークステーションに相応しい静寂じゃないか!
戦地では、わずかな音が命取りになりかねない。極限まで作動音を抑えることもまた軍用ワークステーション(あくまでもイメージです)に必要なスペックなのかも。
まーでも実際は、特に静音パソコンを目指していたわけではないが、いざ完成したら、こりゃー静音パソコンだよって感じるレベルだった。CPUクーラー・ファンもグラボのファンもとっても静か。その静かさの中でよーく耳をすまして、音が一番大きいと感じたのは、電源ファン、次ぎにとりあえず装着した昔のグラボ(7900GT)のファン。その他のファンは私の耳には、無音レベル(笑)。というのもこれまでのPCは、私的には爆音パソコンの部類だったから。
さて、慣らし運転で特に異常もなかったので、いよいよOSをインストールする。今回、選んだOSは、「Microsoft Windows 8 Pro (DSP版) 64bit」、11299円なり。
これです↓
Microsoft Windows 8 Pro (DSP版) 64bit 日本語(新規インストール用)
今、アマゾンを見たら私が買った時より値上がりしているみたいだね、タイミング良かったかも。しかしアマゾンのレビュー読むと非正規品も出まわっているみたいなので、とにかく「新品の出品」画面で、Amazon配送センターから発送されるやつを選んだよ。
今回のような自作パソコンにインストールする場合は、DSP版というのを買えばいい。発売記念優待版とかアップグレード版というのは、XP/Vista/7などのWindowsがすでに入っているパソコンからのアップグレード用である。
なおWindows 8 DSP版は、64bit版と32bit版が別々に販売されていたので、今回は迷わず64bit版を選択。
今回の自作PCに搭載した16GBのメモリは、64bit版でないと認識しないからである。32bit版だとたぶん今までと同じ3.25GBまでなのかな?それにWindows7で、すでにかなり64bit版が普及しているわけだし、もうデメリットはほとんどないんじゃないかな。
じゃー64bit&16GBのメモリに対応したソフトってあるのかよって思われるかもしれないが、Adobeの最新の動画編集やグラフィック関連ソフトは、ほとんど64bit対応&メモリ4GB以上(8GB以上を推奨)が必須になっているんだよね。必須だから、つまり32bitで4GB以下のロースペックなパソコンじゃ動かないよーてこと。
プロ用ソフトだからかもしれないが、それでも全ユーザーに高額なシステムへの変更を強制するって、やっぱ市場を独占しているAdobeだからできる対応だと思う。そういった絶大な力の企業が誘導する世界の流れを見れば、おのずと64bitがメインストリームとなってゆくんだろう。と読んだ。
まあ、個人的には、あのままMacromediaが、Adobeに吸収されずに競争関係が続いていれば、今頃・・・って思うけどね。だって東電しかり、とにかく一社が市場を独占するとあまりいいことがないから。
話戻すと、Windows 8のDSP版のエディションには、「無印?」と「Pro」の2種類があって、今回は迷わずProを選択。というのも今回、試してみたい「Hyper-V」は、Proにしか搭載されていないからである。その他の主な違いは、「リモートデスクトップ」の対応、「BitLocker ドライブ暗号化」搭載なんだとか。実質価格差は3千円くらいしか変わらないから、どうせならProを買っといた方がいいと思う。
まとめるとWindows 8 DSP版を買うなら、「Pro 64bit版」がいい?という結論。
インストールはCDをドライブに入れて電源を入れるだけ。
最初に上の写真のようなセットアップ画面が出て「次へ」をクリック。
次にパッケージのシールに記載されているプロダクトキーを入力して「次へ」をクリック。
インストールの種類は「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選択。
インストールする場所は、もちろんSSDを選択。
はい、これだけで、インストールは始まった。
途中、再起動された後に上の写真のパーソナル設定という画面に。適当に色を選んで、PC名を入力。
すると・・・
「Windows 8 キターーーーーーー!」
こ、これがとっても評判の悪いメトロUI!
「しかも横スクロールかよ・・・」
ネットの世界ではご法度とされる横スクロールが採用されたUI、見るからに使いづらそうである。でもマウスで画面をスワイプできるのかとおもいきや、なんとスワイプはできないんだけど、画面の端っこにカーソルを移動したら横スクロールした。さらに言うとマウスのホイールを回すとこのメトロUI画面では、横スクロールになった。
とりあえずデスクトップのボタンをクリックすると、瞬時にデスクトップ画面に!
「うわ、超ー速いー!」
LANケーブルを接続してネットにつないでみた。
IE10を起動、一瞬でサイトが表示された。YouTubeやGoogleマップなど色々と試したが、なにをしても爆速である!
