【三浦アルプス トレッキング5】中の沢~森戸川源流~森戸林道~桜山~東逗子駅
2012.08.06 (Mon) : 旅と旅写真
【三浦アルプス トレッキング5】中の沢~森戸川源流~森戸林道~桜山~東逗子駅
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【三浦アルプス トレッキング1】風早橋バス停~仙元山山頂

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南中峠(六把峠)からジャングルと化した北側のルートを下りきると【中の沢】という森戸川源流(支流)になる。といってもほとんど水たまりのような泥の沢をひたすら進むルートである。沢の幅もかなり狭くて、倒木などに行く手を阻まれているか所が多々。本当にこのまま進んでも大丈夫なのかと不安な気持ちになったが、途中、丸太が置いてあったりと人が手をかけた形跡を確認できたので、とにかくひたすら緩やかな下りの沢を進んだ。
「ヤバイ、飲み水がなくなったぁー!」
途中、ついに飲み水が切れる。
中の沢をだいぶ下ったところから上の写真のように沢幅もだいぶ広くなってきて、大き目の水たまりや水の流れが出てきた。とにかく死ぬほど暑かったので、水を頭からぶっかけたりして体を冷ましながら進む。
どれくらい歩いただろうか、おそらく南中峠(六把峠)から40分くらいは経っていたと思う。ついに中の沢が別の沢に合流して、道もT字路の道標のある場所に着いた。おそらくルートマップの「けっこうハードな下り」と印した青丸のルートを走破したのである。乳頭山からここまでは約1時間15分ほど。
道標には、右が二子山、左が森戸林道もしくは林道終点となっていたと思う。当初、ここを右に進んで上二子山の展望台に立ち寄ってから馬頭観音がある北尾根の方へ向かい、二子山自然遊歩道を下って東逗子駅に帰る予定だった。
しかし、よくよく考えたら右の二子山へ向かうルートは標高208mまでの上りで、左の林道終点に向かうルートは沢を下っていくルートである。しかもこの暑さで飲み水も切れているので、せめて川の水で体を冷やさなければ熱中症になりかねない。それに乳頭山で出会ったおじさんの情報で、森戸林道は平坦で歩きやすいと聞いていたので、急きょ予定を変更して、沢を下って林道終点を目指すことにした。
それで、ルートマップに「ルートわかりずらい」と緑丸で囲ったエリアを進んだんだけど、これがまた沢と沢に沿った道が複雑に絡み合っうルートになっていて、ひじょうにわかりずらいので、もう途中からジャブジャブと水に浸かりながら沢を進んでいく。最初は、冷たくて気持ちよかったが、途中から足が冷えすぎて低体温症になるんじゃないかと危険を感じた。
しかもこのルート、途中何度も、本当に合ってるのだろうか?と不安に駆られるほど、地図の見た目よりもかなり長い。おそらく1時間くらいは、歩いたと思う。
そして、ついに丸太のベンチがある【林道終点の場所】に辿り着いた。
「やったー生きて帰れる!」
いや、冗談ではなく本気でそう思った(笑)。なぜって、飲み水がない状態で、初めてのルートで、しかも道なき小川の中を、ボロボロの体で、1時間も歩いていた訳だから、いろいろ想像しちゃうでしょ。
とにかく後は、森戸林道という整備された林間の快適な道を進めば街へ出れる。私は、安心して、丸太に横になって休憩していた。
その時である!「ガサガサ、ガサガサ」と目の前の山の上から何か大きな生き物がこっちに近づいてくる音がする。
「な、なんだ!?熊かイノシシか!」
すると・・・
「ガサガサガサガサ、ドドドドド、ドバァ!」
と山の上から何かが駈け下りてきた。
「うぉおおお!」と思わず声を上げる私。
山の上から駈け下りて飛び出てきたのは、人間だった。しかも乳頭山で合ったあのおじさんだった。
「びっくりしましたよ。この上に道があるんですか?」
「やあ、またあったね。ここから、上(南尾根)とつながっているんだよ。あれ、こっちに来たんだね。だいぶ前からここに居たの?」
「ええ、やっぱもう山を登るのきつかったんで・・・でも、この川のルートもけっこうきつかったです。5分くらい前に着きました」
「じゃあ、こっちとほとんど同じくらいだね(笑)」
おじさんもだいぶ疲れているのか、すぐに沢に下りていって一人で休憩していた。
■森戸林道■
ここは事前情報の通り、広くて平坦で歩きやすかった。林道の入口のゲートを過ぎると住宅がちらほら出てくる。最初のジュースの自販機があったのは、この場所(Googleマップ)の辺り。
■桜山■
南郷交差点から坂を上って途中の階段を上り、桜山中央公園の方へ下る桜山?のルートは軽い山越え(疲れた体にはまったく軽くなかったが・・・)になっている。東逗子駅にこだわらないのであれば、長柄交差点からバスに乗るか、桜山トンネルを通って逗子駅もしくは新逗子駅へ向かった方が楽だ。
■東逗子駅■
なぜ、東逗子駅にこだわったかと言うと、近くに「あづま湯」という逗子唯一の銭湯があるからだ。しかしショッキングだったのは、この日(木曜日)、あづま湯は、定休日であった。余談だがJR田浦駅の最寄りにも田浦温泉?湘南三浦温泉(神奈川県横須賀市田浦町3丁目13辺り)というのがあるんだけれど、営業しているのかな?
≫≫ あづま湯の場所はこの辺り
≫≫ あづま湯のHP
さて今回のトレッキングの結論を言えば、真夏の三浦アルプスは、地獄であった。とにかく暑くて暑くて熱中症で死ぬかと思った。それに実際、自宅に戻った時には、軽い熱中症になりかけていた。
しかし、不思議なのは、当日、あれほど地獄を見た三浦アルプスに、今は、また行きたいと思っている私もいる。それはたぶん、三浦アルプスが想像以上にトレッキングの魅力が詰まったコースだったからだろう。
だから今度は、秋口とか暑くない時期に行ってみようと思った。
おしまい。
・東京近郊トレッキング BESTコースガイド (Mapple)
・東京近郊ゆる登山 (ブルーガイド)
・改訂版 神奈川県の山 (新・分県登山ガイド)
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