LUMIX DMC-GF1を欲求に負けて買ってしまったレビュー
2010.05.26 (Wed) : カメラと写真
先週、なんとPanasonicのマイクロ一眼「LUMIX DMC-GF1」を衝動的に買ってしまった・・・
※画像はクリックで拡大します!


これはいわゆるオリンパスとパナソニックが採用しているフォーサーズ規格レンズよりもさらに小さいとされるマイクロフォーサーズ規格レンズが装着できるマイクロフォーサーズシステムの一眼カメラです。


現在、オリンパスのフォーサーズシステムの一眼レフ(E-520)を所有しているので、ちょくちょくオリンパスとパナソニックのサイトはチェックしてたのですが、「OLYMPUS PEN E-P1」が発売された時に無性に所有したい衝動にかられたのですが、なんせ価格がべらぼうに高かったので気持ちを抑え込み我慢したのですが、今度は「OLYMPUS PEN E-P2」やら「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」やら今回買った「Panasonic LUMIX DMC-GF1」やらマイクロフォーサーズ一眼が次々に発売されて、気になって、気になってしょうがなくて、買わないのにヨドバシカメラに何度も実物を見に行ってしまっていたという経緯がありまして、そして今度はソニーも世界最小・最軽量の小型一眼「NEX-5」「NEX-3」というのが発売アナウンスされて私の物欲はすでに頂点に達していました。
というのも、現在のデカイ一眼とレンズの組み合わせだと、観光地以外の街中やレストランなどのお店の中などではカバンから出すことすらためらってしまって、本当は撮影したいと思った物がけっこう出来ずじまいになるケースが多々ありまして、もっとコンデジくらい気軽な感じで、なおかつ綺麗に取れるカメラが欲しいと思い始めていた今日この頃だったからです。
購入時は押さえられない欲求に負けてほぼ勢いだけで買っているので衝動買い的ではありましたが、実際は、不満~関心~欲求~検索~比較~行動~比較~購入というまさに消費行動のプロセスの見本のようなのんびりとした時間経過を過ごした上での購入だったので、計画的衝動買いという感じでしょうか?というのも最初のマイクロ一眼OLYMPUS PEN E-P1が発売した2009年7月頃からちょくちょくと情報をチェックし続けていた訳ですから(笑)。
まあ私の友人などは、私のような比較検討する時間を楽しむという事をまったくしないという人も多いのですが、私に言わせればほどんど比較せずに適当にパッと購入できるその決断力に感心するばかりです。私には絶対に無理な行動プロセスです。ちなみに私が何かを買うときに重要視するのは価格以上の内容です。つまりコストパフォーマンスです。どんなに安くても良くない物は買いません。どんなに良くても高い物は当たり前です。さらに一番怖いのは、この世の中には高いのに良くない物が、実は一番多く存在するという事実です。私はこれまで長い年数をセールスの世界で過ごしてきました。そこで、その恐ろしい現実を幾度となく目の当たりにしてきたのです。そして実は多くのシェアを独占するような有名な会社で一般的に信頼されている会社の商品ほど、実際にはそういった高くて良くない商品だったりするのです。だからでしょうか、とにかく、パッと物を買うことが出来ない性分になってしまったのです(笑)。


さて、なぜ数ある小型一眼の中で、このパナのGF-1を選んだかと言われれば、実際に触って動かした時の感触がとにかく良かったからです。OLYMPUS PENは価格が高いという事もありましたが、操作系がちょっと分かりづらかったというのもあります。価格がGF1と同じくらいのOLYMPUS PEN Liteはデザイン的にちょっとあり得ないって言うか高級感がまるで無いのが私的には検討の余地は無かったのと、やはり操作がコンデジのようにしてあって、私にはかなり分かりづらいというのがありました。そう、DMC-GF1の操作はかなり分かりやすくて、背面のダイヤルの位置とかも良く、今使っている一眼と非常に近い操作だったのです。


たぶんオリンパスのPENは、コンデジユーザーからの移行を狙って操作系が作られていているのでしょうか?だからコンデジに慣れたユーザーは使いやすいのかもしれません。同じオリンパスの一眼を使っている私が分かりづらい訳ですから、たぶんそうゆう事なのだと思われます。
逆にGF1の方は、一眼レフにより近い高性能なハイエンドコンデジを目指して開発されてきた「LUMIX DMC-LX3」を元に操作系を改良しているのだと思われます。しかもこのLUMIX DMC-LX3はドイツのライカ社との共同開発された高級コンパクトカメラで、OEMモデルとして「ライカD-LUX 4」という製品も販売されています。だからか、とにかく操作系が洗練されています。一眼に慣れたユーザーは圧倒的にGF1の方が使いやすいはずです。さらにデザインは、ライカD-LUX 4によく似ていてかなりかっこいいです。だから他にシェルホワイト、ブレードシルバー、フェアリーピンク、アーバンレッドなどのカラーバリエーションの中でも私が買ったエスプリブラック以外の色はまず考えられませんでした。まあデザイン的には、OLYMPUS PENのクラシカルな雰囲気に惹かれてはいたのですが、実物を手に取って比較した時、PENの主張するデザインよりも、GF1の高級コンデジぽい控えめな雰囲気の方がけっこうしっくりときたというのと、PENがGF1と比較するとけっこう大きく感じてしまったといのもあります。頭で描いていたイメージが実際に触った時に逆転したのでした。これでは、もう、GF1への欲求が抑えられなくなりますよ(笑)。


