映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」 アメリカのルーツ

映画 『ギャング・オブ・ニューヨーク』(Gangs of New York)2002年の作品を見ました。
レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアスが出演しています。
これを作ったマーティン・スコセッシという監督の作品が好きで、好んでよく見ます。
マーティン・スコセッシ監督の映画は、実話やリアルな社会背景を再現するように作られている作品が多くそれを前提に見る必要があります。
映画=娯楽として見ると、アメリカ映画としては物足りなく感じるかもしれません。
しかし、ノン・フィクションとして見るとかなり衝撃的なのです。
このギャング・オブ・ニューヨークですが、19世紀初頭のアメリカ・ニューヨークで生きた人達の壮絶な内容の映画です。
アメリカの歴史や宗教、民族、人種差別などの知識が少ない私にはかなり違和感を感じます。
これがニューヨークと言う街の裏側から見た真実なのか?
腐敗しきった警察・・・
暴力による権力闘争・・・
何事も暴力と金が支配する街・・・
いや、アメリカが恐ろしい国だとはわかっていたけど、私の想像を遥かに超越していました。
まさに血塗られたニューヨークの歴史。
私がアメリカ人だったら、目を背けたくなるような内容です。
ディカプリオとキャメロン・ディアスのラブ・ストーリー的な要素も入っていますが、史実が壮絶すぎて、それ自体はどうでもいい感じになります(笑)。
役者の演技、映像などは、素晴らしいです。
しかし、予備知識に乏しい私には、ストーリーを楽しみ切れませんでした。
例えると、日本の戦国時代の知識が全く無い人が、いきなり戦国時代の映画を見てしまったような・・・
この映画は、何度か見ると、また、違った感想になるような映画だと思います。