映画「少年メリケンサック」 やっぱパンク最高!
2010.03.15 (Mon) : ドラマと映画
宮崎あおい主演の映画「少年メリケンサック」を見た。
【ストーリー】
レコード会社OL・かんな(宮崎あおい)が、動画サイトで見つけた〈少年メリケンサック〉のライブ映像。そこには凶悪な絶叫パフォーマンスのイケメンが!!
契約を取るために会いに向かうと、そこにはなぜか酔い潰れた50歳すぎのオッサンが!!「これ誰っ!?」・・・
かんなが見つけた映像はなんと25年前のものだったのだ。
かんなの驚愕をよそに、〈少年メリケンサック〉の人気はネット上で大爆発!サイトはパンク寸前!全国のライブツアーが次々と決まっていく・・・。このまま出たら暴動必至。果たして、かんなと〈少年メリケンサック〉の命運は!???
全国ライブツアーは成功するのか???
感想・・・やっぱパンク最高!
宮崎あおいの演技は神!!!
実は宮崎あおいの作品は初めて見たんだけれど、世間で評価されているだけの事はあるね~もの凄い演技力!
はじけまくりキャラ(栗田かんな)に完璧に魂が乗移っている。しかも表情(顔芸)がいい(笑)!この栗田かんなの不思議系キャラは、実は多くの男のタイプなんじゃないかと思った。これを機会に宮崎あおい出演作品を漁ってみようと思ったよ。
いやー凄い女優さんだよ、宮崎あおい。
あと佐藤浩市、ホントおもしろい最高です。
過去のパンクムーブメントでパンクだ!アナーキストだ!と一時代の最先端を駆け抜けた若者も、年を取ればただの偏屈ダメオヤジに・・・アキオ(佐藤浩市)50才、自分の価値観にしがみついて生きるただの飲んだくれオヤジへおちぶれて・・・
まさに若き日の栄光・・・
いやーぶっちゃけ他人事とは思えないから怖い・・・(笑)!
私もすっかりおっさんですが、昔からパンク好きで今でも聞いているんですが、なんと言うか、年齢的な意識の抵抗感なのか、現代的にまったく流行っていないからなのか、パンクが嫌いな人が多いからなのか、
声に大にして「パンクが好きだー」
とか叫んだらいけないんだろーな的な空気を読んでしまう自分にちょっとテンションが下がり気味になりがちな今日この頃なのである(笑)。
あの頃の衝動をおっさん制御(自制)しちゃっているのだ・・・ああ・・・だから、アキオ(佐藤浩市)の生き方が実は羨ましいのかも!
しかし佐藤浩市って、「ザ・マジックアワー」の時もそうでしたが、ダメダメなキャラ演じる方がハマるような気が・・・
まあ、この映画は、パンクという音楽に思い入れがないとちょっと厳しいかも。
パンクの音楽の特徴としては、攻撃的なリズム、反抗的な歌詞、反社会的なスタンス(ファッション、髪型、言動)、テクニック無視の演奏スタイルって感じで、普通の音楽とは比べるとまるでガラクタのような音で構成されている。
それには理由があって、パンクの音楽は金も権力も無い無力な者が、現状(既成概念とか社会とか政治とか音楽とか自分とかとにかく何か)の不満に対しての反抗精神をストレートに表現する為の手段であって、その為にはシンプルで誰でも弾けるという事が重要だったし、それが最大の魅力だからだ。
音楽をやって無くても、現状の社会とか政治思想とかに対して何か強い不満を感じて、衝動に駆られがちな人はパンクスの素質があるし、世の中の悪や腐敗、不正、権力と戦っているジャーナリストとかもパンクと同じスタンスだ。
音楽やスタイルはパンクで無くても歌詞にそのようなメッセージが込められていたら、それはある意味パンクだ。
この映画では、パンクとは「素っ裸になる事」「衝撃」「自分自身のあり方」「勢い」「初期衝動」というふうに語られている。
つまりパンクとは音楽では無く衝動的な生き方なのだ!
極論言っちゃえば好きか嫌いか、するかしないかって事(笑)!
ぶっちゃけ反骨精神は二の次だったりする。だから実際は、けっこうてきとーで中途半端だったりする。楽しければいいみたいな・・・10代の若者の感覚のまま大人になったみたいな・・・
だから理性的な人、大人な人、職人気質な人などには、おそらくまったく理解出来ない領域かも・・・この映画の音楽も歌詞もおっさんたちの理不尽な言動も理解の範囲を超えていると思う。
↓この少年メリケンサック劇中歌「ニューヨークマラソン」を聞いて・・・
少年メリケンサック ニューヨークマラソン
衝動に駆られた人はパンクスです。
聞くのが辛い人はたぶん映画も厳しい・・・なぜなら、実際、ストーリーは単純で意味とかはまるで無い(笑)。
ところで上のPVで歌っているジミー(ボーカル)の若い頃の役はは銀杏BOYZの峯田和伸!銀杏BOYZ、好きでよく聞いている。さらにオヤジになったジミーは田口トモロヲ、この人も本物のパンク(元・ばちかぶり)!若き日の少年メリケンサックのマネージャー役は、ピエール瀧でテクノバンド・電気グルーヴ。遠藤ミチロウ(元ザ・スターリン)や日影晃(THE STAR CLUB)、仲野茂(元アナーキー)、UG(ギターウルフ)、チン中村・村井守・安孫子真哉(銀杏BOYZ)、SAKEROCK、JAPAN-狂撃-SPECIAL・・・など、よく見てないと気がつかないけど出演している。
パンクが好きな人には最高!
