[Home or Top] ホームとトップページの衝撃の事実
2011.02.28 (Mon) : ウェブとパソコン

最近、驚くべき事実に遭遇した。
それは、ユーザビリティーをチェックするために試験公開中の「うぇぶかにほん」をある人に見てもらっている時におきた。
「これ、どうやってトップに戻るんですか?」
「え!?なんで?戻れない???」
「いや、トップに戻るボタンが見あたらなくて・・・」
「いや普通にタイトルで戻れるけど・・・」
「タイトルってどれですか?」
「へ!?・・・あ、タイトルってサイト名の事、左上のWebka.Jpってやつをクリックすれば・・・」
「あ、ほんどだ!戻れた」
彼はこれまで、仕事で何年もパソコンを触ってきた人である。にもかかわらず、ウェブサイトのサイト名の部分が、世界共通で「最初のページに戻るリンク」となっているという事を知らなかったというのだ。これが、普通の人のウェブサイトの認識なのか・・・私は衝撃を受けた。
「というかホーム(Home)ってボタンがあるんだけど・・・」
「え?ホームってなんなんですか?」
「え!?ホームが何だか知らないの?」
「家の事ですよね?」
「いや、まさか・・・(笑)。ホームというのは、トップページの事、つまりホームとトップページは同じ意味なんだよ」
「へーそうなんですか?今までホームってよく見かけたけど、よくわからなかったから押した事がなかったです」
「どうやってトップに戻ってたの?」
「トップページってあれば、それをクリックしていましたけど、ないときはあきらめてました」
なんと彼は、「トップページ」という表記がトップに戻る唯一の方法で、それ以外の方法を知らなかったというのだ。すでにユーザビリティーのチェック以前の問題となっていたが、これは紛れもない事実だった。
過去にはインターネットに慣れていない一般の人を意識してトップページという表記を使うサイトを作った事もあった。ただ、これだけネットが浸透した今、ホームとトップの違いというか、それが同じ意味だという事がわからない人は、まさかもういないだろうと勝手に思い込んでいて、最近では深く考えず、無意識に「トップページ」より「ホーム」を使う事が多かったのだ。
「ホーム」の方が短くてすっきりしておしゃれな感じがするし、海外では「ホーム」こそがまさに最初のページを指すので、なんとなくインターナショナルな感じがするというのが主な理由だった。
しかし今回、再確認した事実は、「ホーム」か「トップ」かは、ネットに慣れてない人が対象の場合、非常に悩みどころなんだということだった。
一つ目の原因として、日本では、ウェブサイト=ホームページと呼ぶことが多い。だからホームと言うとサイトを連想して、最初のページとは連想されにくい。
そんな日本の状況に合わせて「トップページ」という表記をするウェブサイトが多いのが二つ目の原因だろう。
ちなみにホームページという呼び方を、ウェブサイトもしくはウェブページの意味で使うのは、日本・ドイツ・韓国などの一部の国に限られる現象らしく、アメリカなど英語圏ではホームページと呼ぶと、ブラウザを起動した時やホームボタンを押した時に表示されるスタートページの事か、ウェブサイトの最初のページの事を指す。だから英語圏でホームページと言ってもまったく意味が通じないという。
ネットに慣れた人なら「ホーム」だろうが「Home」だろうが「トップページ」だろうが「TOPページ」だろうが、すべて同じ意味だとわかるし、ページの先頭を指す「ページトップ」と「トップページ」の違いもわかる・・・
ただ悩みどころなのは、実際に彼のようなインターネットに慣れていない人も多数いるということだ。たしかに会話の中では、「トップ」と呼んでしまうことも多いので、ここは万人に受け入れられるサイトを目指すという意味では「トップページ」という表記で統一するのが一番いいのかもしれない。
しかし私は、今後も「ホーム」でいこうと思った。
その理由は単純だった。「home=本拠地」「top=一番上」という意味からなのか、トップというと最初のページよりも、「ページトップ=そのページの先頭」という連想の方が私の中ではどうしても強い。それにやっぱ英語で書いたとき「Top」より「home」の方が国際的でおしゃれな感じがする。
まあ、つまりそれは気分の問題だった。ユーザビリティーより個人的な感覚を優先したのだ。長々と書いたが、結局は、それくらいどうでもいい話ということだった。
では、また
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