PCの電源ユニット交換(玄人志向KRPW-P630W/85+)レビュー
2012.05.16 (Wed) : ウェブとパソコン
先週、私のメインPCの電源ユニットが不調になった。すさまじい異音が鳴りだしたのだ。
「ダダダダダダダダダググォンオングォングォンダダダダダダダダダ・・・・」
当初、日中だったので、「うるさいなー工事・・・」と思ったほどの騒音で、まさかパソコンから鳴ってるとは思わなかったんだけれど、夜になっても鳴っていたので、おかしいと思ってよく調べてみたら、騒音の発生源は自分のパソコンであった。カバーを外して異音がどこから発生しているか探っていくと、電源ユニットのファンから発生していることがわかった。
おそらく電源ファンの中心軸のグリス切れだと思った。この場合、電源を外して、分解して、グリスをさして、また組み立てるという作業になる。しかし、それで直らなかったときの事を考えると面倒くさかったので、新品の電源ユニットに交換することにした。というのもこのパソコンは、組み立ててからすでに5年以上経っていて、電源の寿命の可能性がある。それに最初にくらべて、VGA(グラフィックボード)やHDD(ハードディスク)など、いろいろと追加して必要な電力も増加しているので、もう少し容量の大きな物に交換しようと思っていた。
※画像はクリックで拡大


それで急きょ選んだのは、「玄人志向 KRPW-P630W/85+」という80PLUS Bronze認証の630Wの電源である。80PLUS(プラス)電源とは、電力変換効率が80%以上の変換効率を備える製品に与えられる認証で、まあ簡単に言うと低発熱&高効率による静音性の向上と省電力と長寿命を兼ね備えた電源の証ということ。パソコンにとって電源はとても重要で、人間で言う心臓のようなもの。だからできるだけ品質の良いものを選びたい。しかし電源の場合、品質を確かめるいい方法が特にないので、80PULUSのような規格で認証されている製品を選ぶのがいいと思う。
これです↓
≫ 玄人志向 電源 80PLUS Bronze 630W プラグイン KRPW-P630W/85+
KRPW-P630W/85+
規格 : ATX12V Ver2.3 / EPS12V 2.91 準拠
電源容量 : 630W(定格)/700W(ピーク)
入力 : 100V(90~132V) 50/60Hz 10A
ファン : 12cm静音ファン
サイズ : 150x140x86mm
80PLUS : 80PLUS BRONZE取得
PFC回路 : ActivePFC搭載
保護回路 : 過負荷保護(OPP)、過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)、短絡保護(SCP)
RoHS指令 : 対応
≫ メーカー製品ページ


この80PULUSは、ATX電源の場合、スタンダード<BRONZE(ブロンズ)<SILVER(シルバー)<GOLD(ゴールド)< PLATINUM(プラチナ)といった5つのランクに分かれている。当然のことながら最上位ランクのプラチナが、一番高性能なんだろうけど、その分、お値段も最上になる。ホントはゴールド辺りを狙っていたんだけど、ブロンズとの差は、わずか5%の変換効率でしかないが、値段は3~4千円も高くなる。最新のゲームPCなら少しでも性能の高い電源を入れたくなるもんだが、なにぶん5年前の仕様なので、比較的安いブロンズで妥協した。


それで、今回この玄人志向のKRPW-P630W/85+を選んだ理由だけど、特にこれと言った理由はない。現在の電源が「KEIAN KT-550AS SLI」という550Wの製品だったので、それよりも容量が大きなもので80PLUS Bronze以上、予算7000円くらいまで、配線はスッキリさせたいのでプラグインの物といった条件で探すと他に選択肢がなかったのだ。
電源ユニットの交換は、とても簡単なので、もし故障してしまった場合は、アマゾンなどネット通販で安く買って自分で交換するのがオススメ。ATX規格のパソコンならATX電源(ATX12V Ver2.x)というのを選べば、ほとんど問題なく交換取付できるはずだ。ちなみにタワー型デスクトップパソコン(フルタワー、ミドルタワー)の場合、ほとんどがATX規格。

一応、交換方法を写真で簡単に説明しておく。パソコンの横のカバーを外すと上の写真のようになっている。このケースの場合、最上部にある四角い箱が電源ユニットになる。電源から出ている配線は、通常は、マザーボード、VGA(グラフィックカード)、HDD(ハードディスク)、FDD(フロッピーディスク)、ディスクドライブ(DVDマルチなど)に接続されている。外す時には、後でどこに接続されていたか分からなくならないようにメモか写真を撮っておくのがいいと思う。


このPCの場合のコネクタの位置は、まず上の写真左のマザーボード左上の位置に1つ(4ピンATX12V)。次にVGAが2枚差してあるので、2枚分の2つ(6ピンPCI Express)。
コネクタにはロックが付いているので、ロック部分を強めにつまんで横方向に揺らしながら引き抜くとうまく抜ける。


HDDも2台あるので2つ(SATA用)。再びマザーボード、右側にある主電源コネクタ1つ(24ピンATX)。


最後は、DVDディスクドライブで1つ(HDD用)。合計7つのコネクタを外した。このパソコンには付いていないけど、もしFDDがある場合は、それ(FDD用)も外す。最後にPC後部の電源周りのネジを4本外して、ゆっくりと電源をケースの外へ。

上の写真は、電源が無い状態。

ついでにVGA(グラフィックカード)も外してファンのホコリを掃除した。どうして2枚差してあるのかというと現在4モニター環境で使用している為、後からもう一枚追加したのだ。ただし、このPCの場合、SLI(Scalable Link Interface)には対応していないので、2枚目のVGAは、あくまでも2台のモニター表示用である。


さらについでにマザーボードに付いているCR2032というボタン電池も交換しといた。これは、何かと言うとパソコンの時計の時間やマザーボードのBIOS設定を維持するのに必要で、この電池が切れると時計がいつのまにか遅れてしまい、起動時に英語のメッセージが出たり、予期せぬエラー表示が起きたりとちょっとビックリすることになる。通常は2~3年が寿命だと言われている。たしか5年以上、一度も交換しいていなかったので、いつ切れてもおかしくなかった。

新しい電源を上部に先ほど外したネジ4本で固定して、同じ形状のコネクタを装着してゆく。このKRPW-P630W/85+の場合、直付コネクターでマザーボードとVGAの計4つがまかなえた。HDDとDVDドライブの計3つは、プラグインコネクタを2本追加して装着。

プラグインを使ったのは2本だけなので、上の写真の通り穴が大量に余っている。
それで、この電源の感想だけど、当然、異音を発していた時の前の電源よりかなり静かである。ただ異音を発する前と比べると、多少静かといった感じだろうか?いや、けっこう静かになっているような気もするような・・・うーん・・・。といったレベルの違いだった。まあ、静音性に関しては、他にファンが4個も回っているので、よくわからないというのが正直なところ。
あとパソコンの動作だけれど、なんとなく安定感が増したような気がするようなしないような。ハッキリと体感できるほどの違いはないのだけれど、なんだろうこの安心感。80PULUS認証ということと容量+80Wがもたらす安心感ということなのだろうか?気持ちの問題かもしれないけれど(笑)。
とにかく電源の異音が直ってよかった!
では、また
比較電源ユニット
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