ストーリーにほとんど意味は無いので意味を求めると非常に苦しくなる。
ハーピーエンドとも言い難い・・・
だから、見終わっても何も残らない・・・
あえて意味を見出すとしたら、ダメダメで没落した人生を送ってきたオッサンがそう簡単に変わったり成長したりする事は無い(リアルだ)かもしれないけど、それでも帰る場所があると言うだけでも、まだ、幸せなのかもなーって感じだろうか?そういう意味では、おっさんの心にちょっとだけ勇気を与えてくれる程度(笑)。
それでいいのだ。
超てきとーな感じがいいのだ。たぶん(笑)。
とは言っても、この映画の見所は宮崎あおいのワンマンショーだ。ほぼ宮崎あおい中心に物語は進行する。最初にも書いたが、宮崎あおいのこのぶっ壊れキャラの演技はホント素晴らしい!おそらくこの役で、宮崎あおいを超える事が出来る役者は居ないと断言できるほどの演じっぷり。
ただキャラ設定的には、かなり男の妄想が入り込んでいるので女性に受けるかどうかは微妙・・・篤姫のイメージの人も、ちょっとキツイかも・・・
まあ、結論を言うと私は終始笑えたけれど、後で考えるとかなり見る人を選ぶ作品だとも思った。
少年メリケンサック
監督・脚本:宮藤官九郎
出演:宮あおい 佐藤浩市、木村祐一 勝地涼 田口トモロヲ 三宅弘城 ピエール瀧 峯田和伸(銀杏BOYZ)、田辺誠一 犬塚弘 哀川翔 烏丸せつこ 中村敦夫 佐藤智仁 浪岡一喜 石田法嗣 ユースケ・サンタマリア
↓パンク好きな人は私のYouTubeチャンネルのお気に入りに色々集めているので一度ご覧ください。
Peaceful Paradise Life FILMS
【ストーリー】
レコード会社OL・かんな(宮崎あおい)が、動画サイトで見つけた〈少年メリケンサック〉のライブ映像。そこには凶悪な絶叫パフォーマンスのイケメンが!!
契約を取るために会いに向かうと、そこにはなぜか酔い潰れた50歳すぎのオッサンが!!「これ誰っ!?」・・・
かんなが見つけた映像はなんと25年前のものだったのだ。
かんなの驚愕をよそに、〈少年メリケンサック〉の人気はネット上で大爆発!サイトはパンク寸前!全国のライブツアーが次々と決まっていく・・・。このまま出たら暴動必至。果たして、かんなと〈少年メリケンサック〉の命運は!???
全国ライブツアーは成功するのか???
感想・・・やっぱパンク最高!
宮崎あおいの演技は神!!!
実は宮崎あおいの作品は初めて見たんだけれど、世間で評価されているだけの事はあるね~もの凄い演技力!
はじけまくりキャラ(栗田かんな)に完璧に魂が乗移っている。しかも表情(顔芸)がいい(笑)!この栗田かんなの不思議系キャラは、実は多くの男のタイプなんじゃないかと思った。これを機会に宮崎あおい出演作品を漁ってみようと思ったよ。
いやー凄い女優さんだよ、宮崎あおい。
あと佐藤浩市、ホントおもしろい最高です。
過去のパンクムーブメントでパンクだ!アナーキストだ!と一時代の最先端を駆け抜けた若者も、年を取ればただの偏屈ダメオヤジに・・・アキオ(佐藤浩市)50才、自分の価値観にしがみついて生きるただの飲んだくれオヤジへおちぶれて・・・
まさに若き日の栄光・・・
いやーぶっちゃけ他人事とは思えないから怖い・・・(笑)!
私もすっかりおっさんですが、昔からパンク好きで今でも聞いているんですが、なんと言うか、年齢的な意識の抵抗感なのか、現代的にまったく流行っていないからなのか、パンクが嫌いな人が多いからなのか、
声に大にして「パンクが好きだー」
とか叫んだらいけないんだろーな的な空気を読んでしまう自分にちょっとテンションが下がり気味になりがちな今日この頃なのである(笑)。
あの頃の衝動をおっさん制御(自制)しちゃっているのだ・・・ああ・・・だから、アキオ(佐藤浩市)の生き方が実は羨ましいのかも!