Windows 8が速いのか、このマシンが速いのかわからないけれど、とにかく速い。これが、Xeonのパワーなのか!?これまでのパソコンで起動に8秒くらいかかる重いソフトも3秒くらいで起動した。体感的には3倍って感じかな。
それでWindows8なんだけれど、しばらく使ってみて感じたのは、やっぱメトロUI、使いにくいな・・・。デスクトップにスタートボタンが無い代わりに、左下角にカーソルを移動するとメトロUI画面への切り替えになっていて、これまでのWindowsのスタートボタン=メトロUIスタート画面っていう仕組みになっっている。
つまりAndroidでいうデスクトップがメトロUIで、「すべてのプログラム」画面がそこからさらに先にあるって感じ。だからデスクトップからすべてのプログラムに行ってまたデスクトップに戻るには下記の操作が必要になる。
<Windows8>
左下角にカーソルを移動して「スタート」をクリック
↓行き
右クリックして右下に表示される「すべてのアプリ」をクリックで画面が切り替わる
↓戻り
左下角にカーソルを移動して「スタート」をクリック
↓戻り
スタート画面で、デスクトップボタンをクリック
■ クリック数は、行き3回、戻り2回、合計5クリック
※すべてのアプリ画面の左上にカーソルを移動させると起動しているデスクトップへ1クリックで移動可能なので、その方式なら合計4クリック
<XPの場合>
スタートボタンクリック
↓行き
すべてのプログラムにカーソルを合わせて移動させるだけ
↓戻り
デスクトップにカーソルを移動すれば消える
■ クリック数は、行き1回、戻り0回、合計1クリック
上の比較の通り、クリック数も画面の切り替わり数もカーソルの移動量も圧倒的に多いし、Windows8のUIは、明らかな改悪と言わざる得ないだろう。というか元々、Windowsよりも下位で、Windowsより圧倒的に使いづらいスマートフォン/タブレット用のOSと同じUIに変更した理由がわからない。
スマホやタブレットはあくまでもサブ機、Windowsはビジネス用途で主にデスクトップ。デスクトップの場合はマウスがあるわけだし、そもそもまったく用途が違うわけで、下位のOSに合わせたら、使いづらくなるのは当たり前である。
これを作ったマイクロソフトは、アホなんじゃないかと思った。これじゃー売れないわけだよ・・・。だってマジで使いづらいから(笑)。
やっぱスタートボタンは必要ということで早速、スタートボタンを追加できるソフトをインストールした。色々と無料で提供されている中からとりあえずMetroのスタート画面もスキップしてくれる「Start Menu 8」というソフトにしてみた。
追記:その後、Windows XPのスタートを再現できる「Classic Shell」というフリーソフトに変更。
それでも今回、Windows 8 Proを選んだ理由は、仮想マシン機能「Hyper-V」の存在。ということで早速、Hyper-VにWindows XPをインストールしてみることに。
Hyper-Vは初期では無効になっていて、下記の手順で有効にした。

BIOSのAdbanced-Mode[詳細]→[intel VT(intel Virtualization Technology)]を有効にする。

コントロールパネル→プログラム→Windowsの機能の有効化または無効化→Windows機能の[Hyper-V]含む以下にチェックを入れる。
これでHyper-Vが使えるようになった。
そこから先は、「Hyper-Vマネージャー」っていうのを使ってWindows XPを仮想マシンにインストールするんだけれど、詳しくは省略するけれど、「Hyper-V WindowsXP インストール」とかでググると色々出てくるよ。
それでHyper-VでXPを使ってみた感想なんだけれど、この自作PCがハイスペックなだけに、XP自体の速度も起動も普通に速くて不満がないレベルだった。ただ、マウスのカーソルの動きがぎこちない感じで違和感が・・・カッカッカッカッって感じにすっ飛ぶ?点滅する?って感じかな。もしかしたらマウスの設定とかで直せるかも。
しかし、ここに来てHyper-VでXPを普通に使えない2つの問題点に気付く。
・音が出ない
・USBが使えない
どうやらHyper-V自体が、サウンド機能とUSB機能をサポートしていないんだとか。まー基本的にビジネス用ソフトは音出ないし関係ないって言ってしまえばそれまでなんだけど。これじゃー動画編集とか音楽編集には使えないし、もちろん音が出るゲームや動画サイトの閲覧も音なしになる。
それとUSBデバイスを認識しなくても、プリンターは、ネットワークを介して別のPC(要はWin8)から使えばいいし、USBメモリーが使えなくても、一度、ネットワークを介してWin8に移動させればいいわけだけれど。
それでも、うーんなんかやっぱXPの機能がフルに使えないとスッキリしないなぁ・・・。それとHyper-V内のXPからWin8に戻る時にいちいち[Ctrl]+[Alt]+[←]を押さなければならないのがちょっとわずらわしかった。
個人的な理想を言うと、Hyper-V内のXPとWin8は、Win8上のソフトのようにウィンドウからドラッグアンドドロップで、Win8とデータのやり取りができるようになると便利だと思うんだけれどなー。いちいちネットワークを経由するんじゃ同じマシン上にあるメリットが少ないよね。
ついでに旧メイン機(XP pro)のリモートデスクトップでの操作を試してみた。
結論を言うと、おそらく同じネットワーク上にあるのと、別のマシンで動かすからだと思うんだけれど、こっちの方がHyper-VのXPよりも、さらにサクサクと動いた。旧メイン機を直接操作しているのとほとんど遜色ないレベル。
さらにリモート先のスピーカーから音を出すことも可能。もちろんリモート先のパソコンが同じ場所にあるから聞くことができるんだけれど。
同じ場所にあるので、USBデバイスも直接操作すれば問題ない。これだったら外出先からは、ネットワーク経由で、同じ場所では、直接操作って感じでHyper-Vよりも使い勝手はイイかも。
ただし、一つデメリットを言うならば、Win8のマシンはもちろん、リモート操作先の旧メイン機も起動させておく必要があるということ。つまり2台分の電気代が常時かかってしまうのである。
まーでも、一番の不安だったOSの速度は、Hyper-Vもリモートデスクトップも自分の予想を大幅に上回る結果だったので良しとしようか。Hyper-VとリモートデスクトップはWin8上に共存させて、ケースバイケースで使い分けながら活用するのがいいかもね。
というわけで、無事、OSのインストールも完了して、我が軍用ワークステーションも完成に近づいてきた。次回は、軍用ワークステーションのさらなる強化パーツ紹介と究極のエアーフローを実現させるケーブルマネージメント、そして・・・
ついに軍用ワークステーション製造の本当の野望が明らかになる!
お楽しみに!
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