田中麗奈主演「東京マリーゴールド」の感想
2010.05.04 (Tue) : ドラマと映画
※ご注意:軽くネタバレあり
田中麗奈主演の「東京マリーゴールド」っていう映画を見た。
映画の内容(Amazon.co.jpより引用)
OLのエリコ(田中麗奈)は、合コンで知り合ったタムラ(小澤征悦)に恋をするが、彼にはアメリカ留学中の恋人がいた。「彼女が帰ってくるまでの1年間だけでいいから、私とつきあって」。かくして期間限定のエリコの恋愛が始まるのだが…。
林真理子の短編小説を原作に、市川準監督が繊細に描いたラブストーリー。最初はうきうきと日々を過ごしていたものの、やがて終わりの日が近づくにつれて感情を乱していくヒロインの姿が、幼くもせつない。東京各地のしゃれたスポットがさりげなく登場しては、彼女の想いなどを風景で包み込んでいくという手法も、市川監督の作品らしい。味の素「ほんだし」CMから企画がスタートしており、そこで田中の母親に扮していた樹木希林が、ここでも軽妙な母親ぶりを披露し、画面に憩いを与えてくれている。
結論から言うとこんな映画、けっこう好きです。
淡々と続く映像も昔の映画っぽくていいし、展開も速くて無駄なシーンも無い。
映像の表現手法がとても繊細で美しくて日本映画ならでは。
そして何よりも田中麗奈の演技が素晴らしい。
実は田中麗奈の映画は初めて見たのですが(ドラマ「猟奇的な彼女」は見た)、演技上手いです。
感情表現が素晴らしい。
この映画は、田中麗奈の演技力のおかげで、ハイレベルな作品として昇華しています。
しかし、映画の内容はとにかく切なく、テーマはとても深い・・・
これは、大人の映画です。
それなりに経験が無いとたぶん理解不能のような気がします。
過去に囚われ現在を直視出来ないダメダメな男女の恋愛。
ラストも平凡で自然すぎるリアルな展開。
人は、失ってみないと気がつかない事が多い。
どんなにダメな恋愛でも終わってみて何かに気づければ、それはダメではなかったと思えるラスト。
この映画は、結局、一人の女性(田中麗奈)の成長を描いている。
途中ちょっとだけ出てくる寺尾聰の言葉がとても印象的。
「ホームレスの人の言葉を目をつむって聞いていると、全然理解の仕方が違ってきてしまったりとか・・・人は見ることでずいぶん人を判断したり差別したりしている」
「イメージって言うのはねぇ、ある種の差別なんだよ」
思い込み(先入観)が入り込むと、人は正確に相手を理解する事が難しくなる。
それを聞いた時は、このオッサン何とんちんかんな事を語っているんだろうと思ったのですが、この映画はラストで観客に、すべては思い込みだったという事実を伝える。
そして、二度目の視聴の時には、最初とまったく違った印象の物語となった。
東京マリーゴールド [DVD]
ところで話は変わりますが、映画の景色でなんか見たことあるなーって思って、よーくみたら横浜の天王町のこの場所でした。
田中麗奈主演の「東京マリーゴールド」っていう映画を見た。
映画の内容(Amazon.co.jpより引用)
OLのエリコ(田中麗奈)は、合コンで知り合ったタムラ(小澤征悦)に恋をするが、彼にはアメリカ留学中の恋人がいた。「彼女が帰ってくるまでの1年間だけでいいから、私とつきあって」。かくして期間限定のエリコの恋愛が始まるのだが…。
林真理子の短編小説を原作に、市川準監督が繊細に描いたラブストーリー。最初はうきうきと日々を過ごしていたものの、やがて終わりの日が近づくにつれて感情を乱していくヒロインの姿が、幼くもせつない。東京各地のしゃれたスポットがさりげなく登場しては、彼女の想いなどを風景で包み込んでいくという手法も、市川監督の作品らしい。味の素「ほんだし」CMから企画がスタートしており、そこで田中の母親に扮していた樹木希林が、ここでも軽妙な母親ぶりを披露し、画面に憩いを与えてくれている。
結論から言うとこんな映画、けっこう好きです。
淡々と続く映像も昔の映画っぽくていいし、展開も速くて無駄なシーンも無い。
映像の表現手法がとても繊細で美しくて日本映画ならでは。
そして何よりも田中麗奈の演技が素晴らしい。
実は田中麗奈の映画は初めて見たのですが(ドラマ「猟奇的な彼女」は見た)、演技上手いです。
感情表現が素晴らしい。
この映画は、田中麗奈の演技力のおかげで、ハイレベルな作品として昇華しています。
しかし、映画の内容はとにかく切なく、テーマはとても深い・・・
これは、大人の映画です。
それなりに経験が無いとたぶん理解不能のような気がします。
過去に囚われ現在を直視出来ないダメダメな男女の恋愛。
ラストも平凡で自然すぎるリアルな展開。
人は、失ってみないと気がつかない事が多い。
どんなにダメな恋愛でも終わってみて何かに気づければ、それはダメではなかったと思えるラスト。
この映画は、結局、一人の女性(田中麗奈)の成長を描いている。
途中ちょっとだけ出てくる寺尾聰の言葉がとても印象的。
「ホームレスの人の言葉を目をつむって聞いていると、全然理解の仕方が違ってきてしまったりとか・・・人は見ることでずいぶん人を判断したり差別したりしている」
「イメージって言うのはねぇ、ある種の差別なんだよ」
思い込み(先入観)が入り込むと、人は正確に相手を理解する事が難しくなる。
それを聞いた時は、このオッサン何とんちんかんな事を語っているんだろうと思ったのですが、この映画はラストで観客に、すべては思い込みだったという事実を伝える。
そして、二度目の視聴の時には、最初とまったく違った印象の物語となった。
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ところで話は変わりますが、映画の景色でなんか見たことあるなーって思って、よーくみたら横浜の天王町のこの場所でした。
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