しかし佐藤浩市って、「ザ・マジックアワー」の時もそうでしたが、ダメダメなキャラ演じる方がハマるような気が・・・
まあ、この映画は、パンクという音楽に思い入れがないとちょっと厳しいかも。
パンクの音楽の特徴としては、攻撃的なリズム、反抗的な歌詞、反社会的なスタンス(ファッション、髪型、言動)、テクニック無視の演奏スタイルって感じで、普通の音楽とは比べるとまるでガラクタのような音で構成されている。
それには理由があって、パンクの音楽は金も権力も無い無力な者が、現状(既成概念とか社会とか政治とか音楽とか自分とかとにかく何か)の不満に対しての反抗精神をストレートに表現する為の手段であって、その為にはシンプルで誰でも弾けるという事が重要だったし、それが最大の魅力だからだ。
音楽をやって無くても、現状の社会とか政治思想とかに対して何か強い不満を感じて、衝動に駆られがちな人はパンクスの素質があるし、世の中の悪や腐敗、不正、権力と戦っているジャーナリストとかもパンクと同じスタンスだ。
音楽やスタイルはパンクで無くても歌詞にそのようなメッセージが込められていたら、それはある意味パンクだ。
この映画では、パンクとは「素っ裸になる事」「衝撃」「自分自身のあり方」「勢い」「初期衝動」というふうに語られている。
つまりパンクとは音楽では無く衝動的な生き方なのだ!
極論言っちゃえば好きか嫌いか、するかしないかって事(笑)!
ぶっちゃけ反骨精神は二の次だったりする。だから実際は、けっこうてきとーで中途半端だったりする。楽しければいいみたいな・・・10代の若者の感覚のまま大人になったみたいな・・・
だから理性的な人、大人な人、職人気質な人などには、おそらくまったく理解出来ない領域かも・・・この映画の音楽も歌詞もおっさんたちの理不尽な言動も理解の範囲を超えていると思う。
↓この少年メリケンサック劇中歌「ニューヨークマラソン」を聞いて・・・
少年メリケンサック ニューヨークマラソン
衝動に駆られた人はパンクスです。
聞くのが辛い人はたぶん映画も厳しい・・・なぜなら、実際、ストーリーは単純で意味とかはまるで無い(笑)。
ところで上のPVで歌っているジミー(ボーカル)の若い頃の役はは銀杏BOYZの峯田和伸!銀杏BOYZ、好きでよく聞いている。さらにオヤジになったジミーは田口トモロヲ、この人も本物のパンク(元・ばちかぶり)!若き日の少年メリケンサックのマネージャー役は、ピエール瀧でテクノバンド・電気グルーヴ。遠藤ミチロウ(元ザ・スターリン)や日影晃(THE STAR CLUB)、仲野茂(元アナーキー)、UG(ギターウルフ)、チン中村・村井守・安孫子真哉(銀杏BOYZ)、SAKEROCK、JAPAN-狂撃-SPECIAL・・・など、よく見てないと気がつかないけど出演している。
パンクが好きな人には最高!
ストーリーにほとんど意味は無いので意味を求めると非常に苦しくなる。
ハーピーエンドとも言い難い・・・
だから、見終わっても何も残らない・・・
あえて意味を見出すとしたら、ダメダメで没落した人生を送ってきたオッサンがそう簡単に変わったり成長したりする事は無い(リアルだ)かもしれないけど、それでも帰る場所があると言うだけでも、まだ、幸せなのかもなーって感じだろうか?そういう意味では、おっさんの心にちょっとだけ勇気を与えてくれる程度(笑)。
それでいいのだ。
超てきとーな感じがいいのだ。たぶん(笑)。
とは言っても、この映画の見所は宮崎あおいのワンマンショーだ。ほぼ宮崎あおい中心に物語は進行する。最初にも書いたが、宮崎あおいのこのぶっ壊れキャラの演技はホント素晴らしい!おそらくこの役で、宮崎あおいを超える事が出来る役者は居ないと断言できるほどの演じっぷり。
ただキャラ設定的には、かなり男の妄想が入り込んでいるので女性に受けるかどうかは微妙・・・篤姫のイメージの人も、ちょっとキツイかも・・・
まあ、結論を言うと私は終始笑えたけれど、後で考えるとかなり見る人を選ぶ作品だとも思った。
少年メリケンサック
監督・脚本:宮藤官九郎
出演:宮あおい 佐藤浩市、木村祐一 勝地涼 田口トモロヲ 三宅弘城 ピエール瀧 峯田和伸(銀杏BOYZ)、田辺誠一 犬塚弘 哀川翔 烏丸せつこ 中村敦夫 佐藤智仁 浪岡一喜 石田法嗣 ユースケ・サンタマリア
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あなたのそのひと言がこのブログ運営の原動力なのです。よろしくお願いします。
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