さらに言えば、GF1で試し撮りした時のオートフォーカス(AF)が驚くほど速かったというのも決め手になりました。液晶モニターでピントを合わせるから遅いのかな?って思っていたのですが、想像以上にオートフォーカスが高速だったので、付属パンケーキレンズ「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.」というF値1.7の超明るいレンズと組み合わせれば室内の撮影や犬の撮影にも威力を発揮できると思いました。液晶モニターも想像以上に高画質で見やすかったです。


マイナス点となった部分は、ボディ内手ぶれ補正が無いというのと、ハイビジョンムビー撮影のマイクがモノラルでしかもステレオマイクのオプションも無いという点です。普段から手ブレ補正はほとんど使って無いので、まあ、無くてもあまり困らないのですが、ムービーのマイクがモノラルって言うのはけっこう悩みどころですね・・・。たぶんこのGF1の後継機はステレオマイクになる可能性が高いというのも悔しい点ですが、まあムービーは映像だけが綺麗に取れればいいやと自分に言い聞かせつつ、プラス点であるデザインの好みと操作性、AF速度、そして価格、さらに驚異的に明るく評価が高いパナソニックのパンケーキレンズという事で、結論を出したしだいでありました。
購入後、実際に使ってみてまず感じたのは、このパンケーキレンズは、すごく良いという事です。やはり思った通り、F1.7という明るいレンズの恩恵なのか、どんなに暗い部屋で撮影してもほとんどブレずに撮れます。E-520だと室内ではミッキー(うちの犬)がちょっとでも動いたらけっこうブレる事が多いのですが、このGF1とこのパンケーキレンズはけっこう綺麗に良く撮れます。今まではパナソニックっていうと一眼レフのイメージがあまり無くて意外に盲点だったのですが、パナソニックのフォーサーズ規格のLEICA(ライカ)認定のライカDレンズシリーズは、レンズの評価がとても高いのです。たぶんそのライカの製造技術を生かしてマイクロフォーサーズ規格のレンズをルミックスGシリーズとして開発しているのでは無いかと・・・あくまでも想像ですが・・・。まあ、同じマイクロフォーサーズ規格のオリンパスのM.ZUIKO DIGITALレンズももちろんGF1に装着できます。またフォーサーズアダプターというマウントアダプターを使えば、フォーサーズ規格のライカDレンズシリーズやZUIKO DIGITAL(ズイコーデジタル)レンズも装着が可能になります。ただその場合、ハイスピードイメージャーAF(コントラストAF)対応のレンズでないとオートフォカスが効かなくなってマニュアルフォーカス(MF)のみとなるとの事ですので注意が必要です。


そして上の左の写真(Zuiko Digital ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDのでかいイレンズと比較)のようにレンズもカメラも小さい(コンデジよりは一回り大きく重いです)ので、街中で撮影していてもほとんどプレッシャーがかからないのはとても良いです。デカイ一眼だと「おお?何の撮影かな?」って感じでけっこうチラチラ見られて苦しいですが、このカメラだと「あ、カメラ撮ってる」って感じで、デカイ一眼レフのような見られ方が無いように感じるのでかなり楽です。ただこのパンケーキレンズ、マイクロフォーサーズなのに上の右の写真のようにフォーサーズレンズでも小型・軽量のZuiko Digital 14-42mm 3.5-5.6と比べると外径があまり変わらないのは、一体どうゆう事なんでしょうか?フォーサーズ規格自体、元々レンズを小さく設計できる仕組みなので、この外径は限界って事なんでしょうか?よくわからないですが・・・。たぶんこのマイクロフォーサーズの小ささの恩恵を一番受ける事が出来るのが望遠レンズでしょうね。

ところで、今回、保存用に買ったSDカード(DMC-GF1はSDカード別売り)は「ハギワラシスコムSDHCカードClass10 8GB
という事でDMC-GF1のファーストインプレッションでした。さて次回は、実際に撮影した写真や動画もアップしていく予定ですので、お楽しみに。
記事関連商品
・Panasonic デジタル一眼カメラ GF1 レンズキット
・Panasonic LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
・ハギワラシスコム SDHCカード Class10 SDHCメモリカード8GB HPC-SDH8G10C
・SanDisk SDHCカード Class10 32GB SDSDX3-032G-J31A
GF1関連書籍
追記:写真記事アップしました!
・LUMIX DMC-GF1 パンケーキレンズ試し撮り写真
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