スティーブ・ジョブスとiPhone4Sから学んだこと
2011.10.13 (Thu) : ウェブとパソコン
あ、すみませんが、記事タイトルから連想させる真面目な感じの記事じゃないと思うので、あしからずお読みください。
今朝、「アップル、iOS5を配信開始」とのニュースを見た。アップルが日本時間13日未明、iPhone/iPod touch/iPad向けとなる最新OS「iOS 5」の配信を開始したようだ。
「あ、そういえば明日14日がiPhone4Sの発売日だっけ」
私の使っているauからiPhoneが発売するって言うので期待して注目していたが、iPhone5じゃなくて、iPhone4Sといういわゆるマイナーチェンジ版だったこと、それとauがテザリング機能を封印したことで、正直、au版iPhoneへの購買への衝動は薄れていた。
なぜって、今使っているiPod touch 4thをiOS5に無償アップグレードできる訳だから、大きな違いはCPUやカメラやビデオの性能ぐらいしか変わらない。
デュアルコアCPUを搭載でグラフィックスの速度が数倍になっているとのことだけど、その恩恵が体感できるのって3Dゲームってことだろうし・・・。それに、iPhoneのゲームってオセロとかのテーブルゲームかRPGかSLGくらいしかやらないだろうし・・・というか、コントローラーがあれじゃぁアクションゲームは、操作できない!
確かにいろんな面で速くなるのは魅力的ではあるが、今の速度に不満はないので、それほど必要性を感じないというのも理由。それに私の場合、パソコンが常時目の前にあるので、iPod touchは、完全にサブ機。もしメイン機としてバリバリと使っている人なら、やはりスピードアップは重要なので変更する価値はあるのかもしれないのでしょうが。
カメラに関しては、携帯系のカメラには最初からあまり期待していないので、iPhod touchのひどい画質でもまあ、いいかなと・・・。ただサイトの解説を見る限りiPhone4Sのカメラ&ビデオは相当良さそうではある。
あとは、iOS5とiCloudだけれど、これはiPod touch 4thにも無償でアップグレードできる。iCloudとは、簡単に言えばクラウドコンピューティングの形態で提供されるサービスで、ネットサーバー上にあるサービスやソフトをまるでハード上で使っているような感覚で利用できるようにした仕組みのこと。
ということで、iPod touch 4thを早速 iOS5 にアップグレードしてみた。

≫ 拡大する
まずは、iPod touchをPCにつないで、iTuneを立ち上げる。そして、デバイス項目の(※上の画像参照)バージョン「更新」をクリックする。そしてダイアログに従い進めていく。私の場合は、iOS5の更新の前にiTuneの更新を2回させられた。
さて、iOS5なんですが、何が変わったの?というくらい見た目は同じであった。でもよく見ると細かく何かが変わっているような気もする(笑)。タッチの反応がちょっと速くなったような気がするとか、画面の表示がちょっと速くなったような気がするとか・・・まあ、そんなレベル。あと明らかに違ったのは、記事最初の写真の画面にある3つのアプリが追加されていたということくらい。
メッセージ(iMessage)・・・チャットみたいなものかな?
リマインダー・・・To Doリストのようです
Newsstand・・・ブックリーダーかな?
通知センタ・・・画面上端から下へスワイプ(指を滑らせる)すると表示、便利かも
Twitterとの連携・・・他のアプリからダイレクトにツイートできるようになってる
写真の編集・・・トリミングや回転、補正、赤目処理が写真の画面からすぐできる
カメラ・・・音量ボタンがシャッターになり、グリッドも表示できるようになった
Safari・・・ちょっと機能が増えてるようだけと・・・
他にもいろいろあるんだろうけど、よくわからなかった(笑)。
まあ、正直言うと、変わっているというよりか、変わってないという言葉の方が適切かと思う。でもね、今回のiPhone4Sもそうなんだけど、「変わらないこと」って実は、私的にはけっこう好きなスタンスです。
変わらないでいられるのは、最初から理想を極限まで追求しているから。逆に言えば本当の意味で革新的なものということになる。デザインやシステムや考えが、まったく別のものにコロコロと変わるのは、裏を返せば、中途半端なもの、妥協したもの、不完全なもの、ってことなんだと思う。
伝統とか、老舗とかより、今の日本では新しいものがチヤホヤされる傾向が強いけど、もともと日本人とは、そういった伝統文化も大切にする民族である。だから本当に良いもの、良いデザインのものは、実際は、日本でもずーっと売れ続けている。
たとえばポルシェ911。
私が子どもの頃からエンジンレイアウトもデザインコンセプトも変わっていない。でも、実際は、少しずつ長い年月をかけて、進化し続けている。そして、売れ続けている。まさに永遠のポルシェである。フォルクスワーゲンビートルやローバーMINI(ミニクーパー)も同じモデルが長年売れ続けた。腕時計で言えば、ロレックスやカルティエなどは、一度発売したモデルが、何十年も売れ続けている。そして基本コンセプトは変えずに、進化し続けている。本当の意味の一生モノなのだ。
これらのものに共通することは、
変化とは、進化するということ
これは、簡単なようで難しいこと。変わらないだけなら頑固おやじのラーメン屋である。頑固おやじのラーメン屋ではいつか、飽きられてしまう。重要なのは、基本的なコンセプトとか考え方を変えずにより良いものへ進化させるということである。

© Matthew Yohe
今回、スティーブ・ジョブスの死によって、初めて彼とアップルの軌跡を知ることとなった。彼は、革新的な人間というイメージが強かったが、実際は、頑固なまでに一貫したコンセプトやデザイン哲学をひたすら追求する人間だったということを知った。そうまさに人間版「変わらないこと」である。
彼が手がけた初代マッキントッシュ。必要のないものを極限まで削ぎ落としたそのデザインは、誰がみてもマッキントッシュとわかるデザインに作られていた。当時、まだ学生だった私は、アップルコンピューターと言えば、高級なパソコンくらいにしか思わなかったが、今、改めて見るとそのデザインの美しさは、オブジェとして飾っておきたいほどの作品だ。

そして現代のiMacを見ると、やはり、それは誰が見てもiMacであった。そしてデザインの根底にあるものは、初代マッキントッシュと同じに見える。

長い時を経て、パーソナル・コンピューターは、とてつもなく進化し変わっていった。そしてアップルの製品も飛躍的に進化し続けた。しかし、スティーブ・ジョブスの考えるコンセプトやデザイン哲学は、ほとんど変わっていない。頑固なまでにブレていない。
ブレない生き方
もう亡くなってしまったので、いまさらになるのがとても悔しいが、スティーブ・ジョブスという人物をもっと前から知っていて、いろいろと学んでおけばよかったと思った。
スティーブ・ジョブスの追悼ムードと最後の作品ということで、iPhone4Sの予約は爆発しているらしい。ならなおさらiPhone4Sではなく、iPhone5として発売してもよかったんじゃないかと最初は思った。けどやっぱり、それは違うと思いなおした。
スティーブ・ジョブスにとってiPhone4こそが、理想を極限まで追求した人生最後の究極のパーソナルコンピューター作品であり、そして事実上の遺作となる今回発売されるiPhone4Sは、スティーブ・ジョブスにとって最高傑作iPhone4の進化版でありラスト・オブ・スティーブ・ジョブスだからである。
こんなすばらしい製品が売れない訳がない!!!
と、つい、力説している私自身は、iPhone4Sは買わないんですけどね・・・。
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